通信制高校とは?どんな人が行く学校なのかを解説! 更新時間 2024.12.04
通信制高校という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
言葉を聞いたことはあっても「通信制高校って気になるけどどういう学校なんだろう」「通信制高校も結局学校だから毎日通わないといけないのかな」など通信制高校について疑問に思うこともありますよね。
本記事では、通信制高校と普通高校の違いやどのような人が通っているのかなどを解説しています。
通信制高校がどんな学校なのかという疑問を解消できます!
それでは通信制高校についてみていきましょう。
通信制高校はどんな人が行く学校?
通信制高校はどのような人が通うのかについてご紹介します。
通信制高校は以下のような人が通っている学校です。
- 高校中退した人
- 不登校経験がある人
- 働きながら高卒資格取得を目指している人
- 夢に向かって活動している人
高校中退した人
高校を中途退学した人も通信制高校に通っています。
高いレベルな学校に進学したものの、授業に追いつけず学業が振るわないケースも少なくありません。
文部科学省の令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果よると、高校を中途退学した生徒の内、34.2%が学校生活や学業不振を理由としています。
参考:文部科学省「令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
通信制高校は、生徒一人ひとりの学力や学習スタイルに応じた選択ができる点が魅力です。
さらに、マンツーマン指導を行う学校もあります。
大学進学を目指すための手厚い支援が受けられる等の全日制にはないサポートが用意されています。
文部科学省の令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果よると、高等学校中途退学者数は46,238 人とされています。
中途退学率は1.5%となります。
なお、直近5年間の高等学校中途退学者数と中途退学率は以下のとおりです。
年度 | 中途退学者数 | 中途退学率 |
---|---|---|
令和元年度 | 42,882 人 | 1.3% |
令和2年度 | 34,965 人 | 1.1% |
令和3年度 | 38,928 人 | 1.2% |
令和4年度 | 43,401 人 | 1.4% |
令和5年度 | 46,238 人 | 1.5% |
参考:文部科学省「令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
不登校経験がある人
通信制高校は、自宅での学習が可能なスクールです。
さまざまな理由から通学が困難になった人でも自分のペースで勉強を進められる環境が整っています。
学校生活に不安を抱える生徒や登校が難しい生徒にとって、学べる場として適しています。
文部科学省の児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果によると、直近4年間の不登校生徒数は増加傾向あることが分かります。
令和5年度の高等学校における不登校生徒数は68,770 人。
前年度60,575人に比べて、8,195人増えています。
また、不登校生徒の割合は全体の2.4%です。
100人に2〜3人程度が不登校生徒ということになります。
年度 | 長期欠席者数 | 不登校生徒数 | 不登校生徒の割合 |
---|---|---|---|
令和5年度 | 104,814 人 | 68,770 人 | 2.4% |
令和4年度 | 122,771 人 | 60,575 人 | 2.0% |
令和3年度 | 118,232 人 | 50,985 人 | 1.7% |
令和2年度 | 80,527 人 | 43,051 人 | 1.4% |
参考:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
働きながら高卒資格取得を目指している人
通信制高校は、全日制の高校と比べて通学の負担が少ないです。
仕事を持つ人や、働きながら学びたいと考えている人も通っている学校です。
一度、学業から離れた人でも、高校卒業資格の取得するチャンスを得られます。
学校への通学が少ないため、仕事と学業を並行して進められます。
夢に向かって活動している人
通信制高校には、芸能やスポーツなどの分野で活躍したいと考えている人も通っています。
通信制高校は、全日制の高校に比べて毎日学校に通う必要がありません。
芸能やスポーツなどの分野での活動をしながら、高卒資格を取得できます。
学業以外に専念したいことがある人にも向いていると言えます。
なお、通信制高校に行く理由について知りたい人は以下の記事をご覧ください。
通信制高校はどんな人がいく?通信制高校にいく6つの理由通信制高校と全日制高校の違いは何ですか?
通信制高校と全日制高校はどのようなところが違うのかについて以下の5つの項目に分けて解説します。
- 通信制高校の入学試験は主に書類審査や面接
- 通信制高校は毎日通学する必要がない
- 通信制高校の学習方法や参考書や動画授業
- 通信制高校は単位制が採用されている
- 公立通信制高校の費用は全日制高校よりも低い傾向にある
通信制高校の入学試験は主に書類審査や面接
通信制高校の入試では、学力テストよりも面接に重点を置くケースが多いです。
志望理由や人柄、学習意欲などが重視されます。
一方で、全日制高校では主に学力を評価する筆記試験が実施されます。
筆記試験の内容は公立の全日制高校で、国語、数学、社会、理科、英語などの5教科。
私立の全日制高校で、国語、数学、英語などの3教科となります。
また、定時制高校の筆記試験も3教科であることが一般的です。
高校種別 | 入学試験科目 | 教科数 |
---|---|---|
公立の全日制高校 | 国語、数学、社会、理科、英語 | 5教科 |
私立の全日制高校 | 国語、数学、英語 | 3教科 |
定時制高校 | 国語、数学、英語 | 3教科 |
なお、通信制高校の入学試験について詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
通信制高校の試験を実際に体験してみた!面接や作文のコツを徹底解説通信制高校は毎日通学する必要がない
以下のようなさまざまスタイルのコースがあります。
- 週に1回通学する
- 週に複数回通学する
- 全日制と同様に週5日通学する
年に数日だけのスクーリング日に登校することで単位を取得できる学校もあります。
通信制高校の登校日数の選択肢はさまざまあるため、事前に確認するようにしましょう。
なお、通信制高校のスクーリングについてさらに詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
通信制高校のスクーリングはどんなことをするの?リアル通信制高校生のスクリーングに密着通信制高校の学習方法や参考書や動画授業
通信制高校では、自宅学習をメインに学びを進めます。
参考書や動画授業を利用して自主的に学習します。
卒業に向けた単位取得には、レポート提出やスクーリング日での出席が必要となります。
また、年度末には「単位認定試験」が実施されることが一般的です。
1年分の学習内容を確認する総合テストであり、日々の課題やレポートをしっかり復習することで、試験に向けた準備ができます。
なお、通信制高校の在宅学習についてより詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
通信制高校は在宅学習がメイン!在宅でも継続可能な学習方法のコツも紹介!通信制高校は単位制が採用されている
全日制・定時制の高校では学年制が採用されていることが一般的です。
学年制では、1学区ごとに取得必要な単位数が決まっています。
一方で、通信制高校では単位制が採用されています。
単位制の場合は、学区ごとに必要な単位数が決まっておりません。
したがって、留年するという心配はありません。
個々のペースで必要単位を取得していけます。
なお、単位制と学年制の違いについては以下の記事をご覧ください。
公立通信制高校の費用は全日制高校よりも低い傾向にある
通信制高校の費用は学校やコースにより学費が異なります。
弊社調べの通信制高校の学費は以下のとおりです。
費用の内訳 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
入学金 | 500円 | 10,000円~50,000円 |
授業料 1単位あたり) |
300円~ 600円 |
5,000円~ 12,000円 |
教材費や施設費(年間) | 15,000~30,000円 | 50,000円~300,000円 |
文部科学省の令和3年度子供の学習費調査によると、全日制高校の公立と私立の1年間の学習費総額は以下とされています。
高校種別 | 学費 |
---|---|
公立 | 512,971 円 |
私立 | 1,054,444 円 |
学習塾のような学校外活動でかかるものも含めた費用です。
全日制の高校に比べると、通信制高校は学費が安い傾向にあることが分かります。
なお、通信制高校の学費についてより詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
通信制高校の学費はどれぐらい?学費を抑える方法も解説通信制高校に行くとどうなるの?
通信制高校に行くとどうなるのかについてご紹介します。
卒業すると高卒資格を取得できる
通信制高校を卒業すると、全日制高校や定時制高校の卒業生と同等の高等学校卒業資格が取得できます。
通信制高校に行って卒業した人の最終学歴は「高卒」です。
日々の学校生活に通うことが難しい人でも、自宅で学びながら高校卒業資格を目指せます。
通信制高校卒業後の進路は約40%が進学している
文部科学省の調査によると、通信制高校を卒業した生徒の約40%が進学を選んでいます。
また、約20%の生徒が直接就職へと進む道を選んでいます。
残りの40%は進学も就職もせず、さまざまな道を選んでいることが推測されます。
通信制高校は、幅広い選択肢を提供する教育の場と言えます。
通信制高校では何をするの?授業内容を紹介!
通信制高校は、生徒の自主性を重視していることが特徴です。
というのも、全日制高校とは異なり通学の頻度や授業内容を生徒の状況や希望に合わせて選べます。
通信制高校は、さまざまな学習目的に対応している学校です。
通信制高校では何をするのかについて、以下の4つに分けてご紹介します。
- 自宅学習がメイン
- 自分に合った学習スタイルを選べる
- 授業は少人数制や個別指導が多い
- 課外活動や職業体験もある
自宅学習がメイン
通信制高校は、全日制のように通学して授業を受けるスタイルではないため自宅での学習が中心となります。
自宅で勉強やレポート提出などを行い、スクーリング日に登校するというスタイルです。
- レポート作成と提出
- スクーリング日に登校
- 単位認定試験
通信制高校では、上記を実施し単位を取得します。
レポートの提出形式は学校ごとに異なり、オンラインでの提出が可能な場合もあれば郵送が必要な場合もあります。
学習ペースを自分で管理する力が必要となります。
また、課題内容は教科書に基づく基礎的なものです。
通信制高校のスクーリングは、学校に登校して授業や面談を受けることを指します。
スクーリングの頻度は学校やコースによって異なります。
数日だけ通学するスタイルから週に複数日登校するものまで選べます。
なお、レポート提出やスクーリングを完了すると、単位認定試験が行われます。
通信制高校の単位認定試験は、学校や指定会場で受ける場合があります。
試験会場は学校によって異なることが一般的です。
試験に合格することで単位を取得し、卒業に向けて前進できます。
自分に合った学習スタイル
通信制高校では、通学日数や学習スタイルがさまざまな形で提供されています。
例えば、通信制高校では、以下のような通学スタイルが選択できます。
- 少ない通学日数のスタイル
- 月1~2日通学するスタイル
- 週1~4日の通学スタイル
- 週5日通学するスタイル
通信制高校では、年間3~5日の通学で、自宅学習が中心のスタイルが選べる学校があります。
オンライン講座や動画授業を活用して学びを進めるため、通学が難しい人にも対応しています。
ただし、自己管理が苦手な場合は注意が必要です。
月1~2日通学するスタイルでは、月に数回の先生との対話が可能です。
対面での学習サポートを受けたい生徒に向いています。
週1~4日の通学スタイルは、自主学習と授業をバランスよく進める方法となります。
自宅学習のみでは不安がある生徒やクラスメートとの関わりを作りたい人に適しているスタイルです。
週5日通学するスタイルは、全日制高校に近い形となります。
集中して学びたい人や、日々の学校生活を重視したい人におすすめです。
授業は少人数制や個別指導が多い
通信制高校では、少人数制や個別指導を採用しているところが多いです。
生徒一人ひとりの学習レベルや理解度に合ったサポートが期待できます。
また、生徒の学力に応じたクラス編成を行う学校もあります。
同じレベルのクラスメイトが集まっているため、無理なく授業についていけるはずです。
課外活動や職業体験もある
通信制高校では、職業体験や課外活動を積極的に行う学校も多いです。
職業体験を通じて、将来の目標を見つけたり、社会経験できたりします。
また、通信制高校では、登校日数や時間を少なくできるため趣味や仕事と両立しながら学べます。
学業以外に使える時間を確保しやすいのも魅力です。
通信制高校は、生徒一人ひとり合った授業スタイルで学べる教育システムが特徴です。
なお、通信制高校の授業内容について気になる方は以下の記事をご覧ください。
通信制高校の授業内容を徹底解説!どんな勉強をするのか解説通信制高校はどのような学校?入学時期や通学日数などを解説
通信制高校はどんな学校なのか特徴についてご紹介します。
- 入学時期は4月と10月が多い
- 通学日数は学校により違う
- 費用は公立か私立かにより大きく異なる
入学時期は4月と10月が多い
多くの通信制高校では、入学時期が4月と10月の年に2回です。
通信制高校では、春と秋に新しい学生を受け入れる傾向にあります。
なお、4月と10月以外にも入学日を設定している学校もあります。
通信制高校の入学時期は学校により異なるため、事前に調べるようにしましょう。
なお、通信制高校の入学時期と方法について詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
通信制高校はいつでも入れるの?入学時期と方法についてご紹介!通学日数は学校により違う
通信制高校には、学校に行って授業を受けるスクーリングという日があります。
通信制高校のスクーリングは週に1日から数日程度が一般的です。
また、年に数回のみのスクーリングで単位を取得できる学校もあります。
通信制高校の登校日数は学校により異なります。
なお、スクーリングが少ない通信制高校について詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
スクーリングなしの通信制高校は!卒業までの登校回数を教えて!費用は公立か私立かにより大きく異なる
通信制高校の費用は学校により異なります。
また、公立と私立の通信制高校では、学費が大きく異なってきます。
公立と私立の通信制高校の費用の目安を比較した表は以下のとおりです。
費用の内訳 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
入学金 | 500円 | 10,000円~50,000円 |
授業料 (1単位あたり) |
300円~ 600円 |
5,000円~ 12,000円 |
教材費や施設費(年間) | 15,000~30,000円 | 50,000円~300,000円 |
また、通信制高校の学校や通学コースにより、学費はさまざまです。
通信制高校の入学を決めるときには、どれぐらいの学費がかかるのかを事前に調べることを推奨します。
なお、通信制高校の特徴について解説した動画もぜひご覧ください。
通信制高校を卒業するために必要な条件は?
通信制高校を卒業するためには、以下の要件を満たす必要があります。
- 3年以上の在籍が必要
- 必修科目を含めた74単位以上の取得
- 特別活動で30単位以上取得
3年以上の在籍が必要
高校を卒業するためには、少なくとも3年間在籍することが法律で定められています。
在籍期間が3年に満たないと卒業資格は得られません。
また、通信制高校では単位制が採用されています。
全日制の学年制は採用されていないため、留年することはありません。
3年で卒業する人もいれば、自分の状況に応じて3年以上かけて卒業する人もいます。
なお、転校や編入によって通信制高校に入学した場合、前の学校での在籍期間も合算されます。
すでに在籍していた期間が、在籍期間の一部として認められます。
必修科目を含めた74単位以上の取得
単位制の方式は大学の形式と非常に似ています。
修得すべき単位数などに違いはありますが、大学の形式とほとんど変わりません。
「現代文」の単位が認定されると、74単位のうち4単位を修得できます。修得しなければならない単位数は残り70単位。
こうして少しずつ単位を習得をしていき、74単位を少しづつ削って単位数が0になれば卒業できる制度が単位制といわれる制度です。
単位を取得するためには以下が必要になります。
- レポートの提出
- テストで合格点を取る
- スクーリング日に通学する
通信制高校の学習はレポートが中心になります。
しっかりと自分で学習を進めて提出することが重要です。
学習した内容が理解できていることを確認するためにテストを受けます。
テストで合格点を取得できた場合は単位認定です。
また、単位ごとにスクーリング日数が指定されています。
スクーリング日数はしっかり通学する必要があります。
学校ごと、コースごとでスクーリング日数は変わるので確認しましょう。
特別活動で30単位以上取得
特別活動とは、学校生活の一環として行われる活動です。
具体例としては、以下のような活動があります。
- 生徒会活動
- 校外学習
- 職業体験
- ボランティア活動
- 文化祭
- 体育祭
1単位は50分に相当し、卒業までに合計25時間分の特別活動に参加する必要があります。
通信制高校の卒業は決して難しいものではありませんが、計画的な学習が必要になります。
学習計画を立てて進められないとレポート提出が遅れるリスクがあるため、注意が必要です。
スクーリングや学校のサポートを活用して単位の取得を目指してください。
通信制高校の学習の仕組みを解説
通信制高校は全日制の高校とは違い、オンラインで授業を受けたりレポートを提出することで学習を進めます。
また、毎日学校に通う必要はありません。
とはいえ、スクーリング日には通学する必要があります。
スクーリング頻度は学校により異なることが一般的です。
通信制高校の仕組みについて以下の3つに分けてご紹介します。
- レポートの提出により添削指導を受ける
- e-ラーニングやオンライン授業で学習する
- スクーリング日に通学する
レポートの提出により添削指導を受ける
通信制高校の課題の添削は学校から出される課題を提出する形で進んでいきます。
学校側が提出回数を決めていて、回数分しっかりと提出することが必要です。
課題の内容は主に教科書などで学習した問題を解き、レポートに記入して高校に提出します。
レポートは、大体月に5本以上は提出する流れになります。
通信制高校のレポートの難易度や提出回数などについて詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
通信制高校のレポートは難しい?内容や提出回数などを徹底解説!e-ラーニングやオンライン授業で学習する
レポート課題に合わせてe-ラーニングを採用している通信制高校も多いです。
e-ラーニングを実施することで、自宅でも学校と同じような授業を受けることも可能になりました。
オンラインで授業を受けられるので、分からないことを先生に直接質問したり、解説してもらえるという環境ができています。
通信制高校生がどのような日常を送っているのか気になる人は以下の記事をご覧ください。
通信制高校生の1日密着!リアル生活を紹介スクーリング日に通学する
スクーリングとは実際に学校に足を運び、対面で授業を受けることです。
課題を進めていく中で「わからないところが出てきたらどうしよう」と不安になることもありますよね。
スクーリングは単位習得に必要なものであり、不安に対応するために設けられています。
自由参加ではなく、科目ごとで日数が設定されているのもスクーリングの特徴です。
設定されている日数・時間は参加しなければ、単位が認められないので注意が必要です。
学校ごとで日数や時間も異なるので、行きたい学校が決まったらスクーリング日数なども確認しておきましょう。
通信制高校に関する疑問をQ&A形式で紹介
通信制高校に関する疑問をQ&A形式にまとめてみました。
素朴な疑問から、気になる情報まで細かく答えています。
通信制高校に入りたいけど、わからないことがあるという人は参考にしてみましょう。
通信制高校に関する質問一覧
- Q.通信制高校から大学進学は可能?
- Q.通信制高校には年齢制限がある?
- Q.現在全日制高校に在学していますが転校することは可能ですか?
- Q.通信制高校に留年制度はありますか?
- Q.通信制高校の選び方は?
- Q.通信制高校への転入と編入の違いは?
- Q.通信制高校の入学試験で落とされることはある?
- Q.通信制高校は学歴として認められる?
Q.通信制高校から大学進学は可能?
通信制高校から大学に進学することは可能です。
大学に進学することは可能ですが、通信制高校から進学している割合は全日制高校と比べて大きく下回っています。
通信制高校は大学進学に不利と噂している人達もいます。
しかしながら、通信制高校だからといって落とされることはありません。
ただし、通信制高校は勉強カリキュラムが全日制高校に比べて難易度が優しかったり大学進学を選択する人が少なかったりします。
進学する割合が必然的に少なくなります。
大学進学は可能ですが、通信制高校と比べて不利な点があることを考慮するようにしましょう。
通信制高校で大学入試を視野に入れている方は「通信制高校でも大学進学はできる?大学進学に強いおすすめ通信制高校」にも詳しい詳細が書かれているので参考にしてみましょう!
Q.通信制高校には年齢制限がある?
通信制高校に入れる条件をもっている人は中学校、または準ずる学校を卒業した人です。
通信制高校の入学条件に年齢制限はありません。
さまざまな理由がある人が入学するため、年齢層は幅広く70歳の人が通っている学校もあります。
ただし、一度高校を卒業している人は入学できないので注意しましょう。
Q.現在全日制高校に在学していますが転校することは可能ですか?
転校は可能です。
今在学している学校で取得している単位や出席日数によって転入する学年が決められることもあります。
多くの通信制高校は転入・編入を随時受け付けています。
気軽に相談してみましょう。
なお、通信制高校への転入方法について詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
通信制高校へ転入するにはどうすればいい?転入や編入の時期や条件などを解説
Q.通信制高校に留年制度はありますか?
通信制高校は基本的に単位制を採用しているので、留年するという概念がありません。
ただし、必修科目単位をすべて修得して卒業する必要があります。
卒業が必要以上に時間がかかってしまうことがあります。
必修科目の単位は落とさないようにしましょう。
まれに通信制高校で学年制採用をしている学校があります。
学年制の場合留年がありますので注意して下さい。
Q.通信制高校の選び方は?
学校選びに際しては、以下のような様々なことを総合的に判断する必要があります。
- 学費
- 通学範囲
- 登校頻度
- 教育内容
- 入学時期
学校が公立か私立かを判断し、学費の違いを理解することが大切です。
スクーリングがあるため、通学できる範囲内に学校があるか確認しましょう。
また、自分の学習目標や将来のビジョンに合った学習内容やサポートが提供されているかを調べることを推奨します。
入学や編入、転入時期なども学校により異なるため、事前に調べるようにしましょう。
なお、通信制高校を比較する際のポイントについて知りたい人は以下の記事をご覧ください。
通信制高校を比較する際のポイントとは?ジャンル別のおすすめも紹介!
Q.通信制高校への転入と編入の違いは?
「転入」は、他の高校から通信制の高校に転校することです。
一方で、「編入」は一度学校を退学してから入り直すことを指します。
転入と編入の違いを詳しく知りたい方は以下の記事をご参考にしてください。
Q.通信制高校の入学試験で落とされることはある?
通信制高校の入学試験は、一般的に合否を厳しく判断する試験ではありません。
試験内容は筆記試験や面接などがあります。
学力試験については難易度が低く設定されていることが多いです。
学校側が生徒の現在の学力を理解するための試験とされています。
通信制高校は幅広い年齢層や様々な背景を持つ生徒に対して入学のチャンスを与えています。
不登校を経験した生徒でも、学び直すチャンスがあります。
Q.通信制高校は学歴として認められる?
通信制高校を卒業すると得られる資格は、「高等学校卒業資格」です。
全日制や定時制高校と同等の高等学校卒業資格となります。
つまり、通信制高校を卒業した場合でも最終学歴は「高卒」となります。
進学や就職活動において不利になることはありません。
全日制での通学が難しい人にとって、高卒資格を取得するための選択肢となっています。
通信制高校は自分の目的に合わせてを選ぶことが大事
通信制高校について説明していきましたが、まず目標を見つけることが大切です。
高校を卒業することが目標でも良いので、通信制高校に通って何を成し遂げたいのかまず考えましょう。
なんとなく通ってしまうと、卒業できずに挫折してしまう可能性があります。
どんな事情があっても受け止めてくれるのが通信制高校です。
不安を抱いている人は学校に相談して学校側のサポート体制を確認することが大事ですね。
たとえ資金面に問題があっても、柔軟に対応できる通信制高校もあるのでまずは相談してみましょう。
資格の取得や専門分野への進学に興味がある場合でも、対応できる学校も多いので事前に下調べをしておくことが大事です。
学費が気になる方もいると思いますので、「学費が安い通信制高校をご紹介!」も参考にしてみてください!
また自由度の高い通信制高校だからこそ、資格取得に向けて学習を進めることもできます。
資格取得できる通信制高校への進学もおすすめ
通信制高校は、就職に不利な印象がありますよね。
しかし通信制高校は就職に不利にはなりません。
それどころか在学中に資格や検定を取得しておくことで、就職を有利に進めることができますよ。
通信制高校に通う生徒は、自分の個性や能力を伸ばしたい人が多いので、在学中に興味のある分野を磨くことも可能です。
自由時間の多い通信制過程だからこそ、専門分野を磨ける環境が整っているといえます。
美容系やIT系の資格取得をサポートしてくれる通信制高校も多数あります。
興味のある方は調べてみましょう。
項目 | 取得できる資格例 |
---|---|
会計・税務系 | 公認会計士・税理士 |
調理・美容系 | 調理師免許・看護師資格・美容師資格 |
医療・薬学系 | 医療事務資格・薬剤師資格 |
IT系 | IT系資格(プログラミング・情報処理) |
また就職を有利にするための資格については、「【就職に有利】資格が取れる通信制高校で就職を有利にしよう」を読んでみてください。
専門分野を学べる通信制高校も数多くある
通信制高校に進学したい人でも、専門分野を学ぶことができます。
ただ、専門分野を学べる通信制高校は、登校日数が多く設定されていることが多いです。
登校日数については、事前に確認しておきましょう。
普通科の全日制高校に通うよりも、専門性を高められる可能性があります。
専門性が高まれば高まるほど、就職活動を有利に進めることもできます。
また、スポーツに打ち込める環境が整っていたり、漫画家になれるコースがあったりと様々な通信制高校があります。
想像しているよりも多くの選択肢があるので、気になる方は資料請求をしてみましょう。
今後何をするのかを考えて選ぶことが大切
自分はここがだめだからと思わずに、今後何をしたいか考えてみましょう。
通信制高校は自分の個性をしっかり伸ばしてくれる学校が多いで す。
心配な人も学校がしっかり対応してくれるので安心です。
通信制高校は無理に他の生徒たちと歩幅をあわせる必要がないので、自分のペースですすめることができます。
自分の可能性を信じて、まずは学校に相談してみてください。
通信制高校とはオンラインでレポートの添削などで行われる学校
通信制高校の概要を説明してきました。通信制高校についてお分かりいただけましたでしょうか。
通信制高校は学校ごとに非常に様々な特色がありますよね。
学校ごとの特色を知るなら、資料請求して各学校を知ることをおすすめします!
ぜひ自分の理想の高校生活を目指して、参考にしてみてください!
最後に、通信制高校だからと言って大学入試や就職が不利になるわけではありません。
しかし、通信制高校で時間に余裕があるうちに資格を取っておくと後々就職もしやすくなります!
「資格が取れる通信制高校で就職を有利にしよう」も参考にしてみましょう!