通信制高校はいつでも入れるの?入学時期と方法についてご紹介! 更新時間 2024.06.03
高校を中退して、通信制高校へ行こうか検討している人の中には「通信制高校に入れる時期っていつ?」という疑問を抱いている人もいると思います。
通信制高校に通っている人が周りにいない場合は、情報を得ることが難しいですよね。
この記事では、そんな通信制高校に疑問を持っている方に向けて、入学できる時期や入学する方法についてまとめています。
入学をご検討されている方はこちらの記事を見ることで、入学時期はもちろんのこと、流れや方法、試験内容、卒業タイミングを理解することができるので、ぜひ最後までご覧ください!
いつでも入学できる通信制高校はある!
結論から述べると、いつでも入学できる通信制高校はたくさんあります。
しかし、いつでも入学を受け入れている高校は私立の通信制高校であることが多いです。
一方、公立の通信制高校は、4月と10月の2つの月のみ入学を受け付けているケースが多い傾向にあります。
入学可能時期が4月か10月の高校
公立の通信制高校の入学時期は、4月と10月に決められていることが多いです。
つまり、中学卒業時に病気や不登校が原因で進学先が決まっておらず、入学のタイミングを逃してしまった学生は、10月入学をすれば同級生たちと同じタイミングで卒業できる可能性もあります。
もし行きたい通信制高校がある場合は、資料請求をするかホームページを調べてみましょう。
いつでも入学できる高校
私立の通信制高校は、いつでも入学を受け入れてくれる学校が多いです。
そのため、入学を希望している場合は、一度入学時期について問い合わせてみましょう。
自宅近くに公立の通信制高校しかない場合でも、私立高校は全国から入学者を受け入れているので、意外と入学が可能な高校はたくさん見つかります。
「私立高校だとやっぱり学費が気になる」という方は、「【通信制高校】私立と公立の学費の違いを徹底解説します!」という記事をチェックしてみて下さい!
通信制高校に入学するメリット・デメリット
通信制高校に入学することには、メリットもあればデメリットもあります。
実際、通信制高校に通うことで卒業しやすくなる人、卒業が難しくなる人のどちらもいるのが現実です。
詳細をここから紹介していくので、自分が当てはまるかどうか確認していきましょう。
通信制高校に入るメリット
通信制高校に入るメリットは、「高校の卒業資格」が得られることです。
「高校の卒業資格」が得られると、高卒の扱いとなるため、履歴書には「高校卒業」と書くことができます。
高卒資格を得られるだけで、「大学・専門学校への進学」や「就職先の幅広さ」などの面で、選択肢が増えるでしょう。
そのため、全日制高校での卒業が難しい場合、通信制高校へ転入・編入して「高卒資格」を取得すると将来使える場面が出てくるかもしれません。
通信制高校に入るデメリット
通信制高校に入るデメリットは「自己管理能力がない場合、単位取得が難しい」ことです。
通信制高校は単位制なので、自分で受ける授業を選択できますが、課題の着手や提出に関しても自分で管理しなければなりません。
つまり「いつまでにやって、いつ提出するのか?」を課題ごとに計画を立て、期日までにレポートを提出することが求められます。
また、全日制高校のようにほかの生徒と毎日会えないので、情報共有や不明点の相談も難しくなるでしょう。
もちろん、必要単位数が取れないと、高校は卒業できません。
そのため、もし卒業が難しい場合は「サポート校」という塾のようなものもあるので、調べてみることをオススメします。
通信制高校へ途中からの入り方は2種類
通信制高校への入学方法は「転入」と「編入」の2種類あります。
転入と編入の違いは学校に在籍中であるか否かです。
ここから、転入と編入について解説していくので、違いがわからないという方はチェックしてみて下さい!
転入とは
転入とは「学校在籍中」に別の学校へ入学手続きを行い、入学することです。
そのため、転入はそれぞれの学年の途中でも、前に在学していた高校の成績を引き継ぐことが可能となります。
転入のメリットは「高校を中退したことにはならないこと」と「空白期間がないこと」の2点です。
編入とは
編入とは「学校中退後」に別の学校へ入学手続きを行い、入学することです。
つまり、高校を中退し空白期間を経たのち、中退後にまた別の高校へ入学することを言います。
しかし、年度の途中に中退してしまうと、その年度の出席日数や単位は引き継げません。
例えば、高校2年の1月に中退した場合「高校2年時の成績情報はすべて引き継げない」ということになります。
編入を検討している場合は、中退時期も頭に入れて、編入するようにしましょう。
転入・編入の入学試験の内容は?
通信制高校の入学時には入学試験があります。
入学試験の内容は、基本的に
- 筆記テスト
- 面接
- 作文
の3点です。
試験内容が多いので、難しそうと感じる方が多いかもしれませんが、難易度はそこまで高くありません。
こちらはあくまでも、高校を中退した人の学力を想定した試験なので、一般的な高校受験よりも、合格しやすいとされています。
それでは、ここから入学試験の内容を確認していきましょう。
【試験内容①】筆記テスト
多くの通信制高校の入学試験には、軽い筆記テストがあります。
筆記テストと聞くと、不安に思う方もいるかもしれませんが、難しい問題が出るわけではないので、あまり心配する必要はありません。
通信制高校の入試は、学力は重視されないので、面接対策に力を入れることが大切です。
【試験内容②】面接
入学の際、7割以上の通信制高校で面接が行われます。
面接の形式は個人面接もあれば集団面接の場合もあり、学校によって様々です。
面接時間も学校によりますが、20分以内で終わる学校が多いでしょう。
面接内容は、
- 志望動機
- 将来の進路
- 得意科目
など全日制の高校受験と同じような内容を聞かれることが一般的です。
【試験内容③】作文
作文は「事前提出方式」と「会場での筆記方式」の2種類があります。
事前提出方式は出願するために必要な書類の一つとして、作文を事前に提出する方式です。
一方、会場での筆記方式は入試会場で用紙を渡されるので、30分程度で完成させます。
どちらの方式を採用しているかは学校によって異なるので、直接学校に確認しましょう。
この作文内容をもとに、面接で質問をされるケースも少なくありません。
入学試験の流れと気を付けるべきことは?
入学試験当日の流れと注意点についてご説明いたします。
入学試験は不安なことがたくさんあると思いますが、あらかじめポイントを押さえておくことで、慌てずに対応することが可能です。
まずは入学試験の流れからチェックしていきましょう。
入学試験の流れ
入学試験はまず教室に集まり、出席確認と注意事項や当日の予定の確認を行います。
説明が終わり次第、試験開始になります。
試験の順番は、筆記テストと作文を最初に行った後、面接が行われるのが一般的で面接が終わり次第、入学試験は終了となります。
入学試験で気を付けるべきこと
まず入学試験当日は遅刻のないように、公共機関での交通手段を2つは用意しておきましょう。
電車が人身事故で止まってしまうことや、バスの運行が積雪や強風などで乱れる場合もあるので、1つの交通手段だけで計画をたてるのは危険です。
また、何かトラブルがあった時に、慌てずに連絡ができるよう緊急連絡先も事前に把握しておくことをオススメします。
試験当日の服装は?
試験当日はどのような服装で行けばいいのか迷う人もいると思いますが、試験当日は制服で行くことをオススメします。
面接では見た目も評価を大きく左右するので、髪型は「長すぎないこと」と「染めている人は地毛の色にすること」に気を付けましょう。
また、不必要なアクセサリーは身に着けないようにしてください。
制服姿や髪型が乱れていたら、「自己管理ができない人」、「ルール・マナーを守れない人」と思われる恐れがあります。
試験当日に悪い印象を与えないように、できることは準備しておくことで、当日は自信をもって面接に臨むことができるでしょう。
通信制高校に入学する際の注意点
通信制高校に入学する際には注意点があります。
注意点は入学前に把握しておかないと、予想より卒業に年数がかかってしまう場合があるので気を付けて下さい。
ここから2つの注意点を紹介するので、ぜひ事前にチェックしてみて下さい!
【注意点①】最低在籍期間の確認
高校の在籍年数は最低でも3年以上です。
生徒によっては卒業まで4年以上かかる生徒もいます。
そのため、あらかじめ最低在籍期間を確認しておきましょう。
必要単位が取れていても、在籍期間が満たせていない場合は、卒業できないので、入学前に志望校の卒業要件を確認しておくことが大切です。
【注意点②】卒業できる時期は年に2回しかない
通信制高校を卒業できる時期は、年に2回しかありません。
転入や編入する時期にもよりますが、タイミング次第では区切りの良い春に卒業できなくなる恐れがあります。
卒業時期については、事前に確認しておくことで、あらかじめ知ることができるので、気になる人は問い合わせてみましょう。
問い合わせの際に、自分の出席日数と成績を把握しておくと、スムーズに質問に答えてくれるのでオススメです。
通信制高校を卒業して高卒資格を手に入れよう!
通信制高校は全日制高校から転入・編入する人も多く、退学してしまった方や退学を検討している方も入学が可能です。
そのため、通信制高校への編入や転入を検討している方は、まずは学校のHPを調べ、内容を確認してみてはいかがでしょうか。
また、退学後の高校に在籍していない期間はできる限り短い方が早く卒業することができます。
通信制高校を卒業することで、高校の卒業資格を得られるので、通信制高校への入学を前向きに考えてみてください!