【通信制高校】私立と公立の学費の違いを徹底解説します! 更新時間 2023.05.15
みなさんは通信制高校にも全日制と同じように、私立と公立の2つがあることをご存じでしたか?
2つの通信制高校には、サポート面や通っている生徒、学習できる科目などの多くの違いがあります。
このように多くの違いがありますが、1番大きな違いは学費です。
通信制高校に通うにあたって、学費は1、2を争うくらい重要なことだと思います。
今回は、公立・私立通信制高校の学費の違いについて徹底解説していきたいと思います!
私立・公立通信制高校の学費の違い
通信制高校に通うにあたって、学費は1、2を争うくらい重要なことだと思います。
公立と私立の通信制高校ではかかる学費が大きく違うので、それぞれの学費についてご説明します。
公立通信制高校の学費
公立の通信制高校は私立と比べると、かなり費用が抑えられます。
公立の通信制高校の学費は、管轄の地方自治体ごとに異なるという特徴があります。
東京都の場合は、入学金500円、授業料は1単位あたり336円という設定となっています。
通信制高校を卒業するのに必要な単位は74単位なので、卒業までにかかる授業料は24,864円になります。
授業料以外にも教材費や交通費などで年間約3万円かかるので、3年間で卒業するまでにかかる費用は大体60,000円前後になります。
どんなにかかっても10万円以内には抑えられますが、3年間で卒業ができないと、その分費用がかかってしまいます。
また、公立通信制高校は、授業料が実質無料となる場合があります。
年収910万円未満の世帯であれば、「就学支援金」を受け取ることができます。
「就学支援金」を受けることができると、入学時に授業料を先払いする必要がありますが、後々返ってくるので実質授業料無料となります。
その他の経費を入れても、10,000~20,000円程度で済むので、かなり費用を抑えることが可能でしょう。
対象となる世帯は限られてきますが、「授業料等減免制度」という制度もあり、これを受けることができれば入学金までも無料になる場合もあります。
私立通信制高校の学費
私立の通信制高校は公立と比べてしまうと、どうしても学費が高くなってしまいます。
また、学校によってかかる学費の差が激しいのも特徴です。
学校によって異なりますが、入学金は10,000~50,000円、授業料は1単位当たり5,000~12,000円ほどかかります。
その他にも施設整備費や教材費を合わせると、安いところで20万円、高いところで80万円ほどかかることになるでしょう。
しかし、私立の通信制高校でも年収910万円未満の世帯であれば、「就学支援金」を受け取ることができ、年間12万円を受け取ることができます。
「就学支援金」を利用することで、費用をかなり抑えることができるのでおすすめです。
学費の違いがある理由
通信制高校は、公立と私立でかなりの違いがあることがわかっていただけたと思います。
「なんでこんなに学費に差があるの?」と疑問に思った方が多いと思いますので、説明していきます。
公立の通信制高校は、卒業するための単位の取得をするためだけのカリキュラムとなっており、サポートがあまりないので学費が安く設定されています。
その反面、私立の通信制高校はサポート面が充実しているため、学費が高めに設定されています。
豊富な学校行事や留学システムがあるなど、充実した学校生活を送れること間違いなしです。
試験やレポート対策も公立よりレベルが高いので、進学を考えている方は私立の通信制高校に通うことをおすすめします。
学費の他に通信制高校にかかる費用
入学金
通信制高校でも、入学する際に入学金が発生することを皆さんご存知でしたか?
東京都の場合であると、公立の通信制高校に入学する際には500円の入学金が必要になります。
私立の場合は学校によって異なりますが、通信制高校への入学金として約1万円~5万円が発生すると言われています。
全日制高校の入学金は公立であれば約5500円、東京都の私立学校であれば安くて10万円となっており、通信制高校は全日制高校に比べると入学金が安く設定されているので、通信制高校の方が安く入学することができることがわかりますね。
教科書代
当たり前のことですが、私立の通信制高校に入学すると教科書を自分で購入しなければなりません。
教科書の購入に関しては、全日制高校であっても通信制高校と同じ条件になるので、費用に関してあまり差はないです。
ただ通信制高校であれば、自分が受ける授業の教科書のみが必要になるため、余計な費用をかけずに済むところが嬉しいですね。
WEB授業の場合はパソコン等の設備費
私立の通信制高校に通うと、高度なオンライン授業を受けることができる学校が存在します。
オンラインであればカフェや自宅など好きな場所で授業を受けることができるため、通信制高校に通う目的の最大の理由です。
しかし、オンライン授業を受けるには、パソコンの購入が必要になることやネット環境を充実させなければなりません。
パソコンもスペックや新品か中古かで金額は変わりますが、安くても4万円位は最低限予算を確保する必要があります。
1度自宅に勉強できる環境を整えることができれば、3年間同じ環境で授業を受けることができるので、1番始めにしっかりと環境を整えるようにしましょう。
公立の通信制高校の場合は通学費がかかる
公立の通信制高校は全日制高校に比べて登校日数は少ないとはいえ、定期的な通学が必要になることが多いです。
特に定期試験やレポートの提出などが私立の通信制高校と違い、オンラインで提出することができないため、通学の頻度も私立の通信制高校に比べて多くなります。
通学をする際には交通費がかかることもあり、3年間で考えると金額も相当な額になりますね。
私立の通信制高校であれば、年に数回の登校で卒業が可能な学校もあるため、公立か私立で悩んでいる方がいればスクーリングの数も一つの参考にしてみいてください。
子供を大学まで行かせるまでに必要なお金
子供が大学進学をしたいと言った時、親としては叶えてあげたいですよね。
しかし、学費は家、車に次いで高額な買い物になります。計画を立ててしっかりと貯蓄しなければ、子供の夢を叶えてあげることが難しくなってしまいますね。
この章では、ケース別に子供にかかる学費についてまとめてみました。
計画を立てられるように、確認しましょう!
全日制公立高校の場合
全日制公立高校に進学して、大学進学をする場合をケース別に紹介していきます。
全日制公立高校の学費は年間約45万円となっており、直近数年間でみても学費の上下はほぼない状況です。
国立大学
国立大学に進学した場合は、年間授業料が81万円となります。
年間の授業料が81万円なので、4年間だと入学金を抜いて214万円です。
公立の全日制高校に進学すると3年間で135万円なので、小学校の時から合算する685万円となります。
685万円の学費はこれから紹介するケースの中でも比較的安い金額なので、最低限700万円近いお金の準備をしておけば、小学校から大学まで子供を行かせる事ができますね!
私立大学
私立大学の場合は基本的に公立高校より学費は高くなってしまいますよね。
私立大学の場合は各大学で学費は変わりますが、平均すると年間で133万円とされています。
4年間私立大学へ通うと459万円となり、公立大学に行く場合より245万円ほど高くなってしまうのです。
小中高と公立学校に行った場合の私立大学を含めた学費は、930万円となり1000万円近い学費が必要になりますね。
私立大学に行くとお金が高くなってしまうという印象ばかりが表に出てきますが、実はメリットも多く存在しているのです。
私立大学に通うメリットとして公立大学に比べて設備がきれいなことや、部活動に対する投資が積極的に行われているなどが挙げられます。
もしお子様から目的があって、私立大学に入学したいと言われたら対応できるようにしっかりと最低限の準備をしておきましょう。
全日制私立高校の場合
全日制私立高校が、トータルで見て一番お金がかかってしまいます。
国立大学と私立大学分けて確認していきましょう。
国立大学
国立大学も進学する場合は、合計866万円と公立の高校に通っていたケースよりも200万円くらい高くなってしまいます。
全日制の私立高校は金額が高くなってしまいますが、サポート体制や設備は完璧な状況です。
しかし少し贅沢ではあるので、子供が私立高校に行きたいと言い出したらしっかりと理由を聞くようにしましょう。
私立大学
私立高校から私立大学に行った場合は、当然のことですが公立高校に行った場合よりもお金がかかってしまいます。
小中と公立の学校に行ったとしても、トータルで1088万円です。
学費で1000万円を超えると知ると、驚かれる方も多いのではないでしょうか?
私立の高校から大学へ進学する生徒の特徴としては、学内の内部進学か推薦入学の場合が多いとされています。
内部進学の場合は、学費が割引になっていることや、入学も優先されるケースが多いため入学するメリットとして大きいです。
しかしお金はかなりの金額がかかってしまいますので、お子様と相談をして家族で相談して決めること大切だと言えます。
通信制公立高校の場合
公立の通信制高校があると知っている方は、とても少ないです。
公立の通信制高校存在を知らない方は、間違いなく損をしています。
公立の通信制高校の学費は地域にもよりますが、年間4~6万円と全日制高校に比べてかなり安いです
公立の通信制高校を卒業した場合の国立大学と私立大学の違いを確認していきましょう。
国立大学
国立大学に入学した場合は、4年間の学費が242万円と言われているので小中と公立の学校に通った場合は、トータル584万円で大学まで行くことができます。
公立の通信制高校のメリットとしては、とにかく学費が安いということに尽きます。
通信制高校を選択する学生は様々な事情があると思われがちですが、実はそんなことはないのです。
公立の通信制高校は私立の通信制高呼応に比べて、学校に通わなければならない日数が多く友人を作りやすいという点があります。
公立の通信制高校は学費が1番安いので、もし学費面で大学進学を諦めている方がいれば、通信制高校への入学を検討しましょう。
私立大学
大学進学を目指している人の中には、私立大学への進学を目指している人もいますよね。
私立大学は国立大学に比べて学費は高くなってしまいますが、門戸は広く設けられています。
また学ぶことができる分野も、様々な専門分野を学ぶことができるため私立大学だから目指している人もいるでしょう。
小中学校と公立の学校に通った場合であると、801万円です。
全日制公立高校に通って私立大学に進学した場合の学費は930万円なので、公立の通信制高校に通った場合より約130万円の学費が安くなります。
130万円というと、新車が買えてしまうくらいの大金です。
通信制私立高校の場合
私立の通信制高校は、私が一番おすすめする進学手段です。
私立の通信制高校なので、公立の通信制高校よりもお金はかかってしまいます。
しかし私立の通信制高校であると、サポートが整っていることやオンライン授業によってスクーリングをほとんどしなくても、卒業できることがおすすめのポイントです。
では私立通信制高校の国立大学と私立大学の学費のパターンについて、解説していきます。
国立大学
私立に通信制高校の学費は、年間で約25万円と言われています。
公立の専門学校に比べると5倍近い差はありますが、全日制の公立高校の半額です。
小中と公立高校にかよった場合だと、合計して603万円が学費として発生します。
603万円だと公立の全日制高校に進学した場合よりも100万円近く安くなるので、公立高校よりもサポートをしっかり受けたい学生にはおすすめです。
私立の通信制高校の中には進学コースを設けている学校もあり、有名大学への進学実績がある学校も多いです。
国立大学への進学を検討している学生は、進学に力を入れている通信制高校への進学を検討しましょう。
私立大学
私立大学へ進学した場合のトータルの費用は820万円となっています。
全日制の私立高校に進学した場合はトータルの費用が1000万円以上かかる場合もあるので、私立の通信制高校に進学したほうが200万円ほど安くなっていますね。
お金が足りない場合は奨学金を借りることや、助成金を受け取るなど様々な方法を取ることができます。
しかし奨学金は、子供の借金になってしまうことや助成金に関しても所得条件があるなど必ずしも良い方法とはいえません。
私立の通信制高校ならご家庭の要望に沿ってお子様に合った高校を選ぶことができ、より良い学生生活を送ることができます。
学費とサポート体制に優れた、私立の通信制高校への進学も1つの選択肢として入れておきましょう。
公立通信制高校のメリット・デメリット
公立通信制高校のメリット
公立の通信制高校のメリットは、学費が安いということです。
私立の通信制高校比べてはるかに安く通うことができます。
「就学支援金」を受けることができれば、学費を実質無料にすることも可能なため、あまりお金をかけたくないという方にはおすすめです。
公立通信制高校のデメリット
公立通信制高校の学費は安いですが、その代わりデメリットが複数あります。
- サポートが充実していない
公立の通信制高校は私立と比べると、かなりサポート面が弱いです。
個別での指導や精神面のケアなどもあまりないので、学習面で不安がある方や精神面での不安がある方は、公立はあまりおすすめできません。
基礎的な学習しかできないので、専門学校や大学への進学を考えている方にも向いていません。
- 学校数が少ない
公立の通信制高校の数は、私立と比べると約半数となっています。
公立は地方自治体が運営しているため、その地域に住んでいる方や働いている方しか入学することができない場合が多いです。
また、週に1日以上の登校日が設けられている学校が多いので、近隣に住んでいないと通うこと自体が難しいですよね。
- 自由度が低い
公立の通信制高校は、登校日や試験日が決まっていることが多く、その日に登校することができないと単位を取ることができません。
「通信制高校=登校しなくても大丈夫」と思っている方もいるかもしれませんが、公立では難しいでしょう。
体調面で不安がある方やなるべく登校をしたくないと考えている方は、柔軟な対応を取ってくれる私立をおすすめします。
学費をなるべく抑えたいという方は「必見!通信制高校の学費を抑える方法をご紹介!」を参考にしてみてください!
私立通信制高校のメリット・デメリット
私立通信制高校のメリット
- サポートが充実している
私立の通信制高校はとにかくサポート体制が整っています。
個人・少人数指導に力を入れており、生徒全員に目が行き届く環境の学校が多いので、学習面に不安がある方でも安心して通うことができます。
学習面以外にも精神面のサポートもしてもらえるので、引きこもりや不登校などで悩んでいる方にもおすすめです。
- 専門的な学習ができる
公立の通信制高校は総合学習が中心ですが、私立の通信制高校はデザインや保育、音楽などの専門的な学習をすることができます。
将来やりたいことが決まっている方は、私立の通信制高校に通うことで専門スキルを身につけることができるのでおすすめです。
- 卒業率が高い
私立の通信制高校は、公立と比べるとかなり卒業率が高い傾向にあります。
私立は、学習面と精神面でのサポートが充実しているので、ほとんどの方が3年で卒業することが可能となっています。
私立通信制高校のデメリット
私立通新制高校のデメリットは、学費が高いということです。
どうしても公立と比べると学費が高くなってしまいます。
「就学支援金」を受けることで多少は学費を抑えることができますが、公立の何倍もかかることには変わらないので、そこがデメリットになります。
おすすめの私立通信制高校をご紹介!
私立の通信制高校は学費が高いことがデメリットですが、その中でも学費が安いおすすめの通信制高校を集めたので、順番にご紹介します!
翔洋学園高等学校

翔洋学園高等学校は、学習科目や時間が自由なことに加えて、学習のやり方も個人に合わせて選ぶことが可能な通信制高校です。
中学校レベルの基礎学習から、大学進学のための高レベルの学習まで、個人に合わせたスタイルを選ぶことができます。
また、人間関係や将来のことについて相談できるスクールカウンセラーもいるので安心です。
学費は
- 入学金:0
- 授業料(1単位):8,000円
- 施設設備費:50,000円
となっています。
入学できる都道府県 | 福島県、新潟県、千葉県、茨城県、山形県 |
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制服 | あり 購入は自由です。 |
スクーリング | あり |
クラブ活動 | あり |
鹿島学園高等学校

鹿島学園高等学校は進学コースの他に、海外の異文化と語学について学ぶことができるグローバルコースと、アニメーターやイラストレーターが目指せる芸術コースがある通信制高校です。
学費は
- 入学金:50,000円
- 授業料(1単位):7,000円
- 施設設備費:24,000円
- 年間教育拡充費:17,000円
となっています。
入学できる都道府県 | 22都府県から入学可能 |
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制服 | あり |
スクーリング | あり |
クラブ活動 | あり |
ルネサンス高等学校

ルネサンス高等学校は、スマホやタブレットを使って学習することができ、レポート提出もインターネットですることができる通信制高校です。
ダンサーや芸能人、声優、大学受験など、1人1人のやりたいことができるような環境が整っています。
また、登校日が最短年4日間というのも魅力的です。
学費は
- 入学金:50,000円
- 授業料(1単位):10,000円
- 施設設備費:20,000円
- 教育関連諸費:60,000円
- スクーリング費:65,000円
となっています。
入学できる都道府県 | 全国から入学可能 |
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制服 | あり 着る人を選ばないシックなカラーのブレザースタイル |
スクーリング | あり |
クラブ活動 | あり |
飛鳥未来高等学校

飛鳥未来高等学校は、メイクや医療、調理・製菓などの幅広いコースがあるので、まだやりたいことが決まってない方などにおすすめです。
通学を通して、きっと自分のやりたいことが見つかるはずです。
学費は
- 入学金:10,000円
- 授業料(1単位):8,000円
- 教材費:約50,000円
- 施設費:60,000円
となっています。
入学できる都道府県 | 北海道、岩手県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、香川県、愛媛県、福岡県、佐賀県、熊本県、大分県 |
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制服 | あり 希望者のみ |
スクーリング | あり |
クラブ活動 | あり |
一ツ葉高等学校

一ツ葉高等学校は、通常の通信制高校としてはもちろん、進学校としても有名な学校です。
進学だけではなく、留学をサポートするコースもあるため、興味がある方は詳しく調べてみてください。
また、宿泊行事や体験学習などの行事が豊富なのも人気の秘訣です。
学費は
- 入学金:10,000円
- 授業料(1単位):7,000円
- 施設設備費:30,000円
- 教育充実費:50,000円
となっています。
入学できる都道府県 | 47都道府県 |
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制服 | あり |
スクーリング | あり |
クラブ活動 | あり |
まとめ
いかがだったでしょうか。
私立と公立はそれぞれメリットとデメリットがあります。
ただ学費が安いからという理由で、公立の通信制高校を選ぶことはおすすめできません。
学費以外のサポート面なども見て、自分に合った通信制高校に入学することが大切です。
サポート校について詳しく知りたい方は「サポート校とは?」に詳しく説明しているので確認しておきましょう!