不登校あるある15選!不登校の方にしてはいけないNG行動あるあるも紹介! 更新時間 2025.01.15
「辛い不登校の悩みを共感したい!」、「不登校の友達がいるから悩みを理解してあげたい」という方は多いのではないでしょうか?
当記事では不登校あるあるを紹介しています。
当記事を読んで、不登校の方の気持ちを共感したり、不登校の方の気持ちを理解することで不登校に対する理解を深めていきましょう!
不登校あるある15選
<不登校あるある15選>
- 不登校あるある①ネットにはまる
- 不登校あるある②学生を見ると辛くなる
- 不登校あるある③昼夜逆転してしまう
- 不登校あるある④うまくコミュニケーションができない
- 不登校あるある⑤家庭環境が複雑
- 不登校あるある⑥周りの優しさが辛い
- 不登校あるある⑦体力が落ちる
- 不登校あるある⑧将来への不安を感じる
- 不登校あるある⑨普通の学生生活に憧れる
- 不登校あるある⑩生きる意味を考える
- 不登校あるある⑪深夜の外出
- 不登校あるある⑫ドラマや映画などのいじめシーンに強く感情移入する
- 不登校あるある⑬将来への絶望感が強まる
- 不登校あるある⑭自分自身を卑下する
- 不登校あるある⑮行く行く詐欺・やるやる詐欺
不登校といっても悩みや陥りがちな生活パターンは様々なものがあるでしょう。
そのため、1人1人に合わせた対応でしたり、理解が必要です。
以下では、不登校の方が陥りがちなあるあるを10個紹介しています。
不登校の方の気持ちや、周囲がどのようにして接したらよいのかということも紹介していますので、是非お役立てください。
不登校あるある①ネットにはまる
不登校あるあるの一つ目は「ネットにはまる」ことです。
不登校になると家にいる時間が増えることが多くなり、必然的にネットを見る時間も増えるでしょう。
そして気づいたらネットの世界にはまってしまっているということはよくあります。
ネットはSNSやネットサーフィン、オンラインゲームなど楽しいことで溢れかえっており、中には1日のほとんどをネットで費やしている人もいるでしょう。
そもそも引きこもりは現実社会で嫌なことがあって起こるパターンが多いです。
そのため、不登校の方がネットにはまるのはあるあるでしょう。
不登校あるある②学生を見ると辛くなる
不登校になると、他の学生を見るのが嫌になるというのは不登校あるあるでしょう。
高校生活には、体育祭や文化祭、修学旅行などのキラキラした行事がたくさんあります。
しかし不登校の生徒は学校へ行っていないため、そのような行事に参加することはなく、他の学生を見ると引け目を感じてしまうでしょう。
そして、いわゆる「青春コンプ」のようなものを抱えてしまいます。
青春系の映画やアニメを見ると、少し嫌な気持ちになるといったことがありますよね。
不登校あるある③昼夜逆転してしまう
不登校あるあるの1つに昼夜逆転があります。
朝学校に行かないとやることがないため日中に眠ってしまうことがよくあるでしょう。
そうなると夜に眠れずに起きてしまい、昼夜逆転をしてしまうのです。
しかし、眠れない原因は他にもあり、家族が寝た後に1人で、学校に行ってない焦りや不安で眠りを妨げていることが原因なのかもしれません。
他にも、「起立性調節障害」や「睡眠相抗体症候群」などの病気の可能性もあります。このように昼夜逆転にも様々な原因があるため、1人1人に合わせた理解が必要です。
昼夜逆転になりやすい病気について詳しく知りたい方は起立性機能障害とは?起立性機能障害に通信制高校がおすすめな理由を紹介!も参考にしてみてください!
不登校あるある④うまくコミュニケーションができない
不登校の方は学校に行く機会がないため、必然的に人と対面でコミュニケーションをとる機会がなくなります。
そのため、学校に行っている方とのコミュニケーション力に差がついてしまい、うまくコミュニケーションができないことはよくある不登校あるあるの1つでしょう。
しかし、うまくコミュニケーションが取れないからと言って周囲が交流を避けてしまうと、さらにコミュニケーション力が低下してしまうため、周囲は適切な頻度で接することが求められます。
不登校あるある⑤家庭環境が複雑
不登校の方は、複雑な家庭環境であることがよくあります。
片親育ちだったり、親が子供に無関心だったりと、家庭環境が問題を抱えている不登校の方は非常に多いです。
思春期の子供にとって周囲の環境は非常に大きいです。
そのため、家庭環境が複雑だと、どうしても子供の精神状況に何らかの悪影響を及ぼし、子供が不登校になってしまうことはあるあるです。
周囲はそれを理解して、頼れる第三者になってあげることが大事。
不登校あるある⑥周りの優しさが辛い

不登校になると学校の友人がプリントなどを届けに家へやってきますよね。
そんな時に優しい同級生の「体調良くなった?」などの優しい言葉はかえって、不登校の方には逆効果になってしまうこともあるでしょう。
不登校の方は、「別に体調が悪いから休んでいるわけじゃなく、学校が怖いから休んでいるんだ」なんていう本音はなかなか言えず、毎回反応に困ってしまうのです。
不登校の方は周囲の反応に敏感なため、優しさが逆に腫れ物に触るような接し方に感じられてしまうかもしれません。
不登校の方は普通に接してくれることを望んでいる方が多いため、周囲はこのことを理解してあげることが必要です。
不登校あるある⑦体力が落ちる
学生はなにかと体を動かすものです。
学校へ行くだけでも、自転車に乗ったり、重い荷物を背負ったりします。
中学時代や高校時代は体が大きく成長する時期です。
しかし不登校の方は家にいる時間が多くなってしまうため、体を動かす機会が減り、体にも大きな影響を与えます。
さらに一日中家にいると、体のエネルギー消費量が変わるため、食欲が減ったり、不安や悩みなどで食事量が極端に変化してしまうことがあります。
食事が喉を通らない場合は非常に配慮が必要です。
成長期の食欲不振は長期化すると、身体の器官に悪影響を及ぼしてしまい、悩むことでうつ病や双極性障害を煩わせてしまうこともあるでしょう。
周囲は、定期的に不登校の方を自然に外へ連れ出してあげたり、少ない食事量で十分なエネルギーを補うことができる食事を提供することを心がけましょう。
不登校あるある⑧将来への不安を感じる
不登校の方は将来に対する不安を抱えている方がほとんどです。
「自分はこれからどうなるのか?」、「将来就ける仕事はあるのか?」などといった将来に対する不安は、不登校の方に常に付きまとっている不安です。
しかし「不登校を経験した自分の将来は絶望的だ」と悲観する必要はありません。
不登校というのは長い人生の一部でしかありません。
学生時代は世界が、学校と家庭のみであるというような感覚に陥りがちです。
しかし人生には居場所や選択肢が多くあります。
不登校だからと言って「人生が積んだ」と考える必要が全くありません。
周囲もこのことを理解して、人生はたくさんの居場所や選択肢があるということを知らせてあげることが大切です。
不登校あるある⑨普通の学生生活に憧れる
何らかの形で不登校になった人の中には本当は普通の学校生活を送りたいと考えている人は多いでしょう。
修学旅行や部活動で仲間の大切さを知ったり、友達と楽しく過ごすような時間に憧れることは普通の学校生活を送っていない不登校の方にとってあるあるでしょう。
そのような憧れを抱いたままという人も多いのかもしれません。
しかし中学不登校から転校や進学をし、ごく普通の生活を送る方も多数存在します。
通信制の学校や地元から離れた学校などに進学し、そこではごく普通の生活を送る人がいるのもあるあるです。
自分に合った学校に進学や転校することで不登校が改善される可能性が大いにあるため、周囲は不登校の方に合った学校を提案することが大切です。
不登校あるある⑩生きる意味を考える
不登校の方は時間がたくさんあるため、自分の生きる意味について考えるようになります。
一人で考え事をすると、どうしても「自分に生きている価値はあるのだろうか」といったネガティブな思考に陥ってしまうことはあるあるです。
これは将来の不安や学校に行っていない自責の念から来てしまうことが良くあります。
ネガティブな結果が行き過ぎると、最終的には自傷行為に走ったり、うつ病になったりしてしまうこともあるかもしれません。
そのため、自分で考えることはほどほどにし、周りの方や支援機関などへ相談することも検討してみましょう。
不登校になりやすい原因について詳しく知りたい方は不登校になる原因ランキング10選│原因がわからないときの対処法を解説!こちらの記事もおすすめ!
不登校あるある⑪深夜の外出
不登校の経験者にとって、深夜の外出は特有の安らぎを感じられる時間です。
外出時間が、夜間になる理由として以下のものが挙げられます。
- 昼間は行ける場所が少ない
- 人の目が気になる
- 長い距離を歩く体力がない
- 知り合いに会うのが気まずい
外出先として、静かな夜の街や24時間営業のコンビニが心の拠り所になるケースが多いです。
特に家族との関係が微妙で、家にいると落ち着かない場合、夜間に外に出ることでリフレッシュを図るケースも少なくありません。
ただし、未成年の夜間外出は安全面でのリスクがあるため、信頼できる大人に相談したり、徐々に昼間の外出に挑戦するよう意識するとよいでしょう。
不登校あるある⑫ドラマや映画などのいじめシーンに強く感情移入する
ドラマや映画に登場するいじめの場面に対して、怒りや悔しさを覚えるのは多くの不登校経験者に共通する感覚です。
特に以下のような場面に共感することが多いです。
- いじめを見過ごす教師への不満
- フィクションと分かっていても抗えない場面
- 視聴後にやり返す方法をずっと模索する
- いじめられた側が逆転するストーリー
また過去の自身の経験とリンクする場合、感情が高ぶりすぎて視聴が苦痛になることもあります。
しかし、フィクションを通じて感情を浄化させたり、勇気を得るきっかけにもなります。
自分が感情移入しやすい内容を意識して選ぶことで、より健全な形で視聴を楽しめます。
不登校あるある⑬将来への絶望感が強まる
将来の見通しが立たず、絶望感に包まれることは不登校経験者によく見られる悩みです。
「自分は社会不適合者になるのではないか」「生きている意味がわからない」と思い詰めます。
これは、学校や家庭が世界のすべてだと感じやすい学生時代特有の狭い視野が影響していることが多いです。
しかし、社会復帰のチャンスはいつでもあり、不登校経験は人生のほんの一部でしかありません。
小さな成功体験を積み重ね、自分の可能性を信じることで、未来への希望を取り戻せるでしょう。
不登校あるある⑭自分自身を卑下する
不登校である自分を「世界一のダメ人間」だと感じてしまうのも、よくある感覚です。
他人と自分を比較し、「自分だけが劣っている」と思い込むことが多いですが、実際に完璧な人間はいません。
周りの人も失敗や迷いを抱えながら生きています。
自分の欠点にばかり目を向けず、他人の不完全さを理解することで、自己否定の感情は和らぎます。
また、不登校経験を「自分を深く知るための時間」と捉え直すことで、自己価値を見出せる場合もあります。
不登校あるある⑮行く行く詐欺・やるやる詐欺
「明日は学校に行く」「明日から頑張る」と宣言しておきながら実行に移せず、自分も家族も疲弊してしまうのは、不登校家庭でよく見られる現象です。
本人はその時の気持ちでは本気でやるつもりなのですが、翌日になると気持ちが沈んでしまうことが原因です。
このような状況では、家族が責めるのではなく、「今の状態でも良い」と受け入れつつ、小さな一歩を一緒に考えることが大切です。
本人のペースを尊重しつつ、前向きな気持ちを引き出す工夫をすることで、無理なく進めます。
不登校の方に共通してみられる心理
不登校に見受けられる行動には、一見理解しがたいものも多いですが、その裏には深い心理的な背景が隠れています。
- 自分の命を守る「自己防衛」に徹する
- 現実から目を背ける
- 言語化が難しくなる
- 行動に移すまで時間がかかる
これらの行動は、外部からのプレッシャーやストレスに対する無意識の反応であり、お子さま自身も理由を説明できないことが少なくありません。
ここからは、不登校の方に共通してみられる心理を紐解き、保護者様がどのように寄り添い、対応すべきかを具体的に解説します。
自分の命を守る「自己防衛」に徹する
不登校のお子さまが見せる「あるある行動」は、極度のストレスや不安に対する無意識の自己防衛反応であることが多いです。
たとえば、以下のような行動は、神経生理学の「ポリヴェーガル理論」に基づく生理的なフリーズ反応の一部と考えられます。
- 朝起きられない
- 昼夜逆転
- 体調不良を訴える
これは、生命の危機を感じた際に自己を守るための自然な反応であり、生活習慣を整えられない背景に、命を最優先する心理状態が隠れています。
このような状態では、無理に行動を促すよりも、見守りながらお子さまの安全と安心を確保することが重要です。
現実から目を背ける
学校や家庭での居場所を失った生徒は、ゲームやインターネットの世界に逃避しがちです。
この行動は、現実の困難や孤独から一時的に逃れるための手段として機能しています。
夜中に外出する、家族と距離を取るなどの行動も同じ理由で行われることが多く、人目を避けたい心理の表れです。
このような現実逃避は一方的に否定されるべきではなく、お子さまの感情や選択を理解し、家族が安全で安心できる環境を提供することが求められます。
言語化が難しくなる
不登校の状況下では、自分の気持ちを言葉で伝えることが難しくなることがあります。
暴言や暴力といった形で感情を爆発させる場合、それは助けを求める心の叫びともいえます。
これに対して感情的に応じると、さらに状況を悪化させる可能性があります。
お子さまの言葉にならない不安やストレスを受け止め、冷静なタイミングで手紙やメッセージを通じてサポートの姿勢を伝えることが効果的です。
また、幼児退行のような行動を見せる場合は、甘えを通じて情緒を安定させようとしているので、それを受け入れ、安心感を与えることが大切です。
行動に移すまで時間がかかる
多くの不登校のお子さまは、学校に行きたい、勉強したいという気持ちがありながらも、それを行動に移せずに苦しんでいます。
このような状況で責められると、自己否定感がさらに強まり、回復が難しくなります。
お子さまの行動を急かしたり、結果を求めたりするのではなく、「やりたい気持ち」を肯定しながら、行動に移せるような環境作りをサポートすることが必要です。
そのためには、学校や勉強を「絶対に必要」とせず、あくまで選択肢の一つとして見守る姿勢が求められます。
不登校の方にしてはいけないNG行動あるある3選
<不登校の方にしてはいけないNG行動あるある3選>
- NG行動あるある①無理やり外出させる
- NG行動あるある②不登校を怠惰とする
- NG行動あるある③誰にも頼らず解決しようとする
不登校の方は周囲の行動や発言に敏感です。
しかし親は「早く学校に行かせなきゃ」と焦ったり、不登校の子供を執拗に攻めてしまうことが良くあります。
これらのNG行動はさらに不登校の方を追い詰めてしまうことになるため、注意が必要です。
以下の記事では不登校の方にしてはいけないNG行動あるあるを3つ紹介しています。
不登校の方が周囲にいる人は以下のNG行動をとらないように注意しましょう。
NG行動あるある①無理やり外出させる
不登校の方を無理やり、外出させようとする行為はNGです。
不登校の方は外の世界に対して少なからず恐怖心を持っています。
そのため、不登校の方が外出を望んでいないタイミングで外へ連れ出すとかえって、外の世界への恐怖心が増してしまいます。
ですので、当人のペースに合わせて無理に連れていくことの内容に注意しましょう。
NG行動あるある②不登校を怠惰とする
不登校の方の原因を怠惰や甘えと考えるはNGです。
不登校の方は、様々な原因で悩んでいます。
学校でいじめなどの嫌なことがあり、トラウマができてしまったりすることは決して本人の怠惰や甘えが原因ではありません。
周囲は、怠惰や甘えが原因であると決めつけると余計に不登校の方にストレスを与えてしまいます。
そして、本人のせいでなくとも「不登校なのは自分が悪い」という風に考えてしまい、自分を責めてしまうことになるかもしれません。
ですので、不登校を怠惰や甘えと決めつけるのは決してしないように注意が必要です。
NG行動あるある③誰にも頼らず解決しようとする
不登校を当人や親、友達が自力で解決しようとするのはNGです。
客観的なアドバイスをくれる人や専門知識を持っている人への相談がないと無意識のうちに不登校の方を追い詰めてしまうことになるかもしれません。
不登校の原因は様々でそれぞれの原因に合わせた対応が求められます。
そのため、不登校の当人であればだれかに相談してみたり、親や友人は専門知識を持った人に相談してみたりすることが大切です。
より詳しくやってはいけないNG行動について知りたい方は不登校や引きこもりの親が実はやってはいけない行動6つ是非こちらの記事も読んでみてください!
不登校の方には周囲の協力が必要不可欠
当記事では不登校あるあるを紹介しましたが、不登校は孤独で辛いものです。
しかし周囲が不登校を理解し、気持ちを知ることで不登校の方に寄り添ってあげることができます。
寄り添って話を聞くことで、不登校が解決に向かうかもしれません。
また、不登校の方は心がデリケートな人が多く、接し方を注意してあげることも大切です。
不登校はどうしても1人で乗り越えるのは大変です。
そのため、周囲は不登校の方をサポートし、一緒に悩んで解決していきましょう。