司法試験・予備試験答練とは、実際の司法試験や予備試験と同じ形式の問題を制限時間内に回答する練習をおこなうものです。
多くの予備校や法科大学院・大学では答練を開講しており、本番に近い状態で自分自身の実力を把握するのに重宝されています。
司法試験・予備試験の受験を検討している人の中には、各予備校でどのような答練を開講しているのか気になる方もいるでしょう。
そこで今回は、予備校が開講しているおすすめの司法試験・予備試験答練についてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
司法試験・予備試験の通信講座・予備校おすすめランキング9選!料金費用の安さ・人気・評判を徹底比較【最新】
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司法試験・予備試験の答練におすすめな予備校5選
ここでは、各予備校が開講している司法試験・予備試験答練の費用や特徴についてご紹介します。
答練におすすめな予備校①アガルート
参照:アガルートアカデミー
講座名 | 費用 | 問題数 | 内容 |
---|---|---|---|
予備試験論文過去問セレクト答練 | 54,252円 | 18問 | 予備試験に出題された問題の中から好きな問題18問をセレクト |
予備試験答練 | 74,250円 | 28問 | アガルート講師作成の予備試験の完全オリジナル予想問題 |
司法試験答練 | 29,700円 | 7回 | アガルート講師作成の司法試験の完全オリジナル予想問題 |
旧司法試験論文過去問セレクト答練 | 54,252円 | 18問 | 旧司法試験の過去問のうち、解いておくべき良問18問をセレクト |
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アガルートの予備試験論文過去問セレクト答練
アガルートの答練講座は、予備試験や旧司法試験の過去問からオリジナルの予想問題まで幅広い問題について添削を受けられます。
他の予備校と比較して価格が比較的安く、1問当たりの値段も手頃なので、コスパを重視する方におすすめです。
予備試験論文過去問セレクト答練では、任意の18問を選んで添削を受けることができ、本番で求められる時間管理を訓練することができます。
出題趣旨を分析し、基本書や判例解説だけでなく学術論文や法学雑誌なども参照しており、内容は正確かつ信頼性が高いのが特徴です。
また、論点の解説は判例や通説をベースにしており、解法や思考法に重点を置いてコンパクトにまとめられています。
解答例も講師が書き下ろしており、添削者は司法試験に合格した経験を持つ人々なので、一貫性のある添削が期待できます。
アガルートの予備試験答練
予備試験答練は谷山政司講師が作成した予備試験の完全オリジナル予想問題です。
1問70分で4枚以内の答案を作成し、解説冊子を見ながら解説講義を受講し、講義内添削を通じて自己添削することで、予備試験への対応力を磨くことができます。
解説講義も谷山政司講師が担当し、作問者の出題意図を理解することで、本試験でも出題者の意図に即した論述を意識できます。
レジュメは論点の解説を必要最小限度にとどめ、解答のパターンや思考の分岐点などを充実させています。
答案作成時の思考プロセスや、解答の正誤を把握し、効率的な復習ができます、
予備試験レベルの司法試験よりも短い事例問題で問題演習を行いたい方におすすめです。
アガルートの司法試験答練
司法試験答練は司法試験を総合4位で合格した渡辺悠人講師が作成した司法試験本試験の完全オリジナル予想問題です。
問題から採点基準まで全て渡辺悠人講師が作成した最も司法試験に近い答練といわれています。
論点の解説は省略されており、問題文・解説・解答例・採点基準で構成されているのが特徴です。
1問120分で8枚以内の答案を作成し、解説冊子を見ながら解説講義を受講し、添削を受けることで、司法試験への対応力を磨くことができます。
アガルートの旧司法試験論文過去問セレクト答練
旧司法試験論文過去問セレクト答練とは、現在の司法試験・予備試験の傾向に合致した過去問から良問18問を厳選し、オンライン添削を受けることができる答練です。
各科目の試験傾向を踏まえて選ばれた3年分の問題は、本試験特有の問題や表現が難しい問題など、実際の試験で必ず遭遇するであろう問題に焦点を当てているのが特徴です。
工藤講師の解説講義と合格者の添削により、良問を解く力を確実に身につけられると評判となっています。
アガルートの予備試験最短合格カリキュラムとは?特徴や評判を紹介
答練におすすめな予備校②辰已法律研究所
参照:辰已法律研究所
講座名 | 費用 | 回数 | 内容 |
---|---|---|---|
予備試験スタンダード論文答練 | 131,100円 | 18回(各回4~6問) | 精緻な採点基準と丁寧な添削を受けられる |
予備試験スタンダード論文答練(松永クラス) | 264,400円 | 34回(各回2~3問) | 答案作成の経験が浅い受験生でも答案が書けるような内容 |
予備試験/司法試験論文BASIC答練 | 135,700円 | 16回(32問) | 知識に自信がなくても受けられる予習講義付き答練 |
選択科目集中答練 | 63,600円 | 8問 | 論文選択科目に特化した答練 |
スタンダード論文答練第2クール | 129,200円 | 8回(18問) | 2023年度においては必須科目28問中12問的中の実績がある答練 |
スタンダード論文答練(福田クラス) | 186,800円 | 8回(18問) | 福田メソッドの根幹である「すべらない答案の書き方」を実践的に学べる |
辰巳法律研究所の司法試験・予備試験講座は50年の歴史と実績があり、中でも質の高い講師やテキスト、短答や答練の添削はとても好評となっています。
辰巳研究所の予備試験・司法試験答練は、的中率の高さで定評があり、クオリティの高い答練を受講することができます。
クラスによっては実力のある講師から直接添削や指導を受けることもでき、より高い実力を身に付けたい方におすすめです。
また通学コースでの受講も可能であり、本番に近い形で答練を受講したい方にも適しています。
ただし辰巳法律研究所はほかの通信講座と比べるとやや費用が高めの傾向があるので、コスパ重視の人は注意が必要です。
辰巳法律研究所の司法試験・予備試験講座の評判や特徴、料金をご紹介
答練におすすめな予備校③伊藤塾
参照:伊藤塾
講座名 | 費用 | 回数 | 内容 |
---|---|---|---|
予備試験論文過去問答練 | 156,500円 | 63問 | 2017年~2023年の7年分×9科目を網羅 ※デジタル添削 |
予備試験論文直前答練 | 69,200円 | 14回 | 伊藤塾オリジナル問題。論述例付き |
予備試験選択科目答練 | 5,300円 | 2問 | 伊藤塾オリジナル問題 ※デジタル添削 |
司法試験過去問答練 | 195,000円 | 49問 | 2017年~2023年の7年分×7科目を網羅 ※デジタル添削。 |
司法試験ペースメーカー論文答練 | 361,100円 | 60問 | 本番を予想した答練。 ※ジタル添削。 |
2024年合格目標 予備試験 短答パック |
31,200円 | 全5回 | 短答答練+全国公開短答模試のパック 2024年の合格、力試しにも最適 |
2024年合格目標 司法試験 答練フルパック
|
413,300円 | 全32回 | 2024年合格に向けたペースメーカー論文答練<前期><後期>の本試験の傾向を分析して作成された問題によるトレーニングができる |
伊藤塾の2023年の司法試験合格実績は、1,781名の合格者のうち約87.4%にあたる1,556名が伊藤塾生だったという結果があります。
また予備試験ルートの合格実績は327名中305名が伊藤塾生であり、確かな実績があると判断できるでしょう。
伊藤塾の予備試験・司法試験答練では、2017年から2023年までの7年分の過去問について網羅的に学習できる他、伊藤塾オリジナル問題を解くことができます。
予備試験直前答練や司法試験ペースメーカー答練は、教室でも受講できるので、本試験前の総仕上げやシミュレーションとしても活用できます。
伊藤塾はサポート体制にも定評があり、実績のある予備校であるため、答練についてもそのクオリティは申し分ないといえるでしょう。
答練パックなども豊富に展開しているので、予算や目的に合わせて選んでみるといいでしょう。
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答練におすすめな予備校④LEC
講座名 | 費用 | 回数 | 特徴 |
---|---|---|---|
予備試験ハイレベル答練 | 120,450円 | 30回 | LECが過去に出題した問題の中から良問をセレクト、本試験の傾向を踏まえて改良、再編集した答練 |
論文パーフェクト答練 | 91,850円 | 12回 | デジタル添削と充実した採点表がついてくる |
LECのハイレベル論文答練は、本試験の問題や合格者の再現答案をもとに、予備試験で求められる能力を徹底的に分析した、本試験レベルの問題となっています。
さらに合格に向けた訓練を行うために、本試験6回分を疑似体験することができます。
7科目につき本試験4回分の問題を提供しており、対策としては充分だといえます。
論文パーフェクト答練の第1クールでは、公法系2回、民事系2回、刑事系2回の計6回の問題、第2クールも同様に各系統2回ずつの計6回の問題を提供します。
近年の司法試験の出題傾向に合わせた問題で学習することができます。
論文式試験は科目数や試験範囲が膨大であるため、早い段階で一通り7科目を回して書く訓練を行うことが合格に直結します。
LECは合格実績も豊富なので安心です。
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答練におすすめな予備校⑤資格スクエア
参照:資格スクエア
講座名 | 費用 | 回数 | 特徴 |
---|---|---|---|
演習書答練・スタンダードパック | 148,000円 | 74問 | 74題分答案例つき |
演習書答練・フルパック | 398,000円 | 207問 | 全207題分答案例つき |
2013年にサービスを開始した資格試験予備校の資格スクエアは、従来の予備校や通信講座とは異なるオンライン学習サービスが特徴的です。
資格スクエアの司法試験講座では、ロースクール生や司法試験受験生向けに、司法試験の演習書に基づいた答練を実施しています。
演習書は、司法試験考査委員の先生方が著者や編著者として関わっており、押さえておきたい70問が詰まったスタンダードパックと、充実の演習量を確保したい方向けのフルパックの2つのプランを提供。
受講者が提出した答案には合格者が作成した答案例と、合格者が1通ずつ添削し収録した動画ファイルがつくため、受験者は自身の答案の改善点を具体的に学ぶことができます。
資格スクエアは、低価格の受講料でありながら、質の高い学習法を提供しており、受験生のニーズに合った効果的な学習が期待できるでしょう。
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司法試験・予備試験答練を利用するメリット
司法試験・予備試験答練を利用するメリットには以下のものが挙げられます。
本番と近い環境・時間に慣れることができる
予備試験では1日に最大で6時間30分、司法試験では1日に最大で7時間、集中して問題を解かなければならずかなりの集中力が求められます。
制限時間内に多くの受験生の中で答案を書ききることは簡単なことではなく、とくに試験慣れしていない人にとっては特に難しく感じるでしょう。
予備校の答練や模試では、本番と同じ時間割で答案を書く練習ができるメリットがあります。
答練では初見の問題に触れて瞬間的に答案を構成したり、制限時間内に書ききる現実的な答案の分量を身につけることができるので本番にかなり近い状態といえます。
予備試験の効果的な勉強法とは?最短スケジュールで合格するための方法を解説
日頃の学習の基準となる
司法試験や予備試験では基本的に8科目(司法試験では基本7法+選択科目、予備試験では基本7法+実務基礎科目)の勉強が必要です。
自分一人で勉強していては重要なポイントを見落としたり、好きな科目ばかりに偏ってしまうケースも少なくありません。
予備校の答練は週1~2回程度の頻度で定期的に開催されており、さらに科目が限られているのですべてを網羅するのは至難の業です。
しかし週にある答練の科目に集中して勉強を進めれば、全科目に均等に学習することができます。
また答練は日ごろの学習のペースメーカーとしても機能します。
「自分の苦手分野を知りたい」「このまま学習を進めていってもいいか不安」といった方は積極的に受けることをおすすめします。
相対的な自分の位置を把握できる
答練や模試は全国の受験生が受けるため、相対評価の中での自分の現在の立ち位置を把握することができるメリットがあります。
予備試験・司法試験は、相対評価で点数がつく試験なので、自分の答案が相対評価されるとどれくらいの順位になるのかについて知れるのは有益だといえます。
相対評価は、母数が多ければ多いほどその正確性は増していきます。
例えば、ロースクールの自主ゼミなどで答練をしたとしても、そこまでの母数が期待できないため、相対評価において自分がどれくらいの位置にいるのかという事はなかなか知れない面があります。
しかし一方で予備校の答練であれば、規模が大きいためより正確な自分の位置の把握ができます。
また、ある程度の相場感を感じ取ることが出来れば、どの程度書ければ相対評価で上に行けるかというコツやポイントがなんとなくわかるようになってきます。
さらに、予備校の答練であれば得点分布や上位答案などを公表してもらえるため、評価が高かったもの低かったものも知れ今後の学習の指標にもなります。
予備校に添削してもらえる
答練の一番のメリットは、予備校に添削してもらうことにより、自分の答案を客観的に判断できる点にあります。
論文式試験ではマークシートではなく、記述形式で答案を作成する必要があるため、自分では完璧な答案を作成したと思っていても採点者に理解・評価されるように表現できていなければ答案としての評価には繋がりません。
したがって、自分が書いた答案を、予備試験・司法試験対策を熟知している第三者に添削してもらうことは、自分の答案が読み手に伝わるかどうかを客観的に判断できる非常に有効な方法なのです。
勉強仲間や先輩、ロースクールの教授など、周囲の方に添削してもらえるのであればそれでも良いでしょう。
しかし、採点基準がしっかりしていない場合、画一的な採点をするのはなかなか難しいので注意が必要です。
予備校の添削であれば、経験豊富な司法試験合格者が質の高い添削をしてくれるうえ、今後の学習のアドバイスを与えてくれます。
復習に利用できる
答練を受けるメリットには本試験までの復習に利用できるといったものも挙げられます。
答練では参考答案や模範答案に書かれている知識や論点を追うだけでなく、指導経験豊富な実力のある講師が、受験生が苦手とするポイントを押さえ実践的指導を行ってくれます。
合格実績のある講師による指導により、答案作成力を鍛えることができるのです。
さらに添削してもらった内容に対して、答案を作成した際に迷いが生じた点や答案上には書かなかった点など、自分自身の答案に即した質問をすることで疑問や不安を明快に解消することができるのもうれしいポイント。
自分の答案に対する理解を深めると同時に、不安や疑問を解消し、より効果的な学習を実現することができるでしょう。
司法試験・予備試験答練を利用する際のポイント
ここでは、実際に司法試験・予備試験答練を利用する際のポイントについてご紹介します。
答練の日程はなるべく早めに決めておく
答練を受ける際はなるべく早い段階から答練の予定を決め、試験日程に合わせて細かい学習計画を立てることをおすすめします。
なぜなら答練を本番に見立てて定期的に受けることで、さらにペースメーカーとしての役割を期待することができるからです。
また、早い段階から添削を受けることで、答案作成の癖を避けられるメリットもあります。
採点者にとって読みやすい答案の作成の型を早い段階から体に染み込ませるためにも、答練の予定は早めに計画立てておきましょう。
友人と一緒に受講する
答練に参加する際、まだ出題範囲のインプットが終わっていないために受け控えてしまうというケースは実は珍しくありません。
一人で受講していると、どうしても答練を後回しにしてしまう傾向がありますが、友人と一緒に受講すれば自分本位な考え方をせずに答練の優先順位を保つことができるのでおすすめです。
また、会場実施が多く設けられる模試では、会場に通うことで本番の雰囲気を体感できます。
自身の状況に応じて、模試を通学で受講することでより効果的な試験対策ができるでしょう。
添削は必ずしてもらう
答練や模試で作成した答案は第三者に添削してもらえるかどうかが重要です。
なぜなら自分が分かったつもりでも、実際には採点者に読みにくい、評価されない答案を作成してしまうことがあるからです。
論点の抜け漏れや法的三段論法の適用、言葉使いなどを確認するためにも、第三者に答案を添削してもらい、自身の答案を修正していくといいでしょう。
客観的なアドバイスをもらうことで、より本試験に通用する実践的な答案作成力を身につけることができるはずです。
司法試験・予備試験の模試は受けるべき?オススメ予備校を比較!
司法試験・予備試験答練は実力を知るのにおすすめ
今回は、予備校が開講しているおすすめの司法試験・予備試験答練についてご紹介してきました。
各通信講座では司法試験・予備試験答練を実施しており、それぞれ費用や内容が異なります。
司法試験・予備試験答練を選ぶ際は費用面だけではなく、合計何度の添削をおこなってくれるのかや過去問もしくはオリジナル問題で構成されているのかについてよく比較検討しておくことが大事です。
司法試験・予備試験答練を受けるメリットは、「自分の実力について把握できる」「第三者からのアドバイスを受けられる」「本番に近い状態で受験できる」などさまざまあります。
お金はかかりますが、本試験に近い状態で受験できれば本番でも必要以上緊張することもなくなるでしょう。
今回の記事を参考に、ぜひ司法試験・予備試験答練を積極的に活用してみてくださいね。