全日制高校から通信制高校への編入に不安な方必見!編入までの流れや条件について徹底解説

全日制高校から通信制高校への編入に不安な方必見!編入までの流れや条件について徹底解説

全日制高校から通信制高校への編入に不安な方必見!編入までの流れや条件について徹底解説

毎日の登校がむずかしい方、学業以外にやりたいことがある方、働きながら高卒の資格を取りたい方は、通信制高校への編入を検討してみることも1つの方法です。

通信制高校は毎日登校する必要がなく、自宅での勉強が基本となる学習スタイルで、全日制高校と同じ「高校卒業資格」が取得できます。

ここでは、全日制高校から通信制高校に編入するときの注意点や、編入の流れを解説しています。

「通信制高校へ編入することって大変?」「編入でやるべきことが知りたい!」という方は、ぜひチェックしてみて下さい。

通信制高校への「転入」と「編入」の違いとは?

通信制高校への「転入」と「編入」の違いとは?

まずは、「転入」と「編入」の違いを説明します。

この記事を読んでいる方の中には、すでに全日制高校を中退した方と、まだ在籍している方がいると思います。

全日制高校を中退し、他の高校に再入学することを「編入」といいます。

また海外から帰国した人が、日本の高校に入る場合も同じです。

そして、今在籍している学校を辞めずに他の高校へ入ることを「転入」といい、学年の途中であっても同級生と同じタイミングで卒業できます。

転入と編入の違いについてより詳しく知りたい人は、 【転入と編入の違いってなに?高校生活での違いを比較】 を読んでみてくださいね。

全日制高校から通信制高校へ編入する際の注意点

全日制高校から通信制高校へ編入する際の注意点

全日制高校から通信制高校へ編入する際は、以下の5つに注意して志望校を決めましょう。

  • 行きたい通信制高校が狭域か広域か
  • 編入に必要な条件を満たしているか
  • 編入できる時期はいつか
  • 1年間で習得できる単位の上限はいくつか
  • 公立と私立で学費や学習スタイルが大きく異なる

ではそれぞれの注意点について、詳しく解説していきます。

行きたい通信制高校が狭域か広域か

まずは、自分が行きたい高校が住んでいる地域の通学範囲かを確認しましょう。

通信制高校にも、小・中学校にあるような「学区」が存在します。

公立通信制高校は、地方公共団体の住民が対象であるため、学区が制限されていることがほとんどです。(近年は学区制を廃止している都道府県が増えつつあります)

公立は都道府県内に1〜3校ほどしかなく、入学条件は「学校と同じ都道府県に居住する人か勤務する人」に限られます。

一方で、私立には全国から生徒を募集する「広域」の通信制高校と、通学範囲が限定された「狭域」の通信制高校があります。

狭域の通信制高校は、本校がある都道府県の周辺地域からの生徒を対象に入学を受け入れていたり、関東エリアや関西エリアなど広い範囲で生徒を募集しています。

自分が住んでいるエリアによっては入学できない学校もあるので、希望する学校がどのタイプかを調べておくことが重要です。

編入に必要な条件を満たしているか

志望校へ出願する前に、志願先へ単位照合のお願いをしましょう。

転入や編入は、どの学校にでも出願できるわけではなく、全日制高校で習得済みの単位と、編入したい学校のカリキュラムなどを照合し、入学が可能かどうかを確認しなくてはなりません。

そして志望校の校長に認められた場合にのみ、出願が可能になります。

編入できる時期はいつか

転入や編入ができる時期は、志望する学校ごとに異なります。

公立の通信制高校では年に1回(4月)、もしくは年2回(4月・10月)のみ転入・編入学を受け入れているのが一般的です。

一方で私立の場合、以下のように随時受け入れていることも多く、学校ごとに確認が必要になります。

学校 転入時期 編入時期
ヒューマンキャンパス高等学校 4月〜12月まで毎月1日 随時(おもに4月・10月)
ルネサンス高等学校 随時 4月・7月・10月・1月
鹿島学園高等学校 臨時 臨時
N高等学校 応相談(ネットコースは随時) 4月・7月・10月・1月

1年間で習得できる単位の上限はいくつか

あらかじめ志望校を絞り込んだら、「単位修得上限」も確認しましょう。

単位修得上限とは、1年間に習得できる単位数の上限のことで、学校ごとに異なります。

基本的には「25〜30単位」で設定されていることが多く、学校ごとに取り決められています。

全日制高校で習得した単位を確認した上で、卒業に必要な74単位を何年で習得できるかをチェックしておきましょう。

公立と私立で学費や学習スタイルが大きく異なる

公立の通信制高校は「通信教育」が基本なので、年間4〜5万円ほどの学費で入学可能です。

一方で私立の平均学費は20万〜100万円ほどとなっており、選択するコースや登校日数によって費用が大きく異なります。

公立と私立は学費に開きがある分、学習スタイルや設備、学べる内容などにも差が生じます。

例えば、私立ではネットを活用したオンライン授業や、好きな時間に視聴できる動画授業を備えています。

レポート提出もメールやアプリで完結するため、手間がかからないのがメリットです。

一方、公立ではレポートを郵送しなければならず、「気づいたら提出期限を過ぎていた!」ということも珍しくないです。

また私立ではファッションや美容、トリマー、介護士、調理師などの資格が取れるコースや、大学受験に特化した進学クラスも用意されています。

学費の安い公立を選ぶか、設備や専門コースが充実した私立を選ぶか、親御さんも交えて話し合ってみましょう。

全日制高校から通信制高校へ編入する流れ

全日制高校から通信制高校へ編入する流れ

全日制高校から通信制高校へ編入する流れを、以下の6ステップにまとめました。

STEP1 志望校を決める

STEP2 志望校へ単位照合を依頼する

STEP3 在籍していた学校へ書類発行の依頼をする

STEP4 志望校へ願書を提出する

STEP5 編入試験を受ける

STEP6 試験に合格したら編入手続きを行う

ここを押さえておけば、編入の手続きをスムーズに行うことができるでしょう。

STEP1 志望校を決める

まずは志望校を決めるのが第一ステージです。

気になった学校に資料請求をして、学校方針や学習内容、コース、学費などを調べましょう。

時間に余裕があれば、学校説明会や体験授業に参加するのも良い方法です。

学校の雰囲気を肌で感じることで、入学したあとのミスマッチを減らせます。

STEP2 志望校へ単位照合を依頼する

行きたい学校を絞ったら、志望校に単位照合を依頼します。

これまで習得した単位が無駄にならないよう、また編入が可能かどうかも合わせて確認してみましょう。

STEP3 在籍していた学校へ書類発行の依頼をする

学校ごとに若干違いはありますが、編入にあたっては以下の書類が必要です。

願書の提出タイミングに合わせて、以前の高校に連絡をとり用意してもらいましょう。

1. 成績証明書
2. 単位修得証明書
3. 在籍証明書

学校ごとに指定の書式を設けている場合がありますので、事前に志望校へ確認した上で、在籍していた学校へ依頼してください。

STEP4 志望校へ願書を提出する

志望校から願書を取り寄せたら、証明写真を添付して提出しましょう。

保護者が書いても、本人が書いても問題ありません。

ただし不備や誤字・脱字がないよう、二重チェックをすることをおすすめします。

また願書と合わせて、作文の提出が求められる学校もあります。

作文のテーマは志望動機や抱負などが一般的で、300字〜400字くらいのボリュームが一般的です。

STEP5 編入試験を受ける

通信制高校の入学試験では、面接や書類選考を行うケースが多く、学力試験がない学校もあります。

また当日提示されたテーマに沿って、試験会場で作文を書く場合もあるようです。

面接では、髪型や服装などのマナーに注意しましょう。

服装については、中学時代や全日制高校の制服、もしくはスーツを着用しておけば問題ありません。

通信制高校の校則は全日制高校ほど厳しくありませんが、ピアスやネイル、髪の色には注意して、当日を迎えるようにしてください。

STEP6 試験に合格したら編入手続きを行う

入試の結果は、1週間ほどで届きます。

編入試験をパスしたら、期日までに入学の手続きを行いましょう。

手続きがすべて完了したら、晴れて通信制高校の生徒です。

通信制高校での生活についてより詳しく知りたい人は、 【通信制高校にも留年ってあるの? 入学から卒業までの流れを解説!】 を読んでみてくださいね。

全日制高校から通信制高校へ編入するのはむずかしい?

全日制高校から通信制高校へ編入するのはむずかしい?

全日制高校から通信制高校へ編入するのは、どのくらいむずかしいのか気になりますよね。

実は、通信制高校は「学習したい!」という生徒を広く受け入れている学校なので、偏差値によって受験生を切り分けることはありません。

入学試験で不合格になることも滅多にないので、安心して挑戦してください。

通信制高校の入試は面接と作文のみでOK

通信制高校への編入がむずかしくない理由として、「学力テストがない」ことがあげられます。

また学力試験があったとしても、学力が足りないから不合格になることはほとんどありません。

あくまでも中学の基礎を理解しているか、どのくらいの学習レベルかを理解するためのツールとして活用しています。

面接と作文を重視する理由は、「通信制高校でどんなことを学びたいか」「どんな学校生活を送りたいか」を知るためです。

通信制高校への転入や編入はめずらしくない

平成29年に行われた文部科学省の調査によると、通信制高校に在籍している51%が転入学や編入学の生徒でした。

「こんな時期の編入って目立たないかな・・・」

「全日制高校を辞めた理由を聞かれたらどうしよう」

など不安を抱えている人でも、安心して、高校を移籍できます。

通信制高校に編入する理由は実にさまざまで、「学力不振」「人間関係」「病気・ケガ」「無気力」など。

この記事を見ている人の中にも、同じように何か悩みを抱えて全日制高校を中退した人が少なくないでしょう。

通信制高校は自分のペースで学習ができ、全日制高校を辞めた人が再度チャレンジできる環境が整えられています。

通信制高校についてより詳しく知りたい人は、 【通信制高校の豆知識が知りたい!どういう勉強をするの?】 を読んでみてくださいね。

全日制高校から通信制高校への編入はめずらしいことではない!

全日制高校から通信制高校への編入はめずらしいことではない!

通信制高校の生徒数は21万人を超え、これからも増え続けると予想されています。

全日制高校から通信制高校に編入するのはめずらしいことではなくなり、進学先の新しい選択肢として人気を集めています。

ただし編入にはさまざまな問題や注意点があるので、志望校に確認をしてスムーズに編入できるよう準備しておきましょう。

通信制高校はレポート中心の自主学習で、自由度の高い学校生活を送れるのが魅力です。

また色んな分野を専門的に学べ、学業以外のことにも夢中になれる環境が整えられています。

通信制高校は学校ごとに特徴や強みが異なりますので、気になる学校はすべて資料請求して、たくさんの選択肢から自分に合った学校を選びましょう。

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