通信制高校へ行ったら人生が終わり?成功する通信制高校の卒業の仕方 更新時間 2023.07.05
通信制高校に入学・転入したら、「人生終わり」と不安になっていませんか?
親や先生から「通信制高校はやめた方がいい」と言われ、悩んでいる人もいるでしょう。
結論からいうと、通信制高校へ行っても人生終わりではありません。
通信制高校も立派な高校なので、卒業資格を得てから大学へ行くことも可能です。
今回は、通信制高校に行ったら「人生終わり」と言われる理由や、通信制高校が選ばれる理由、卒業するためのノウハウについて紹介します。
通信制高校へ行って人生が終わることはない!
通信制高校に通う生徒数が、近年急激に伸びていることをご存知でしょうか?
2020年の調査では、高校生のおよそ20人に1人が通信制高校の生徒なのです。
通信制高校から一流大学へ進学する人も多く、時間が有効に使えることから芸能人やトップアスリートにも選ばれています。
周囲の偏見や世間の目を気にする必要はありません。
胸を張って、「通信制高校に通っている」と言いましょう。
他にはどんな通信制高校があるのか気になる方は必見! 「偏差値60以上の難関大学を目指せる通信制高校一覧!通信制高校の大学進学は不利?有利?」を参考にしてみてください!
通信制高校へ行ったら人生が終わりと思う理由
そもそも、通信制高校に対してネガティブなイメージがあるのはなぜでしょうか?
「就職が不利になる?」「引きこもりと思われる?」「普通ではない?」
通信制高校に行ったら人生が終わり、と思われている理由を考えてみました。
全日制高校に通えない事情があると思われるから
通信制高校には、全日制高校から転校した人もたくさんいます。
理由の多くは、いじめやクラスでの孤立、不登校、病気などです。
多くの人が「全日制高校に通うのが当たり前」と思っていて、通信制高校に通っている人を特別な目で見てしまう傾向があります。
進学や就職に不利なイメージがあるから
通信制高校と全日制高校の「卒業資格」に、違いはまったくありません。
しかし通信制高校についてあまり知識のない人は、「進学や就職に影響が出る」と考えています。
就職活動をするときには、学歴を書いた履歴書を提出します。
履歴書には通信制課程を卒業したことを書く必要がないので、就職や進学で不利になる心配は無用です。
通信制高校に通うのは「甘え」だと思われるから
毎日通学するのが難しい生徒には、通信制高校のシステムはありがたいことです。
しかし学生が登校しないことを、「甘え」と決めつける人もいます。
とくに教育に厳しい親や年配の人たちは、偏った考えを持つ人も多いでしょう。
お子さんが通信制高校へ進学することを反対している親御さんは、今一度、通信制高校の仕組みやサポート内容について調べてみてください。
普通の高校生とは違うと思われるから
全日制高校に通う人は全体の90%ほどなので、通信制高校が普通じゃないと感じる人も多いでしょう。
確かに一般的ではないかもしれませんが、今まで通りが正しいとは言えませんよね。
近年は色んなものが急激に変化し、学校教育も変化が求められています。
「普通=正しい」という考えを一旦やめて、新しいものを受け入れることも重要だと捉えましょう。
増え続ける私立の通信制高校
ここ30年において、全日制・定時制の生徒数は約245万人も減少しているのが分かります。
これは少子化の影響によるもので、学校数も同じように減少傾向です。
一方で、私立の通信制高校の生徒は2倍以上に増えており、それに伴って学校数も急激に増加しています。
1990年には17校しかなかった私立校ですが、2019年には175校と10倍以上に増加。
企業や塾なども通信制高校の運営に参入しており、子どもの多様化に伴って、今後も需要は高まっていくと予測されています。
高校卒業を支援するサポート校の存在
サポート校とは、通信制高校に通う生徒が3年で卒業できるよう、勉強やメンタルをサポートする教育施設です。
通信制高校は自宅学習が基本ということもあって、モチベーションの低下や遊びの誘惑などで卒業できない生徒も多くいました。
サポート校は、そんな状況を回避するための存在で、生徒一人一人を丁寧にフォローして心の支えになってくれます。
通信制高校との違いを簡単に説明すると、高校卒業の資格が取れるか否かです。
国に「高等学校」と認められている通信制高校では、テストやスクーリングなどの条件を満たせば「高校卒業の資格」が取得可能です。
一方、サポート校は予備校や塾のような存在で、高校卒業の資格は得られません。
公立と私立の違いとは?
全日制高校に私立と公立があるように、通信制高校にも私立と公立があります。
どちらがいいのかは本人次第ですが、公立は地方自治体が運営しているため、学費が安いのが特徴です。
しかし教師の数が全体的に少ないので、希望するサポートが受けられないのがデメリットといえます。
私立になると学費は高くなりますが、生徒の体調や状況に寄り添った手厚いサポートが受けられます。
世帯収入によっては国から授業料が支給されるため、経済的な負担も軽減されるでしょう。
3年間で確実に高校を卒業したいなら、きめ細かいフォローが期待できる私立校がおすすめです。
通信制高校のメリット、デメリットについて詳しく知りたい方は是非 「通信制高校に通う5つのメリットデメリット!対策も合わせてご紹介!」を参考にしてみてください!
通信制高校が選ばれている理由
近年、通信制高校の人気が高まっている理由について解説します。
オンライン授業で好きなときに勉強できる
私立の通信制高校は設備が充実している学校が多く、オンライン授業で学習を進めます。
いつ・どこにいても授業を受けられるので、社会人や主婦、マイペースに勉強したい人にもぴったりの環境です。
通信制高校では、登下校の通勤ラッシュで苦労することも、天候に左右されることもありません。
全日制高校にはない豊富な専門コース
通信制高校には、全日制高校にないコースがたくさんあります。
スクーリングの日数が極端に少ないコース、美容やネイル、プログラミングを学べるコース、デザインコース、海外留学コースなど、学校によって多種多様です。
自分のやりたいことと高校卒業を同時に進められるので、3年間をより充実させることができるでしょう。
進学塾や予備校が運営する通信制高校がある
大手塾や予備校が運営する通信制高校も多く、塾などに通わず大学進学が目指せると人気です。
たとえば、業界大手の秀英予備校は「秀英NEO高等学院」を運営しており、大学進学を目指せる「進学科」や基礎力を高める「普通科」があります。
大学進学の豊富なノウハウを持っているので、中学の勉強に自信がない方でもワンランク上の大学を目指せるでしょう。
個別指導や志望校ごとの受験対策もあり、効率よく勉強できる体制が整っています。
メンタルサポートにも力を入れている
通信制高校に通っている生徒の中には、いじめや心の病気などで全日制高校から転校する生徒もいます。
通信制高校は生徒の不安をできるだけ取り除き、楽しく勉強するためのサポートにも力を入れているのが特徴です。
スクールカウンセラーが常駐していたり、先生全員が心理カウンセラーの資格を持っていたりするので、不登校の方も安心して通えるようになるでしょう。
意味不明な校則にしばられない自由な校風
全日制高校には意味の分からない校則がたくさんありますね。
ゴムの色は黒か茶、スカートは膝上5センチまで、といった厳しい校則は通信制高校にはありません。
意味不明な校則に縛られない自由な学校は、呼吸しやすい環境でもあります。
高校の学費に困っている方は必見! 「高校の学費が払えない時の対処法!学費を安く高校を卒業するには?」を参考にしてみてください!
通信制高校は卒業がむずかしいって本当?
「通信教育は卒業が難しい」という話を聞いたことがありませんか?
強制的に授業を受ける全日制高校に比べると、自主性が問われる通信制高校は自由な反面、自己管理がもっとも重要です。
通信制高校を3年で卒業できない理由、卒業が難しい理由について解説します。
通信制高校は自主学習が基本
通信制高校は生徒の自主学習によって勉強を進めるのが基本です。
そのためサボろうと思えば、いつでもサボれてしまう環境といえます。
「ちょっと休憩」とスマホを触ったら、そのまま勉強せずに時間が過ぎていくこともあるでしょう。
自分の意思で勉強を続けられるタイプでないと、卒業は容易ではありません。
スクーリングやレポート提出が面倒
通信制高校は年に1〜2回の単位認定試験に加え、定期的なレポート提出やスクーリングがあります。
レポートは提出期限があり、決められた日までに提出しなくてはなりません。
また人との関わるのが苦手な人は、スクーリングを嫌がってサボってしまうこともあるようです。
しかしレポート提出やスクーリングは、卒業するために欠かせない規則です。
対策としては、レポート提出がオンラインでできたり、スクーリング回数が少ない通信制高校を選だりするのがいいでしょう。
留年がない
通信制高校には留年がありません。
必要な数の単位を修得すると卒業できる、「単位制」という仕組みを採用しているからです。
しかし留年がないというのも、ある意味落とし穴で、卒業までに何年もかかってしまう人もいます。
「今日は疲れたから勉強は明日」と先延ばしにして、単位が取れず卒業できない負のループに陥ってしまうようです。
中には退学してしまうケースもあるので、自己管理が難しい人はサポートが手厚い学校を選びましょう。
通信制高校を確実に卒業するには?
通信制高校の卒業が難しいことを知って、不安になった人もいるかもしれません。
ここからは、通信制高校を確実に卒業するためのポイントを紹介します。
サポートが手厚い私立の通信制高校へ通う
先述したように、公立に比べると私立の通信制高校の方が圧倒的に手厚いサポートが受けられます。
進路相談や日ごろの悩みなどを話し、解決に向けて相談にのってもらえる環境はとても心強いものです。
不登校を積極的に受けれている学校、先生が自宅まで訪問して勉強を教えてくれる学校、年4〜5日ほどのスクーリングで卒業できる学校など、自分に合った学校を選ぶようにしましょう。
オンライン学習やレポートのWeb提出が可能な学校か
登校が難しい生徒は、オンライン学習やレポートをネットで提出できる通信制学校を選びましょう。
通信制高校の中でも「ネット高校」と呼ばれる学校は、オンラインで学習できる環境が整っています。
ネット部活やネット遠足などで、自宅にいながらイベントを楽しめたり、先生や友だちとネットで交流できる機会も多いです。
周囲との交流を深めることで、「一緒に卒業するぞ!」という前向きに気持ちになれますよ。
自分の好きな専門コースがある通信制高校を選ぶ
通信制高校には、専門的なことが学べるコースもたくさんあります。
自分の好きなことなら、積極的に学ぶ姿勢になること間違いなしです。
自分のやりたいこと、就きたい職業を考えて学校やコースを選びましょう。
「まだ将来について考えられない」という生徒は、普通科の通信制高校で学びながら、オプションでコースを変更できる学校がいいですね。
好きなことを探求できる環境なら、卒業まで飽きずに学び続けられるでしょう。
通信制高校へ行くなら確実に卒業できる学校を選ぼう!
全日制高校へ進学する人が多い中、通信制高校へ行くと「人生終わりかな?」と考える人も一定数いるでしょう。
しかし近年の変化は目まぐるしく、「全日制が普通じゃない」と逆転する日が来るかもしれません。
中高生にとって高校生活は貴重な時間ですが、人生で考えるとたった3年です。
通信制高校だから人生終わったなど、引け目を感じる必要はありませんよ。
それに専門的なことを学んでいくつもりなら、全日制高校の普通科に通っているよりも早い段階で色んな知識を習得できます。
あなたの人生はあなただけのものです。
少しでも通信制高校について興味を持ったのなら、資料請求をして実際に学校へ足を運んでみてください。