高校中退のデメリット!中退した人は絶対にこれをして! 更新時間 2023.08.28
「高校を中退したいけど、将来にどんな影響があるんだろう?」
「中卒のままで大丈夫かな……」
このような悩みを抱え、高校中退という選択による影響を乗り越えたいと考えている方にむけてこの記事を投稿しましたので、最後までお付き合いいただけると幸いです。
今回は、高校中退のデメリットに焦点を当て、そのデメリットを解決する方法についてまとめました。
具体的には、社会にでたときの影響や、再入学におけるハードルを低くするための選択肢などを取り上げています。
この記事を読むことで、高校中退のデメリットに向き合い、未来へのステップアップを積極的に実現することができるでしょう。
高校を中退するデメリット10選!
高校を中退することで、その後の人生にどのようなデメリットをもたらすのでしょうか?
ここでは、多くの中退者に当てはまるデメリットを10個に厳選して紹介します。
職業を自由に選べない
高校を中退すると、選択できる職業や業界が制限される可能性があります。
これにより、理想的なキャリアパスを選ぶ際に選択肢が狭まるかもしれません。
一部の職種や企業では、「高卒以上」や「大卒以上」などの学位を持っていることが求められることがあります。
求人を見れば一目瞭然ですが、「中卒以上」と記載されている求人はわずかです。
さらに正社員としての雇用は難しく、離職率の高い仕事がほとんどになるため、仕事にやりがいや喜びを感じることも少ないでしょう。
生涯年収が少なくなる
多くの場合、高校を中退することで、将来の収入が減少する可能性は高くなるでしょう。
中卒と高卒の生涯収入には、おおよそ2千万円の差があります。
この差額は小さいように感じられるかもしれませんが、このデータは定年まで正社員として働いた場合の収入を比較したものです。
実際には、高校中退者が正社員として働き続けるケースは限られており、年齢が上がるにつれて格差はさらに広がるでしょう。
現代は大卒であっても、正規雇用として採用されることは簡単ではありません。
最終学歴が中卒の場合、定年まで正社員として働ける会社に出会える確率は、明らかに低くなるでしょう。
キャリアアップが見込めない
学歴がない状態で就職しても、職業的な成長が難しいことがあります。
キャリアのステップアップや昇進が難しくなるため、満足度や達成感を感じづらくなるでしょう。
これは中卒に限らず、高卒でも言えることです。
実際に大企業では、いくら仕事ができても「高卒だから」という理由で出世レースから外れてしまう社員も少なくありません。
学歴が原因でキャリアパスが制限されてしまうことは、人生における大きなデメリットといっても過言ではないでしょう。
自己評価の低下
自己評価とは、「自分の性格や能力を自分自身で評価すること」です。
自分の能力を客観的に見つめることで、良い点や改善点に気付くことができます。
しかし自己評価は、ポジティブな要素だけではありません。
自分の成果を過小評価することで、自信を失うことがあるからです。
中でも高校中退という学歴は、「中卒だから」「他の人と比べて私は…」といった自己否定感を生む可能性もあります。
大学や専門学校へ進学できない
大学や専門学校への進学願望があっても、高校中退では受験資格がありません。
高校を中退するということは、自分が学びたいことを制限されてしまうことと同じです。
しかし高卒の資格がなくても、高卒認定試験に合格すれば大学や専門学校への道が開かれます。
ただし、試験は年に2回しか行われず、全科目で合格が必要です。
1つでも不合格ならば、次の試験まで半年ほど待機しなくてはなりません。
失敗すれば学歴は中卒のままになるので、高卒認定試験にチャレンジする際は注意しましょう。
高卒認定試験は学力を認定するためのテストであり、高校卒業資格を得る手段ではありません。
再就学の困難さ
一度学業を離れると、再び学校に戻ることは時間的・経済的にも困難を伴います。
新たなスケジュールの調整や学費の問題、学力の問題など、さまざまなハードルが存在します。
また全日制高校の場合は募集人数が少なく、倍率が高い狭き門です。
しかし、これだけ多くのデメリットがある中で、高校へ再入学するのは最善の選択と言えるでしょう。
高校を中退するべきか悩んでいる人は、「中退」という選択肢ではなく、別の高校への転入を考えるのがおすすめです。
新しいスキルのチャンスが奪われる
学校で得られる新しいスキルは、将来のキャリアに大きな影響を与える可能性があります。
しかし高校を中退すると、将来得られるはずだった新しい知識やスキルを逃してしまうことに。
また就職に役立つ資格を取得したくても、受検資格がないとチャレンジすらできません。
例えば、安定した職業の代表格である「公務員試験」の多くも、高卒以上または高卒程度の学力を証明できないと受験資格を得られないのが現実です。
高校中退を考えている方は、自分の将来を真剣に考えて行動するようにしましょう。
人脈を構築できない
学校で築かれる人脈は、将来の成功において非常に重要な役割を果たすことがあります。
友人や同級生、教師とのつながりは、仕事だけでなく人生全般においても有益です。
人脈を活かすことで、新しい情報を共有できたりアドバイスがもらえたりといった、新しいチャンスの発見が可能となります。
人脈は単なる知人関係だけでなく、長期的な友情や信頼関係を構築する基盤ともなります。
しかし高校を中退すれば、築けるはずだった人間関係を構築できないまま社会に出てしまうことになるでしょう。
将来の安定感を失う
学歴を持つことは、将来の仕事の安定感を高める一因となります。
高卒の資格を取得することで、求人市場での競争力が向上し、優良な職場に出会えるチャンスにも恵まれるでしょう。
しかし中卒になると、就職先はブルカラー系と呼ばれる「きつい・汚い・危険」を伴う職場しか見つからない可能性も。
もちろん体力仕事や危険な仕事も、私たちの生活には必要不可欠な職業です。
しかし体調不良や怪我などで肉体労働ができなくなった場合、事務職や専門職に就くのは困難でしょう。
将来の安定感を保つためには、高校で3年間学び卒業することが重要です。
学歴があることで、リストラや経済的な不確実性にも強い姿勢を持つことができ、安心感をもってキャリアを進めることが可能となるでしょう。
高校中退のデメリットを解決する3つの方法
高校中退を払拭するには、いくつかの選択肢があります。
ここでは3つの選択肢を紹介しながら、それぞれのメリットとデメリットについても考えていきましょう。
全日制高校へ再入学する
全日制高校への再入学は、過去の失敗を乗り越える道です。
同級生との新たな交流を通じて成長し、学業を再スタートさせることができます。
しかし、クラスメイトとの年齢差や適応には注意が必要です。
さらに全日制高校は生徒数が制限されているため、厳しい入学試験を受けて合格しなくてはいけません。
勉強と距離を置いていた場合、入試に向けての取り組みが重要になります。
通信制高校へ編入する
通信制高校は柔軟な学習スタイルが特長です。
自宅で学びながら仕事や家庭と両立し、高校卒業を目指すことができます。
高校中退者に通信制高校をお勧めしたい理由は、全日制高校のような厳しい入試がないからです。
入学試験は作文と面接が基本で、学力テストがあったとしても学校が学力レベルを把握するためのものです。
そのため、試験の結果が悪いからといって不合格になることはほとんどありません。
ただし毎日通学しないことから、自分で学習を進められる自己管理力が求められます。
あなたが、「全日制高校のような学校生活を楽しみたい」「自宅学習より通学したい」という場合は、通学コースがある通信制高校が最適です。
週1〜5日など、自分のライフスタイルに合わせた通学コースが選べ、無理なく卒業を目指すことができます。
定時制高校へ編入する
定時制高校への編入も有効な方法です。
仕事経験を活かしながら学ぶことができ、実務力を身につけることができます。
ただし定時制高校を卒業したあと、ほとんどの生徒が就職を選択していることから、大学進学のサポートはあまり期待できません。
大学や専門学校への進学を検討している場合は、よく考えて進学する必要があります。
また定時制高校は、夕方や夜間に登校して学ぶのが一般的です。
最初はモチベーションがあっていいのですが、時間が経つと通学が面倒になるケースも少なくありません。
双方のメリットとデメリットを秤にかけ、自分に向いている選択肢を選ぶようにしましょう。
通信制高校の魅力は、自宅学習ができる点や校則が厳しくないこと、プレッシャーを感じることなく学習できる環境などがあげられます。
さらに本章では、高校を中退した人にとって有益なメリットを解説していきたいと思います。
他にはどんな通信制高校があるのか気になる方は必見! 「偏差値60以上の難関大学を目指せる通信制高校一覧!通信制高校の大学進学は不利?有利?」を参考にしてみてください!
高校中退者に通信制高校をおすすめする理由
通信制高校の魅力は、自宅学習ができる点や校則が厳しくないこと、プレッシャーを感じることなく学習できる環境などがあげられます。
さらに本章では、高校を中退した人にとって有益なメリットを解説していきたいと思います。
毎日登校しなくていい
通信制高校は毎日登校する必要がないため、仕事や家庭との両立が可能です。
通信制高校の柔軟なカリキュラムは、自宅で学ぶことを可能にし、時間や場所に制約されることなく勉強できます。
これにより、過去の学業に追いつくチャンスが生まれ、高校卒業の目標を追求できます。
また、高校中退者としての過去を気にせず、新しいスタートを切ることができる点も魅力です。
通信制高校は編入や転入が多いため、学校で目立ってしまう心配もありません。
高校中退者にとって、通信制高校は再スタートへの道を開き、未来への新たな可能性を広げる扉と言えるでしょう。
以前の高校で取得した単位を引き継げる
全日制高校から通信制高校へ転入・編入する場合、以前の学校で習得した単位を引き継げます。
例えば2年生の途中で退学した場合、1年次の単位は認められ、残りの単位だけで卒業が可能です。
過去の努力が無駄にならないのに加え、学費を抑えることもできます。
ただし1年生の途中で退学した場合は単位を持っていないため、最初から学習をやり直さなくてはいけません。
自分がどの単位をどれだけ修得しているかは、以前の学校に問い合わせて確認してみましょう。
時間を有効に使える
通信制高校は、時間を有効に使えるメリットを提供します。
高校中退者にとって、これは重要なポイントです。
通信制高校のカリキュラムはオンライン学習や自宅学習が中心であり、スケジュールを柔軟に調整できる点が利点です。
高校中退者が再び学び直す場合、日常のスケジュールに合わせて学習することで、モチベーションを保ちながら進めることができます。
また通信制高校では個別指導が受けられることが多く、理解が追いつかない部分や苦手科目を克服できるのもメリットです。
きめ細かいアドバイスによって学習の質を高めることができ、無駄なく効果的な勉強が行えます。
高校の学費に困っている方は必見! 「高校の学費が払えない時の対処法!学費を安く高校を卒業するには?」を参考にしてみてください!
高校中退は就職にどんな影響がある?
高校中退が将来の職業選択にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
どの職種が学歴を重視し、どの職種が実力主義を重視するかについて解説します。
学歴重視の職種とは?
学歴が重要視される職種では、高校中退が大きな影響を及ぼすことがあります。
大手企業や一般的な専門職では、学歴は信頼性や基本的な能力を示す指標とされます。
なかでも金融業界や商社、教育業界、インフラ、出版、テレビ業界などは、大卒以上の学歴を求められることが多いです。
企業が求める最低学歴要件を満たせない場合、その職に進む道は無いに等しいでしょう。
どんなに素晴らしい強みや経験があったとしても、求人に応募することさえできません。
実力主義を重視する職種とは?
学歴が重視される職業がある一方で、実力やスキルが評価される職種もあります。
この場合、高校中退が大きな障害にはならない場合も少なくありません。
例えば、クリエイティブな仕事や技術系職業、起業家のキャリアなどは、成果が重視される領域です。
学歴よりも、行動力や独自のアイデアなど、実際の能力が重要とされます。
こうした職種では、高校中退であっても、独自のスキルや創造力で成功への道が開けることがあります。
しかし、このような活躍は稀なケースで、成功できるのはほんの一握りです。
一般的には、製造業や接客・サービス業、介護業界などが主な就職先となるでしょう。
離職率が高く仕事がハードな割に、決して給料が高いといえない業界がメインになります。
しかし本人の頑張り次第では、責任のあるポジションを任せられることも期待できます。
高校中退の1番のデメリットは最終学歴が「中卒」であること
高校卒業の資格を持たずに社会に出ることは、将来の進路やキャリアに大きな影響を及ぼす可能性があります。
多くの企業や大学が学歴を重視する中、中卒という学歴では、希望する職種に就くことが難しいでしょう。
競争が激しい現代社会においては、高校卒業以上の学歴が求められるケースも少なくありません。
しかし本記事でもご紹介したように、高校中退者であっても再度学び直し、高校卒業資格を取得する道があります。
通信制高校や定時制高校など、柔軟な学習スタイルを選ぶことで、最終学歴を「高卒」にする道が開かれるでしょう。
高卒の資格を持つことで、幅広い進路やキャリアを選択する可能性が広がります。
学び直す選択肢を検討し、最終学歴を「中卒」から「高卒」へと切り替えることで、未来への道を明るく照らすことができるでしょう。
高校中退の進路にお悩みの方はこちらも「高卒資格か高卒認定どちらが有利か?」参考にしてみてください。