卒業するためには絶対必要?通信制高校のスクーリングとは!
近年では、通信制高校への進学を検討する学生が増えてきています。
通信制高校は、通学日数が他課程と比べると圧倒的に少ないのが特徴です。
さらに生徒自身で、自由にカリキュラムを構成することもあります!
代表的な制度でいうと、スクーリング授業がありますが、スクーリングってそもそもなんだろう?という学生の方も多くいらっしゃいますよね。
そこで本記事では、通信制のスクーリングの特徴についてご紹介します!
そもそも通信制高校ってどんなところ?という方は、「通信制高校とは?」を参考にしてください!
通信制高校のスクーリングとは
スクーリングとは、実際に学校に通学して、先生と対面で行う授業のことで、「面接指導」とも呼ばれています。
スクーリングを採用することによって、生徒間の交流を増やせるという側面があります。
自宅学習中に問題が解けないなど、困るときもありますよね。
スクーリングすることは、疑問点を解決する場としても有効です。
また、通信制高校に行きたいけど、通学したくない学生も多いですよね。
スクーリングへの参加は卒業する為に絶対で、避けて卒業することはできません。
スクーリングの回数は、年に数回や月に1度など、高校によって頻度や回数が異なります。
一定の条件を満たせば、スクーリング回数を免除できるところもあります。
しかし、文部科学省の取り決めで、全学習をインターネットで完結させることはできません。
スクーリングが必要な理由
集団行動が苦手な方は、スクーリングなんていらない!と考えますよね。
しかしスクーリングは、学習への理解度を高めるうえで必要不可欠な制度と言えます。
費用や時間も少なからず掛かりますが、参加する価値は十分にあります!
さらに他の生徒と共に過ごすことできるので、協調性を養うことができます。
通信制高校は登校日数が少ない
通信制高校とは、通信教育を活用して学習する高校のことです。
全日制・定時制と同様に、高校の卒業資格を得ることができます。
自由にカリキュラムを組めるので、自主的に学習を進めたい学生や勉強と仕事を両立したい社会人にとってもお勧めです。
通信制高校は単位制を採用しているので、留年が存在しません。
自宅学習がメインであり、他課程の高校と比べるとスクーリングの日数が少ないのです。
他課程よりも、必要な学費を抑えることも可能です!
私立ではなく公立の通信制高校に通うことで、大幅に学費を抑えることもできるので、余ったお金を趣味や貯蓄に回せると考えるととても魅力的ですよね。
全日制・定時制高校の特徴
進学や転校先を悩んでいる学生の方も多くいらっしゃいますよね。
進路先を決定する上で重要なことは、情報をできる限り多く集めて比較することです。
個人の性格や適性にマッチした進学先を選択できるように、通信制以外の高校の特徴についてご紹介させていただきます。
全日制の特徴
全日制高校は、最も一般的な高校として知られています。
通信制高校と違って入学試験があり、入学難易度が高いのが特徴です。
各学生のレベルに合った高校に通学することができ、カリキュラムも学年毎に決まっている高校がほとんどです。
自主的に学習したい学生には、少し窮屈な学習環境かもしれません。
逆に、集団行動を好む学生にとっては、全日制高校での通学経験は貴重な人生経験になるのではないでしょうか。
定時制の特徴
定時制高校は、1日のコマ数が圧倒的に少ないのが特徴です。
自由な時間が増えるので、学習以外の時間を充実させることができるでしょう。
通学と仕事を両立している社会人の方も多く在籍しています。
授業難易度は易しく設定されているので、勉強に躓く可能性は低いです。
スクーリングの3つの種類について
スクーリングには、様々なコースが準備されていることはご存じでしょうか?
通信制高校には、様々な境遇の学生や社会人が集まります。
生徒それぞれの状況に適したコースが準備されているので、無理なくスクーリングに参加が可能です。
さらに詳しい詳細が気になる方は、ホームページなどを確認してみて下さい。
①集中コースとは何か
集中コースは、仕事や家庭の事情でまとまった期間に、スクーリングができない学生向けのコースです。
土日祝日や大型連休のまとまった休日を活用し、授業が行われます。
通学回数が少ない分1日あたりの授業回数は多くなりますが、忙しい社会人の方でも気軽に参加することができます。
②合宿コースとは何か
合宿コースは他の生徒と共に宿泊施設に泊まりながら、スクーリングをします。
他のスクーリングとは違って、参加費用の他に宿泊費を支払う必要があります。
リゾート地でスクーリングが開催される場合もありますので、気分転換に参加してみるのもいいかもしれません。
③通学コースとは何か
通学コースは、主に大学受験に向けて学習していきたい学生向きです。
スクーリング回数が多く、学習への理解度をさらに深めることができます。
最寄りに開催地が設定されている場合が多いので、通学しやすいです。
高校によっては、選択できるコースが複数用意されている場合もあります。
通信制高校に通学しながら、全日制高校のような経験を積むことも可能です!
スクーリングで得るものは多い
スクーリングでは勉学以外に沢山のことを学習することもできます。
例えば、看護師の職場体験、美容関係、調理師資格や大学受験生用のコースもあります。
高校によって参加可能なコースが異なるので、特定の分野に興味がある方は、参加したいスクーリングがあるかどうかを下調べしておきましょう。
スクーリング最大のメリットは、他生徒と交流する機会が増えることではないでしょうか。
スクーリングを通して、多種多様な価値観に触れることができます。
もしかしたら、スクーリングをきっかけに生涯の親友に出会えるかもしれません。
スクーリングと卒業要件の関係性
通信制高校を卒業するには、最低でも3つの要件を満たさなければなりません。
スクーリングに参加することは、卒業要件の1つです。
また、自宅学習がメインなので、毎日レポートを提出する必要があります。
早急に疑問点を解決する為にも、スクーリングには積極的に参加するべきです。
スクーリングに参加することで、先生からリアルタイムで助言をもらうことができるでしょう。
自主的かつ計画的に学習を進めることが、1日でも早く卒業する為に重要です。
通信制高校を卒業する為に必要な3つの要件
通信制高校は、自分のペースで学習ができる環境が整っています。
しかしながら、マイペースに学習を進めるだけでは卒業はできません。
具体的には、30時間以上特別活動に参加するなどの卒業要件が存在します。
ここでは、通信制高校を卒業する為に必要な3つの要件について説明していきます。
①3年以上高校に在籍する
卒業要件を満たすには、3年間連続して高校に在籍している証明が必要です。
最短年数で卒業したい方は、休学や中退をしないように心掛けることが重要です。
休学や中退をしなければ、3年間で卒業する道も見えてきます。
②74単位以上の取得
通信制課程は、3年間均等に単位を取得しても、4年間掛けて取得しても問題なし!
その為、カリキュラムを自由にデザインすることができます。
自分で学習ペースをコントロールできるのは魅力的ですよね。
最終的には、74単位以上を取得した時点で卒業することが可能です。
計画的にカリキュラムを組めば、ストレスなく学習を進めることができます。
③30時間以上の特別活動
特別活動とは、個人の協調性を育む為に必要な集団行動のことを表します。
通信制高校でも他課程と同じく、学校行事や合宿などが毎年行われています。
高校を卒業するまでに、30時間以上特別活動に参加しないといけません。
代表的な学校行事は、地域のボランティア活動、修学旅行や文化際です。
通信制高校の卒業要件について詳しく知りたい方は、「通信制高校を卒業する為に必要なことを徹底解説!」を参考にしてください!
スクーリングが苦手な方にお勧めの対策方法
人と関わることが苦手な方も多くいらっしゃいますよね。
ですが、スクーリングに参加することは、卒業する為に必須の条件です。
スクーリングを完全に無くすことはできませんが、スクーリングの回数を減らす方法はあります!
合宿スクーリングに参加することで、スクーリング回数を減らすことができるでしょう。
大型連休や祝日のみの参加など、条件を選択できることも合宿コースの魅力です。
その他にメディアで学習することで、スクーリングの回数を一定数免除できる制度があります。
傾向としては、私立の通信制高校で多く採用されています。
これから通信制高校への進学や転校を視野に入れている学生へ
いかがだったでしょうか。
今回は、通信制高校の大きな特徴であるスクーリングに着目しました。
既にご存じの通り、スクーリングは単位取得に必須です。
スクーリングを通して、大学受験などの準備を着実に進めることも可能です!
また、全日制と似たような経験を積めるので、魅力的な制度ではないでしょうか。
通信制高校は自宅学習がメインで、自分のペースで学習できる環境が整っています。
人との交流も大事という学生や社会人の方に、お勧めの選択肢です!
通信制高校のスクーリングについてさらに詳しく知りたい方は、「通信制高校のスクーリングって何やるの?内容とメリット・デメリットを紹介」を参考にしてください!