通信制高校の学費はいくら!?学校の種類やそれぞれの良さもご紹介! 更新時間 2022.08.10
通信制高校を検討する際に気になる点の一つとして、「学費」が挙げられますよね!
通信制高校の学費は、一概にすべて同じとは言えず、公立や私立によってもその差は大きく異なります。
そんな全日制高校とはカリキュラムや体制が異なる通信制高校ですが、果たしてどのくらい学費の差があり、環境が異なるのでしょうか??
結論から言うと、多少学費が高くても、カリキュラムや環境が充実した私立通信制高校に通うことがベストであると言えます!
本記事では、公立通信制高校よりも私立通信制高校の方が学費が高い理由や、それぞれの魅力についても解説します。
通信制高校の種類とその違いについて
「通信制高校」と言っても、すべてを一括りに出来るわけではありません。
通信制高校の学費を知るためには、まずはその種類や違いを理解する必要があります!
そんな「学費の違い」も大きな相違点の一つです。
本項目では、学費の違いをはじめとした通信制高校の種類や相違点、そして通信制高校に通う学生をサポートする位置づけである、「サポート校」についても解説します!
- 学費
- 学ぶ環境
- 登下校の自由度
- カリキュラム制度
公立と私立の違い① 学費
まず一つ目の違いは、「学費」です!
通信制高校は、大きく分けて公立と私立の二つに分けることが出来ます。
それぞれの通信制高校で入学金や授業料、またその他の面でも、その費用が大きく異なります。
公立の通信制高校の場合、卒業までの学費全体の金額で10万円以下であることが通常ですが、私立高校の場合は多い場合で100万円弱かかることもあり得ます。
詳しい内訳やその内容は、後程改めて解説します!
公立と私立の違い② 学ぶ環境
二つ目の違いは、「学ぶ環境のレベル」です!
通信制高校では、公立と私立とで学ぶ環境が大きく異なります。
公立の通信制高校では、前提として中学校卒業レベルの学力があることを踏まえて授業やカリキュラムが構成されています。
その上、学生に課せられる通学回数も、少ない場合などは月数回ということもあり得る環境であり、「積極的かつ自主的に学ぶ姿勢」が問われる環境です。
それに比べて私立の場合は、なにかしらの事情で中学以前学校に通うことが出来なかった学生なども視野に入れているため、時と場合によっては小学校のレベルの勉強内容に時間を費やしてくれることもあるでしょう。
また学力面だけでなく、精神的な面においても学習環境が整っていない学生が在籍している可能性も考慮されているため、姿勢面でのサポートも充実しています!
公立と私立の違い③ 登校環境の自由度
各通信制高校の三つ目の違いは、「登校の方法や頻度」です!
簡潔に言うと、公立の通信制高校のほうが、登校における価値観は、全日制の高校に近いと言えます。
たとえば公立の場合、登校回数が少ない場合はあるものの、指定された登校日や試験日などの必ず実際に学校に足を運ばなければ目標としている単位が取得できないという場合があります。
それと比較して私立の通信制高校では、登校日を調整出来たり、レポートや課題の提出においてオンラインなどの環境が整っているなど、公立の通信制高校よりも自由度が高いと言えるでしょう!
学生にとって、学業以外の趣味や仕事などに多くの時間を費やしたい方は、私立の通信制高校のほうが理想的な学習環境なのではないでしょうか?
通信制高校のスクーリングに関する詳しい内容は、「卒業するためには絶対必要?通信制高校のスクーリングとは!」からご紹介しています!
公立と私立の違い④ カリキュラム制度
公立と私立の違いの4つ目は、「学習カリキュラム」の違いです!
公立の通信制高校では、より全日制のカリキュラムに近いような内容となっており、一般的に全学生が対象となりうるような内容が用意されています。
それと比較して私立の通信制高校では、各学生に寄り添った専門的なカリキュラムが用意されており、将来携わりたい分野や貢献したい業界についての専門的な知識を得る環境が整っていると言えるでしょう!
本項目では通信制高校について、公立と私立での比較内容をご紹介しましたが、全日制高校と通信制高校の違いについては、「通信制高校も選択肢tとして考えたい!全日制・定時制との違いとその魅力とは!」にて解説しています!
サポート校とは?
通信制高校の公立と私立の違いをご紹介したところで、通信制高校と密接な関係にある、「サポート校」についてもご紹介します!
「サポート校」とは、定義上は高校ではなく、しっかりと通ったとしても卒業資格を得ることが出来ません。
サポート校の目的としては、通信制高校に通う学生を卒業面や精神面においてサポートする、という位置づけです。
そのため、校という名前がついていながらも、予備校や塾というイメージのほうが適格と言えます。
しかし、サポート校に対しても通信制高校とは別の学費がかかるため、その点はあらかじめ理解しておくことが必要です。
通信制高校のサポート校についてより理解を深めたい方は、是非「通信制高校とサポート校とは?いらない場合も実はあり得る?」をご覧ください!
通信制高校の学費のうちわけ
公立、私立ともに全日制の高校よりも学費が安い通信制高校ですが、そのうちわけはどのようになっているのでしょうか?
本項目では、通信制高校の学費について大きく分けて2つのくくりで分けてご紹介するとともに、公立と私立の学費の違いの理由についても追及します。
通信制高校の学費と言っても、内訳自体は全日制の高校と大差ありません。
基本的には、入学金と授業料、そしてその他費用に分けられます。
通信制高校の学費①入学金について
まず第一に「入学金」についてですが、公立の通信制高校の場合、その費用は500円と非常に安い形となっています!
これは、私立通信制高校の入学金の平均値である5万円と比較してもかなり安いことが分かりますよね!
ちなみに、私立通信制高校の入学金は高い場合で10万円前後となることもあり、その差はかなり大きいと言えます。
通信制高校の学費② 授業料について
学費のうちわけの中でもっとも多くの割合を占めるのが「授業料」ですが、この部分についても、公立と私立でも大きな差があります!
通信制高校の授業料を考える場合、単位ごとに計算する手法が一般的とされています。
つまり、通信制高校の授業料は、1単位当たりの授業料×取得単位数で求めることが出来るのです。
公立通信制高校の場合、1単位あたりの授業料が約350円なので、卒業までに必要な単位数である74単位をすべて取得するためにはおよそ25,000円程度かかる計算になります。
この1単位あたりの授業料の値は、都道府県によって異なり、300円~350円程度が相場だそうです!
つまり、通信制高校の場合、入学金と授業料を合わせても2~3万円程度となります。
それと比較して私立通信制高校の授業料は1単位当たりの相場が8,000円~10,000円となっており、1年あたりの必要取得単位数を25単位と考えても、20万円~25万円程度かかる計算になります。
また、私立高校の場合だと授業料を月額で定めている場合もあり、その場合は月額3~5万円が相場です!
この場合、年度当たりの授業料が36万円~60万円となり、単位ごとの総授業料よりも比較的割高であると言えます。
なぜ私立の通信制高校が人気なのか?
冒頭でも前述しましたが、通信制高校において総合的におすすめなのは、私立の通信制高校であると言えます!
学費の面だけで捉えると私立通信制高校は公立の数倍の値となりますが、唯一の学費というデメリットを覆すほどのメリットが、私立にはあります。
現に少子高齢化に伴ってその数が減少し続けている全日制高校 / 公立の通信制高校ですが、私立高校に関してはここ20年で4倍もの数になりました!
本項目では、私立高校の魅力を3つご紹介します。
- 卒業率が高い
- 各生徒へのサポートが手厚い
- カリキュラムが豊富
私立通信制高校の魅力① 卒業率が高い
私立通信制高校の魅力の一つ目は、「生徒の卒業率が高い」という点です!
公立通信制高校の卒業率は、私立通信制高校と比較してやや低い傾向にあるようです。
その背景としては、公立通信制高校には卒業年数の規定がないことに加え、学年という概念もあまり浸透していないが故に留年に対するストレスも少ないという点が挙げられます。
また先ほどご紹介した通り、公立通信制高校の学費は私立通信制高校と比較してかなり低いので、留年に対する抵抗感も低くなるという背景もあるでしょう!
一方で私立通信制高校の卒業率はほぼ100%に近い値を出しており、学生全体の卒業意識が高いと捉えることが出来ます。
学校に入学する上で、周りの学生の環境や意識はとても重要なので、その点においては私立通信制高校は非常に良い雰囲気と言えるでしょう!
私立通信制高校の魅力② 各生徒へのサポートが手厚い
私立通信制高校の魅力の二つ目は、「生徒一人一人へのサポートが手厚い」という点です。
生徒のサポートという点においては公立でも無いとは言えませんが、教員数が公立と比較して多い私立通信制高校は、その分一人ひとりへのサポートが充実します。
前述したとおり、学問的な面だけでなく精神面/人間性面でもしっかりと向き合ってサポートしてくれる環境は、その点も高い卒業率に繋がっているのかもしれません。
私立通信制高校ほどの手厚いサポートが無い公立通信制高校では、サポート体制が学生にとっても不十分であるが故に、徐々に学習内容や環境に抵抗を感じて離脱していくケースも少なくないのが現状です。
私立通信制高校の魅力③ カリキュラムが豊富
私立通信制高校の魅力の3つ目は、「カリキュラムが豊富である」という点です!
高校という教育機関である以上、全日制でも扱われているベースのカリキュラムがそろっている点は言うまでもありませんが、私立通信制高校ではそれ以上に多くのカリキュラムが用意されています!
たとえば、芸能人を志している生徒には「芸能コース」、美容師を目指している生徒には「美容コース」などと各生徒の将来や目的に最大限寄り添ったカリキュラムが用意されています。
イメージでいうと、全日制高校のカリキュラム内容に専門学校で扱われているような内容が追加で盛り込まれているイメージです!
通信制高校は、学費だけでなく目的でも選ぶべき!
いかがでしたでしょうか?
今回は、通信制高校の学費や内容について、私立と公立それぞれで比較しました。
私立通信制高校の学費は、公立の通信制高校と比較して高い学費が必要となりますが、その分得られるメリットも多いと言えます。
通信制高校はそれぞれ、良い点 / 悪い点があるので、学費だけでなく学生の目的を明確にした上で判断されることをおすすめします。
ご愛読ありがとうございました!