【通信制高校の基礎】授業の進め方や全日制高校との違いを徹底解説!

【通信制高校の基礎】授業の進め方や全日制高校との違いを徹底解説!

【通信制高校の基礎】授業の進め方や全日制高校との違いを徹底解説!

「自宅でPCを使ったオンライン授業」「マイペースに通える」を進学希望者や保護者に向けて謳う通信制高校。広告などで目にしたことはあっても、「普通の高校とどう違うの?」と疑問を抱く人もいるのではないでしょうか。

通信制高校と聞くと進学が難しいと感じてしまうことや、不登校の人が行く学校だと勘違いしてしまう人もいます。

しかし通信制高校は通う目的によっては、非常に有意義な学校生活を送ることができる進路の1つです。

今回の記事では全日制や定時制高校との違いも含めて、解説していきます。

通信制高校って?

通信制高校って?

そもそも、通信制高校とはどういった学校なのでしょうか。文部科学省は、通信制高校の定義を次のように定めています。

「全日制・定時制の高校に通学できない青少年に対し、通信方法を伴って高校教育を受ける機会を与える」

簡単に言うと、「家庭の事情や不登校経験やその他の理由から全日制・定時制に通えない子供に対し、勉強の機会を提供する学校」です。

通信制高校に転入をお考えの方は「通信制高校に転入を考えている高校生の方へ」をお読みください!

通信制高校のメリット

通信制高校のメリット

通信制高校に興味がある方の中で、実際にどのような点がメリットとなるのかご存じの方は少ないですよね。

この章では、通信制高校のメリットについて解説していきます。

以下がメリットの1欄です!

  • オンライン授業が主流
  • マイペースに通える

オンライン授業が主流

「通信」の文字通り、授業はオンラインがメインとなります。

教室に20~40人など数十人単位の生徒が座り、みんなが一斉に黒板を見て、ノートに書く・・・。一般的に呼ばれる「授業を受ける」型、つまり対面授業ですね。

マイペースに通える

通信制高校の場合、自宅でパソコンなどから授業を受けます。中学時代に学校に通えなくなった人でも、自宅なら好きな時間に起きて都合がいい時に勉強を開始できます。

「たまには通学したい」と考える人でも、週に数回通学できる通信制高校もあります。どちらが自分に適しているのか、考えた上で選択肢があるのがいいですね。

通信制のデメリット

通信制のデメリット

オンライン授業、通学の必要がないなどメリットが目立つ通信制高校ですが、デメリットも存在します。

例えば、「積極的に動かないと友達を作りづらい」点が挙げられます。

上記で、「いじめや仲間外れはない」と記述しました。

中学時代にいじめられていた人にはメリットですが固定クラスがない分、周囲で授業を受ける生徒が授業毎により異なるので「声をかけづらい」と委縮してしまう人も。積極的に友達を作りにいかないと孤独な高校生活となりかねないため、注意が必要です。

通信制高校と全日制高校との違い

通信制高校と全日制高校との違い

文部科学省が実施した学校調査によると、高等学校に通う生徒の中で全日制高校に通学する生徒は全体の9割で300万人程度。通信制高校は6%と少数ですが、人数だと20万人に及びます。人数で見ると、通信制高校に進学する方は一定程度いるとわかりますね。 一般的な全日制と通信制高校は、どのような違いがあるのでしょうか。

通信制高校について詳しく知りたいという方は「通信制高校とは」で詳しく紹介しているので参考にしてみましょう。

通学する必要がない

オンライン授業だと主に自宅で授業を受けるため、わざわざ電車やバス・自転車を使って通学する必要がありません。

朝が弱い・駅まで遠い(通学時間が長い)、近場の高校までアクセスが悪い人でも安心できるでしょう。

固定のクラスがない

通学型の通信制高校もありますが、中学校まで当たり前に存在していた「クラス」とは趣旨や概念が異なります。

クラス自体はあっても、受ける授業は人それぞれ。学校側が固定のクラス制度を設けていないことから、「同じ人たちとずっと授業を受ける」ことはありません。

第一学院高等学校を例に挙げます。

主要都市を中心に、全国各地にキャンパスを構える同校。単位制の学校であるため、固定のクラスは存在しません。授業によって、受講人数やメンバーがバラバラ。いじめや仲間外れ等人間関係上のトラブルに巻き込まれる心配がありませんね。

通信制高校の入試

通信制高校の入試

高校受験では学力検査以外にも、出席日数や内申点を合否の審査対象とする場合が少なくありません。

一方で通信制高校は、じつに特徴的な入試制度を設けているケースが多いです。

学力検査を行わない

筆記試験を行わない高校がその一つ。書類、作文と面接で評価します。学力ではなく人柄で評価するのです。

一般的な全日制や定時制ではなく、なぜ通信制高校を希望するのか。入学後にやりたいこと、将来の夢や考えている進路、中学生活はどういったものだったか、休日の過ごし方・・・。あらゆる面から応募者一人一人の人柄や素直に迫ります。

不合格にするための入試ではない

学力検査がないので、通信制高校の入試は受験者を振るい落とすためにあるものではありません。

生徒一人一人に入学後も向き合い続けるため、入試の時点で「あなたをしっかりサポートしていきますよ」と学校側のメッセージが伝わりますね。

通信制高校に入学後

通信制高校に入学後

入試に合格すると、記念すべき入学が待っています。通信制高校の入学式はどのようなものなのでしょうか。

入学式は4・10月に実施

高校に限らず中学や大学等では、入学式は4月に行われるのが定例。通信制高校の場合、4月と10月の2回に分けて実施されます。

春に向けて入学を考えていた人は4月ですが、全日制など他校からの編入・転入等のケースを考慮し、10月に実施する高校もあるのです。

「体調が悪くて春の入学式に参加できなかった」「編入の事情で4月に間に合わなかったけど、入学式は参加したい」と考えている生徒さん・保護者の方々にはうってつけかもしれませんね。

高校卒業が第一目標

通信制高校に在学する生徒の第一目標は、「高校卒業」にあたります。

通信制の課程がある高校サイト内の「Q&A」を覗くと、「中学時代は不登校気味だったので、通えるか不安です・・・」といった旨の質問文は記載されがち。

不登校やいじめなど出席日数が足りずに中学校を卒業した人の場合、通信制高校に在籍中の大きな目標は、なによりも高校卒業にあたります。

通信制高校も、卒業に必要な74単位以上の取得など要件を満たせば、無事卒業。履歴書にも「高等学校卒業」と、「高卒」の学歴を残せます。

通信制高校の授業はサポートが手厚い

通信制高校の授業はサポートが手厚い

卒業がなによりの目標と位置づけられているため、学習・精神面など多方向からのサポート体制が充実しているのが通信制高校の特徴です。

中学校の総復習から始められる

中学校での勉強についていけず、不登校に陥った生徒も多数在籍する事ができるのが通信制高校です。

「基礎から学び直したい」「苦手分野を克服したい」と考える人には、最適といえるでしょう。オンライン学習や対面授業でも、中学時代に理解できなかった分野を復習できます。

一例として、学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校のカリキュラムを掲示します。

8~14に及ぶ映像・デジタル授業だけでなく、小学校の範囲から復習できる授業も。

国語なら読み解く力、算数なら「問題の答えに至った理由・理屈」を徹底的に突き詰めて講師が解説しています。

反復学習で理解度をチェック

「授業を聞いたけど、もう一度聞き直したい」と思ったことはありませんか?

オンライン授業の特徴として流れてくる動画を視聴しながら学ぶため、一度見た動画を再度見直せる点があります。

自分が理解できるようになるまで、何度も何度も繰り返し視聴可能。「聞き逃した!」と焦る必要がなくなりますね。

また、確認問題を動画とセットで付けている高校では学習内容をどの程度理解できているか、問題を解いて確認もできます。

レポート指導や単位認定試験

授業によっては、レポート提出が義務付けられる場合もあります。

「提出したら終わり」ではなく、先生が添削し返却するため自分が書いたレポートのどこに問題や不足点があったのか確認できます。

単位認定試験前にスクーリングで再度、試験で重要なポイントや内容を復習に努められます。

予定されているテストに、余裕をもって準備を進められますね。

つまずきや遅れをフォロー

動画を繰り返し見直せても、わからない部分を放置してしまった。バイトなどで忙しくて、遅れが生じてしまっている人も多いですよね。

通信制高校でのレポートや日々の確認テストをもとに「この生徒さんは○○でつまずいている」と先生が判断し、上記の理由等で勉強についていけなかった生徒にもしっかりとフォローを入れていきます。

大学進学を目指す

通信制高校の第一目標は高校卒業。人によっては、卒業は一過点に過ぎず、大学進学を志す生徒さんもいます

勉強を基礎からやり直した結果、学習度や勉強内容が向上し、「大卒」の学歴や「大学で専門的に学びたい。」

大学進学を目標にしている人も、通信制高校は全力で応援・支援します。

大学の学科・学べる内容等の情報だけでなく、入試や受験勉強のコツ、卒業生の実例など具体的な情報をもらえるため、進学に向け勉学に励めます。

通信制高校の大学実績

通信制高校だけでなく、全日制や定時制高校などあらゆる高校に通う生徒が合格を目指す大学受験では、開成高校や灘高校などの全国屈指の進学校の生徒と同じステージで戦う必要があります。

「通信制高校からだと、進学校に敵わないのでは?」「有名大学の合格は通信制からだと厳しい?」と心配してしまう方もいるのではないでしょうか。

実際、どのような合格実績があるのでしょうか。数校を例示していきましょう。

翔洋学園高等学校

福島・新潟・千葉・茨城・山形県から入学可能の同校。進路決定率(卒業率)は90%以上におよび、高い水準にあります。

過去の合格実績を見ると、国公立は旧帝大学の東北大学や筑波大学。私立でも早稲田・慶応・上智の「早慶上智」・・・。難関大学への合格を多数輩出しています。

本人の勉強姿勢もありますが、スクーリングやオンライン学習など学校側の支援制度が手厚いのも高い進学実績を築ける源ですね。

入学できる都道府県福島県、新潟県、千葉県、茨城県、山形県
制服あり  購入は自由です。
スクーリングあり
クラブ活動あり
自分なりの高校生活を楽しみ、自分の良いところや好きなところに気づき、それを伸ばしてほしい。卒業までに自信をつけて、明日に向かって前向きに歩き出してほしい。それが翔洋学園のいちばんの願いです。 翔洋学園は、好きな時に学校に通い、友だちと遊んだり、時には先生と語りあったり、気が向いた時に勉強したり、又アルバイトをしたり、自由に過ごしています。だからこそ夢や目標を見つけたとき、進路を真剣に考え出したとき、一人ひとりが自ら動き出し大きな成長を見せてくれるのです。 入学を考えている皆さんは、何かしら今の環境に息苦しさを感じたり、乗り越えたい課題を抱えているかもしれません。環境が変われば新しい自分を発見できます。 今どんな悩みや課題を持っていても、必ずそれぞれに合った未来があるはずです。自分を知り、長所を伸ばし(自分育てをし)其の未来への夢や目標を見つけそれを実現する力(明日力)を私達と一緒につけていきましょう。 翔洋学園は全力で皆さんを支援していきます。

ルネサンス高等学校

全国だけでなく、海外からも入学可能な同校。海外留学など勉強面の支援体制が充実しており、難関・有名・海外大学へ数名程度の進学実績があります。

国公立なら、東京農工大学に大阪府立大学。私立なら国際基督教大学に立命館・法政大学があります。中には、ネバダ州立大学といった海外大学に入学するツワモノも。

海外留学ができる学校だけあって、グローバルな視点や価値観が身につき、世界を視野に入れている大学への進学が目立ちますね。

入学できる都道府県全国から入学可能
制服あり  着る人を選ばないシックなカラーのブレザースタイル
スクーリングあり
クラブ活動あり
2006年にルネサンス高等学校が開校し、卒業生20,000名以上の安心の実績 自分の時間を大切にしよう! 全日制高校と全く同じ「高卒資格」を取得しながら、自分のやりたいことを実現する高校です。 <こんなかたにおすすめ> ・定期的な通学が苦手 ・子育てや仕事と両立 ・芸能活動/スポーツ遠征/海外留学など 【特長】 ●登校日数は最短年4日 卒業に必要な登校日数は最短年4日。担任と相談しながら都合の良い日程や方法を選択でき、自分のやりたいことにしっかりと時間が使えます。 ●充実のネット学習 いつでもどこでも、好きな時間に学習が進められます。学習システムのオリジナル動画授業やレポートなどは、生徒の声をもとに日々ブラッシュアップされています。 ●卒業まで安心 ルネサンス高等学校が開校してから16年で、グループ校全体で20,000名以上が卒業しています。一人ひとりに担任が付き、卒業までサポートを行います。 ●学費の負担が少ない 国の就学支援金の対象校で、条件の合う方は学費の負担が軽減されます。また、サポート校不要で卒業できるので、その分の費用負担も必要ありません。

鹿島学園高等学校

22都府県から入学できる同校。1年次から希望者に対する全国模試の実施や、大学や専門学校から教授を招いた模擬授業があるなど、進学を意識したカリキュラムが導入されています。

HPに掲載されている、2020年3月卒業の進路実績は大学名だけでなく学部まで詳述されています。

例えば、早稲田は社会科学部、慶應義塾なら環境情報学部。青山学院なら経済学部、中央大学は名門の法学部・・・。いずれも、偏差値は60~70とエリート学校ですね。

初年度から大学受験を意識でき、上記大学への実績もあるので親御さんも安心ですね。

入学できる都道府県22都府県から入学可能
制服あり  希望者のみ。私服でも通学OK
スクーリングあり
クラブ活動あり
鹿島学園の通信制高校では、いろいろな生徒が学んでいます。入学した理由はさまざまですが、 時間的に余裕のある環境で、それぞれの生徒がそれぞれの夢を育てています。 カシマの通信は、一人ひとりの生徒の皆さんに「カシマの通信にして良かった!」と 思ってもらえる学校でありたいと思っています。 あなたはカシマの通信で、 どんな高校生活を送りますか。主役は、あなた自身です!

飛鳥未来高等学校

全国10拠点にキャンパスがある同校。進路決定率は、93.4%(2019年3月時点)と大半の生徒は進路が決まって旅立っていきます。全国の通信制高校の進路決定率は61.7%なので、平均以上の数値ですね。

私立なら中央・日大・慶應・電気通信・・・。中国にある復旦大学に進学した人も。

上記の大学に合格した方の中には、中学時代に不登校を経験した人がいます。「不安でしたが、先生の手厚いサポートのおかげで合格できました!」と通信制高校のサポートに感謝し、大学受験を振り返っていました。

入学できる都道府県北海道、岩手県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、香川県、愛媛県、福岡県、佐賀県、熊本県、大分県
制服あり  希望者のみ
スクーリングあり
クラブ活動あり
飛鳥未来高校は、全国11か所の主要都市、札幌、仙台、千葉、池袋、綾瀬(足立区)、横浜、名古屋、大阪、奈良、広島、福岡にスクーリング会場があります。この通いやすい会場に、年間20日程度通うだけで、卒業が可能! また、全国に60以上の専門学校を運営している三幸学園が母体。上級学校に、医療・福祉、スポーツ、美容、製菓、AIなどの専門学校があるから、卒業後の進路も安心です。さあ、あなたも飛鳥未来高校で未来を見つけよう!

通信制高校について知って選択肢を増やそう

通信制高校について知って選択肢を増やそう

いじめに遭って、精神的高校に通えなくなった人や勉強が苦手で挫折した人や不登校に陥った生徒さんでも、通信制高校なら安心して通えるとわかったのではないでしょうか。

通信制高校でも進学に力を入れている学校もあるため、大学受験にも進学校同様向き合えます。

通信制高校を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

また、より詳しく知りたい方は「必見!通信制高校の学費を抑える方法をご紹介!」を参考にしてみてください!

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