法科大学院(ロースクール)は、司法試験の受験資格を獲得するためのルートのひとつです。
アガルートの法科大学院入試対策講座では、法律の勉強を全くしたことがない初学者の方でも、最短1年で法律既修者コースに合格できるカリキュラムを展開しています。
そこで今回はアガルートの法科大学院入試対策講座の評判や口コミなどについて解説します。
法科大学院入試受験を検討している方はぜひチェックしてみてください。
アガルートの法科大学院講座について
価格 |
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合格率 | 非公開(難関大学院103名合格実績あり※令和5年度) |
答練・模試付属 | ○ |
サポート体制 |
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キャンペーン |
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公式ホームページ | 【公式】アガルートの講座を見る |
アガルートの法科大学院講座は、手頃な価格でありながら高い利便性を持つオンライン教育と充実したサポート体制が魅力の通信講座です。
講義動画の視聴・教材の閲覧・添削指導まで、インターネット環境があればどこでも受講でき、通信講座でありながらも充実したオンライン教育制度が整っています。
さらに、2023年からは「KIKERUKUN」のオンライン質問サービスや定期的な個別カウンセリングなど、学習面でのサポート体制も導入されました。
このように、アガルートの法科大学院講座は手頃な価格で質の高い教材とサポート面を両立した、非常にコスパの良い通信講座であるとわかります。
アガルートの法科大学院講座の評判・口コミ
ここでは、アガルートの法科大学院講座の評判・口コミについて紹介します。
評判➀ベテラン講師による講義
アガルートの司法試験講師は20名以上で、司法試験予備校ではNo.1の在籍数を誇ります。
実際の受講生からも講義内容のわかりやすさなどが高く評価されています。
またアガルートの司法試験対策講座の講師は全員が新司法試験合格者というのもうれしいポイント。
司法試験制度は2005年に大きく改正され、それ以前の「旧司法試験」と現在の「新司法試験」では試験内容が変更となりました。(短答式試験は3科目から3科目・7法分野に、論文式試験は6科目から4科目・8法分野に変更)
予備校によっては旧司法試験合格者が講師を務めていますが、アガルートは全て新司法試験合格者ですのでこれから司法試験に挑戦する方でも安心です。
公式サイトにはサンプル講義として無料で講義を体験できるものもあるのでぜひチェックしてみて下さい。
他の予備校のサンプル講座と総合講義100を比較したところ,総合講義はメリハリがあり,説明が端的で分かりやすいと感じました。(中略)東北大学の法科大学院入試は事例問題だけではなく,基礎知識を説明させる問題や判例の理解を問う問題も多数出題されるので,総合講義でインプットを繰り返した結果合格できたのだと思います。
評判②難関法科大学院ごとの「過去問解析講座」
法科大学院入試は各法科大学院によって出題傾向が異なるだけでなく、司法試験や予備試験レベルの高度な内容を問う問題も少なくありません。
そのため、法科大学院合格には志望校の過去問の傾向を分析することが合格にとって不可欠。
しかし実際、法科大学院入試の過去問を緻密かつ正確に解説した書籍や講座はほとんどなく対策を立てるのが難しい現状があります。
アガルートでは講師が難関法科大学院入試の論文式試験過去問を徹底的に分析し解説を行っており、網羅性が高いと評判です。
また、2026年10月からは「法科大学院入試相談会」と呼ばれる、受験校や進路に関するお悩みを相談できるオンラインの個別相談会が始まります。
法科大学院入試に精通した講師がひとりひとりに合わせたアドバイスをおこなってくれるため、安心できるでしょう。
過去問演習に関しては,各ロースクールの上記3科目の過去問を,時間を測ってそれぞれ3年分起案しました。
上記の通り重要問題習得講座は網羅性が高いということもあり,過去問を解いていて初見の論点に出会うということはほとんどありませんでした。
これは受験本番に向けて大きな自信に繋がったと思います。
受験本番もほとんど重要問題習得講座で学習した事のある論点が出題され,落ち着いて本来の実力を発揮することが出来たと思います。
なお色々なロースクールを受験する上では,本番において過去問と違う問題形式での出題や,見慣れない論点の出題がなされる場合もあることと思います。
そのような場合でも結局は相対評価で合否が決まるのだということを念頭に置き,落ち着いて自分なりの答案を書き切れば合格は勝ち取れると思います。
評判➂手厚いフォロー制度
アガルートの法科大学院講座では、「オンライン添削システム」と「オンライン質問サービス」を通じて受講者をサポートする制度が整っています。
たとえばオンライン添削システム「TENSAKUN」では、添削を希望する答案用紙をPDFファイルまたはWordファイル形式で24時間いつでも提出できるものとなっています。
また オンライン質問サービス「KIKERUKUN」では、講義やテキストに関する質問をWeb上で行うことができます。
受講期間中に100回まで質問可能で追加料金は発生せず、 回答は司法試験合格者が担当しているため安心感があります。
また、講座以外の質問については、「予備試験最短合格カリキュラム」に含まれる「ホームルーム」で行うことができます。
ホームルームでは、月に1回講師とのZoomによる質問応答があり、学習全般に関する質問ができ、モチベーションの維持にも役立ちます。
評判④わかりやすいオリジナルのフルカラーテキスト
アガルートの講座で使用するテキストは司法試験・予備試験・法科大学院入試の過去問題を徹底的に分析し、試験で必要とされる知識に特化したオリジナルテキストです。
また、アガルートでは視覚的に理解しやすいように基幹講座にフルカラーテキストを採用しているのが特徴です。
論点ごとに各教材の掲載箇所が分かる「論点マップ」や、効率的な学習を実現するための「判例索引」「事項索引」「本試験出題実績」など、受験生の学習を考慮した工夫が随所に施されています。
膨大な数の基本書・判例解説・学術論文・法学雑誌を参照しながら作成しているため、正確性や情報も最新のものなので安心。
試験対策に特化した情報が凝縮されたテキストを用いることで、最短で合格を勝ち取ることができるでしょう。
実際の受講生からも見やすさ・読みやすさ・分かりやすさについても高評価を得ています。
法科大学院生です。法律に関する知識がほとんどなかったため、基礎から学びたいと思い、1年生の時にアガルートの「総合講義300(入門講座・基礎講座)」を受講しました。
他の予備校だと基礎講座に600時間以上使っていたりするので、300時間という短い時間でコンパクトに教えてもらえてありがたかったです。授業の音声をスマホにダウンロードできるので、電車の中や空いた時間に繰り返し聞けたのも便利でした。
テキストも難解な判例などは丁寧に説明してくれているので分かりやすかったです。テキストの郵送が遅れることが時々あったので、そこは改善してほしいです。
アガルートの法科大学院講座がおすすめの人
アガルートの法科大学院講座は予算を抑えつつ確実に合格を目指したい方におすすめです。
関東圏または関西圏の法科大学院に特化した法科大学院入試専願カリキュラムは657,800円で、他の講座だと100万近くかかるものもあるため圧倒的低価格に設定されています。
また多くの合格者からの声が寄せられていることから信頼性も高く、講義の質も高いのでコストパフォーマンスのバランスが良い通信講座と言えるでしょう。
また、アガルートの法科大学院講座は講義映像の提供に加え、Webメディアを活用したテキストの確認やオンラインでの添削指導も行っています。
そのため、オンライン学習に慣れている方やネット環境が整っている方向けでもあります。
アガルートの法科大学院講座がおすすめでない人
アガルートは合格者の声を掲載しているものの、合格率や合格者数などの具体的な合格実績を公表していません。
一方、同じように法科大学院入試向けの講座を開講している伊藤塾は2024年入学の法科大学院入試において特別選抜枠526名合格という圧倒的な実績を誇っています。
伊藤塾の法科大学院入試洗顔カリキュラムは745,800円とアガルートよりも高額であり、コスト面よりも合格実績の高い安心できる講座を受講したい人には伊藤塾がおすすめです。
アガルートの法科大学院講座は、オンライン講義や個別指導の機会など、価格に見合ったサポート体制を提供していますが対面でのサポートはやや弱いといえます。
したがって、対面サポートの充実を重視する人にとっては通学講座の方が適していると言えるでしょう。
法科大学院(ロースクール)入試の難易度・倍率・合格率とは?難易度が高い理由や対策を解説
アガルートの法科大学院講座をお得な料金で受講する方法
アガルートの法科大学院入試対策講座をお得に受講する方法には以下があります。
➀常設の割引制度
アガルートの法科大学院講座では、条件さえ合えばいつでも使える割引制度が用意されています。
以下の条件に当てはまる方は最大50%割引となりますので、受講を考えている方はチェックしてみて下さい。
名称 | 割引率 |
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他校乗換割引 | 20%OFF |
再受講割引 | 20%OFF |
グループ割引 | 最大20%OFF |
他資格試験合格者割引 | 最大20%OFF |
ステップアップ割引 | 20%OFF |
受験経験者割引 | 10%OFF |
家族割引 | 10%OFF |
予備試験合格者割引 | 50%OFF |
最短合格カリキュラム受講 | 30%OFF(司法試験講座) |
②合格特典
アガルートでは通信講座を受験して合格した方に最大で全額返金という合格特典制度があります。
それぞれの条件は下記の通りです。
必要書類 |
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対象になる法科大学院 | 東京大学、一橋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学 ※以下大学は、入試成績優秀を理由とする全額免除・半額免除のみ 慶應義塾大学、早稲田大学、中央大学 ※いずれも既修者コースのみ |
ただし、合格特典となる大学院はすべてではなく対象校があるため注意が必要です。
しかし合格特典があることでモチベーションを高く保つのにもつながるので、ぜひチェックしてみて下さい。
アガルートの法科大学院講座とほかの講座を比較
予備校名 | 講座形態 | 講座名 | 受講料 |
アガルート | 通信講座 | 法科大学院入試専願カリキュラム(関東圏) | 657,800円(税込) |
法科大学院入試専願カリキュラム(関西圏) | 657,800円(税込) | ||
法科大学院入試専願カリキュラム(全法科大学院) | 877,800円(税込) | ||
伊藤塾 | 通信講座 | 司法試験 入門講座 法科大学院1年合格コース | 932,500円~999,200円(税込) ※別途入塾料10,000円(税込)が必要 |
LEC | 通信講座 通学講座 | 難関法科大学院(既修)合格コース | 通信講座のみ:601,800円(税込) 通学・通信講座:645,800円(税込) |
2年合格コース | 通信講座のみ:656,800円(税込) 通学・通信講座:733,800円(税込) |
アガルートの法科大学院講座にはエリア別の講座・大学院ごとの過去問題対策講座が提供されていますが、伊藤塾とLECにはそのような講座がありません。
LECの法科大学院講座はコンパクトなカリキュラムを採用しているため、受講料がかなり安く費用を抑えたい人におすすめです。
さらに、アガルートや伊藤塾にはないDVD受講や通学講座のオプションが用意されています。
伊藤塾の法科大学院講座は受講料がかなり高額ですが、講義内容には定評があり、合格実績も明記されているので信頼できるといえます。
したがって明確に大学院を決めている方やコスパとサポート面を重視する方にはアガルートを、学習サポートを重視する方には伊藤塾を、通学での学習を希望する方にはLECがおすすめです。
令和6年度の法科大学院の入試倍率から見る難易度
倍率順位 | 法科大学院名 | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
1 | 日本大学 | 446 | 55 | 8.11 |
2 | 専修大学 | 312 | 39 | 8.00 |
3 | 筑波大学 | 297 | 44 | 6.75 |
4 | 関西大学 | 443 | 71 | 6.24 |
5 | 法政大学 | 298 | 62 | 4.81 |
6 | 東京大学 | 1,072 | 244 | 4.39 |
7 | 東北大学 | 384 | 90 | 4.27 |
8 | 東京都立大学 | 233 | 60 | 3.88 |
9 | 学習院大学 | 116 | 33 | 3.52 |
10 | 上智大学 | 142 | 41 | 3.46 |
11 | 一橋大学 | 313 | 97 | 3.23 |
12 | 広島大学 | 109 | 34 | 3.21 |
13 | 関西学院大学 | 300 | 94 | 3.19 |
14 | 神戸大学 | 567 | 187 | 3.03 |
15 | 同志社大学 | 449 | 151 | 2.97 |
16 | 慶應義塾大学 | 1,026 | 348 | 2.95 |
17 | 大阪公立大学 | 155 | 53 | 2.92 |
18 | 岡山大学 | 97 | 34 | 2.85 |
19 | 京都大学 | 559 | 198 | 2.82 |
20 | 九州大学 | 145 | 55 | 2.64 |
21 | 立命館大学 | 526 | 204 | 2.58 |
22 | 名古屋大学 | 178 | 70 | 2.54 |
23 | 明治大学 | 404 | 161 | 2.51 |
24 | 南山大学 | 65 | 26 | 2.50 |
25 | 琉球大学 | 47 | 19 | 2.47 |
26 | 愛知大学 | 93 | 38 | 2.45 |
27 | 大阪大学 | 474 | 199 | 2.38 |
28 | 福岡大学 | 85 | 36 | 2.36 |
29 | 早稲田大学 | 852 | 369 | 2.31 |
30 | 金沢大学 | 41 | 18 | 2.28 |
31 | 千葉大学 | 173 | 77 | 2.25 |
32 | 北海道大学 | 129 | 58 | 2.22 |
33 | 中央大学 | 1,081 | 521 | 2.07 |
34 | 創価大学 | 49 | 25 | 1.96 |
全体 | 4465 | 964 | 4.63 |
令和6年度の法科大学院入試では志願者数、受験者数、合格者数、入学者数すべてにおいて過去5年間で最多となりました。
入学者が定員を下回っている法科大学院は34校中17校と、まだ半数が定員割れしているものの、入試倍率は1校を除きすべて2倍以上となっているため易しいものではないといえます。
ただし法科大学院入試の難易度は倍率だけでなく、どのようなレベルの受験生が受験するかにも影響されるため倍率だけで判断するのは早計です。
なぜなら倍率のデータを見る限り東京大学法科大学院が特に難しいという印象はないものの、受験生のレベルを考慮すると難易度は相対的に高いからです。
これは、司法試験予備試験に合格した優秀な受験生の中で、法科大学院への入学を希望する多くが東京大学法科大学院を選ぶためだとされています。
一方私立大学では近年の司法試験合格率で私立大学の中でトップを誇る慶應義塾大学法科大学院が他の大学院と比較してやや難易度が高いと感じられます。
これは、東京大学法科大学院を受験する比較的レベルの高い受験生が、併願先として慶應義塾大学法科大学院を選んでいるからだと考えられます。
司法試験合格率で見る法科大学院ランキング
ここでは、令和6年(2024年)の司法試験の合格率の高さで法科大学院をランキング形式でご紹介します。
順位 | 法科大学院等 | 受験者数 | 最終合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
1位 | 慶應義塾大法科大学院 | 246名 | 146名 | 59.4% |
2位 | 愛知大法科大学院 | 9名 | 5名 | 55.6% |
3位 | 京都大法科大学院 | 217名 | 107名 | 49.3% |
4位 | 一橋大法科大学院 | 123名 | 60名 | 48.8% |
5位 | 東京大法科大学院 | 255名 | 121名 | 47.5% |
6位 | 中央大法科大学院 | 181名 | 83名 | 45.9% |
7位 | 早稲田大法科大学院 | 330名 | 139名 | 42.1% |
8位 | 大阪大法科大学院 | 177名 | 72名 | 40.7% |
9位 | 神戸大法科大学院 | 136名 | 51名 | 37.5% |
10位 | 同志社大法科大学院 | 111名 | 41名 | 36.9% |
11位 | 九州大法科大学院 | 107名 | 37名 | 34.6% |
12位 | 名古屋大法科大学院 | 103名 | 32名 | 31.1% |
13位 | 南山大法科大学院 | 18名 | 5名 | 27.8% |
14位 | 上智大法科大学院 | 44名 | 12名 | 27.3% |
15位 | 専修大法科大学院 | 33名 | 9名 | 27.3% |
16位 | 広島大法科大学院 | 34名 | 9名 | 26.5% |
17位 | 北海道大法科大学院 | 65名 | 17名 | 26.2% |
18位 | 大阪公立大法科大学院 | 36名 | 9名 | 25.0% |
19位 | 金沢大法科大学院 | 16名 | 4名 | 25.0% |
20位 | 関西学院大法科大学院 | 41名 | 10名 | 24.4% |
21位 | 筑波大法科大学院 | 60名 | 14名 | 23.3% |
22位 | 東北大法科大学院 | 95名 | 21名 | 22.1% |
23位 | 立命館大法科大学院 | 132名 | 29名 | 22.0% |
24位 | 明治大法科大学院 | 115名 | 25名 | 21.7% |
25位 | 関西大法科大学院 | 70名 | 15名 | 21.4% |
26位 | 千葉大法科大学院 | 52名 | 11名 | 21.2% |
27位 | 近畿大法科大学院 | 5名 | 1名 | 20.0% |
28位 | 日本大法科大学院 | 100名 | 19名 | 19.0% |
29位 | 創価大法科大学院 | 34名 | 6名 | 17.7% |
30位 | 福岡大法科大学院 | 23名 | 4名 | 17.4% |
31位 | 琉球大法科大学院 | 29名 | 5名 | 17.2% |
32位 | 横浜国立大法科大学院 | 13名 | 2名 | 15.4% |
33位 | 岡山大法科大学院 | 25名 | 5名 | 14.3% |
34位 | 桐蔭横浜大法科大学院 | 8名 | 1名 | 12.5% |
35位 | 法政大法科大学院 | 58名 | 7名 | 12.1% |
36位 | 学習院大法科大学院 | 36名 | 4名 | 11.1% |
37位 | 東京都立大法科大学院 | 92名 | 10名 | 10.9% |
38位 | 駒澤大法科大学院 | 32名 | 2名 | 6.3% |
39位 | 甲南大法科大学院 | 18名 | 1名 | 5.6% |
引用元:法務省『令和6年司法試験法科大学院等別合格者数等』
上記の表からも分かるように慶應義塾大法科大学院が合格者数および合格率でトップの結果となっています。
合格率の上位5校のうち、TOP1(慶應義塾大法科大学院)・TOP2(愛知大法科大学院)のどちらも私立で、合格率は55%以上です。
TOP3~4は国立の法科大学院となっています。
有名大学だからと言って必ず司法試験合格につながるとは限りませんが、合格率上位の法科大学院は、レベルが高い受験生が集まりやすく学習環境が整えられているといった背景があると考えられます。
【2025年最新】おすすめの法科大学院(ロースクール)ランキング!合格率や倍率・学費を徹底比較
法科大学院の入試制度
各大学の実施する入試については、既修者コースと未修者コースに分けられており、既修者コースでは法律の論文試験、未修者コースでは小論文試験とする大学がほとんどです。
ここでは、既修者コース・未修者コースそれぞれの入試制度について紹介します。
既修者コース
5年一貫型選抜 | 大学を3年で早期卒業する法曹コースの成績と面接結果をもとに入学者を選抜する方法。入試の段階で法律の論文試験は課されない。 |
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特別選抜(開放型) | 法曹コース修了予定者が協定関係にない法科大学院を受験する場合の選抜方法。法曹コースの成績や面接に加えて、法律の論文試験が課される。 |
一般選抜 | 法曹コースとは関係なく、広く一般の人が受験できる選抜方法。法律の論文試験によって選抜する大学が多い。 |
なお特別選抜(開放型)と一般選抜は併願できます。
また法科大学院によっては上記の法律の論文試験以外の試験が科されたり、英語の能力を示す資料など独自の提出物を課したりするところもあります。
試験内容については必ず各法科大学院のサイトで確認するようにしてください。
既修者コースに必要な勉強時間は700時間程度
法科大学院入試(既修)で必要な勉強時間は1日2時間だと仮定して、700時間程度必要です。
こちらも1日2時間程度確保する場合、受験日から1年半前には手を付け始めるか、遅くても1年前には取り組まなければいけません。
- 試験日の前年の8月頃…法律知識のインプット
- 試験日の前年の9月~試験年の6月…法律知識のインプット・アウトプットの繰り返し・論文対策開始
- 6月~8月…過去問演習
- 私立入試直後…国立入試対策(過去問演習・苦手分野の克服など)
未修者コース
特別選抜 | 他学部出身者、社会人経験者など各大学が指定する条件を満たす人が対象。筆記試験を実施せずに、提出書類と面接試験のみで選抜する大学が多い。 |
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一般選抜 | 大学を卒業した人、卒業見込みの人なら誰でも受けられる試験。小論文試験によって合否が判定されることが多い。 |
未修者コースは各法科大学院が社会人枠、グローバル法曹枠など、特別の選抜方法を実施していることが多いです。
未修コースに必要な勉強時間は350時間程度
法科大学院入試(未修)で必要な勉強時間は350時間程度必要だといわれています。
1日2時間だとするとおおよそ半年程度となります。
とくに小論文、面接、志望理由書などは自分では評価しずらいので、予備校の先生やチューター、志望する大学院に入学した先輩といった第三者からの添削を受けることをおすすめします。
添削には返却まで時間がかかる場合もあるので、できるだけ時間に余裕をもって早めに取り組むようにしましょう。
一般的な未修コースを目指す人の学習スケジュールは以下の通りとなります。
- 試験6~4ヶ月前…大学院の出題傾向の分析、小論文知識のインプット
- 試験4~2カ月前…小論文の添削を受ける、面接対策、志願理由書作成(アウトライン)
- 試験2~1ヶ月前…小論文の添削を受ける、面接対策、志願理由書作成・提出
- 試験1~当日…小論文の添削を受ける、面接対策として第三者からの模擬面接を受ける
法科大学院入試の勉強時間はどれくらい?試験までの流れや対策についても解説
法科大学院入試の難易度
令和6年度の入試状況において、半数の法科大学院が入学者定員を下回りましたが、入試倍率はほとんどの大学で2倍を超えています。
今後もさらに受験者が増える可能性が高く、どの法科大学院を受験する場合でも入試の難易度が易しいとは言えません。
また法科大学院によって受験生のレベルは異なるため、倍率の高さが必ずしも難易度と比例するわけではないので注意が必要です。
法科大学院入試の難易度を判断するには、倍率だけでなく、受験する法科大学院の特性も考慮する必要があります。
入試の競争倍率が他の法科大学院と比較して高くなくても、司法試験で高い合格実績を持つ法科大学院は一般的に入試難易度が高いと評価されます。
たとえば慶應義塾大学や京都大学は、いずれも入試倍率が2倍台であり、倍率だけを見ると法科大学院の中では中位に位置しています。
しかし、これらの法科大学院は司法試験の合格実績が豊富であるため、受験生のレベルは高いです。
法科大学院の受験資格とは?修了までにかかる時間・最短ルートについても紹介
アガルートの法科大学院講座は高い実績が魅力
今回は、アガルートの法科大学院入試対策講座について、特長をまとめました。
さすが近年急激に人気を伸ばしているアガルートだけあって、内容の充実ぶりを感じることができたのではないでしょうか?
司法試験まで見据えた密度の濃い授業が受けられるので、法科大学院入学後を考えても安心ですよね。
法科大学院入試を考えているという方は、ぜひとも受験勉強の第一歩として資料請求&サンプル講義の体験をしてみてはいかがでしょうか。