コロナ禍で通信制高校に通う人が増えた?通信制高校の魅力とは! 更新時間 2023.10.27
現在、世界の経済や政治に大きな影響を及ぼしている新型コロナウィルス。
日本でもコロナウィルスによる緊急事態宣言が都市圏を中心に発令され、落ち着かない状況となっています。
その影響は政治や経済などにとどまらず様々なところに波及しており、大人だけではなく、高校生の生活にも新型コロナウィルスの影響は大きいようです。
コロナ禍において高校生の学習スタイルが大きく変わり、通信制高校の需要が高まっています。
この記事ではコロナ禍で通信制高校の需要が高まっている理由と通信制高校の魅力について解説していきます!
通信制高校のメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、「通信制高校のメリット・デメリットを完全解説!」を参考にしてみてください!
コロナの影響で通信制高校に通う学生が増加した背景
新型コロナウィルスの影響を受け、大きく変わったのが高校生の学習環境です。
コロナウィルスが世界的に流行した去年と一昨年以前を比べると通信制高校の学生数が増加しています。
コロナウィルス流行以前はマイナスの理由で転入する方が多かったのですが、最近では「時間を有効活用したい」「自分のスピードで学習したい」といった理由で入学する人が増加しています。
実は、コロナの影響で不登校になってしまう学生が増えたという背景があるので、詳しく見ていきましょう!
背景①学校で新型コロナウィルスに感染してしまうリスク
学校は不特定多数の人間が生活する場所なので、学校では必然的に新型コロナウィルス感染のリスクが高まってしまいますよね。
コロナウィルス感染を恐れた学生が学校に行くのを嫌がり不登校になるケースや、親が子供を学校に行かせたくないケースも多くみられます。
リモートで在宅しながら感染を防いでいる親からすれば、感染リスクのある学校に子供を登校させたくないのも頷けます。
世帯住宅などで高齢の祖父母がいる家庭はさらに感染リスクを遠ざけようとします。
子供がコロナウィルスに感染したとしても重症化の可能性は低いですが、子供が感染に気付かずに家に帰ってきてしまい、おじいちゃんやおばあちゃんなどの高齢者に移してしまうことも考えられます。
高齢者は重症化のリスクが高いためコロナウィルスに感染すると危険ですよね。
このように家族に迷惑をかけないように高校に登校せず不登校になる学生が増えているのが現状です。
背景②電車やバスでしか登校できない学生が感染を危惧
電車やバスなどの公共交通機関でしか登校できない距離から通っている学生が不登校になるケースもあります。
新型コロナウィルスが流行している現代では学校で授業を受けることはとてもリスクが高い行為となってしまいます。
そんな中、満員電車・満員バスに乗ることはさらにリスクが高い行為であり、不登校になる理由としてはもっともです。
満員電車でコロナウィルスに感染して学校の友達に移してしまったら、と考えると不安ですよね。
家族の仕事や友達を気遣って学校に行かなくなるケースも増えています。
背景③コロナ休校でやる気がなくなり不登校に
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言時に多くの高校が休校になりました。
短いところは1週間、中には1カ月も休校になった高校もあります。
その休校期間に学校に対する意欲がなくなり、不登校になってしまう学生が出てきています。
夏休み明けや春休み明けで学校に来なくなってしまう学生がいるように、ずっと学校に行かない状況が続くことで学校に行くモチベーションがなくなってしまうということです。
背景④親の在宅による親子関係の悪化
緊急事態宣言によりリモートワークが普及しました。
リモートワーク普及によって在宅で仕事をする人が増え、家族のコミュニケーションが増えた世帯が多いですよね。
基本的にコミュニケーションが増えることはいいことですが、稀にコミュニケーションが増えたせいでケンカに発展し、関係が悪化してしまう場合もあるでしょう。
親子関係が悪化すると、子供は親のいうことを聞かなくなります。
「学校に行きなさい」という親の指示を無視するようになり、不登校になってしまうこともあるようです。
背景⑤コロナの影響で親の収入が不安定になり通えない
親の収入の問題から全日制高校を辞めなくてはならない学生もいます。
新型コロナウィルスは日本の経済と産業に大きな打撃を与えました。
旅行や外食などを中心とした産業では事業を廃業した方や休業に追い込まれた方も多く、子供の学費の支払いが厳しくなるパターンが増えました。
全日制の私立高校は学費が高額なので、ある程度の安定収入がないと学費が払えません。
コロナウィルスの影響で親の収入が不安定になってしまった家庭の子供は全日制高校を辞めて通信制高校に転入するケースが増えています。
コロナ禍で見えてきた通信制高校の魅力
ここまではコロナ禍における不登校の増加の原因を挙げてきました。
コロナ禍で不登校になってしまった学生のほとんどは在籍している高校から他の高校に転入します。
コロナ禍の不登校学生の転入先として注目されているのが通信制高校です。
学生はどのような点に魅力を感じ、通信制高校に入るのでしょうか。
ここからは通信制高校の様々な魅力を紹介していきます。
魅力①感染のリスクが少ないオンライン学習
全日制高校と異なり、通信制高校の多くはオンライン学習を実施しています。
自宅から出ずに授業を受けることができるため、新型コロナウィルス感染のリスクを下げることができます。
自宅学習をすることにより、外からウィルスを持ってきて家族に迷惑をかけてしまうこともありません。
安心して授業を受けられるので、成績アップにもつながりそうですね。
オンライン学習システムの有無は通信制高校の大きな利点であり魅力の一つです。
魅力②通学の回数が少なく不必要な外出がない
全日制の高校では基本的に平日は毎日、学校に登校しなければいけませんが、通信制高校は週に数回登校すればよい方式をとっている学校が多いです。
コロナ禍の現在、毎日登校の全日制高校よりも週数回登校の通信制高校のスタイルが結果的には合っていると言えます。
オンライン授業がない学校でも週数回の登校であれば、コロナウィルス感染のリスクも抑えられます。
さらに登校時間も比較的自由なところが多いので、朝の満員電車も避けることができ、コロナウィルス感染対策になりますね。
このコロナウィルス対策の強さが通信制高校の魅力の一つです。
魅力③少人数授業でコロナ対策ができる
通信制高校の多くは大人数で授業は実施せず、少人数で授業をします。
全日制高校では1クラス40人程度での授業が一般的ですが、通信制高校の授業は5~10人単位での授業がほとんどです。
そのため通信制高校では1つの空間に大人数が集まることが滅多にないので、感染リスクを抑えることができます。
全日制高校では学年全体で行う集会などがありますが、通信制高校では登校日が個人で異なり、大人数で集まる機会がないので安心できますね。
魅力④学習のペースを自分で決めることができる!
通信制高校では学習のペースを個人で決めることができます。
全日制高校で全体の学習ペースについていけなかった人も、通信制高校では自分のペースで学習が進められます。
周りのペースに合わせることが苦痛でもっと早く進めたかった人にも合っていると言えますね。
しかしペースを自分で決めるのが苦手、自己管理が苦手な人は注意が必要です。
通信制高校も卒業に必要な単位数が決まっているので、カリキュラムを自分でしっかり管理して進めていくことが重要です。
魅力⑤入学・転入がしやすく柔軟に対応できる
通信制高校では入学・転入を柔軟に対応してもらえるので、コロナの時期だけ通信制高校に転入して、コロナが落ち着いてきたら全日制高校に戻ることも可能です。
通信制高校は入学の試験が比較的簡単なところが多いのも特徴です。
また、通信制高校は全日制に比べて学費が安いところがほとんどで、公立の通信制高校など入学金もほとんどかからない学校もあります。
新型コロナウィルスが親の仕事に影響を与えて、収入が不安定になってしまった場合は通信制高校への転入を考えてみてはいかがでしょうか?
通信制高校についてさらに詳しく知りたい方は「通信制高校とは?」を参考にしてみてください!
通信制高校はこんな人におすすめ!
ここまでは通信制高校の魅力について述べてきました。
このパートでは通信制高校入学・転入におすすめな人の特徴をまとめていきます。
不登校になってしまったという方や通信制高校への入学・転入を考えている方はチェックしてみてください!
①新型コロナウィルスの感染リスクを極力抑えたい方
コロナウィルス感染が怖い、感染したくない人には通信制高校へ入学・転入するのがおすすめです。
前述したように、通信制高校では少人数授業、週数回の登校、オンライン授業を実施している学校が多く、全日制高校と比べると感染リスクは大きく下がります。
コロナウィルスにかかり家族に迷惑をかけたくないと思う方ももちろんいると思いますので、そのような場合はぜひ通信制高校への入学・転入を検討してみましょう。
②コロナの影響で経済的余裕がない方
学費を自分で支払っていて、コロナの影響により収入が下がってしまい、全日制高校の授業料が払えなくなる可能性がある学生には通信制高校がおすすめです。
現在は休業している業種も増え、アルバイトなどもなかなか出勤しにくく収入が減ってしまっている方が多いでしょう。
通信制高校には公立の学校もあり、入学金が10万程度で全日制高校と比べてかなり学費が安いので、現在の学費の支払いが厳しそうであれば通信制高校への転入も視野に入れてみてください。
③人間関係で馴染めず中退してしまった方
全日制の高校でいじめや人間関係でが原因で不登校になってしまった学生にも通信制高校はおすすめです。
通信制高校は基本的に週数回の登校なので、全日制高校と比較するとコミュニケーションの量が少なく、人間関係の悩みで苦労している人は比較的少ない傾向にあります。
学校に通うのが怖いという場合や、苦手意識を持っていた人でも通信制高校では楽しく通えているケースが多いです。
通信制高校で充実した高校生活を送れる可能性があります!
④勉強以外に取り組みたい目標がある方
スポーツや芸能関係などの勉強以外に時間を使いたい方にも通信制高校はおすすめです。
通信制高校は全日制高校と比べて登校が少ないので、自由に使える時間が多いということになります。
他の活動に時間を使いたい方、他の活動が忙しいといった方は自分のペースで勉強をしつつ、将来的な目標や夢に時間を使える通信制高校がおすすめです。
まとめ:コロナ禍における新しい魅力により、通信制高校に通う学生が増加している
ここまでいかがだったでしょうか?
高校選択や今の高校に悩みがある方の参考になればうれしいです!
ここまで紹介してきたように、通信制高校には「新型コロナウィルスに感染するリスクをさげることができる」「金銭的負担が少ない」「自分のペースで学べる」「勉強以外の活動に時間を使える」などたくさんの魅力があります。
コロナ禍で収入に影響を受けていたり、全日制高校での悩みがある方はぜひ、通信制高校の入学・転入をご検討してみてください!
通信制高校の内情について詳しく知りたい方は「通信制高校への進学は恥ずかしい?実際に内情を解説してみた」をチェックしましょう!