通信制高校への進学は恥ずかしい?実際に内情を解説してみた 更新時間 2024.09.26
「世間体が気になる」「生徒の質が悪い」「全日制高校に行けなかった人が行くところ」など通信制高校に対して人が持つ偏見はそれぞれです。
そんな偏見を持つ人々は、大抵通信制高校がどんなところかをあまりわかっていません。
今回はそんな偏見を持つ人々が多い通信制高校について解説していきます。
通信高校に進学することが恥ずかしいと思う理由
ここまで通信制高校に進学することで生じるメリットとデメリットを解説しました。
ここでは通信制高校に進学することが恥ずかしいと思う理由を解説していきます。
全日制高校に進学することが普通と思っている
通信制高校に進学することが恥ずかしいと思う理由の1つ目は、全日制高校に対しての劣等感が挙げられます。
今の世の中「全日制高校に通い卒業、その後大学受験または就職」という考えの方が多いことが、通信制高校へ進学するのが恥ずかしいと思う理由に繋がっています。
特に子を持つ親御さんにそういった考えを持つ方が多いです。
通信制高校に進学を希望しているお子さんを持つ親御さんは、何故お子さんが通信制高校への進学を希望しているのかを考慮してあげてください。
世間の目が気になる
通信制高校に進学することが恥ずかしいと思う理由の2つ目は、世間の目が気になるという理由です。
友達など身近な人間が全日制高校に通っているのに対し、自分が通信制高校に通っているとなると、恥ずかしいという気持ちや、劣等感を感じてしまうかもしれません。
ただ、通信制には芸能やスポーツの分野で活躍している方も多く通っています。
通信制高校に通うことは、決して恥ずかしことではないということを覚えておいてください!
通信制高校に対するマイナスな印象がある
通信高校への進学が恥ずかしいと思う理由については、マイナスな印象を持っていることが考えられます。
全日制高校に進学する生徒が多いため、通信制高校に対するマイナスなイメージを持つ人もいます。
全日制高校に行けない人のための学校というイメージがある可能性があります。
しかし、通信制高校はさまざまな目的を持った人のニーズに応える学校です。
通信制高校へ進学する人の割合は増えています。
通信制高校とは
通信制高校とは、平日週5日通学する全日制や定時制高校とは違い、基本的に自宅学習となります。
ただ通学する通信制高校によっては週に1~2日通学という学校もあれば、月に1日通学という学校もあり、人によっては通学頻度も学校選びのポイントになってきますね。
入学手続きの方法について気になる方はこちらをチェック!
通信制高校には様々な学科がある!
通信制高校には普通科だけではなく、専門学科と呼ばれる学科があります。
専門学科には、美容やダンス、語学など通信制高校にもよりますが、様々な学科があります。
もしあなたが具体的に将来のキャリアプランやなりたい職業が決まっているのであれば、通信制高校に進学して専門的な分野を学ぶことをオススメします!
通信制高校に通っている学生の目的はさまざま
通信制高校に通っている学生には様々な目的をもった方が多く進学しています。
具体的に通信制高校にはどんな学生が通っているのか解説していくので、しっかりと確認しましょう。
高校での勉強に不安がある学生
通信制高校に通っている学生のタイプで多いのが、中学校の時勉強についていけなかった学生です。
全日制高校に進学できても勉強についていけないのでは?と不安になり通信制高校への進学を希望するケースがあります。
通信制高校では単位制かつ自分のペースで勉強を進められるので、気持ちに余裕を持った高校生活を過ごすことができますね。
また、先生のサポートも充実しているので、安心して高卒資格の取得を目指すことができますよ!
いじめにあっていた学生
中学時代いじめにあっていて、通学頻度の少ない通信制高校に通っていた方も少なくありません。
いじめにあった学生でも安心して学校生活を送ることができるように、通信制高校のほとんどの学校では理解ある先生が在籍しています。
また通信制高校とは別に「サポート校」という学校が存在していて、サポート校にも通うことで、あなたの高校卒業を学習面と精神面の両面からサポートしてくれます。
中学時代いじめを受けていて、通信制高校でもやっていける自信がない方は、サポート校の手助けを受けることをオススメします。
仕事に就いている学生
通信制高校に通う学生の中には、家庭の事情などで既に仕事に就いている学生も多く存在します。
仕事に就いている学生が通信制高校を選ぶ理由は、少ない通学頻度で高校卒業資格を目指せるからですね!
高卒資格を取得することで、将来の選択肢も広くなります。
仕事と学業を両立させながら高卒資格の取得を目指したい方は、通信制高校への進学を検討してみてはいかがでしょうか?
専門的な分野を学びたい学生
通信制高校に進学する学生には、早い段階から専門的な分野を学びたい学生も非常に多いです!
通信制高校では学校にもよりますが、専門的な学科が多く存在します。
例えば専門学科の1つとして美容師コースがあり、美容師コースを卒業できれば10代のうちに美容師の免許を取得できるなど通信制高校ならではのメリットが存在します。
スポーツや芸能活動をしている学生
スポーツや芸能活動において10代から活躍している方も通信制高校に通っていることをご存じでしょうか?
スポーツであればサッカーの元日本代表の香川真司選手や、フィギアスケートの紀平梨花選手が通信制高校の出身です!
ちなみに、紀平梨花選手は現在早稲田大学に在籍しています!
また10代から活躍する芸能人もほとんどが通信制高校に通っていました。
10代から活躍する有名人が通信制高校を選ぶ理由は、やはり通学頻度が少ないことで自分の時間を作りやすい点が大きいですね!
芸能人やスポーツ選手など有名人も通う通信制高校・・・。
何かに打ち込みたいと思っているあなたも、通信制高校への進学を検討してみてはいかがでしょうか?
通信制高校に通学するメリット4選
ここまで通信制高校の基本的な情報について解説してきました。
あなたの通信制高校に対するイメージも変わってきたのではないでしょうか?
次は通信制高校に進学するメリットを解説していきます!
メリット①自分にあった学校が選べる
通信制高校のメリット1つ目は、様々な専門学科が存在するため、自分の将来を考えた学校選びができるという点ですね!
早い段階で専門的な分野を学べるため、近年では通信制高校の専門学科の生徒数が増加傾向にあります。
手に職の時代なので、通信制高校にて専門分野を学ぶことは選択肢として十分考えられます!
メリット②好きなことに時間を割ける
通信制高校の特徴の1つとして、通学頻度の少なさがあります。
通学頻度が少ない分、自分の好きなことに時間を割くことができ、前述の通り、スポーツ選手や芸能人も通信制高校に進学しています。
もし何か打ち込みたいことがあるのであれば、通信制高校への進学をオススメいたします!
メリット③自分のペースで勉強できる
大学受験を視野に入れている方にも、通信制高校への進学はオススメできます。
通学頻度が少ない分、自分で勉強できる時間が増えるので、人によっては通信制高校への進学が向いています。
大学受験のための勉強を自分のペースで進めていきたい方には、通信制高校はオススメの進学先になりますね!
メリット④基本的に学費が安い学校が多い
通信制高校へ進学するメリットの1つに基本的に学費が安いという点があります。
ただ「公立」の学費は安いですが、「私立」の学費は高い所には注意です。
具体的には、公立の通信制高校の学費平均が3万円であるのに対し、私立の通信制高校は平均で20万円ほどとなっています。
しかし、学費が高額な私立ですが、学校施設や卒業までのサポート制度などが公立に比べて充実しています。
お金に余裕がある、または高校を卒業できる自身が無い方は、私立の通信制高校への進学を検討されてみてはいかがでしょうか?
通信制高校の公立と私立の違いは「【通信制高校】私立と公立の学費の違いを徹底解説します!」という記事をご覧ください!
通信制高校に通学するデメリット4選
ここまで、通信制高校へ進学するメリットを解説してきました。
次は通信制高校へ進学するデメリットを解説していきます。
デメリット①自分で勉強を進めなくてはならない
自分のペースで勉強できるところが通信制高校のメリットではありますが、自分で勉強を進めることが苦手な方にはこのメリットがデメリットになってしまいます。
自分で勉強を進めることが苦手な方は、サポート校や学習塾に通うことをオススメします。
デメリット②友達が作りにくい
通信制高校では、登校頻度が全日制高校と比べ少ないため、友達が作りにくいというデメリットがあります。
人間関係に自信がない、または過去にトラウマがあるなどの方にはメリットになってきますね。
ただ就職して社会人になってから対人スキルやコミュニケーション能力は必要になってきますので、学生時代から鍛えておくことをオススメいたします!
デメリット③生活リズムが乱れやすい
登校頻度が少ないことが要因で、生活リズムが乱れてしまうことも、通信制高校に通うデメリットの1つです。
生活リズムが乱れることで、勉強に集中できなくなり、学校を中退してしまう方も少なくありません。
通信制高校卒業の要件として、自分で生活リズムを調整できることが挙げられますね。
生活リズムの調整も就職して社会人になってから必要となりますので、今の内から鍛えておくことをオススメします!
デメリット④大学進学が難しい
通信制高校に進学するデメリットとして、大学進学が難しいという現状があります。
大学進学率を数字で表すと、全日制高校が54%なのに対し、通信制高校が16%と厳しい数字となっており
もし通信制高校に進学し、後々大学にも進学したいと考えている方は、学習塾に通い、早い段階から大学受験を意識することをオススメします。
通信制高校に関するよくある質問
通信制高校に行ったら人生終わりますか?
通信制高校を卒業した場合でも、全日制や定時制の高校と同じように就職や進学できます。
通信制高校では、勉強と並行して自分の興味や将来について考える時間が多く取れる学校もあります。
したがって、生徒のキャリアパスに合わせた準備が可能です。
通信制高校に進学すること自体が人生の終わりを意味するわけではありません。
通信制高校は学歴にならないのですか?
通信制高校も全日制や定時制と同様に、高校卒業資格を取得できます。
したがって、通信制高校を卒業した場合も「高校卒業」という学歴になります。
学歴に関して劣っていると考える必要はありません。
通信制高校は落ちることはありますか?
通信制高校の入学試験での不合格は稀にあります。
学校によっては定員オーバーで入学希望者を受け入れられないケースがあります。
なお、通信制高校の入学試験では、作文と面接が実施されることが一般的です。
通信制高校は恥ずかしいと思っていたあなたへ
仕事と学業を両立したい方や、自身が打ち込んでいることに集中したい方など、通信制高校を希望する学生は多く、その目的も1人1人様々です。
この記事を通して、実際に通信制高校に通っている方の事や、通うことが何故恥ずかしいのかを理解していただけたと思います。
もし通信制高校の進路として考えている方がいるのであれば、「自分が高校で何をしたいのか?」や「将来どんな風になりたいのか?」を考え学校選びをしましょう!
また、通信制高校を卒業するために必要な3つの要件がありますので、そちらについても詳しく解説をしていきます!