国内でも最難関の試験として知られている予備試験ですが、インターネット上などで聞く「予備試験に合格しても食えない」という声は本当なのでしょうか。
今回は予備試験に合格しても食えないと言われてしまう理由やその背景を調査しました。
またその理由を受けて予備試験が本当に挑むべき資格であるのかどうかを考察しているため、今後受験を考えている方は必見です。
最後にはこれから予備試験合格を狙う方に向けておすすめの手段もご紹介しておりますので、ぜひご覧ください!
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予備試験を突破しても食えないと言われる背景
どうして予備試験に合格しても食えないと言われる事態になっているのでしょうか。
まずは予備試験の基本的な情報をおさらいして、食えないと言われるようになった背景をご紹介します。
予備試験の基本的な情報
予備試験とは、正式名称を司法試験予備試験といい、本来法科大学院を卒業しないと受験できない司法試験を受験するための資格を得る試験となっています。
難易度が非常に高いことで知られており、法律のプロフェッショナルとして活躍するために幅広い範囲の知識が必要です。
試験年度 | 受験者数 | 最終合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和5年 | 13,372 | 479 | 3.5% |
令和4年 | 13,004 | 472 | 3.6% |
令和3年 | 11,717 | 467 | 4.0% |
令和2年 | 10,608 | 442 | 4.2% |
令和元年 | 11,780 | 476 | 4.0% |
短答式、論文式、口述式の3つの試験を突破するためには3,000~8,000時間もの勉強時間が必要だとされています。
平均的な合格率が約4%の予備試験を合格しても食えないと言われてしまう理由として何が考えられるのでしょうか。
食えない理由①:時間的に出遅れている
予備試験を受験する方は勉強と並行して社会人として働かれている方も多く、今から試験に合格しても未経験では採用してもらえず食えないのではないかと考える方も多いようです。
試験勉強のための時間を作るのも難しい事ですが、未経験の状態でどこかに安定して就職できるかが保証されているわけではありません。
【試験勉強という時代錯誤】
今どき試験のために勉強するとか時代遅れすぎる。
だから、食えない弁護士とか騒がれるんだ。そりゃそうだよ、他の業界の人たちは必死で仕事してる中、法曹予備軍はのろのろお勉強。
そりゃ仕事始めてからこき使われるわ。#司法試験 #予備試験— ざく丸 (@zakzakmarumaru) December 27, 2017
実際に大きな規模の事務所の場合は新卒にしか門戸を開いていないこともあるらしく、将来へのリスクが0ではないことから食えないと噂されるようになったのでしょう。
他の理由としてはどういった点が挙げられるのでしょうか。
食えない理由②:法曹が増えすぎている
またこれは予備試験に限った話ではありませんが、法曹が増えすぎたことによって予備試験に合格しても食えないという意見も見られました。
実際に法曹の代表例として知られる弁護士の数をご紹介します。
年度 | 弁護士数 | 増加数 |
---|---|---|
2010年 | 28,789人 | – |
2015年 | 36,415人 | +7,626人 |
2020年 | 42,164人 | +5,749人 |
5年おきの弁護士数を調査すると、2025年には5万人弱まで数が増えてしまうことが予想されます。
弁護士数が増えたからと言って案件の数が増えるわけではないため、試験に受かってもその分食えない方が生まれるといったことが懸念されています。
予備試験に合格しても食えないって本当?
予備試験に合格しても食えないと噂される理由を2つご紹介してきましたが、果たして本当に試験をパスしても食えないのでしょうか。
まずは結論からご紹介します。
結論:予備試験合格後は戦略次第でかなり稼げる
予備試験に合格しても食えないと言われる理由は事実で、確かに合格後の競争は依然と比べて激化しています。
ただ最近では働き方も多様化しており、弁護士であれば従来の事務所以外にも街弁やインハウスローヤーなど多くの方が活躍できるポジションが開拓されているのです。
また自分が専門性をしっかりと持ち事務所などを開業すれば、かなり高い年収が期待できます。
人数が増えたことで戦略を練る必要はでてきたものの、稼げる将来性を持っているのが予備試験です。
ここ数年で新しい領域の案件も増えている
また最近では法律分野の新領域での案件が今後増えるのではないか、という声も上がっています。
最近であれば中小企業へ向けた事業再構築補助金やテクノロジー関連の領域など、時代の潮流に合わせた分野に挑戦すれば自分の独自性を育てることが可能です。
こうした案件を行える人材として認知を広げていけば、自分の案件受注数を増やし年収を伸ばしていけるでしょう。
予備試験に合格し司法試験に挑むことには大きな将来性があることを分かっていただけたでしょうか。
前職の知識を活かせるケースも
予備試験合格から法曹になった際に中途で求人を探す際に、未経験で尻込みしてしまうこともあるかもしれません。
ただ弁護士の場合などは未経験でも挑める求人も非常に多く、また前職での知識を活かすことで自分自身の独自性を示せる可能性もあります。
具体的には企業の経理や人事などを経験していることで企業法務にスムーズに慣れることが出来るという声もありました。
そういった背景から予備試験に挑む価値は非常に高く、未経験の方でも挑戦するチャンスが非常に多いのが現実です。
予備試験合格を目指すならアガルートの通信講座
予備試験を合格しても食えないという噂はほとんどないということが分かりましたが、これから試験勉強を始めるのであれば膨大な範囲を独学で対策するのはおすすめできません。
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まとめ|予備試験に合格しても食えないって本当?
今回は予備試験に合格しても食えないと言われてしまう理由やその真偽をご紹介しました。
法曹分野の将来性はかなり大きく、既存に加えて新領域の案件も増加してくることを加味すると未経験の方でも活躍できる可能性は大きいと言えます。
競争は確かに増えた一方で年収を大きく上げられるチャンスとなっているため、臆することなく挑戦してみるのがおすすめです。
またこれから予備試験合格を目指す方は、最大の効率で合格を目指すことが出来るアガルートの通信講座をぜひご検討ください!