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30歳から弁護士は遅い?人生変わる?未経験・職歴なしでも就職できる?

更新日:2024-09-12

30歳から弁護士は遅い?人生変わる?未経験・職歴なしでも就職できる?

セカンドキャリアとして、30歳から弁護士を目指す方は多くいます。

しかし、「30歳からだともう遅い?」「30歳で弁護士になっても就職は難しい?」など、悩む方は多いのではないでしょうか。

結論、30歳からでも弁護士はもちろん目指せますし、簡単ではありますが就職も可能です。

この記事では、30歳から弁護士を目指すメリット・デメリットや、人生が変わるかどうかについて解説します。

また、30歳から弁護士になる方法や、効率的な勉強方法を紹介しているので、ぜひ最後まで読んでください。

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30歳から弁護士を目指しても遅くない!

結論、30歳からでも弁護士を目指すことは十分に可能です。

社会人経験を活かせる弁護士という職業は、他業界での経験やスキルを武器にすることができ、遅すぎるということはありません。

実際、法曹界には30代、40代、さらには50代から弁護士を目指して成功した方も数多くいます。

司法試験には年齢制限がないため、意欲と努力次第で何歳からでもチャレンジできる環境が整っているのです。

特に30代は、若さと経験の両方を持ち合わせた有利な年齢と言えるでしょう。

法務省が公表している予備試験の結果の年代別データをもとに、実際にどれくらいの30代が試験に合格しているか見てみましょう。

年齢 受験者数 合格者数 合格率
19歳以下 134名 3名 2.2%
20~24歳 4,172名 309名 7.4%
25~29歳 1,349名 54名 4.0%
30~34歳 1,173名 31名 2.6%
35~39歳 1,220名 36名 3.0%
40~44歳 1,026名 18名 1.8%
45~49歳 1,104名 8名 0.7%
50~54歳 1,065名 10名 0.9%
55~59歳 862名 5名 0.6%
60~64歳 642名 2名 0.3%
65~69歳 346名 3名 0.9%
70~74歳 192名 0名 0%
75~79歳 65名 0名 0%
80歳以上 22名 0名 0%
合計 13,372名 479名 3.6%

引用元:法務省『令和5年司法試験予備試験

令和5年(2023年)、予備試験を受験した30代は2,393名で、全体の約18%を占めました。

また、全体の最終合格者479名のうち、30代の合格者は67名で、約14%が予備試験に合格しています。

予備試験合格者の司法試験突破率は90%程度と高く、60名程度の30代が例年司法試験に合格していると言えるでしょう。

また、最終合格者の内、社会人受験生は約20%を占めており、30歳からでも働きながら弁護士を目指す方は多いです。

司法試験の難易度は高い?他資格とのランキング比較や合格率・偏差値・勉強時間の目安について解説

30歳から弁護士を目指すメリット

30歳から弁護士を目指すことには、いくつものメリットがあります。

社会人としての経験やスキルは、弁護士業務において非常に価値があり、他の受験者にはない強みとなるでしょう。

また、弁護士という職業は安定性があり、高収入も見込めるため、キャリアチェンジとして大きな魅力を持っています。

以下に、具体的なメリットを挙げていきます。

30歳から弁護士を目指すメリット
  • 仕事経験が弁護士業務に活かせる
  • 弁護士は仕事が安定している
  • 収入アップを見込める

30歳からの挑戦は社会経験を武器にしながら、より高いキャリアを目指す絶好のタイミングです。

それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

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仕事経験が弁護士業務に活かせる

30代までに積んだ仕事経験は、弁護士業務に大いに役立ちます。

特定の業界や分野に精通していれば、企業内弁護士としての活躍に期待できます。

また、ビジネスの現場で培った交渉力やリーダーシップ、対人スキルは、弁護士としての業務で大きな武器となるでしょう。

クライアントとのコミュニケーションや裁判所での対応など、社会人としての経験が弁護士としての業務に直接つながる場面が多いです。

経験豊富な弁護士は、依頼者から信頼される傾向が強いため、30代での挑戦はむしろ有利になる場合もあります。

弁護士は仕事が安定している

弁護士という職業は、経済状況や社会の変化に左右されにくい安定した職業です。

法律は社会の根幹を支えるものであり、常に需要があります。

また、企業の法務部門や行政機関でのニーズも高まっており、今後も安定的な需要が期待されます。

弁護士資格を持っていれば、個人開業や企業内弁護士など、さまざまな働き方を選択できる点も魅力です。

収入アップを見込める

弁護士は一般的に高収入が期待できる職業です。

職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtagによると、弁護士の平均年収は約1,121万円です

日本人の平均年収は日本人の平均年収は458万円(国税庁調査)ですので、標準の年収水準を大幅に上回っています。

経験を積んで独立開業することで、さらに収入アップを見込める場合もあります。

また、日本組織内弁護士協会の調査アンケートによると、企業内弁護士(インハウスロイヤー)の最も多い年収幅は1000万円~1250万円未満、次に750万円~1000万円未満の年収を得る割合が多かったです。

弁護士は収入面でのメリットも大きく、安定した将来を目指せます。

弁護士の平均年収や給料の詳細とは?個人事務所の方が儲かる?

30歳から弁護士を目指すデメリット

もちろん、30歳から弁護士を目指すことにはいくつかのデメリットも存在します。

特に学習時間や体力面、年齢による就職時の制約が懸念される場合があります。

以下で主なデメリットを挙げます。

30歳から弁護士を目指すデメリット
  • 勉強時間が多く必要になる
  • 体力や集中力が落ちている
  • 就職で年齢がネックになることがある

30歳から弁護士を目指す際のリスクを理解し、対策を講じることが重要です。

勉強時間が多く必要になる

弁護士になるためには、数千時間に及ぶ勉強が必要です。

一般的には約6,000時間の勉強時間が必要とされており、仕事や家庭との両立が難しい場合があります。

しかし、計画的に学習を進めることで、効率よく最短合格を目指せます。

予備校やオンライン通信講座などを利用すると、働きながらでも効率良く学習できるのでおすすめです。

弁護士試験に合格する最短ルートとは?最短何年で合格できるのか・どのような勉強法が効果的か解説

体力や集中力が落ちている

30代に入ると20代の頃と比べて、長時間の勉強や集中力の維持が難しく感じることもあるでしょう。

しかし、適切な休養と運動を取り入れることで改善可能です。

また、短い時間でも集中して取り組む方法を習得することで、効率的に学習を進めることができます。

集中力を高めることで、通勤時や休憩時間などのスキマ時間を勉強のために活用できます。

就職で年齢がネックになることがある

30代で弁護士資格を取得しても、就職活動において年齢がネックになる場合があります。

ポテンシャル採用してもらえる20代とは異なり、30代以降はキャリアや職歴が重視されるケースが多いです。

そのため、十分な職歴がない30代の方は就職・転職時に不利になる可能性があります。

しかし、30歳から未経験で弁護士として就職できる可能性はゼロではありません。

弁護士としての適性・熱意はもちろん、責任感や協調性などの人間性を重視して採用する法律事務所もあります。

弁護士と年齢の関係はある?年齢制限や就職との関係を詳しく紹介!

30歳から弁護士に就職して人生変わる?

30歳から弁護士資格を取得した後、就職や転職ができるかどうかについて、不安を感じる方も多いでしょう。

結論から言うと、30歳から弁護士を目指して就職することで、人生が変わる可能性は大いにあります。

弁護士という職業は、法律の専門知識を駆使して人々の問題を解決する非常にやりがいのある仕事です。

30代で弁護士としてキャリアをスタートすることで、これまでとは異なるスキルや社会的地位を得られ、人生の新しいステージに進むことができます。

また、キャリア・収入・社会的信用などの面から、「人生が変わった」と感じる方も多いでしょう。

ただし、年齢が就職活動に影響することもあるため、戦略的にキャリアを進めることが必要です。

企業内弁護士や公務員としての道も視野に入れ、多様なキャリア選択肢を検討しましょう。

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30歳から弁護士になる方法

弁護士になるためには、大きく分けて2つのルートがあります。

それが「予備試験を経て司法試験を受験するルート」と「法科大学院を卒業して司法試験を受験するルート」です。

どちらのルートも弁護士資格を取得するための正当な道ですが、それぞれにメリット・デメリットがあるので詳しく解説します。

30歳から弁護士になる方法
  • 予備試験での資格取得ルート
  • 法科大学院に通うルート

学費や学習期間、学習スタイルを考慮し、自分に合ったルートを選びましょう。

【最新版】弁護士資格を取得するまでの道のりや流れとは?

予備試験での資格取得ルート

予備試験を経て司法試験に合格するルートは、以下の方におすすめです。

  • 学費を抑えたい方
  • 法科大学院に通えない方
  • 短期間で資格取得を目指す方
  • 働きながら合格を目指す方

予備試験に合格すれば、法科大学院を経ずに直接司法試験を受けられるため、時間と費用の節約が可能です。

さらに、予備試験の受験資格は年齢や学歴などの制限がなく、誰でも受験できます。

ただし、予備試験は3~4%と合格率が低く、非常に難易度が高いため、十分な学習と計画が求められます。

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予備試験の難易度が高いと言われる理由とは?司法試験とも比較して解説

法科大学院に通うルート

法科大学院に通うルートは以下の方に向いています。

  • 体系的な法学教育を受けたい方
  • 専任受験できる方

法科大学院では学習環境が整っており、教授や仲間との交流を通じて深い知識を得られます。

また、各法科大学院ごとに司法試験に合格するためのノウハウが蓄積されていたり、最新情報を収集する場が整っている点も魅力です。

ただし、一般的に年間数百万ほどの学費が必要で、経済的な負担が大きくなる可能性があります。

なお、少数ですが法科大学院によって夜間コースもありますので、働きながら法科大学院に通うのもアリです。

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30歳から弁護士になるなら予備試験と法科大学院はどちらのルートを選ぶべき?

予備試験と法科大学院のルートは、それぞれ異なる利点と課題を持っています。

ルート メリット デメリット
予備試験
  • 学費を抑えられる
  • 短期間で資格取得を目指せる
  • 働きながら効率よく学習できる
  • オンライン学習なら場所や時間を選ばない
  • 学習ペースを決められる
  • 合格率が低く、非常に難易度が高い
  • コミュニケーション手段が限られる
法科大学院
  • 体系的な教育を受けられる
  • サポート体制が手厚い
  • 疑問点を直接聞ける
  • 受験者同士でコミュニケーションを取れる
  • 合格率が比較的高い
  • 学費が高い
  • 通学に時間がかかる

働きながら弁護士を目指す社会人の方は、予備試験ルートをおすすめします。

また、法科大学院ルートに比べて費用を抑えられる点も見逃せません。

最短合格を目指したり、時間をかけて合格を目指したり、自分のペースで学習できる点も魅力です。

ただし、自己管理やモチベーションの維持が苦手な方、、孤独を感じやすい点が気になる方には向いていません。

一方、法科大学院ルートは基本的に全日制のため、働きながら通学することは難しいです。

ただし集団で学ぶので孤独を感じにくく、教員との距離が近いので、学生や教員と密にコミュニケーションを取れます。

弁護士になった後の人脈作りになる点も大きなメリットです。

ただし学費が高い点、通学が必要な点、司法試験の受験までに時間がかかる点はデメリットと言えるでしょう。

どちらのルートも一長一短です。

自分の状況に応じて、どちらのルートが最適か選びましょう。

法科大学院に行かずに合格可能?予備試験の難易度の高さを解説!

30歳から弁護士を目指すための勉強方法

30歳から弁護士を目指す場合、効率的な勉強方法を実践することが重要です。

仕事や家庭の都合で時間が限られている場合でも、計画的に学習することで司法試験に合格する可能性を高められます。

ここでは、30歳から弁護士を目指すための具体的な学習方法を紹介します。

30歳から弁護士を目指すための勉強方法
  • 期間を決めて学習計画を立てる
  • 勉強時間を確保する
  • 継続して勉強する
  • 予備校や通信講座に通う

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期間を決めて学習計画を立てる

まずは、司法試験合格までに必要な勉強期間を決め、それに基づいた学習計画を立てましょう。

タイムリミットを決めることで、より集中して勉強に取り組めます。

学習計画では、1日の学習時間や週・月ごとの目標を設定することで、目標達成が現実的になります。

また、こまめに目標設定をして定期的に達成感を味わうことで、モチベーションの維持につながります。

短期間で集中して学びたい場合は、予備試験対策に絞った学習スケジュールが効果的です。

勉強時間を確保する

働きながら勉強する場合、時間の確保が最も重要です。

仕事の前後や休日を活用して、毎日少しずつでも学習時間を確保しましょう。

例えば、平日2時間、週末8時間のペースで勉強を続ける場合、約2年の勉強期間が必要です。 ​

スケジュールに無理のない範囲で、継続的に学習を進めていきましょう。

継続して勉強する

弁護士になるためには、長期的に継続して学習することが大切です。

しかし、働きながら毎日勉強することは容易ではありません。

モチベーションを保つためには、定期的に目標を確認し、進捗を振り返ることが効果的です。

また、時にはリフレッシュ日を設け、勉強から離れる日があっても良いでしょう。

予備校や通信講座に通う

効率的に学習を進めるためには、予備校や通信講座の利用が効果的です。

予備校や通信講座の多くは、忙しい社会人でも柔軟に学習できる環境が整っています。

また、法科大学院ルートに比べて費用もリーズナブルなので、経済的負担を軽減できます。

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以下のインタビュー動画では、宮台選手が弁護士を目指す理由や、勉強方法、司法試験に合格した後のビジョンに答えていますので、ぜひ参考にしてください。

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弁護士になることで、キャリア・収入の面などから人生が変わるという意見もあります。

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