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理学療法士の国家試験難易度と合格率・給料や年収・将来性・仕事内容

更新日:2024-11-20

理学療法士の国家試験難易度と合格率・給料や年収・将来性・仕事内容

理学療法士とはケガや病気等で身体的障害を抱えた方や、障害の発生が予測される方が自立して日常生活が送れるようにリハビリのプログラムを組み、支援する仕事です。

医療従事者の一員でもあり、医師の指示により理学療法や物理療法を行い、患者のリハビリを手伝います。

今回は理学療法士の国家試験の難易度や合格率、試験の概要等の詳細に加え、理学療法士の給料・年収や仕事内容等まとめてみました。

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理学療法士とはどんなお仕事?

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理学療法士を目指せる学校情報はこちら

理学療法士とは、「動作の専門家」で、リハビリのプロです。

日常生活を送る上で不自由になってしまった身体を、直接的技法や物理的な治療法で身体機能を高め、運動能力を回復させるよう支援していくことを中心に、リハビリテーションのプログラムを組み、医師と共に患者の回復に努めます

関節可動域の拡大、筋力強化、麻痺の回復、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法から、動作練習、歩行練習などの能力向上を目指す治療法まで、動作改善に必要な技術を用いて、日常生活の自立を目指します。

理学療法士は国家資格であり、免許を持った人でなければ名乗ることができません。

出典:公益社団法人 日本理学療法士協会

理学療法士の仕事内容

理学療法士は上記にも記した通り、医師の指示のもと患者にリハビリテーションを行います。その技法には運動療法・水治療法・温熱療法・電気・光線療法・徒手的療法等あり、その技法を組み合わせて、患者が日常基本動作を回復できるよう努めます。

そして患者が退院する時にも、住宅改善や福祉用具の使用法のアドバイスを行い、不自由な生活にならないよう助言したり、訪問ケアを行ったりしているのです。

理学療法士の受験資格取得方法

理学療法士として活躍するためには、国家試験を受験して免許を取得しなければならず、国家試験を受験するには、理学療法士養成課程で3年以上学ぶ必要があります。

その方法としては、3年制か4年制の専門学校、理学療法士養成課程のある国公立大学、私立大学、短期大学、特別支援学校(視覚障碍者が対象)のいずれかに通う事が必要です。

新卒者の合格率が一番高いので、養成学校に通い、しっかりと知識と技術を学んでおく事が重要なのです。

理学療法士になる為の勉強法

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理学療法士を目指す時に大切なもの

基本的に理学療法士の養成施設は、専門学校は3年制、4年制学校のどちらを選択しても構いません。勉強内容に関して、3年制学校では「早く現場に出る」、4年制学校では「じっくり実力をつける」という軸が中心になっています。

また、3年制学校では「専門士」という称号が与えられるのに対し、4年制学校では「高度専門士」という称号が与えられます。

就職時に2つの称号の違いが影響を及ぼすことはありませんが、就職後の昇進・年収面で「高度専門士」が優遇される場合があるようなので、4年制学校を卒業した方が「理学療法士」として働くメリットをより実感することができると言えるでしょう。

どちらの道を選ぶにしても、時間的な問題や金銭的問題等の事情は人それぞれですから、自分に合った学校選びが重要になるので、学校の資料を複数無料で請求出来る上記のボタンを利用して、比較検討する事も理学療法士を目指す方には大切です。

期間や費用、全日制か夜間など、実際に資料請求して見比べてみませんか?

理学療法士国家試験の日程や試験会場

理学療法士

理学療法士の国家試験情報について、日程や概要、試験科目や試験会場等、詳細を解説していきます。

専門的な知識が必要な事もあり、国家試験の内容や合格基準などが気になる方は多いでしょう。難易度や合格率についても記載しているので参考にして下さい。

理学療法士国家試験日程

理学療法士 国家試験は年1回開催で、毎年2月の最終日曜か3月上旬の第1日曜に行われています。

平成31年度の試験日程は、筆記試験が平成30年2月25日(日曜日)、口述試験・実技試験が翌日2月26日(日)に開催されていました。

次年度の試験の詳細が公表されるのは、9月上旬頃となり、受験申請の受付は12月中旬から試験実施年の1月上旬までになります。

理学療法士 国家試験会場

理学療法士の試験会場は、
(1)筆記試験
北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県及び沖縄県
(2)口述試験及び実技試験
東京都
となっています。

試験会場がかなり限られているため、遠方の方は受験手数料に加えて交通費が必要だと考えておきましょう。

理学療法士国家試験の試験科目

理学療法士の国家試験の科目については以下の通りです。

(1) 筆記試験

一般問題及び実地問題に区分して次の科目について行う。

<一般問題>
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論含む)、臨床医学大要(人間発達学含む)及び理学療法

<実技問題>
運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学含む)及び理学療法

(2)口述試験及び実技試験

重度視力障害者のみに対して、筆記試験の実地問題に代えて次の科目について行う。

運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学含む)及び作業療法

厚生労働省 公式ホームページ

試験の内容では計算問題やレントゲンやCT等の画像を見て診断する問題、医療用語や症状等を正しく理解しているか等、幅広い知識を問われるものが多く、午前と午後それぞれ100問を2時間40分づつの制限時間内に答えなくてはなりません。

理学療法士国家試験の出題形式

理学療法士試験は、筆記試験のみです。

理学療法の専門分野から50問(内20問は実地問題)と専門基礎分野50問の100問から出題され、配点割合は、一般問題⇒1問1点の160点満点、実地問題⇒1問3点の114点満点となっています。

解答形式は五肢択一か五肢択二で、誤っているものを選択する出題もあるのでミスリードに気を付けて、問題文をよく読むことが重要です。

理学療法士国家試験の難易度

基本的には試験の総得点中60%以上を獲得できれば合格できると言われています。毎回一般問題と実地問題の問題数が前後すること、数問は採点対象から除外されたり解答の基準が変更される事もあるので、確実に〇点以上とは明記できないのです。

制限時間の2時間40分で100問答えるという時間配分が必要な試験なので、途中答案にならないよう気を付ける事が難易度への対策だと言えるでしょう。

理学療法士国家試験の合格率

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理学療法士への道は学校選びで決まる

2019年度2月に行われた第54回理学療法士試験の受験者数は12,605名でした。そのうち新卒者が10,608名であることから、理学療法士は多くの人がファーストキャリアとして選ぶ仕事であると言えるでしょう。

同試験の理学療法士試験合格率の全国平均は85.8%で、そのうち新卒者の合格率が92.8%、既卒者の合格率は48.3%と、新卒者と既卒者の合格率では大きな差があります。

国家試験を受験し確実に合格する為にも専門学校等の養成施設で、じっくりと学習内容を身に付ける必要があるので、学校選びは重要ですから、複数の学校の資料を無料請求で取り寄せて比較検討する事が一番大切になります。

厚生労働省 公式ホームページ

理学療法士国家試験の合格発表

理学療法士試験の合格発表日は、試験日の約1ヶ月後、3月下旬になります。就職活動や転職活動で資格が必要な方は、スケジュールに注意しなくてはいけません。

合格した後は厚生労働省に免許申請しないと、有資格者として名簿に登録されません。無登録で就職し業務を行った場合は行政処分になる事もあるので、確実に免許申請し登録しましょう。

免許の申請用紙は養成学校で発行してもらうか、政府の申請窓口e-Govでダウンロードする事も可能です。

登録免許税(収入印紙9,000円分)を必要書類(免許申請書、戸籍謄・抄本、健康診断書)と共に、現住所地の保健所や県庁に提出してください。

理学療法士と作業療法士の違いとは?

理学療法士

名前が似ている事と、仕事内容も相似点があることでよく間違えられたり同じだと思われる理学療法士と作業療法士ですが、実は明確な基準があり、違う資格なのです。

どちらもこれからの超高齢者社会をサポートしていける将来性の高い仕事である理学療法士と作業療法士のそれぞれの違いを3つの面から解説いたします。

理学療法士と作業療法士の違い①資格

まず一つ目の違いである「資格」について理学療法士と作業療法士の合格率や受験者数等の違いを解説しましょう。

両資格とも厚生労働省が施行している国家資格ですが、理学療法士と作業療法士の資格は別物で、資格保持者の数も理学療法士が約11万人、作業療法士が約7万人とかなり差があります。

2019年の合格率は作業療法士が71.3%、理学療法士が85.8%と違いがあり、受験者数も理学療法士の方が多く、毎年約7,000人程の差があると言う事が一つ目の違いです。

理学療法士と作業療法士の違い②仕事内容

二つ目の違いは「仕事内容」で、似てはいるもののそこには大きな目的の違いがあるのです。

理学療法士が患者に行う理学療法は、不自由になった部位に対し運動療法や行動療法、日常生活活動といった手法で日常生活に必要な基本的動作能力の回復の為に行います。

対して作業療法士が患者に行うのは作業療法で、基本的動作能力が回復した次の段階である社会復帰を目的とした複合的動作の変化で機能の回復を目指し行われるのです。

理学療法士と作業療法士の違い③学習内容

三つ目は養成施設で学ぶ「学習内容」の違いです。どちらもリハビリテーションの専門職であり、養成施設の違いもあまり無いのですが、目的が違う為学習内容にも差があるのです。

基本的な医学知識であり、国家試験にも出題される「解剖学」「生理学」「生命倫理学」「リハビリテーション概論」等は同じように学びますが、理学療法士は「物理療法」「運動療法」「基礎日常生活活動学」等を学び、作業療法士は「作業療法」「基礎作業学」等を学びます。

理学療法士になる為の流れ

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先ずは無料で資料請求

理学療法士国家試験び受験資格には、文部科学大臣が指定した学校または都道府県知事が指定した理学療法士養成施設において、3年以上理学療法士として必要な知識及び技能を修得した者と定められています。

したがって、独学で理学療法士になることは不可能であり、必ず3年制か4年制の専門の学校に通い、国家試験に合格する必要があります

その方法としては、3年制か4年制の専門学校、理学療法士養成課程のある国公立大学、私立大学、夜間学校のいずれかに通うものがあるので、自分の事情に合う学校を選んで進学しましょう。

3年制では実践的に学べる、4年制なら幅広い知識を得られ、さらに大学院への入学資格を得られるといったメリットの差があるので、こちらも進学先を決める時のポイントとして知っておくことも必要です。

理学療法士になったうえで、どういう仕事をしたいのか、活躍の手段は?と考えて学校を選ぶと決めやすくなります。

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理学療法士の就職先や給料・年収・現状や将来性など

理学療法士

無事に理学療法士国家試験に合格し、免許申請登録が終われば業務に従事し、単位を算定してもらえるようになります。

実際に免許取得し登録された際の就職先や、給料・年収、理学療法士の将来性など、気になる情報を解説していきましょう。

理学療法士の主な就職先

理学療法士の多くは病院、クリニック、介護保険関連施設等で働いています。地域の保健センターでセミナーを行ったり、在宅ケア専門の理学療法士として働く道もあるので、業種としては専門業ですが、その働き方は様々です。

中には、専門性を生かしてプロスポーツのチームに属している理学療法士もいます。

理学療法士の給料・年収

理学療法士(作業療法士も含む)の給料・年収を厚生労働省の賃金構造基本統計調査で見てみると以下のようになっています。

・平均年齢:31.8歳
・勤続年数:5.3年
・労働時間:163時間/月
・超過労働:5時間/月
・月額給与:280,700円
・年間賞与:701,200円
平均年収:4,069,600円
厚生労働省「平成28年 賃金構造基本統計調査」

一般的な理学療法士の初年度の給料が23万円程ですので、大卒の企業の初任給が約20万円と言われている事から理学療法士の方が若干高くなります

医療系の専門職の給料・年収の中で医師や看護師・薬剤師、放射線技師と比べれば多少は低い傾向ではあるものの、歯科衛生士や栄養士、一般企業に勤めるよりは高めの給料・年収になるでしょう。

医療の専門職によくあることなのですが、実務中心になる事で役職のポストに就きづらい、ポストが空かないといった事もあり、40代になっても給料・年収が上がりにくいと感じる理学療法士がいるようです。

その為キャリアアップの為に実績を積み技術の向上を目指して類似資格を取得して、給料・年収アップの為に転職するという方も増えています。

理学療法士の将来性は?

理学療法士は、人を支えることができる仕事です。昔は、ケガや病気は一部の人がかかる特別なものだと思われていました。しかし、現在では医療が発達したこともあり、「持病やケガを持った人が回復をして、普通の生活を送れるようになる」ことが求められています。

その上で、ケガや病気を持った人でもきちんと日常生活を送ることが出来るようになるようサポートする理学療法士の仕事は、ますます需要が高まっていくでしょう。

「すべての人が健康に、楽しんで長生きをする」という社会の実現に、直接的に貢献することができる将来性の高い仕事です。

理学療法士の国家試験難易度と合格率・給料や年収・将来性・仕事内容まとめ

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しっかり学んで国家試験合格を目指す

理学療法士になるには、まず大学や短大、専門学校の専門課程にて3年以上学びます。そして国家試験を受験して合格・免許登録すると、はじめて理学療法士として業務をスタートさせる事が出来ます。

合格率も新卒者であれば90%を超えているので、学習した内容が身についていれば必ず合格できる国家試験だといえるので、学ぶ養成施設選びが重要になる為、無料資料請求で複数の学校の資料を取り寄せて、自分に合う学校を選んで進学しましょう。

理学療法士は病院、クリニックなどが主な就職先ですが、最近は老人ホームやプロスポーツチームなど、活躍できるフィールドが広がっていますし、他の医療系専門職と比べて給料・年収に大きな差は無く、理学療法士としてスキルアップしていくことで給料・年収を上げる事も可能です。

理学療法士は病気やケガで障害を負ってしまった方が、不自由なく日常生活を送れるようになる為に必要なリハビリテーションを指導し、在宅ケアに移ってもサポートしていくことが出来る仕事です。

これからの超高齢化社会で理学療法士は需要が高まり、就職にも理学療法士の資格があれば有利に働くので、是非挑戦してみてください!