歯科衛生士は10代20代の男女が目指せる、需要の高い仕事です。
歯科衛生士は他にも衛生士と呼ばれています。
歯科衛生士ってどんな仕事?
多くの歯科衛生士は歯科医院で、歯科の2大疾患である虫歯と歯周病を予防するための処置をしたり(歯石や歯垢、口腔内の汚れ等)、歯科医師の補助や歯科医師の指示のもと治療を一部担当したりします。
歯科助手とは違い、実際に患者さんの口の中に触れることができるということで、より近い距離で親身に寄り添えるのも歯科衛生士の特徴です。
また保育園や小学校、保健所などへ出向き、地域の方々へ健康づくりや自分でできる口腔ケアのを支援するための講習を行ったりもします。
虫歯や歯周病にならないためにどのようにしたらいいかを指導するエキスパートです。
歯科衛生士になるためには?
学科試験はマーク方式になるので過去問を数多く解き、間違えた個所はそのままにせずにしっかりと理解することが大切となります。
また、過去問のやり込みは最終的に答えを覚えてしまうので、参考書や対策問題集も並行して取り組むことが大切となります。
歯科衛生士の仕事例・報酬相場
歯科衛生士の他の職業例
歯科診療所(歯科医院)、病院、保健所、福祉施設、訪問診療、介護支援専門員(要実務経験5年)
歯科衛生士に向いている人
歯科衛生士は患者さんの口の中に手を入れて治療をするので、清潔感を持つことが大切になります。
身だしなみはもちろん、手先の消毒や器具の滅菌など徹底して清潔な状態を保つことが重要です。
また口の中という狭い空間で正確な作業が求められるため、手先が器用であることも求められます。
小さな子供からお年寄りまでさまざまな年齢の方が歯科医院を利用するので、施術に対して不安を持った患者さんへのフォローやなんでも相談しやすい人柄、親しみやすさもまた歯科衛生士には欠かせないものです。
歯科衛生士と同じ分野の他の職業
歯科医師、歯科技工士、医療事務、歯科助手、薬剤師、
歯科衛生士の年収・給料相場
歯科衛生士全体の平均月収は25万円前後、平均年収は335万円前後です。
歯科医院の規模によっても優遇や給料が異なりますが、単純に大きな医院だから給料や待遇がいいというわけでもないようです。
基本的に歯科衛生士の給料はキャリアと能力によってアップしていくことが多く、勤続年数が増えれば昇給も望めます。
ただ、長く会社に勤めれば勤めるほど昇給していくわけでもないのでフリーランスとして他の歯科医院とかけもちしている人もいるようです。
歯科衛生士の現状
歯科医院は全国に約7万件ほどあり、歯科衛生士の需要も高まっているため比較的安定していると言えます。
その背景に、高齢化社会が進み入歯を必要とする患者が増えた事や小学校での歯磨きの導入等があげられます。
介護が必要となった方への訪問診療や、直接歯磨き指導をするための保健所や小学校の訪問などの機会も増えていますので歯科衛生士の需要性は高いと言えます。
歯科衛生士の将来性
歯科治療は日々進化をしています。
最近の研究では、歯周病と全身疾患(心臓疾患・糖尿病・肺炎など)の関連が明らかとなり歯科医師、歯科衛生士の果たす役割が改めて見直されています。
また、8020運動(80歳まで自分の歯を20本残す運動)の定着やインプラント治療の普及により、虫歯の治療だけでなくメンテナンスに訪れる患者も増えたことで歯科医院の需要性は高まり、将来性はあると考えられます。
歯科衛生士の独立について
歯科衛生士は、歯科医師の指導のもとでないと患者さんへの治療ができないため、独立は難しいと考えられます。
ですが歯科衛生士が開業し歯科医師を雇う方法や、どこの歯科医院にも属さずフリーランスとして歯科医院と個人で契約する方法もあります。