ITコーディネーターはITと経営に関する知識を持ち、経営者目線で企業経営をサポートする経済産業省推進の資格です。
企業にとても需要の高い資格で、取得していれば様々な企業で有利になります。
ITコーディネーターを取得する為の試験の難易度はどのくらいなのでしょうか?
また、受講費用など資格取得に関する情報を詳しくまとめているので、ご覧ください。
資格広場は、ITコーディネーターになりたい人を応援しております。
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ITコーディネーターってどんな仕事?(仕事内容など)
ITコーディネーターの資格は「特定非営利活動法人ITコーディネーター協会」が運営管理を行っております。
特定非営利活動法人ITコーディネーター協会とは:
平成11年6月に経済産業省の産業構造審議会情報産業部会情報化人材対策小委員会での中間報告で「戦略的情報化投資活性化のための環境整備の試み」が提唱され「中立性の保証された第三者機関であることが必要」という認識から設立されました。
ITCは世界最先端のIT国家を目標に経済産業省に推進されています。
平成12年10月31日にITC資格認定制度の認定機関として申請し、平成13年2月に特定非営利活動法人の認可を受けて発足されました。
ITコーディネーターは経済産業省推進の資格で、政府の「e-Japan戦略」を支える存在です。
毎年資格更新が義務付けられていて、常に最新の質の良いサービスを提供する事で信頼性の高さを証明しています。
ITコーディネーターについて
ITコーディネーターは企業などの経営戦略の策定やITシステムの導入・運用までトータルにコーディネートする事のできる資格です。
プロセスに沿って企業に合ったビジネスモデルを構築し「どうすれば儲かるのか?」など経営者目線の立場に立って適切なアドバイスを行います。
システムの専門家だけではできない経営面もサポートする事が可能で、経営者の希望する環境作りを実践し、経営戦略を実現する事ができます。
システムと経営両面から企業を支える為の知識が重要な資格なので、広い視野と企業のニーズや課題に対して応えられるよう専門知識を学び対応力を養える学校に進学する事が一番の近道です。
ITコーディネーターに必要な知識と技術を身に付けられる学校は無料資料請求で複数選択して、一番適していると思える学校でITコーディネーターの資格取得への道を進みましょう。
ITコーディネータになるために必要な知識・受験資格
ITコーディネーターの試験は専門的な知識を有していれば、誰でも受験が可能です。
また、ITコーディネーターの資格を取得する為には、試験合格だけでなくケース研修の受講を修了する必要があり、研修・試験どちらからでも可能になります。
※期限は4年間となります。
新制度で導入されたITコーディネーター専門スキル特別認定試験というものもあります。
ITコーディネーター専門スキル特別認定試験とは?
ITC資格認定制度の一環で新たな制度があり「ITコーディネーター専門スキル特別認定制度」というものがあります。
ITコーディネーター専門スキル特別認定試験はITコーディネーターとしての専門知識や技能を認定し、ITコーディネーター試験の一部免除を受ける事ができます。
ITコーディネーター専門スキル特別認定試験についての受験資格は指定された対象資格を有している人となります。
税理士や中小企業心理士などの資格を保有している事を証明できれば、受験が可能となる試験です。
詳細については以下をご覧ください。
ITコーディネーター資格取得の為の勉強方法
ITコーディネーターの資格はとにかく理解している事を重点に置いて過去問題などをひたすら勉強する事が大切です。
また、ITの最先端スキルを有する者として、ITに関する最新の情報を学んでおきましょう。
学習プランを整える事が大切
試験対策では学習プランの組み立てから始める事をおすすめします。
1ヵ月(15~20時間程度の勉強)あれば合格が可能だと言われているので、計画的に試験対策を行いましょう。
抑えておくべき内容に関しては以下になります。
- 経営戦略に関する知識
- 事業ドメインに関する知識や事業戦略や機能戦略の違い、BCGのPPMなど経営戦略に関する知識を理解しておくようにしましょう。
- 最新のIT知識
- SFAやビッグデータなど様々なキーワードが年々増加しているので、そのキーワードなどを把握しておきましょう。
- 組織やプロジェクトのマネジメント知識
- プロジェクトマネジメントに関するリスクや使用漏れなどの対応策などの知識を学んでおきましょう。
ITコーディネーター試験の勉強方法は意外と少ない?
ITコーディネーター試験の資料や対策本はあまり出回っておらず、公式の教材を利用される人が多い傾向にあります。
類似問題が出題される場合もあり、公式サイトの教材を活用したり問題例を活用していきましょう。
また受験者の中でも特に評価が高い教材は「IT経営経営推進プロセスガイドライン」のテキストで、試験には必須のテキストとして、これを理解できれば合格は十分に可能だと言われています。
ITコーディネーター試験は全100問を120分間で解答しなければならず、多岐選択式といえどのんびりはしていられません。
その為、1問あたり1分12秒程度で解答できるのが理想的で、ある程度の理解と知識が必要となってきます。
限られた時間で的確な解答を行えるように対策しておきましょう。
ITコーディネーターの専門学校や通信講座について
ITコーディネーターに特化した通信講座や専門学校などは存在しませんが、ITコーディネーターの勉強がしやすくなる進路として経営学科・情報科・情報工学科などがあります。
ITと経営の両方の知識が必要となるITコーディネーターの知識を養うためにはそれぞれに特化した学習が必要であるため、専門知識を身に付ける為にもITの大学や専門学校、経営の大学・専門学校で学ぶことが重要であり有効な手段です。
コンサルティングなどの独立にも繋がるので、いつかは独立を考えているという人にITコーディネーターの試験はおすすめなので、是非上のボタンからITコーディネータを目指せる大学・短大や専門学校などを探しましょう!
ITコーディネーターの試験料・試験内容・難易度・合格発表について
ITコーディネーターの試験詳細をまとめてみました。
資格取得を考えている人も、これから試験を受ける人も事前にチェックしておきましょう。
ITコーディネーターの資格試験料・受講費用
ITコーディネーターの試験にかかる費用は以下になります。
試験料・受講費用
- ITコーディネータ試験:19,440円(税込)
- 専門スキル特別認定試験:9,720円(税込)
- ケース研修:216,000円(税込)
※認定手数料には別途21,600円(税込)が必要となります。
支払い方法について
- クレジットカード
- コンビニエンスストア/Pay-easy
- 受験チケット事前購入
※キャンセルに関しては試験日3日前まで。
ITコーディネーター試験・検定の年間試験回数
ITコーディネーターの試験はそれぞれ年に3回実施されています。
受験希望の人はこまめにチェックしておきましょう。
ITコーディネーター試験・専門スキル特別認定試験(年3回)
- 2月上旬~下旬
- 7月上旬~下旬
- 10月中旬~11月中旬頃
ケース研修(年3回)
- 4月中旬~7月上旬頃
- 9月上旬~11月中旬頃
- 12月下旬~3月上旬
ITコーディネータ試験科目等の内容
ITコーディーネーター試験科目
- 問題形式:CBT方式/多岐選択式:全100問(必須60問/選択40問):120分間
- 問題選択:経営戦略~IT戦略策定までの応用問題(経営系)または応用問題(情報系)からいずれか100問の選択解答
- 問題の選択に関しては試験当日に配布される答案用紙で選択区分マークで判別
ITコーディネーター試験科目打ち分け
IT経営推進プロセスガイドライン全体に関する基本問題40問
- 変革認識の概要:基本原則・プロセスなど
- 是正認識の概要:基本原則・プロセスなど
- 持続的成長認識の概要:基本原則・プロセスなど
IT経営共通領域に関する応用問題20問
- プロセス・プロジェクトマネジメントに関する問題:それぞれの主要要件
- モニタリング・コントロールに関する問題:基本原則・ビジネス活動や成果のモニタリング・コントロールなど
- コミュニケーションに関する問題:プロセスプランニング・リレーション形成など
IT経営実現領域に関する応用問題40問(経営系問題または情報系問題を任意で選択)
- 経営戦略に関する問題:基本原則・経営成熟度・戦略・顧客など
- IT戦略の策定問題:基本原則・IT成熟度・IT経営の意義など
- IT資源調達に関する問題:基本原則・IT導入計画の策定・IT資源調達計画など
- IT導入に関する問題:基本原則・IT導入・総合テストなど
- ITサービスの活用に関する問題:基本原則・ITサービスの提供・IT環境改革など
※ケース研修は経営戦略からITサービス活用までの一連のプロセスを体験する研修です。
ケース研修日程・科目
- 学習科目:eラーニング個人学習(6日)・集合研修(6日)
- 修了条件:出席率90%以上・課題提出率100%
- 研修時間:午前(9:30~12:00)・午後Ⅰ(13:00~15:30)・午後Ⅱ(15:30~18:00)
- 1日目:(午前)IT経営プロセス全体概要説明・(午後Ⅰ・午後Ⅱ)変革認識プロセス
- 2日目:経営戦略プロセス(午前・午後Ⅰ・午後Ⅱ)
- 3日目:経営戦略プロセス(午前・午後Ⅰ・午後Ⅱ)
- 4日目:(午前)経営戦略プロセス・業務改革プロセス(午後Ⅰ・午後Ⅱ)IT戦略プロセス
- 5日目:(午前)IT戦略プロセス(午後Ⅰ・午後Ⅱ)IT利活用プロセス
- 6日目:(午前)IT利活用プロセス(午後Ⅰ)持続的成長認識プロセス(午後Ⅱ)変革マネジメント
専門スキル特別認定試験
- 専門スキル特別認定試験
- 問題形式:多肢選択式:全60問(必須60問/選択40問が免除):80分間
- 出題範囲:(A)ITコーディネーターに求められる基礎知識(B)ITコーディネーターに求められる応用問題(プロセス・プロジェクトマネジメント/モニタリング・コントロール/コミュニケーションに関する知識など)
ITコーディネーター資格の難易度
ITコーディネーター試験の合格率は毎回ほぼ50%と言われています。
ITコーディネーター試験は出題範囲が広く覚える事が多くありますが、ガイドラインの教材を利用すれば比較的勉強しやすいでしょう。
実務経験があればさほど難しくはありませんが、ITコーディネーターのプロセスガイドラインに関する知識を理解している事が必要です。
プロセスガイドラインに関しては公式サイトで購入が可能となっていて、ケース研修では配布されています。
しかし、試験対策を行わなければ落ちる可能性も高いと言われているので、しっかりとITコーディネーターに関する知識を学んでおきましょう。
ITコーディネーター資格の合格率
ITコーディネーター試験の直近の合格率は以下のようになります。
- 平成31年(第39回):【受験者数】256人【合格者数】163人【合格率】63.7%
- 平成30年(第38回):【受験者数】163人【合格者数】115人【合格率】70.6%
- 平成30年(第37回):【受験者数】239人【合格者数】172人【合格率】72.1%
- 平成29年(第36回):【受験者数】181人【合格者数】98人【合格率】54.1%
合格率は基本的に50%以上をキープしているので、着実に学習をすれば合格は十分期待できます。
ITコーディネーター試験の合格発表
ITコーディネーターと専門スキル特別認定試験の合格発表は即時となっていて、試験終了時に合否の結果と分野別の正答率を記載した受験記録が渡されます。
試験の1ヵ月後にホームページにて公開もされています。
また試験期間終了の月末に合格者に合格証が届きます。
個別の採点結果については公表されておらず、合格基準や点数に関しても非公表です。
資格保有者は、合格番号又は認定番号を受験申込時のアンケートで必須入力をします。
ITコーディネーター資格取得後の就職先・年収・報酬相場
ITと経営、どちらも駆使できる知識を持つITコーディネータ。しっかり勉強して資格を取得すれば、収入のアップや転職にもかなり役立つ資格です。
試験に合格する為には両方の知識とIT技術者としての技能が必要なので、確実に資格を取得する為には大学や専門学校での学びが重要になる為、進学する学校選びも同じように重要になります。
是非無料の資料請求を利用して、自分に合った学習方法を行える大学・専門学校の資料を複数選んで比較してみましょう。それぞれのメリット・デメリットを見比べる事であなたの将来に必ず役立つ学校が見つかります。
では続いてITコーディネータの資格取得後の傾向をまとめましたのでご紹介させていただきます。
ITコーディネータ所持者の職業例
基本的にはITと経営の両面を兼ね備えているので、職業で幅広く活躍する事が可能になります。
ITコーディネータに向いている人
- 企業の経営状況に関するアドバイスができる人
- 経営戦略に関して興味のある人
- 柔軟な性格
- 勉強熱心である
- 情報収集能力が高い
経営の立場に立って考えられる人や常に最新の情報を把握している人、また柔軟な思考や丁寧な気配りなど女性に向いていると言われています。
ITコーディネータと同じ分野の他の資格
- ITストラテジスト
- 情報処理技術者試験
- 情報セキュリティーマネージメント
- オラクル認定コンサルタント
ITコーディネータの年収・給料相場
実績があるITコーディネーターは年収1,000万円以上稼ぐ事も可能となります。
独立ITCとして個人で企業と直接契約すれば、期間が定められた長期的なものや小さな企画でも100万円~の収入が見込めます。
業務内容や立場により給与は異なりますが、まず間違いなく企業から必要とされる資格なので、待遇面や給与面では期待が高いです。
ITコーディネーターの求人から見る給料例
- ネットワークエンジニア:年収400万円~500万円
- ITアドバイザー:年収360万円~420万円
- 社内ITC:年収400万円~550万円
- ITコンサルティング・ソフトウェア開発:月給20万円~25万円
ITコーディネータの現状
日本ではIT化が進んでいますが、世界規模で見た日本はまだまだ遅れていて、個々のITの知識が乏しいと言われています。
情報社会では非効率的な現状があり、そのような状況を打破する為にもITコーディネーターの存在はITと経営の両面から大きく企業に役立っています。
現時点ではITコーディネーターが絶対的に不足していると言われていて、ITコーディネーターが目指す社会的な役割としてIT経営の推進である為、今後さらなる拡大を期待されています。
これからも日本ではITが幅広く普及していくと見られているので、ITだけでなく社会を支える存在として、幅広く活躍していける職業となっています。
ITコーディネータの将来性
ITコーディネーターは企業経営者の救世主として社会で活躍しています。
その為、これからもITを取り扱う企業は経営戦略を考えられるITコーディネーターを必要としていて、IT経営の最先端にいる存在として需要が高くなっています。
まだまだIT経営のサポート環境は整っておらず、さらなるIT経営の普及をさせる為にはITコーディネーターが必要となってきます。
将来的にもインターネット事業は増え続けるので、ITコーディネーターの職業は仕事に困る事もなく、これからも活躍できるでしょう。
ITコーディネータの独立について
ITコーディネーターの独立に関しては、個人で中小企業での経営サポートや、コンサルタント業務などを行ったりしています。
また、実績のあるITコーディネーターであれば、企業と連携したセミナーを行い安定した収入を期待できるでしょう。
経営とITの両面が扱える特徴のある経営コンサルタントや税理士など職業幅がとても広いので、各資格を取得できれば独立は難しい事ではありません。
ITコーディネーターの試験難易度や勉強方法は?受講費用など詳細まとめ
ITコーディネータの試験の難易度や受講費用、合格率などご紹介しました。
最新のIT技術だけでなく経営面までサポートしてくれるITコーディネーターは企業にとってとても心強い存在です。
ITコーディネーターの試験合格を目指す為には、IT経営推進プロセスガイドラインの教材を活用してしっかりと理解を深める事が鍵となります。
ITコーディネータを目指すことが出来る大学や短大なども検索できるので、学校に通ってITや経営学を学びたいという学生さんは一度チェックして、資料を無料請求してみてはいかがでしょうか?