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中小企業診断士試験の勉強時間は1,000時間!時間配分・難易度・1次と2次の勉強のポイント

更新日:2024-07-29

中小企業診断士試験の勉強時間は1,000時間!時間配分・難易度・1次と2次の勉強のポイント

中小企業診断士は主に30代、40代の方が取得している経営コンサルに必須級の高難易度の国家資格です。

一般的に「診断士」と呼ばれたり、日本版MBA(経営学修士)と呼ばれることもあります。

経営コンサルタントとして認められている唯一の資格として、様々な企業で活躍できる魅力的な資格です。

しかし、中小企業診断士試験に必要な勉強時間は1,000時間が目安と言われており、効率的な学習計画が必要になります。

この記事では、中小企業診断士の学習計画や、勉強時間の配分について詳しく解説します。

また、1次試験と2次試験の勉強のポイントもそれぞれ解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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目次

中小企業診断士試験の合格に必要な勉強時間は1,000時間

中小企業診断士の資格取得の為に必要となる勉強時間は、およそ1,000時間です。

この時間には1次試験と2次試験も含まれていて、一発合格する人の勉強時間は1次試験が約800時間で2次試験が約200時間の割合が多い傾向にあります。

ただし勉強時間には個人差がありますので、500~600時間程度の方や、2,000時間ほどの勉強時間が必要な方もいます。

また、1日に割ける勉強時間によって、学習期間も異なります。

ここでは、以下2パターンで学習計画の立て方を紹介します。

  • 学習期間を1年とする場合
  • 学習期間を2~3年とする場合

学習期間を1年とする場合

1,000時間を1年かけて勉強する場合、1日当たりの勉強時間や、勉強を始めるタイミングは以下を参考にしてください。

学習期間を1年とする場合 学習計画
1日あたりの勉強時間 3時間
1週間あたりの勉強時間 20時間
勉強を始めるタイミング 試験日の前年8月

1日あたり3時間の勉強時間を継続して確保しましょう。

または平日の勉強時間は少なめにして、週末にまとまった勉強時間を取り、1週間あたり20時間で調整してもOKです。

重要なことは、働きながらでも無理なく継続して勉強できるスケジュールを組むことです。

また、中小企業診断士の1次試験は例年8月に実施されるので、前年の8月から勉強を始めると良いでしょう。

1次試験までは1次試験科目を重点的に勉強し、それ以降は2次試験対策に時間をかけましょう。

時間配分の目安は、1次試験が800時間、2次試験が200時間です。

学習期間を2~3年とする場合

2~3年かけてじっくり勉強し、中小企業診断士の試験に臨む場合の学習計画は、以下の参考にすると良いでしょう。

学習期間を1年とする場合 学習計画
1日あたりの勉強時間 1~2時間
1週間あたりの勉強時間 7~14時間
勉強を始めるタイミング 試験日の2~3年前の8月

中小企業診断士試験は科目合格制度です。

合格有効期限は3年までなので、1度にすべての試験に合格する必要はありません。

働きながらでも、モチベーションを維持しながら学習していくことで、独学でも十分に合格を目指せます。

中小企業診断士になるためのおすすめ勉強法やスケジュール

科目別|中小企業診断士試験の勉強時間

中小企業診断士試験の科目別に、必要な勉強時間の目安を紹介します。

学習計画を立てる際の優先順位の参考にしてください。

  • 1次試験の勉強時間の配分
  • 2次試験の勉強時間の配分

1次試験の勉強時間の配分

1次試験の勉強には800時間必要とされています。

以下の通り、科目別に細かく時間配分していくと効率的です。

1次試験の試験科目 勉強時間
企業経営理論 経営戦略論 150時間
組織論
マーケティング論
財務会計 180時間
運営管理 生産管理 150時間
販売管理
経営情報システム 80時間
中小企業経営・中小企業政策 60時間
経済学・経済政策 100時間
経営法務 80時間

企業経営理論や運営管理にそれぞれ150時間、財務会計に180時間と、難易度が高くかつ2次試験とも関連が高い科目に、優先的に勉強時間を割るのが理想的です。

次に、経済学・経済政策に100時間、経営情報システムと経営法務にそれぞれ80時間、中小企業経営・中小企業政策は60時間を目安に学習計画を立てます。

ポイントは以下の通りです。

  • 2次試験と関連の高い科目に勉強時間を多めに取る
  • 難易度の高い科目に勉強時間を多めに取る

2次試験の勉強時間の配分

2次試験の次回配分は、1,000時間の内200時間が理想です。

また、科目別の勉強時間の目安は以下の通りです。

2次試験の試験科目 勉強時間
事例Ⅰ〜Ⅲ 100時間
事例Ⅳ 100時間

過去問や模擬を繰り返し、応用力・実践力を付けていきましょう。

中小企業診断士の受験資格は?免除制度・合格するコツを解説

中小企業診断士の難易度

中小企業診断士は高難易度の資格です。

独学では限界を感じる方も多く、通信講座や予備校など、資格の学校に通うのが主流となっています。

勉強時間の目安は1,000時間ですが、経営コンサルの知識を持たず、資格の学校や通信講座などを受けない独学では、さらに時間が必要となるでしょう。

理由として1次試験で7科目、2次試験で4科目の学科試験があります。

その為、通常は資格の学校に通って2年前後を目安に1次試験、2次試験の突破を目指すのが一般的です。

その他に口述試験や実務補習、診断実務補充と中小企業診断士になるためのステップは多いですがやはり1次試験、2次試験の難易度が最難関だと言われています。

独学での勉強方法は主にテキストが主体となりますが、相当の時間をかけて知識を詰め込んでいく必要があると共に、2次試験の筆記の為に過去問を繰り返していくことが重要です。

中小企業診断士の合格率

中小企業診断士の合格率は約5%です。

直近の合格率は以下になります。

令和5年度(2023年) 合格率
1次試験 29.6%
2次試験 18.9%
ストレート合格率 5.4%

参照元:中小企業診断士試験 申込者数・合格率等の推移

1次試験は30%程度、2次試験の合格率は19%程度でした。

また、1次試験と2次試験の合格率をもとに算出したストレート合格率は約5%です。

合格率でみると、難易度は非常に高いことが分かります。

独学で中小企業診断士に合格できる方の特徴

独学で中小企業診断士を目指す方は一定数います。

その中でも、合格できる方の特徴は以下の通りです。

  • 効率良く情報収集できる
  • モチベーション維持が上手い
  • 継続力・強い意志がある
  • 時間管理ができている
  • 独りでの勉強に没頭できる

独学の場合、試験の最新の傾向・法改正、試験情報の定期的なチェック・疑問点の解決など、試験に関連するあらゆる最新情報を積極的に収集する必要があります。

また、自分の弱点や強みに応じて、最適な教材・カリキュラムを組む能力も必要です。

独学でもモチベーションを維持して継続して学習を続ける力、合格までやりとげるという意志の強さも鍵になります。

ただし、質疑応答ができない点や、孤独を感じやすい点がデメリットです。

独学に自信がない方は、通信講座の利用を検討してみましょう。

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中小企業診断士1次試験の勉強のポイント

中小企業診断士の1次試験に合格するためには、効率的な勉強法と計画的な学習が欠かせません。

以下に、具体的な勉強のポイントを挙げて解説します。

  • 具体的な勉強スケジュールを作成する
  • 問題演習を繰り返し解いて理解度を深める
  • 過去問を解いて出題傾向を把握する

具体的な勉強スケジュールを作成する

中小企業診断士一次試験の範囲は広いため、全科目をカバーするための具体的な勉強スケジュールを作成することが重要です。

まず、試験までの期間を逆算し、各科目ごとにどれだけの時間を割くかを決めます。

例えば1年間で1,000時間の学習時間を確保する場合、1日あたり約3時間の勉強時間を確保しましょう。

また、科目ごとの時間配分も大切です。

企業経営理論や運営管理、財務会計など、2次試験との関連性が高い科目を特に重点的に勉強すると良いでしょう。

問題演習を繰り返し解いて理解度を深める

理解を深めるためには、問題演習を繰り返し行うことが効果的です。

テキストや参考書を読むだけではなく、実際に問題を解くことで知識を定着させることができます。

各科目ごとに問題集を用意し、基礎から応用まで幅広い問題に取り組みましょう。

解いた問題は解説を読み込み、理解が不十分な部分は再度学習することが重要です。

また、間違えた問題はノートにまとめて、後で復習できるようにしておくと効果的です。

過去問を解いて出題傾向を把握する

過去問を解くことは、出題傾向を把握するために非常に重要です。

過去数年間の試験問題を解いてみることで、頻出するテーマや問題形式を理解することができます。

また、試験本番と同じ形式で過去問を解くことで、時間配分の練習も行えます。

過去問を通じて、実際の試験に向けた準備を万全にしましょう。

中小企業診断士2次試験の勉強のポイント

中小企業診断士の2次試験は、1次試験より高度な知識と応用力が求められます。

以下の2次試験の勉強ポイントを押さえて、効率的に勉強しましょう。

  • 解答モデルを徹底分析する
  • 論理的思考力を鍛える
  • 相対的評価であることを意識して勉強する

解答モデルを徹底分析する

2次試験では事例問題が出題されます。

事例問題の果的な対策として、過去の合格者の解答モデルを徹底的に分析することが重要です。

合格者の解答から、どのような回答が高く評価されるかを学び、自分の解答に取り入れましょう。

具体的には、問題の読み取り方、解答の構成、論点の整理方法などを細かく研究します。

解答モデルを分析することで、自分自身の解答の質を向上させることができます。

論理的思考力を鍛える

2次試験では、論理的思考力が試されます。

事例問題に対して、論理的に問題を分析し、解決策を導き出す力が必要です。

日常的に論理的思考を意識しながら、様々なケーススタディに取り組むことで、論理的思考力を鍛えましょう。

相対的評価であることを意識して勉強する

2次試験は相対的評価で行われます。

他の受験者との相対的な成績で合否が決まるため、常に他の受験者よりも優れた解答を目指す必要があります。

これを意識して勉強することで、解答の質を高めることができます。

中小企業診断士試験の概要

中小企業診断士

中小企業診断士試験の詳細について見ていきましょう。

試験科目は試験対策のプランを練る為にも参考にできるので、活用できそうな情報はどんどん取り入れていく事が大切です。

  • 中小企業診断士の年間試験回数
  • 中小企業診断士の資格試験料
  • 中小企業診断士試験科目等の内容
  • 中小企業診断士試験の合格基準点
  • 中小企業診断士試験の合格発表

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中小企業診断士の年間試験回数

中小企業診断士試験が行われる回数は以下のようになります。

  • 1次試験:8月上旬(2日間)土・日
  • 2次試験:10月中旬の日曜日
  • 2次試験(口述):12月中旬の日曜日

中小企業診断士の資格試験料

試験料については受験申込書に機銃して受験手数料を払い込みます。

1次試験を合格して、2次試験を受ける為に再度払込が必要となるので、ご注意ください。

  • 1次試験:13,000円
  • 2次試験:17,200円

中小企業診断士試験科目等の内容

試験内容はまず1次試験、2次試験に分かれます。

1次試験では[経済学・経済政策][財務・会計][運営管理][企業経営理論][経営法務][経営情報システム][企業経営・企業政策]の7科目があり全て合格した人のみ2次試験へと進みます。

2次試験では筆記(企業診断及び助言に関する実務の事例の筆記試験Ⅰ~Ⅳの4科目)口述試験、2つの試験があります。

2次試験[筆記・口述]もパスをすると実務補習を15日以上行い終えると中小企業診断士の登録が行える形となります。

各科目の試験開始10分前頃に問題用紙・解答用紙の配布が行われます。

試験開始後30分間と試験終了前の5分間は退出する事ができません。

1次試験では3年以内に全科目合格できれば合格となります。

1次試験

(経済学・経済政策/財務・会計/企業経営理論/運営管理)

1次試験時間割(1日目):午前8:50入室/午前9:30までに入室/午前10:00開始

  • 10:00~11:00(60分)経済学・経済政策
  • 11:30~12:30(60分)財務・会計
  • 13:30~15:00(90分)企業経営理論
  • 15:30~17:00(90分)運営管理

(経営法務/経営情報システム/中小企業経営・中小企業政策)

1次試験時間割(2日目):午前8:50入室/各科目開始15分前までに入室/午前10:00開始

  • 10:00~11:00(60分)経営法務
  • 11:30~12:30(60分)経営情報システム
  • 13:30~15:00(90分)中小企業経営・中小企業政策

2次試験

(中小企業の診断・助言に関する実務事例)

2次試験時間割:午前10:00開始

  • 10:00~11:20(80分)事例 I【傾向】組織・人事に関する経営戦略
  • 11:40~13:00(80分)事例 II【傾向】マーケティング・流通に関する経営戦略
  • 14:00~15:20(80分)事例 III【傾向】生産や技術などの事例
  • 15:40~17:00(80分)事例 IV【傾向】財務や会計などの事例

2次試験(口述試験)日時は合格者に後日通知:12月中旬の日曜日

  • 試験形式:中小企業の診断・助言に関する能力判定をする為、筆記試験で使われた事例について面接形式で行われます。
  • 試験時間:約10分間

中小企業診断士資格の合格基準

難易度は資格難易度のランキングでA(難関)となっており社労士や行政書士などと同等か少し上とされていて、中小企業診断士の試験難易度は高く、経営コンサルタント系資格で唯一の国家資格となっているので、試験科目でも経営の幅広い知識が必要となります。

各科目の配点は100点満点となっていて、1次試験の合格ラインは満点の60%以上が必要で、1科目でも40%未満の点数が無い事が重要です。

点数は科目ごとではなく、総合点数で決められます。

2次試験では満点の60%以上が必要で、1科目でも40%未満の点数が無い事と、口述試験で判定が60%以上である事となり、1科目でも60点未満を取ってしまうと他科目で100点であっても駄目になってしまうので、しっかりと点数以上を確保できるように準備しておく必要があります。

ですから知識を確実なものにする為にも、傾向と対策が練られた専門学校や通信講座で学習しておくことが有効な学習方法であると言えるでしょう。

専門学校や通信講座の資料は、無料で一括で複数請求出来るので、気軽にご利用ください。

中小企業診断士試験の合格発表

合格発表は1次試験・2次試験の筆記試験共に約1ヶ月後に合格発表があり、2次試験の筆記試験が合格すると、発表後1週間から10日程で口述試験です。

合格発表については以下のようになります。

  • 1次試験:9月上旬
  • 2次試験(筆記):12月上旬
  • 2次試験(口述):12月下旬

2次試験(筆記)の合格者に口述試験の日程などの詳細が通知されます。

口述試験後の合格発表については、12月下旬の合格発表日の午前10時にそれぞれの支部・本部から合格者の受験番号が発表され、ホームページでの発表はその日の午後に発表です。

中小企業診断士の仕事内容

中小企業診断協会の資格は「一般社団法人 中小企業診断協会」が運営管理を行っております。

中小企業診断協会とは、中小企業診断士の連携を意識した資質の向上を目指すと共に、中小企業診断制度の推進と普及を目的として1954年10月に設立されました。

その後、中小企業支援法に基づいて中小企業診断士試験の認定機関として経済産業大臣から指定されています。また、中小企業診断士の登録、実務補修、更新研修を実施する為に登録されている機関です。

中小企業診断士は人気度も難易度も高く、経営や会社運営、経済の知識をしっかりと理解し習得しなければ合格が厳しい試験なので、出題傾向に合わせてテキストを作成しなおす事を重要課題としている通信講座で学ぶことが一番の攻略法だとされています。

中小企業診断士について、改めてどんな資格なのか確認しておきましょう。

  • 中小企業診断士とは
  • 中小企業診断士に必要な知識
  • 社労士と行政書士との違い

中小企業診断士とは

主に国内の中小企業の経営診断を総合的に行い、その企業が抱える問題や経営方針に対して助言(コンサル)をすることです。

経営コンサルタントという意味でいえば国家資格の中ではこの中小企業診断士しか認められておらず、専門的な知識を駆使して企業を支えることが主な業務となります。

中小企業を主とする理由は大手企業には会計士などが所属していることが多く、コンサルも会計士が行っていることから中小企業診断士は名前の通り中小企業をメインに活躍するコンサルタントとなるためです。

中小企業診断士に必要な知識

中小企業診断士に必要な知識は経営に関わる全ての知識となります。

これは企業の経営コンサルを行う為のあらゆる知識が必要となるためです。

そのため、1次試験は経済学・経済政策、財務・会計、運営管理、企業経営理論、経営法務、経営情報システム、企業経営・企業政策の7科目です。

企業に必要な知識を全て身につけておくことで中小企業の経営を見極められるようになるでしょう。

中小企業診断士はアメリカのMBA(経営学修士)とよく比べられますが、MBAに遜色ないほど難解だといわれており、国家資格の中でも高難易度を誇ります。

MBAと中小企業診断士の違いを比較してみた!どちらがおすすめ?

社労士と行政書士との違い

中小企業診断士は経営コンサルタントとして認められる唯一の国家資格です。

類似した資格である社労士税理士行政書士と比べ、最も自由度が高い国家資格です。

社労士は保険業務、税理士は税務関連、行政書士は書類作成業務に特化した資格となっていて、一方で中小企業診断士は企業の経営能力を総合的に診断するための資格となっています。

中小企業診断士の方が包括的な内容をカバーしているため、社労士や税理士、行政書士と比べて独立しやすい資格です。

ただ、これらの類似資格と範囲が重なる部分があるため、中小企業診断士の資格取得後に類似資格も併せて取得を目指す方も多くなります。

行政書士と中小企業診断士の仕事内容の違いは?ダブルライセンスの活かし方や資格難易度

中小企業診断士の就職先・年収相場

中小企業診断士

中小企業診断士に適した人はどんな人なのか、就職先や年収相場など、資格取得後についても考えておく事が必要になります。

これからどのように資格を活用していくかで大きく変化していくのです。

中小企業診断士所持者の職業例

主にコンサルタント業務を行う事が多い中小企業診断士ですが、資格を取得していれば企業内での需要が高まり、昇進や待遇面でも大きく変化していきます。

  • 経営コンサルタント
  • 企業内コンサルタント
  • 企業の経営企画部など

中小企業診断士の就職先や転職先は?おすすめは企業?事務所?

中小企業診断士に向いている人

自身で起業し事業を行うことを目的としている方、または起業の経営中枢に直接携わりたい人、外部経営コンサルタントなど、企業内ではかなり高い地位を目指す人などが多くいます。

また自己啓発として自分のスキルを高めたい人なども資格取得を目指しています。

中小企業診断士に向いている人は以下のようになります。

  • 人と関わるのが好きな人
  • 献身的な対応ができる人
  • 冷静で分析能力の高い人
  • 決断力のある人
  • 率先して業務をこなす人

中小企業診断士と同じ分野の他の資格

同じ分野の資格としてはコンサルタントや経営の知識などを活かした資格も多く、合わせて持つことで社会的に価値ある人材として、企業にとっても独立にも強く幅広く活躍する事ができるでしょう。

  • コンサルタント関連
  • 税理士
  • 公認会計士

中小企業診断士の年収・給料相場

この資格を持っている方の年収は一般より高めだといわれていて、独立している場合などは個人差が非常に大きい為、平均を出すことは難しいといわれています。

企業内で資格を持っている場合は高く設定されることが多く、中小企業診断士の平均年収は700~800万円です。

少ないように感じられた方もいらっしゃるかもしれませんが、1,500~2,000万円の年収を超える中小企業診断士も世の中にはたくさんいらっしゃいます。

他の士業系資格保有者と比べると、稼げている人と稼げていない人で二極化の傾向もあるようです。

中小企業診断士の平均年収はいくら?年収を上げるポイント・業務ごとの報酬を解説

中小企業診断士の売り上げ

経営診断などの依頼は公的な業務より民間業務の方が単価が高くなっていますが、民間業務に必要とされる難易度は高く、専門的なスキルを有していなければ獲得は困難となります。

その為に中小企業診断士として専門的な能力を活用して活躍できるのです。

中小企業診断士の売り上げの数値は以下のようになります。

  • 500万円以内:【H28】27.2%【H23】31.3%
  • 500万円~1,000万円以内:【H28】34.8%【H23】30.8%
  • 1,001万円~2,000万円以内:【H28】27.9%【H23】23.8%
  • 2,001万円~3,000万円以内:【H28】5.8%【H23】6.0%
  • 3,001万円以上【H28】4.3%【H23】6.0%

中小企業診断士の現状

現在、試験内容が一部変更となり7科目のうち一定の点数を取ることができた科目は次の試験では免除されるなど資格を取得することが比較的ですが容易となり、目指しやすい資格となりました。

また難関資格だけあって企業からのオファーも多く就職や転職に大変有利であることは間違いありません。

中小企業診断士の将来性

現在、起業することが以前と比べ容易となり、新しい法人が次々と誕生しています。

その中で起業の経営管理を任せたいと考えられる企業家も多く、経営コンサルを外部に委託する中小企業は数多く存在します。

また企業内診断士として自分の勤める会社内の事業のコンサルなどを行うことも多く、その需要は高まってきているので、中小企業診断士の業務は多岐にわたり必要とされる人材であり、将来性は高いと言えます。

中小企業診断士の独立について

他の資格と比べると非常に独立色の強い資格といえるでしょう。

この資格を持たずに経営コンサルタントを行っている方も多いですが、中小企業診断士を持っているコンサルタントの方が社会的に見て信用されることは間違いありません。

中小企業診断士は独占業務である

しかし、中小企業診断士は実質的に独占業務の仕事があり、公共機関などからの経営診断の依頼を受ける公的診断などがあります。

民間コンサルティング会社に依頼する事が多いですが、公共機関のほとんどが中小企業診断士協会に依頼を行うのです。

依頼が来た場合の仕事は中小企業診断士が行うので、独占業務とされています。

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