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自衛隊の平均年収・給料はいくら?階級・役割別に紹介

更新日:2024-04-16

自衛隊の平均年収・給料はいくら?階級・役割別に紹介

自衛隊は、私達の安全な生活と平和を陰から支えている職業です。

普段自衛隊と接する機会はなかなか無いため、実際にどんな仕事をしているのか、どれくらい収入があるのか分からない方もいるでしょう。

将来的に自衛隊への入隊を希望するのであれば、キャリアアップに合わせて年収がどの程度伸びていくのか把握しておくことも大切です。

そこで今回は、自衛隊の平均年収や主な仕事内容、階級や幹部など自衛隊内部の仕組みについても詳しく解説します。

また、自衛隊の福利厚生についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

    この記事でわかること

  • 自衛隊の平均給与・年収
  • 自衛隊の仕事内容
  • 自衛隊の階級ごとの役割
  • 自衛隊の福利厚生について

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自衛隊の平均年収・給与

自衛隊は時には命にかかわる業務を行うことから、給料や年収は一般的な公務員よりも比較的高めに設定されています。

とは言っても、陸海空問わず、自衛隊は階級が全て物を言う縦社会となっているため、階級や勤続年数、また任務内容によって給与や年収は大きく変動します。

候補生の平均年収・給与

自衛隊の候補生の平均年収は、各種手当や年に2回あるボーナスを含めると約400万円です。

候補生は、いわゆる最初に任官された階級のことで、最初に支払われる給与は民間企業でいう初任給にあたります。

候補生の月給は15〜24万円程度です。

一般的な自衛官候補生が15万円程度であるのに対し、大学卒・大学院卒のいわゆるキャリア組にあたる幹部候補生は25万円程度支給されます。

「曹」・「尉」クラスの平均年収・給与

自衛隊では、階級が上がると給与も上がります。「曹」・「尉」クラスの年収の目安は、約450万円~600万円です。

月給の場合は、「曹」が19〜43万円程度、「尉」では22万円~47万円程度支給されます。

勤務地や配属部隊、業務内容によって差があるものの、候補生と比べて大幅に年収がアップする階級です。

佐官以上の幹部クラスの平均年収・給与

幹部クラスの「尉官」「佐官」及び「将官」になると、平均年収は800万円以上となります。

月収換算では35万円~65万円程度が目安です。さらに将校や幕僚長などのトップクラスの階級になると1,000万円~2,000万円程度の年収となります。

ただし、幹部クラスにまで昇級できるのは、自衛隊員の中でもほんの一握りの優秀な人材です。

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自衛隊の仕事内容

皆さんも既にご存知の通り、自衛隊とは我が国日本の平和と安全を守るための組織で、万一日本が近隣諸国からの攻撃など驚異に晒された際に防衛することが最大の使命となっています。

自衛隊といってもそれぞれ部署によって役割は異なり、陸上自衛隊、海上自衛隊、そして航空自衛隊と陸・海・空から日本の安全を守ります。

近年では中国や北朝鮮など近隣諸国によるミサイル発射や日本領海への侵入など緊張状態が高まりつつあるため、自衛隊の意義というのも改めて注目されています。

自衛隊のメイン業務は陸・海・空からの防衛業務ですが、その他にも自衛隊には重要な役割があります。

例えば、国内で地震や台風など自然災害が発生した際に消防隊などと連携して行う「緊急救助活動」、海外の紛争地域での平和を維持するための様々な活動や国連PKOへの派遣など「国際平和協力活動」も自衛隊の重要な役割となります。

自衛隊の階級と主な役割

陸海空問わず自衛隊の組織内には共通の階級があります。

一番上の階級から将官、佐官、尉官、曹、そして士の5つの階級となっており、将官、左官、そして准尉を除く尉官が幹部クラスとなっています。

更にこれらの5つの階級内で細分化され、将官は自衛隊における最高階級である将、次いで将補、佐官は1〜2佐、尉官は1〜3尉に加え准尉、曹は曹長を筆頭に1〜3曹、士は士長を筆頭にし1〜2士まであります。

陸上自衛隊の階級や役割

陸上自衛隊の場合、階級の呼称は陸将、1等陸佐など共通階級に「陸」という文字が入ります。

陸上自衛隊はその名の通り陸での活動を主とし、自衛隊の中でも最大規模の組織となっています。

日本全国に駐屯所はおよそ160箇所あり、14万人以上もの隊員が存在します。

陸上自衛隊の主な役割としては、国民や国土を諸外国からの攻撃や脅威、また災害等から守るために陸上での戦闘や情報収集に当たります。

その他にも道路や橋の建設、不発弾の処理や災害時の救護及び復興活動に携わります。

また、外国の首相や大統領、その他VIPを国内に向かい入れる際に彼らの警護及び訪問施設の警備なども陸上自衛隊の重要な役割となります。

海上自衛隊の階級や役割

海上自衛隊の場合、階級の呼称は海将、1等海佐など共通階級に「海」という文字が入ります。

海上自衛隊の使命は日本の領海を守り、海外の船や軍艦などの侵入を防ぐことです。

海上自衛隊は自衛隊の艦隊や潜水艇から日本の領海及び周辺地域を常に監視し、万が一領海への不法侵入が合った場合にはまず海上保安庁が対処し、海上保安庁だけでは対処しきれない場合に海上自衛隊が出動します。

その他にも日本の貿易船などを海賊や敵船からの警護を行うこともあります。

航空自衛隊の階級や役割

航空自衛隊の場合、階級の呼称は空、1等空佐など共通階級に「空」という文字が入ります。

陸上自衛隊が陸から、海上自衛隊が海からの脅威の防衛を行うのに対して、航空自衛隊はミサイルや戦闘機など空からの脅威に対する防衛業務を行います。

日本の領空内に不法侵入した航空機などに対し、最初は退去命令を発信し、場合によってはミサイルや自衛隊機を出動させて日本の空を守ります。

自衛隊の福利厚生

自衛隊は特別職の国家公務員ですが、給与だけでなく福利厚生も民間と同等もしくは手厚くなっている点が特徴です。

ここからは、自衛隊の福利厚生や自衛隊ならではの各種手当について紹介します。

各種手当・福利厚生が手厚い

自衛隊は各種手当てや福利厚生においても、非常に高待遇と言われております。

一般的な国家公務員にもあるいわゆるボーナスや扶養手当、夜勤手当はもちろんのこと、航空機の操縦に対して支払われる「航空手当」、任務においてパラシュートを使い地上に降下した際に貰える「落下傘隊員手当」、また救助活動や復興活動の際に支給される「災害派遣手当」など自衛隊独自の手当が複数あります。

これらの手当は年収に上乗せで支払われるため、自衛隊は比較的高額な収入を得ることができるのです。

衣食住に関する費用は基本的に無償

陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊など自衛隊には各駐屯地がありますが、基本的に任務中はその駐屯地で生活することになります。

そのため福利厚生の面でも優遇されることになり、住居費、食費、被服など衣食住に関する費用は基本的に無償となっています。

また、病気やケガをした際には各駐屯所や近隣地域に設置してある病院にて無料で診察や治療を受けることができます。

自衛隊は高収入でかつ福利厚生も充実

今回は自衛隊の平均年収や階級、また各部署での役割について詳しく紹介しました。

自衛隊には陸上自衛隊、海上自衛隊、そして航空自衛隊と3つの部署がありますが、自衛隊共通の使命は日本の安全と平和を守ることです。

任務においてときには命にかかわる危険な業務を行うことがあるため、収入は非常に安定しており、一般的な公務員よりもやや高めの平均年収となっております。

また、年収に加えて各種手当や福利厚生が充実しているということも自衛隊の魅力となります。

将来自衛隊を目指している方は以上で紹介したことをぜひ参考にしてください。