通信制高校を卒業する為に必要なことを徹底解説! 更新時間 2023.01.18
通信制高校は全日制高校と違い、各生徒の状況に柔軟に対応してくれる学校として有名です。
今回は通信制高校を卒業する為に必要なことを解説します。
通信制高校は全日制高校と違い単位制となっています。
単位制ならば3年より早めに卒業することが可能なように見えますが、実際通信制高校も最低3年間在籍する必要があります。
通信制高校ならではの卒業条件となっているので、全日制高校との違いをしっかり把握しておきましょう。
全日制高校から通信制高校に転入・編入する場合の卒業条件も詳しく説明しています。
これから通信制高校に進学する人や転入・編入を考えている人は参考にしてください。
通信制高校を卒業するために必要な条件
まず通信制高校を卒業する為に必要な条件をまとめました。
通信制高校を卒業するために必要な条件
- 3年間在籍すること
- 74単位取得
- 特別活動30単位取得
通信制高校は学年制ではなく単位制となっています。
単位制になっているので、卒業に3年以上かかってしまう生徒も居ます。
全日制高校と違って毎日通学する必要はないのですが、しっかり規定単位を取得しなければならないので、学習ペースをしっかり管理する必要があります。
【卒業条件1】通信制高校に最低でも3年間在籍しなければならない
高校卒業資格を得るには、最低でも3年間以上の在籍期間が必要です。
これは学校教育法で定められているので通信制高校でも適応されます。
編入・転入の場合、前の高校での在籍期間も在籍期間に含まれます。
通信制高校だからといって3年以下で卒業できるというわけではないのでしっかり理解しておきましょう。
【卒業条件2】3年間の間で74単位取得しよう
通信制高校は単位制となっており、3年間の間で74単位取得する必要があります。
転入・編入組は場合によっては前の学校で取得した単位を引き継ぐこともできます。
転入や編入を考えている人は、学校と相談してなるべく単位を引き継げる形を取りましょう。
通信制高校で単位を取る方法は授業を受けるだけでなく、テストやレポート提出も含まれています。
レポート提出安クリーングを何度も休んでしまったり未提出が続いてしまったりすると単位取得することができないので注意しましょう。
【卒業条件3】特別活動30単位も卒業に必要!
特別活動というのはHRや体育祭・修学旅行といった行事のことで、3年間で30単位以上参加する必要があります。
通信制高校は全日制高校と違い、毎日通学する必要はありません。
通信制高校での特別活動単位の取り方は年に数回あるスクーリングで行います。
通常単位だけでは卒業できないので注意しましょう。
スクーリングが一切必要無い通信制高校もあるので、どうしてもスクーリングができないという人はスクーリング以外で特別活動単位を取得できる通信制高校を選択しましょう。
通信制高校での単位の取得方法
通信制高校での単位取得方法をさまざまです。
通信制高校での単位の取得方法
- 学校で用意された学習プログラムをこなす
- レポート提出
- スクーリング
- 単位認定試験
通信制高校での単位取得方法は上記の通りです。
通信制高校でもテストは存在するので、しっかり学習プログラムをこなしましょう。
単位取得の中にスクーリングも入っているので、全日制高校のように毎日通う必要はありませんが通学日をしっかり把握しておきましょう。
編入や転入で通信制高校に入学した人は単位が引き継ぎできる
編入・転入で通信制高校に入学した人は単位を引き継ぐことができます。
全日制高校を中退してしまった人は単位取得認定をもらっていない場合もあるので注意しましょう。
単位を引き継げる場合は在籍した年数も引き継げるので、通信制高校に3年以上在籍する必要はありません。
全日制高校と通信制高校の卒業条件の違いを解説!
全日制高校と通信制高校の卒業条件は何が違うのか詳しく解説していきます。
全日制高校は通信制高校に比べて規則が厳しく、ドロップアウトしやすい環境にあるように見えがちですが、通信制高校の方がある意味厳しかったりします。
学年制・単位取得制どちらが自分に合った学習方法なのか考えて選択することも大切なので、卒業できる条件の違いをしっかり理解しましょう。
【違い1】全日制高校は学年制!通信制高校は単位制
全日制高校は学年制で卒業できるようになっています。
通信制高校は単位制となっており、規定どおりの単位取得をしていないと卒業することはできません。
一般的な全日制高校は学年ごとのカリキュラムを3年間こなすことができれば卒業できます。
通信制高校は全日制高校のように毎日通学する必要はありませんが、在籍しているだけで資格が取れるというわけではありません。
上記の理由から通信制高校で卒業するのに3年以上かかってしまう生徒が多くなっています。
全日制高校は学習内容や条件も通信制高校より厳しめとなっていますが、カリキュラムをこなせば資格を貰えるので、生徒によっては通信制高校より簡単と思う可能性があります。
【違い2】通信制高校は費用さえ支払えば3年以上かかっても卒業可能
通信制高校は費用を払い続けていれば、在学可能で3年以上かかっても卒業することができます。
全日制高校の場合、各高校によってルールが変わりますが留年2回したら退学決定の学校や1回でも留年決定したら自主退学しなければならないところもあります。
通信制高校は、大きな問題が無い限り退学処分にはなりません。
多少の問題が起きても先生が柔軟に対応してくれるので、困ったことがあれば相談してみましょう。
【違い3】学習についていけず、卒業できなかった生徒に対しての対応が違う
学習カリキュラムについていけず、卒業することができなかった生徒が出た場合通信制高校の対応と全日制高校の対応は異なります。
通信制高校の場合、現役高校生以外の生徒たちも受け持っているので、3年以上かかったとしてもしっかり卒業できるプランを提示してくれます。
全日制高校は、通信制高校レベルに対応してくれることは少なく中退してしまう生徒が多数存在します。
全日制高校の対応が悪いという訳ではありませんが、高卒の資格をなんとしてでも取得したいという人は通信制高校の方が適しています。
通信制高校の卒業が3年以上かかってしまう生徒もいる!原因と対処法
通信制高校は各生徒の状況に応じた学習プログラムを提示してくれますが、3年で卒業できない生徒も居ます。
2017年度の通信制高校卒業生の10%が3年以上在籍して卒業しているデータがあります。
公立の通信制高校の場合、学費を抑えて通学できるので3年以上かかっても費用を払い続けて通学することが可能ですが、私立の通信高校は学費が高いので通い続けることが不可能になってしまう生徒も居ます。
できるだけ3年で卒業する必要がありますので、卒業に3年以上かかってしまう原因と対処法を把握しましょう。
自主的に学習するモチベーションを保てない人はサポート校がおすすめ
多くの通信制高校に通っている生徒が卒業できない原因は、学習内容についていけなかったりモチベーションを保てなかったりが挙げられます。
通信制高校は全日制高校と違い、自主性を求められる学習プランとなっていますのでどうしても自分で管理できないという人は他の機関に頼る必要があります。
サポート校や塾は学習プランにつまずかないように支援してくれるサポート体制があります。
自主的に学習を進めていくことが厳しいと感じた人は、早めに先生と相談して学習をサポートしてくれる機関を頼りましょう。
費用がかかってしまいますが、卒業できずに通信制高校に学費を払い続けるよりか安く済むのでおすすめです。
サポート校について詳しく知りたい方は「サポート校とは?」も参考にしてみてください!
通信制高校へ転入・編入する場合卒業にかかる年数が変化!ケース別に解説
通信制高校へ転入・編入する場合、状況によって卒業にかかる年数が変化します。
全日制高校から通信制高校へ入学しようと考えている人は、現在の状況を把握して卒業までにどのくらい期間が必要なのか把握しておきましょう。
全日制高校1、2年制で中退し編入する場合最短でも3年以上かかってしまう
学年制の高校では1年ごとに単位取得認定をするので、1年生の途中で中退した場合単位を取得できていないということになります。
1年生の途中で中退してしまった人は、通信制高校で編入学扱いとなり1年次の4月に編入学します。
上記の理由から通信制高校に入学後最低でも3年以上在籍して卒業する必要があります。
2年で全日制高校を中退した場合も同じで、2年次の4月に通信制高校へ編入する扱いになるので、最短でも合計で3年以上かかってしまいます。
中退してしまうと、単位を引き継ぐことができないということを念頭に入れておきましょう。
全日制高校に在籍している途中で通信制高校に転入した場合単位を引き継げる
全日制高校在学中、通信制高校に転入をする場合単位を引き継いで通信制高校に通うことができます。
例えば1年制の10月末まで全日制高校に在籍していた場合11月から通信制高校の1年次に転入し単位を引き継ぐことができます。
上記の理由から1年次を最初からやり直す必要はありません。
中退する前に転入手続きをおこなうと単位を引き継げるので、通信制高校に編入する際はなるべく中退する前に転入しましょう。
学年が切り替わるタイミングでの転入・編入は取得している単位によって条件が変化
学年が切り替わるタイミングで転入・編入を考えている人は、次の年次からスタートが可能で合計3年で卒業することができます。
ただし、取得している単位があまりにも少ない場合は前年次からやり直す必要があるので注意して下さい。
通信制高校は卒業までにかかる年数が人によって異なるので、最短年数で卒業したいと思っている人は先生と相談して卒業までのカリキュラムをしっかり組みましょう。
通信制高校の卒業は最短でも3年必要!転入・編入の場合でも3年以上かかることもあるので注意
通信制高校の卒業は最短でも3年必要ということがわかりました。
転入・編入の場合でも単位取得数によっては3年以上かかるので注意しましょう。
最短年数で卒業したい生徒は、先生と相談して自己管理が必要な自主学習プランをしっかり組みましょう。
通信制高校を通うかどうか迷っている方は「通信制高校のメリットデメリットを完全解説」も参考にしてみましょう!