多動症でも高校にいける!?通信制高校であれば安心 更新時間 2023.01.12
多動症に悩まされている若い学生の方、高校には進学したいけどみんなと一緒に高校生活をおくれるか不安になりますよね。
また、普通の高校だと難しいのではないかと進学を諦める方も中にはいらっしゃるのではないかと思います。
しかし、そんな多動症のような発達障害を持っていても高校生として授業を受けることや、高卒認定を貰うことは可能です。
今回はそんな多動症の方でも安心して学生生活を送れる高校を紹介したいと思います。
多動症とは
まず、多動症とは、発達障害の一つで、 生まれつきの行動や思考の特性です。
まず、発達障害には人とコミュニケーションが困難な自閉スペクトラム症や、読み書きや計算が極端に苦手な限局性学習症、注意が持続できなく 衝動性が高い注意欠如・多動症があります。
発達障害の一つである多動症は、注意欠如の症状として、日々の活動で忘れっぽかったり、課題を順序立てることが困難であったり、指示に従えず勉強をやり遂げられないなどの特徴があります。
また、多動性や衝動性の症状としては、そわそわと手や足を動かしたり、席についていられなかったり、じっとしていられないなどです。
多動症で通信制高校進学はあり!?
多動症には上記で述べたような特徴があり、症状の強さによっては普通の全日制の高校に通うことが困難だと考えている人、または進学するのが不安に感じる人も多くいらっしゃると思います。
そこで、通信制高校というものがあることをご存じでしょうか。
また、通信制高校は聞いたことがあっても、実際にどのような方が在学しているのかあまりよくイメージがつかない人もいるでしょう。
そんな方々に、今回は通信制高校をご紹介したいと思います。
多動症の人に通信制高校がおすすめ
多動症などの 発達障害をもっている方でも安心して学校生活を送れる学校として通信高校がおすすめです。
では、通信高校 とはどのような高校なのかご紹介したいと思います。
通信制高校とは
まず、通信制高校とは、基本的には自宅学習が中心となるところがほとんどです。
大半の方が通っている高校を全日制高校と呼び、全日制では平日の昼間、ほとんどが定時制で朝から夕方まで平日は毎日学校に通って授業を受けますよね。
また、全日制高校の中には夜間などもあるので、仕事をしている方などは夜間に定時制で授業を受けに行くこともあります。
しかし、通信制高校とは、学校の授業は基本的には通信制で、登校日があり、登校日には授業を受けますが、ほとんどは自分でレポートを提出したり、テストを受けて単位を修得していきます。
したがって、通信制の高校は単位制や2学期制を採用している学校が多いです。
通信高校生にはどういう人がいる?
通信制の高校は全日制と異なり、少し特殊な制度を持った高校です。
そんな通信高校ですが、実際に通信制高校に通う生徒の中で特別な支援を必要としている人がいます。
また、さらにその中には、学習障害や発達障害をもった人もいます。
多動症で通信制高校を選ぶメリット
そんな通信制高校ですが、通信制高校ならではのメリットがあります。
では、多動症のような発達障害をもった方でも安心して学校生活をおくるために、通信高校を選ぶメリットとはなんでしょうか。
具体的に紹介したいと思います。
- 通信制高校は卒業しやすい
- 通信制高校は登校回数が少ない
- サポート体制が充実している
通信制高校は卒業しやすい
まずは、通信制高校は卒業しやすいことです。
全日制の高校には、3年間で大体70単位ほど修得しなければならない単位があります。
また出席日数などもみられるため、3年間で必要な数を出席し、単位をとらなければ留年となってしまいますね。
しかし、通信制高校は、 3年間以内という決まりがないところがほとんどです。
また、単位も、課題レポートの提出や添削指導、一定時間の登校日に参加し、試験に合格することで卒業できるようです。
したがって、全日制の学校と比べて卒業しやすいというメリットがあります。
通信制高校は登校回数が少ない
次に、 通信制高校は登校して対面で授業を受ける回数が少ない です。
毎日登校する必要がなく、教室で一斉に授業を受けることもありません。
基本的には自宅で教科書などの教材を参考にしながら課題のレポートを作成し、郵送して添削してもらうことによって進めていきます。
したがって、各自のペースで学習を進めていけますね。
じっと座っていることが苦手であっても、登校回数が少ないことから、 各自で集中できる時間にコツコツ進めていけることができます。
サポート体制が充実しているサポート体制が充実している
そして、さらに 通信制高校ではサポート体制が充実しています。
一般的な全日制の高校であれば、クラス制で担任の先生は約30人から40人ほどの生徒を見ているため、クラス全員分を把握して指導していかなければならないので、一人ひとりのサポートには限界があります。
しかし、通信制の高校は基本的にはクラス制ではありません。
多動症で通信制高校を選ぶデメリット
通信制高校には、卒業がしやすかったり、登校回数が少ないので各自のペースで仕事を進めることができたり、サポート体制が充実していたりというメリットがあると紹介しました。
一方で、通信制高校は、一般的な全日制の高校とは大幅に異なることから、デメリットもあります。
ではどのようなデメリット があるのか見ていきましょう。
- 友達がつくりづらい
- 学校の数が少ない
友達がつくりづらい
まずは、友達が作りづらいという点です。
やはり、登校回数も少ないことから、同じ高校に通っている生徒とコミュニケーションを取る機会が全くありません。
したがって、通信制高校で知り合った同じ生徒と一緒にどこかに遊びにいったり、ご飯を食べたりすることは全日制の高校と比べてあまり多くないと思います。
友達をつくりたい人は、入学する前によくコースを調べて、通学する回数が多いコースを選ぶといいかもしれません。
また、学校によっては、遠足や合宿などのイベントを開催しているところもあるので、そのようなイベントに積極的に参加するといいと思います。
学校の数が少ない
またもう一つデメリットとしては、学校の数が少ないことです。
通信制の高校が特殊であることもあって、全日制の学校と比べると学校の数はかなり少ないでしょう。
実際に、全日制の高校はおおよそ全国に5000校ほどあるのに対して、通信制の学校の数は250校程度と少ないですね。
したがって、学校数が少ないということから 登校日の際に自宅から遠くなってしまう場合もあります。
通信制高校の卒業生のリアルインタービューについて詳し知りたい方は是非 「通信制高校に進学してよかった!通信制高校の卒業者にリアルインタービュー」を参考にしてみてください!
多動症おすすめ通信制高校
では、実際に多動症をもっている方が、通信制高校に入学するうえで、どのような学校を選ぶべきでしょうか。
選ぶうえで 発達障害や多動症に対して、理解があり、発達障害に対して知識を持った方が常にいて、ケアをしてくれる学校のほうがよいでしょう。
実際に今お伝えした点を踏まえ、おすすめの通信制高校を今日はご紹介したいと思います。
日本ウェルネス高等学校
まずは、日本ウェルネス高等学校を紹介します。
日本ウェルネス高等学校は在宅コースがあり、在宅コースの登校日は年に4回ほどとかなり少ないです。
登校日が少ないという点から、ほとんど学校に通わずに卒業できるので、集団の中で授業を受けるのに不安な方におすすめします。
またコースによって週5日や週2日と通学スタイルを選ぶことができるので、通信制高校でも友達と一緒に授業を受けたい方にもおすすめです。
さらにコースの種類も多く、スポーツやダンス、音楽や声優などの専攻したいものを自由に選ぶことができます。
入学できる都道府県 | 東京都、千葉県、埼玉県、茨城県 |
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制服 | あり ネクタイやリボン、スラックスやスカートは自由選択!自分流にカスタムしよう! |
スクーリング | なし |
クラブ活動 | あり |
ECC学園高校スタイル
続いて、 ECC学園高校スタイルをご紹介します。 ECC学園高校は、不登校経験があった生徒に対してサポートが手厚いです。 集団で授業を受けることに対する不安の理解もあるので、そういった悩みがあった人には向いているでしょう。 登校日は年5回で卒業できるようになっており、iPadで添削などもおこなっています。 また、ボウリングの大会や工場の見学など、イベントや課外活動が多いです。 様々な課外活動で思い出を作りたい人、充実した高校生生活を送りたい人にもおすすめです。入学できる都道府県 | 全国から入学可能 |
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制服 | あり |
スクーリング | あり |
クラブ活動 | あり |
興学社高等学院
興学社高等学院では、発達障害や心の問題を抱えた生徒へのサポート体制が万全です。
認証心理士資格修得者の個別カウンセリングがあるため、心の面から学生生活をサポートしてもらうことができます。
また、ソーシャルスキルトレーニングがあり、社会性や対人関係の築き方を身につけることができるようです。
さらに、発達障害児を受け入れている専門学校とパイプを持っているため、進学実績が豊富です。
実際に早稲田大学や明治大学、駒沢大学などに進学された方もいらっしゃいます。
入学できる都道府県 | 東京都、千葉県、埼玉県、茨城県 |
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制服 | あり ネクタイやリボン、スラックスやスカートは自由選択!自分流にカスタムしよう! |
スクーリング | なし |
クラブ活動 | あり |
また、学校を比較する際に、通信制高校の学費の平均について、「通信制高校の学費の平均を調べる!費用の安い通信制高校を徹底比較!」にまとめているので、是非参考にしてみてください。
多動症でも通信制高校であれば安心
今回は多動症の方でも安心して高校生活をおくる手段として通信制高校をご紹介しました。
以上から見てきたように、通信制高校は学校数が少ないので通学が困難、また友達ができづらいなどのデメリットもあります。 しかし、発達障害への理解や、学習の進め方、卒業要件も全日制の学校と比べてやりやすいと思います。
また、通学や友達ができないといったデメリットも、事前に学校をよく調べて、なるべく家から近い学校を選ぶことや、学校に登校する回数が多いコースやカリキュラムを選択することによって解消できるでしょう。
したがって、多動症のような発達障害を持っていても通信高校であれば安心であるため、おすすめします。
さらに学費の面で心配な方はこちらの記事も学費が安い通信制高校をまとめた「学費が安い通信制高校をご紹介!」も参考になるので確認しておきましょう!