通信制高校に行くためには?受験内容とおすすめ対策をご紹介! 更新時間 2022.05.11
じつは通信制高校に通う生徒が増えているんです。
現在は約22万人が通信制高校に通っていて、今後も増えることが予想されます。
自分のペースで学びながら高校卒業資格が取れることは大きな魅力ですよね!
しかし、全日制の高校とは異なり、通信制高校の受験に具体的にどんな対策が必要かわかる人は少ないでしょう。
このページでは通信制高校に行くためにはどうしたら良いのかをご紹介します。
受験内容と対策を知ることが通信制高校に行くうえで重要なポイントです。
しっかりとおさえて受験を成功させましょう!
また、通信制高校に入学してから卒業するまでの流れについても解説するので是非参考にしてみてください!
そもそも通信制高校って何がいいの?という方は通信制高校への転入を考えている高校生の方へ の記事をご覧ください!
通信制高校の入学形式3つと受験資格をご紹介!
一言で通信制高校の受験といっても、入学の形式は3つあります。
そのため自分がどの形式に該当するかをしっかりと把握し、受験資格を満たしているかを確認してください!
①新入学の受験資格
通信制高校の入学形式としてまず一つ目にあるのは新入学です。
新入学の際の受験資格は以下の通りです。
- 中学を卒業していること
- 一度も高校に入学したことがない
中学卒業から時間が空いていたとしても、一度も高校に入学したことがなければ新入学に該当します。
中学卒業の条件は卒業見込みでも大丈夫です。
また、中学校卒業程度認定試験(中卒認定)があれば、中学を卒業していなくても受験可能です。
ただし、中卒認定の試験は1年に1度しか行われません。
そのため、中卒認定を取得して高校に新入学する場合には計画的に行動する必要があるので注意が必要です。
②転入学の受験資格
次に通信制高校の入学形式として挙げられるのが転入学です。
転入学という名前ですが、一般的には「転校」と呼ばれています。
転入学の際の受験資格は以下の通りです。
- 現在高校に在籍している
転入学の際にはこれまでの高校の在籍期間や単位を引き継ぐことが可能です。
在籍期間はどのタイミングで転入学をしても引き継ぐことができます。
例えば1年生の10月に転入学をしたら、翌年の4月には2年生になれます。
合計3年の在籍期間で卒業することができます。
単位は転入学時点で認定されているものだけが引き継ぎの対象です。
つまり今の学校で授業を履修していて単位が取れそう、というだけでは単位を引き継ぐことができません。
年度の途中で転入学をする場合は、その年度に履修している授業はカウントされないことには注意が必要です。
③編入学の受験資格
通信制高校の入学形式として最後に挙げられるのが編入学です。
編入学の際の受験資格は以下の通りです。
- 過去に高校に在籍していた
転入学との違いが少しややこしいですが、現在高校に在籍している場合は転入学となります。
一方で現在高校に在籍していなければ編入学となります。
編入学の際にもこれまでの在籍期間や単位を引き継ぐことができます。
引継ぎの条件は転入学と同様です。
また、3年の在籍期間というのは最低限の卒業条件です。
そのため、前の高校に数カ月しか在籍しておらず、新しい高校で3年間過ごしたいという場合には合計で3年間以上在籍することもできます。
転入学と編入学について詳しく知りたい方は通信制高校はいつでも入れるの?入学時期と方法についてご紹介!の記事も参照してみてください!
通信制高校の受験内容とは?
前の章では通信制高校の入学形式と受験資格についてご紹介しました。
この章では通信制高校の受験内容についてご紹介します。
自分がどの入学形式に該当するかが分かったら、受験の対策をする必要があります。
しかし、通信制高校の受験でどのような試験が行われているかはそこまで広く知られていません。
受験する試験について知り合格に近づきましょう!
通信制高校の受験内容は面接が中心
通信制高校の受験内容は面接が多くなっています。
面接というと堅苦しい響きがあり、気が滅入ってしまいますよね…
しかし、通信制高校の面接ではそれほど特殊なことは聞かれません。
高校側は受験生がどのような人なのか知るために面接をしています。
具体的な質問の例としては以下のようなものがあります。
- どうしてこの高校を志望したのか
- 将来どうなりたいのか
- 自分の長所・短所
このような質問に対しては事前に回答を考えておくことでスムーズに受け答えをすることができます!
一部の通信制高校では学科試験を受験することも
一部の通信制高校では学科試験を受験することもあります。
学科試験を課す通信制高校は公立高校に多い傾向です。
学科試験というとガツガツと勉強をしなければいけないイメージがありますよね。
ただし、通信制高校で課される学科試験は比較的易しいものになっています。
不安があれば早めに志望校の受験内容を確認しましょう。
そして、必要があれば中学校の教科書や参考書などを見返しておくと安心です。
通信制高校の受験にはどんな準備をすればいいの?
すでにご説明した通り、通信制高校の受験は面接がメインになっています。
そのため、面接の対策をすることが一番の近道です。
この章では面接の対策はどのように行えばいいのかご紹介します!
通信制高校の面接の基本対策!
面接の対策としてまず必要なことは、面接で何を聞かれるのかを把握することです。
面接で聞かれる内容もすでにご紹介した通り、基本的な内容がほとんど。
それらの質問に対して事前に回答を用意することが面接の重要な対策です。
その際、相手に疑問が残らないような回答を意識するとよい受け答えができます。
例えば、「どうしてこの高校を志望したのか。」という質問に対して、「自分のペースで勉強をすることができるからです。」と答えるのはどうでしょうか?
この回答は通信制高校を選ぶ理由にはなっていますが、数多くある通信制高校の中でなぜその通信制高校を選んだのかはわかりません。
相手に疑問が残る回答をしてしまうと、追加の質問で深掘りされる可能性があります。
そのため、「自分のペースで勉強ができるだけでなく、就職のサポートが手厚いからです。」などと相手に疑問を残さないような回答を心掛けましょう!
また、予想される質問に対する回答が用意出来たら、身近な人に面接の練習を頼むとより実践的な訓練になるのでおすすめです。
通信制高校の面接のときの服装は?
普通に暮らしていて面接を日常的に受けるという人は少ないと思います。
そのため、面接の服装は何が正解なの?と言われてもピンときませんよね。
しかし、実は面接時の服装も重要なんです。
もし、いま学生であったり、直近で学生であったりする場合には学校の制服が服装としてベストです。
制服は着崩すことなく、しっかりと身につけましょう。
制服がなければなるべく落ち着いた雰囲気の服がおすすめです。
スーツでもよいですし、ジーンズやTシャツなどでなければ私服でも問題ありません。
また、アクセサリーなどは外しておいた方が安心です。
通信制高校の面接のときのマナーをご紹介
面接のときのマナーも面接官に見られています。
完璧にこなす必要はありませんが、挨拶はしっかりとおさえておきましょう。
入退室時は「失礼いたします。」、面接前後は「よろしくお願いいたします。/ありがとうございました。」と伝えられれば大丈夫です。
また、椅子にもたれかかって座らないなども注意すべきです。
こうした点は自分では気づきにくいので、身近な人に面接の練習をしてもらうのが有効な対策になります。
通信制高校に入学してから卒業するまで
通信制高校への入学を考えるにあたって、通信制高校のシステムを理解することも重要です。
通信制高校は学校による違いも大きいので、ここでは基本的な部分をご説明します。
通信制高校の入学時期は?
公立の通信制高校は、入学時期が4月と10月に限られる場合が多いです。
一方で、私立の通信制高校にはいつでも学生を受け入れている学校も多く存在します。
また、私立の通信制高校は全国から学生を受け入れている場合もあるので選択肢はとても広がります。
通信制高校の卒業要件は?
通信制高校の卒業要件は以下の通りです。
- 3年以上の在籍
- 74単位以上の取得
- 合計で30時間以上の特別活動への参加
また、学校によっては独自の条件を定めている場合もあるので、事前によく確認しておくことが重要です。
通信制で柔軟に授業を履修することができるからといって、授業を詰め込んで3年未満で卒業することはできないことも注意してください。
通信制高校を卒業した後の進路は?
通信制高校を卒業した人は進学や就職をすることになります。
多くの通信制高校ではこうした進路へのサポートを行っています。
就職であれば在学中から職業体験ができたり、特定の技能に特化した授業を行っていたりする通信制高校もあります。
進学であれば推薦入試の制度がある通信制高校も存在します。
大学進学に強い通信制高校について詳しくは通信制高校でも大学進学はできる?大学進学に強いおすすめ通信制高校! の記事をご覧ください!
受験する学校は偏差値で選べばいいの?通信制高校の選び方
受験をして入学する学校は偏差値で入学の難易度が計られることが多いです。
一般的に偏差値の高い学校がいい学校と言われがちですが、通信制高校の場合はそうではありません。
というのも、通信制高校の受験は面接がメインであり偏差値で計ることができません。
また、通信制高校は非常に多様で、その目的もそれぞれです。
そのため通信制高校を選ぶ際は自分のやりたい事をしっかりと理解して、目的に合った学校を選ぶことが重要です。
自分のやりたい事を見つける方法① 将来の選択肢について知る
自分のやりたい事を見つけるうえでまず重要なのが、将来の選択肢について知ることです。
当然のことですが、自分が知らない職業に就くことはできません。
特に近年はインターネットの発達もあり、様々な職業が生まれています。
将来の選択肢にどのようなものがあるのか情報を集め、そのために何が必要かを考えることで自分に合った通信制高校が絞られてきます。
自分のやりたい事を見つける方法② 自己分析をする
将来の選択肢について情報を集めていると、自分の興味をそそる職業が出てくるでしょう。
興味をそそる職業がいくつかあった場合、1, 2個に絞る必要が出てきます。
将来の選択肢を絞るうえでは、自分の「長所・短所」が重要な基準になります。
自分の「長所・短所」について理解をする必要がありますが、自分を客観視するのは難しいことです。
こうした自己分析の手段として、親や親しい友人などに自分ってどんな人?と聞いてみることがおすすめです。
少し気恥ずかしいとは思いますが、手っ取り早く自分が周囲からどのように見られているかを知ることができます。
しっかりと受験対策をして自分に合った通信制高校に行こう!
通信制高校の受験に成功するためには、受験対策が欠かせません。
しっかりと受験対策をすれば合格の可能性はグッと上がります。
また、通信制高校を選ぶうえでは自分のやりたい事に合った学校なのかという視点が重要です。
せっかく合格しても、自分のやりたい事と関係が薄い学校だったら意味がないですよね。
しっかりと事前調査と対策をして自分の夢に近づきましょう!