通信制高校は学費が安い?通信制高校の学費について徹底解説! 更新時間 2023.02.26
通信制高校の学費はどのくらい掛かるか知っていますか?
通信制高校を検討している方も具体的な学費について、知らないこともあるのではないでしょうか。
本記事では、通信制高校の学費について徹底的に解説します。
最後まで記事を読み通信制高校の学費について理解を深めましょう!
本記事で紹介する内容は以下のとおりです。
- 通信制高校の学費の内訳
- 学費の負担を抑えるコツ3選
- 通信制高校とは?
- 公立と私立の通信制高校の違い
- 学費と学校の特徴をみて、自分にあった学校を選ぼう
通信制高校についてもっと詳しく知りたい方は、【通信制高校の基礎】授業の進め方や全日制高校との違いを徹底解説!をご覧ください。
通信制高校の学費の内訳
通信制高校では、具体的にどのような項目にお金が掛かるのでしょうか。
学費の内訳として以下の項目について解説していきます。
- 入学金・授業料
- 施設設備費・教育関連費
- 学費以外に掛かる費用
上記の他にも、修学旅行など参加するイベントによって費用が掛かります。
もちろん、どのイベントに参加するかによって異なります。
イベントに関する費用は学校によって異なりますので、詳細は気になる学校へお問い合わせください。
入学金・授業料
通信制高校の学費は主に入学金と授業料です。
入学金は公立高校で180円~1,200円。
私立高校で5,000円~12,000円です。
授業料は1単位ごとに掛かるため、何科目の授業を受けるかによって変わります。
公立高校の授業料は1単位300円~1,000円。
私立高校は5,000円~12万円が相場です。
卒業までに最低74単位の取得が必要ですので、公立高校では卒業までに10万円程度掛かります。
私立高校では40万円程度掛かるでしょう。
1年間にいくつの単位を取得したいか考えてみると1年間に掛かる費用の目安も計算できます。
施設設備費・教育関連費
通信制高校では入学金・授業料の他に、施設設備費・教育関連費が掛かります。
施設設備費は、主にスクリーニングで学校へ行った際の学校の利用料です。
そのため学校へ通う頻度によっても掛かる金額について変わります。
通信制高校には自宅学習メインコースと通学コースがあり、通学コースの方が施設設備費は高いです。
週に5日通学する場合と週に2回しか通学しない場合では費用が2倍も違うといった例もあります。
通学する頻度を検討される際は施設設備費のことも併せて検討しましょう。
教育関連費は主に教科書代です。
科目ごとによって金額は異なるのですが、公立高校と私立高校と比較しても大きな差はありません。
学費以外に掛かる費用
上記に記載した費用の他に、スクーリングで学校へ登校する際の通学費、自宅で作成したレポートを学校へ送る費用が掛かります。
通信制高校だからといって遠い学校へ進学してしまうと、通学費や郵便料が高額になります。
通信制高校に通う際も自宅から通いやすい学校を選ぶと経済的負担を抑えることができるでしょう。
部活動に参加される場合も部費や道具を揃える費用などが別途で掛かります。
具体的な費用を知りたい方は学校へお問い合わせください。
学費の負担を抑えるコツ3選
上記の記事では、通信制高校に掛かる費用について紹介してきました。
相場で見ると通信制高校は全日制の高校に比べ学費が安いです。
しかし、通信制高校の方が、学費が安いといっても最低でも卒業までに10万円は掛かってしまいます。
そのため、中には通信制高校の学費が負担に感じてしまう方もいるのではないでしょうか。
実は通信制高校は支援金などをうまく活用して学費を抑えることができます。
学費の負担を減らすコツについて、以下の3つ方法を紹介します。
- 就学支援金の活用
- 奨学金の活用
- 特待制度での進学
コツ①就学支援金の活用
1つ目のコツは就学支援金を活用することです。
就学支援金とは、通信制高校を含む高等学校へ通う生徒に対して国から返金不要の支援金です。
生徒の保護者の世帯年収によって異なりますが、最大で1年間30万円の支援金を受け取れます。
就学支援金は学費のみに使用できるもので、高校を通して国に申請し支援金は学費として学校へ直接支払われる流れです。
就学支援金の制度は以前からあったのですが2020年に支援金額の上限が改正され、今では私立の高校でも実質、授業料を無償化できるようになりました。
就学支援金は学校を通じて申請できます。
ご活用の際は進学先の学校へお問い合わせください。
コツ②奨学金の利用
2つ目のコツは、奨学金を利用することです。
就学支援金は学費に充てることはできますが、生活費や通学に掛かる費用には使用できません。
通信制高校への入学を検討している方の中には、生活費にお困りの方もいるでしょう。
奨学金は高校へ通学する生徒のうち条件を満たした生徒に都道府県から支給されるもので、生活費や教材の購入費用に使えます。
通信制高校へ通う生徒の中には、経済的な悩みを抱えている方も少なくありません。
経済面に不安がある方は、就学支援金と奨学金を組み合わせて活用するのもいいでしょう。
奨学金の支給対象は自治体によって異なるので詳細は、お住いの地区の自治体にお問い合わせください。
コツ③特待生制度での進学
3つ目のコツは特待生制度で通信制高校へ入学することです。
特待生制度は学力・スポーツ・芸能など様々あり、最高で学費が一部免除または全額無償になる制度です。
もちろん特待生の基準は学校によって違います。
学力が基準の場合は通信制高校が開催する学力試験に合格した生徒が対象です。
スポーツ・芸能の場合は過去の実績をもとに書類審査で対象者が決定します。
自分に得意な分野がある方は、ぜひ特待生制度を申込してはいかがでしょうか。
通信制高校とは全日制高校と仕組みが違う
通信制高校は文字通り、通信で教育を行うための学校です。
全日制の高校では決められた授業に出席し期末テストに合格して単位を取得します。
一方で通信制高校は自主学習を基本とし、自宅で勉強した内容をもとにレポートを提出して単位を取得します。
通信制高校では取得した単位数が卒業要件を満たすと卒業できる仕組みです。
どの単位をどのタイミングで取得するかはある程度、自由に選択できるため自分のペースで授業を組むことができます。
そのため、働きながら通信制高校に通う人も少なくありません。
卒業時には全日制の高校を卒業したときと同様に高卒資格がもらえます。
通信制高校は自分にあった通学スタイルが実現できるため、毎日学校に通うのが大変な方でも安心して高卒資格を取得できるでしょう。
通信制高校の卒業までの流れを詳しく知りたいという方は「通信制高校の入学から卒業までの流れを解説!登校や卒業の条件は?」という記事もご覧ください!
公立と私立の通信制高校の違い
通信制高校にも公立と私立があります。
公立高校に比べ私立高校の方が、自由度が高くサポート体制が充実しています。
では具体的に、どういった違いがあるのでしょうか。
以下の項目に分けて、公立高校と私立高校の違いを紹介していきます。
- ①受験可能な学区
- ②学費
- ③登校頻度
- ④勉強に対する向き合い方
- ⑤メンタル面のサポート体制
違い①受験可能な高校
公立高校と私立高校では運営団体が違うため、お住いの地区によって受験可能な学校が異なります。
公立高校は都道府県の自治体が運営しています。
そのため、お住いの地域と同じ都道府県内にある学校のみ受験可能です。
一方で私立高校の運営団体は法人や民間の会社が運営しています。
そのため学区に制限はなく全国にある全ての学校を受験できます。
新しい土地で高校生活を送りたい方には、私立高校を視野に入れてみるのもいいでしょう。
ただし、通信制高校にも登校しなくてはいけない日もありますので、通学のことも考えて受験する高校を決めるのも手です。
違い②学費
公立高校の相場は12万円~20万円程度。
私立高校は25万円~200万円が相場です。
公共団体が運営している分、公立高校は学費が安いです。
私立高校の方は芸能やスポーツ、看護コースなど専門的なコースを設置している学校も多く学費の相場も広くなっています。
専門コースではなく一般的なコースを選択される場合は、25万円~50万円程度が相場です。
違い③登校頻度
通信制高校は「登校頻度が少ないこと」が魅力と感じている方も多いのではないでしょうか。
通信制高校だからといって全く通学しないわけではありません。
通信制高校もスクーリングといって、学校に登校して授業を受ける機会があります。
公立高校ではスクーリングの頻度が最低でも2週間に1回。
私立の場合は少ないところだと1年に4~6回と公立高校に比べると断然少ないのが特徴です。
違い④勉強に対する向きあい方
通信制高校を検討されている方の中には、学力に不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
通信制高校は全日制の高校と違い、常に先生が近くにいるわけではなく自習を中心とした学習スタイルです。
そのため自分で勉強のペースを管理し積極的に勉強することが基本です。
特に公立の通信制高校では中学校で学習する内容は身についている前提で勉強が進みます。
学力に不安を感じている方は塾に通ったり、サポート校を利用したりする生徒が多いです。
一方で私立の学校は学習を苦手にしている生徒にも対応するため、小・中学校の段階から勉強を教えてくれるところもあります。
不登校で中学校までの勉強をしてこなかった方や勉強が苦手な方は、私立高校に通うか塾やサポート校の利用も検討してみてはいかがでしょうか。
違い⑤メンタル面のサポート体制
通信制高校に通う生徒は不登校だった方や高校を退学された方、特別な事情があり早くから働いている方が多く在籍しています。
そのため将来や今の生活に不安を抱えている生徒も少なくありません。
公立の通信制高校にサポート体制がないわけではありませんが、カウンセラーなどサポート体制が充実している学校は少ないようです。
私立高校は曜日によってカウンセラーが学校に来たりするなど、精神的なサポート体制が整っているところも多いです。
全日制の高校に比べると通信制高校は退学してしまう方が多くいます。
勉強面でも精神面でも自立が求められる通信制高校では、サポート体制の充実も重要です。
「卒業できるかな」と不安を抱えている方は、サポート体制の整った学校へ進学すると安心ですね。
学費と学校の特徴をみて、自分にあった学校を選ぼう
これまで通信制高校の特徴や学費について、解説してきましたがいかがでしたか。
今回は学費に注目して解説してきましたが、最も大切なことは自分にあった学校を選ぶことです。
就学支援金や奨学支援金が充実し、以前より学費の負担が減らせる今、進学しやすいでしょう。
まずは自分の将来を考えて、適した学校に進学することが大切ですので慎重にご検討ください。
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通信制高校への転入について詳しく知りたい人は「通信制高校への転入を考えている高校生の方へ」もご覧ください。