通信制高校の豆知識教えて!

通信制高校の豆知識教えて!

通信制高校の豆知識教えて!

通信制高校に興味があるけど、「全日制との違いって何?」と疑問に思っている方もいると思います。

そんな方に向けて、今回は通信制高校に入学して卒業するまでの流れや、通信制高校での学校生活を解説しています。

この記事を読むことで、通信制高校の全体像が把握でき、高校卒業を具体的にイメージできるようになるでしょう。

「通信制高校が気になる」「通信制高校の入試ってどんな感じ?」という方は、ぜひ最後までお付き合いください。

通信制高校に入学してから卒業するまで

通信制高校に入学してから卒業するまで

通信制高校も全日制と同じように、最低3年間は在籍が必要です。

入学してから卒業までの流れを、順を追って解説していきます。

学習スタイルを決める

通信制高校を志望するなら、在宅コースか通学コースで気になる学校を絞りましょう。

在宅コースは基本的に自宅で学習を進めるコースで、登校頻度は月に2〜3回や年に数回などと学校によってさまざまです。

自宅学習といっても、動画授業やオンラインミーティングなどがあって、先生や生徒同士の交流も楽しめます。

通学コースは週に1〜3日登校するコースもあれば、全日制のように週5日登校するコースもあります。

登校する曜日を自分で決められたり、自分の好きな時間割を組めたりと、自由度の高い学校が増えてきました。

「中学で不登校だったけど本当は友だちと交流したい」と思っている方には、登校回数を選べるコースで負担をかけないようにしましょう。

通信制高校の日常

通信制高校を卒業するためには、以下の内容を満たす必要があります。

  • 74単位以上を修得していること
  • 高等学校の在籍期間が3年以上であること
  • 必修科目をすべて履修していること
  • 必要な特別活動の時間を超えていること

レポートの提出とスクーリングを行い、単位認定試験で基準点以上の点数を取得し、単位を修得します。

通信制高校ではこの流れを74単位分繰り返して、卒業を目指す仕組みです。

テストが基準点以下であっても再チャレンジできますし、レポートをこなしていれば難しい試験ではありません。

必要な特別活動の時間を超えていることは、ホームルームや学校行事、生徒会活動の時間を指し、30単位時間以上の出席が必要です。

通信制高校には留年がない

通信制高校は「単位制」というシステムを導入しているため、留年という概念がありません。

1年間で習得する単位数は決まっておらず、自分で目標単位数を設定することが可能です。

単位が取れなかった科目があったとしても、不足分の単位のみを補うことで卒業できます。

学年制は1つでも単位を落とすと留年になり、同じ学年をやり直す必要があります、

しかし通信制高校では、すでに修得している単位への影響はありません。

通信制高校と全日制高校のここが違う!

通信制高校と全日制高校のここが違う!

通信制と全日制の具体的な違いは、こんなところです!

  • 通信制高校の朝はゆっくりスタート
  • 1日3時限〜4時限の半日授業が多い
  • 体育祭や修学旅行などの参加は自由
  • 意味不明な校則がない
  • 私服OKの学校が多い

これだけで、なんとなく通信制高校に通うイメージが湧いてきませんか?

通信制高校の朝はゆっくりスタート

通信制高校の授業開始は9時半〜10時が多く、全日制よりも遅い時間に設定されています。

朝起きられない起立性調節障がいの生徒や、通勤ラッシュを避けたい生徒にも優しい時間割です。

全日制に通う同級生と顔を合わせたくない方も、登校時間がずれているので気にせず通学できるでしょう。

1日3時限〜4時限の半日授業が多い

高校で進級・卒業するためには単位を修得しなければいけません。

全日制の学校は、単位修得に出席日数が関係しているため、毎日6時限の授業を受ける必要があります。

一方で、通信制高校は出席日数が関係していません。

単位修得に必要な時間のみ授業を実施しているので、全日制に比べると授業の数が少なく、半日授業の学校が多いです。

体育祭や修学旅行などの参加は自由

通信制高校の多くは、学校行事やイベントの参加は個人の自由です。

学費を抑えたい方は、修学旅行や遠足などを不参加にして、出費を抑えることもできます。

全日制高校でのイベントは「クラスで一致団結」という雰囲気ですが、通信制高校は「参加したい人は参加して楽しもう」と生徒一人ひとりの意思を尊重しています。

意味不明な校則がない

基本的な校則はありますが、全日制高校にありがちな理不尽な校則はありません。

アルバイトを禁止したり、髪型を指定したりはせず、個性を大切にしています。

「ピアスOK」「染髪OK」といった自由な校風の通信制高校も多いですが、社会的マナーやモラル、礼儀は大切にしています。

私服OKの学校が多い

制服はあるけれど「購入は自由」としている学校がほとんどです。

在宅コースや通信コースであれば、制服を着る機会はほとんどないので、購入する必要はないでしょう。

しかし一部の通信制高校では、デザイナーズの制服や、生徒たちがデザインした制服を採用している学校もあります。

アレンジも自由にでき、おしゃれが好きな人は着こなしを楽しみながら登校できるのが魅力です。

新入学

中学卒業見込みの方や、過去に一度も高校に在籍したことがない方は新入学の対象です。

一般的に1〜3月ごろに入試が実施され、4月に入学します。

通信制高校では、4月と10月の年2回に新入学の生徒を受け入れている学校もあります。

高校の学費に困っている方は必見! 「高校の学費が払えない時の対処法!学費を安く高校を卒業するには?」を参考にしてみてください!

通信制高校の入学は3パターン

通信制高校の入学は3パターン

通信制高校には学年がなく、カリキュラムを組んで学習を進めていきます。

初めて高校に入学する方は、1からカリキュラムを受ける「新入学」。

一度でも高校に在籍したことがある方は、カリキュラムの途中から授業を受ける「転入学」か「編入学」で入学します。

新入学

中学卒業見込みの方や、過去に一度も高校に在籍したことがない方は新入学の対象です。

一般的に1〜3月ごろに入試が実施され、4月に入学します。

通信制高校では、4月と10月の年2回に新入学の生徒を受け入れている学校もあります。

転入学

高校在学中の方が、途中で別の高校に移るパターンの入学方法です。

転入学のメリットは、在籍する学校で修得している単位を引き継いで通信制高校に入学できることです。

2年の途中で転入した場合、1年生で習得した単位を引き継げるので、残りの単位だけを習得すれば卒業できます。

新入学は4月か10月に限定されていることが多いですが、転入学は1年を通して受け入れている学校が多いです。

転入を決めたら、現在在学中の学校で単位が修得できているか、担任の先生に確認を取る必要があります。

編入学

編入学は、過去に高校を中退した方が再入学するパターンです。

転入学と同じように、以前の高校ですでに修得している単位を引き継いで、通信制高校に入学することができます。

編入学できる時期は学校によってさまざまですが、通年受け入れている学校が多いでしょう。

1度高校を中退して編入学する場合、周りとの年齢差を気にする方もいると思います。

以下は文部科学省が行った、通信制高校に在籍している年齢別生徒数の調査結果です。

年齢 実数(人)
15歳 52,210
16歳 63,388
17歳 73,182
18歳 18,122
19歳 7,862
20~24歳 13,101
25~29歳 4,280
30~39歳 3,983
40~49歳 1,381
50~59歳 480
60歳以上 278

15歳〜18歳がもっとも多いですが、20歳を超えている生徒も在籍しているのがわかります。

通信制高校には社会人や主婦など、さまざまな生徒が集まっているので、年齢を気に留める必要はありません。

他にはどんな通信制高校があるのか気になる方は必見! 「偏差値60以上の難関大学を目指せる通信制高校一覧!通信制高校の大学進学は不利?有利?」を参考にしてみてください!

通信制高校の入試が知りたい!試験内容や受験資格を教えて!

通信制高校の入試が知りたい!試験内容や受験資格を教えて!

通信制高校の入試について、試験内容や難易度を詳しく解説します。

試験内容

通信制高校の試験内容は、「作文を含む書類選考のみ」か「書類選考と面接」を設置しているケースが多いです。

作文といっても、小論文のように堅苦しい内容ではありません。

「入学後にどのような生活を送りたいか」「なぜ通信制高校を選んだのか」「将来の夢」といった題材で、200〜400字ほどで提出します。

面接がある学校は、書類よりも面接を重視します。

面接は生徒をふるい落とすためではなく、「高校を卒業する意思があるか」「生徒の性格と校風が合っているか」「サポートできるか」などを判断するためのものです。

上手に話すことを意識するよりも、通信制高校に通って勉強したい意志を伝えるとよいでしょう。
一方で、国語・数学・英語の3教科の学力テストを実施している学校もあります。

しかし生徒の学力を把握するためのテストで、入学後のクラス編成やカリキュラム作成に役立てています。

受験資格

中学を卒業している方、卒業見込みの方であれば、誰でも受験できます。

また受験資格に年齢制限はないため、中学卒業から10年以上経っていても受験可能です。

通信制高校には「広域」と「狭域」があり、入学できる範囲が決まっています。

公立高校を受験する場合は、地域の教育委員会が管轄しているため、学校の所在地がある都道府県に住んでいることが条件です。

まれに隣の都道府県から入学が可能な公立高校もありますが、いずれも0〜3校ほどしか選択肢がありません。

一方で、広域から入学できる通信制高校は私立に多く、自宅近くの学習センターやキャンパスに通って卒業を目指します。

学力レベルや出席日数で不合格になることはほとんどない

全日制高校の入試は、学校の偏差値に達していない生徒を「落とすための試験」ですが、通信制高校の入試は生徒を「受け入れるための試験」として実施しています。

生徒の学力レベルや出席日数で、不合格になることはあまりないでしょう。

ただし面接時のマナーや態度が悪すぎると、学校に向いていない生徒と判断されてしまうこともあります。

全日制高校との併願はできる?

全日制高校との併願はできる?

全日制高校と併願して、通信制高校を受験することは可能です。

併願とは、複数の学校の入試を受けることです。

高校を受験する際、通信制高校だけに絞って受験する生徒はわずかで、最低でも2校は受験するケースが多くなります。

通信制高校が気になったらまず資料請求から

通信制高校が気になったらまず資料請求から

今回は通信制高校の豆知識として、入学から卒業までの流れ、全日制との違いを解説しました。

通信制高校は学校・コースによって、さまざまな特徴があります。

まずは高校で何を学びたいか、どんな学校生活を送りたいかを決め、志望校を絞り込んでいきましょう。

校風が自分に合っているかを入学前に確かめたい方は、体験入学をおすすめします。

在校生と一緒に授業を受けたり、普段の様子を見学できたりするので、学校選びを失敗しないためにもぜひ参加してみましょう。

通信制高校のメリット、デメリットについて詳しく知りたい方は是非 「通信制高校に通う5つのメリットデメリット!対策も合わせてご紹介!」を参考にしてみてください!

あわせて読みたい

不登校や引きこもりの親が実はやってはいけない行動6つ

不登校や引きこもりの親が実はやってはいけない行動6つ
不登校や引きこもりの子どもの面倒を見ている親は、毎日不安や焦りでいっぱいですよね。 しかし、子どもを思っての言動が逆効果を生んでいる可能性があるのです。 今回は、親の対応として実はNGなことを6つ紹介します。 子どもの長期的な幸せを願うのであれば、まずは自分自身が前向きな生活を送りましょう。 この…

【まるでドラマ?】制服がかわいい通信制高校一覧!

【まるでドラマ?】制服がかわいい通信制高校一覧!
通信制高校に通いたいと考えている方の中には、「高校生だから制服を着たい!」と思っている方も少なくないのではないでしょうか。 制服があると登校日が楽しくなりますし、何より私服よりも断然楽ですよね! 今回は、登校日が楽しくなるような、可愛い制服がある通信制高校をご紹介していきたいと思います! 通信制高…

【おすすめ】学費が安い通信制高校をご紹介!

【おすすめ】学費が安い通信制高校をご紹介!
通信制高校に通いたい! できるだけ学費が安いところがいいのだけれども、通信制高校って実際に学費がどのくらいかかるのか全く分からない。 そんなお悩みをお持ちの方って多いと思います。 通信制高校もたくさんの学校やコースがあり、迷ってしまいますよね。 ここでは、学費をできるだけ抑えたい人に向けて、学費の…
お住まいのエリア
資料請求される方
操作方法などご不明な方は(無料)
受付時間:10:00~22:00