通信制高校の後悔しない探し方は?選ぶときのポイントを徹底解説

通信制高校の後悔しない探し方は?選ぶときのポイントを徹底解説

通信制高校の後悔しない探し方は?選ぶときのポイントを徹底解説

「自分に合った通信制高校を見つけたいけど、探し方が分からない」と悩んでいませんか?

通信制高校は実にさまざまで、公立か私立かを選ぶかだけでも校風やカリキュラムが異なります。

さらに私立通信制高校の中には、美容師の資格が取得できる学校やネイルが学べる学校、大学進学に力を入れている学校、芸能コースがある学校など、学校ごとの強みも多種多様です。

高校へ進学する目的は一人ひとり違うので、「自宅から近いから」「有名そうだから」という理由で決めてはいけません。

本記事では、通信制高校の正しい探し方、また探すときの基準について解説しています。

後悔しない高校生活を送るためにも、学校選びのポイントを押さえておきましょう。

通信制高校を探すことの重要性

通信制高校を探すことの重要性

通信制高校を適当に選んでしまった結果、入学したあとに後悔するケースは少なくありません。

以下に当てはまる方は、もう一度じっくりと通信制高校を選び直す必要があります。

  • 先生にすすめられた学校をよく調べずに決めた
  • インターネットのランキングが上位だったので決めた
  • 親や親戚に言われるまま決めた
  • 自宅から近いという理由で決めた
  • 1校しか見学せずに決めた

もちろん、調べずに進学した学校が自分に合っていたということもあるでしょう。

しかし複数の学校をしっかりと下調べすることで、もっと自分にピッタリの学校に出会えた可能性もあるはずです。

時間をかけて学校を探すことは、後悔のない高校生活を送るためにも必要不可欠です。

先生や周囲の意見も参考に、家族と話し合いながら、自分が心から納得した上で学校を決めるようにしましょう。

後悔しない!通信制高校の探し方

後悔しない!通信制高校の探し方

令和元年時点で、通信制高校は全国に253校もあり、中でも私立通信制高校の数は年々増加しています。

1校1校を見学に行くのは現実的に不可能ですので、効率よく学校を探せるポイントをご紹介していきたいと思います。

1. やりたいことから探してみる

単純ですが、まずは自分のやりたいことを見つけて、それにチャレンジできる学校を探してみるのがおすすめです。

「高校でやりたいことと言っても、勉強と部活以外に何があるんだろう?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。

実は、通信制高校ではさまざまな専門コースを設けていて、自分の興味のある分野を学ぶことができます。

以下は、私立通信制高校の専門コースの一例です。

  • 芸能コース
  • 美術・デザインコース
  • スポーツコース
  • ファッション
  • 美容コース
  • 声優・漫画・アニメコース
  • ペットコース
  • プログラミングコース

この他にも、福祉や保育、調理師を目指せる通信制高校もあります。

もちろん国語や数学といった、卒業に必要な必履修科目の単位を取りながら、同時進行で学ぶ仕組みになっています。

2. 通学日数で探す

通信制高校は「自主学習」で、自宅で勉強するのが基本の学習スタイルです。

しかし中には、「全日制のように毎日通学したい」「週に3回は学校へ行きたい」と考えている方も少なくありません。

その場合は、どのくらいスクーリングできるか、自宅近くに学習センターやキャンパスが設置されているかを基準に学校を探すといいでしょう。

ただし公立通信制高校はスクーリング回数が2週間に1回ほど、また期末試験の日程も学校側で決められていることが多いです。

「1年目は月に1回くらいスクーリングして、2年目からは週1回に増やしたい」など自分の都合で自由に決めたい方は、さまざまな学習スタイルが用意された私立の通信制高校を選ぶようにしましょう。

3. 学業以外の活動と両立できる学校を探す

通信制高校に通っている人の中には、アルバイトをしながら卒業を目指している人、子育てや介護などと両立しながら学んでいる人もいます。

勉強できる時間が限られているため、少ない時間で単位を取得して卒業を目指さなくてはなりません。

この場合は、出来るだけスクーリング回数が少なく、さらに卒業のためのサポートが手厚い学校を選ぶのがベストです。

「月に1回のスクーリングもむずかしい」という方は、「集中スクーリングコース」が設けられた学校や、オンライン授業が可能な学校を選ぶと卒業しやすいでしょう。

合宿タイプのスクーリングでは、年に1回、3〜5日だけ参加すれば単位が取得できる学校もあります。

4. 本人の健康状態から探す

通信制高校に通う生徒の中には、引きこもりや病気、体調不良などで学校に通えない生徒も少なくありません。

その場合は、不登校の状態に合わせた通学形態が選べる学校を探すことが大切です。

通信制高校の中には、オンライン授業を視聴することで登校日を減免できるところもあります。

また私立の通信制高校では専門家を駐在させ、カウンセリングによる心のケアをしてくれる学校もあり、社会性や対人スキルを身に付けるサポートも行っています。

学校ごとに力を入れいている分野やサポートの特徴が異なりますので、各学校のホームページや卒業率を参考に選んでみましょう。

5. 卒業したあとの進路から探す

高校を卒業したあと、どんな進路を目指すかで高校を選ぶのも1つの方法です。

大学や専門学校への進学を考えている方は、進学コースを設けている学校が合うでしょう。

中には、予備校の講師や塾講師を招いて特別講習を開講しているところもあり、国立大学や有名私立大学の進学実績を誇るところもあります。

また就職を検討している方は、就職に強い資格が取得できたり、就職実績が豊富な学校を選ぶのが正解です。

学校によっては、特定の業界に太いパイプを持つ学校もありますので、就職実績や就職先を調べてみましょう。

6. 部活から探す

意外かもしれませんが、部活動に力を入れている通信制高校もたくさんあります。

スポーツ系、文化系を問わず、大会で優秀な成績を収めている通信制高校も少なくありません。

例えば、福岡県にある「星槎国際高等学校」では、野球部が3年連続で全国大会に出場していたり、ソフトテニス部で全国大会出場した実績を持っています。

また「N高等学校」にはネット部活という活動があり、各界のプロが特別顧問として直接指導してくれるのも魅力です。

オンラインでの将棋や囲碁、ゲームを通したサッカー部や格闘ゲーム部もあり、ネットとリアルを融合した部活動が楽しめます。

「通信制高校でも部活を頑張りたい!」という方は、部活動に特化した通信制高校を探してみましょう。

7. 取りたい資格から探す

通信制高校の中には、就職してから役立つ資格を取得できる学校もあります。

さらに職業体験やインターンシップを経験できたり、ビジネスマナーや社会人としての基礎的スキルを身に付けたりできるのも、全日制・定時制高校にはない魅力といえるでしょう。

下記に、通信制高校で取得できる主な資格をまとめました。

  • 調理師
  • 美容師
  • メイク、ネイリスト、エステテシャン等の美容系の資格
  • プログラマー等のIT系の資格
  • ビジネスマナー検定、電卓検定、簿記などのビジネス系資格
  • トリマー、家庭犬トレーナー等のペット系の資格
  • スポーツトレーナー
  • 介護初任者研修
  • 医療事務、調剤薬局事務などの医療系の資格

学校によって取得できる資格はまったく異なるので、よく調べてから学校を決めることが大切です。

8. すぐに入学・編入ができる学校を探す

通信制高校には別の高校を中退して編入してきたり、全日制高校から転入してくる生徒もめずらしくありません。

全日制や定時制高校であれば、入学・編入できる時期が限られていますが、通信制高校はわりと柔軟に受け入れていることが多いです。

学校によっては随時受け付けているところもありますので、学校に行っていない空白期間を作りたくない人は、そういった学校を探すことをおすすめします。

通信制高校では、以前の学校で習得した単位を引き継げるのも嬉しいメリットですね。

また「中退」や「退学」など、同じような境遇を経験した仲間もいますので、学校で浮いてしまう心配もないでしょう。

9. 本人が抱える課題に対応できる学校を探す

通信制高校に通う生徒の中には、発達障がいや注意欠陥障がい、自閉症などの課題を抱えている生徒も少なからずいます。

その場合は、障害や発達の特性に合わせた体制が整っている学校を選ぶ必要があります。

対人関係や環境、勉強の進め方など、学校側がどんな配慮をしてくれるかが選ぶポイントです。

できれば、担任以外にも相談できる専門家がいたり、個人や少人数制の授業に対応している学校が望ましいでしょう。

学校によっては、保護者同伴でスクーリングができたり、臨床心理士や言語聴覚士などの専門家が在籍していたりします。

一人ひとりの特性を見極めた上で、卒業に向けたサポートに取り組んでくれる学校を探せば、精神的な負担を少なくして卒業することができるでしょう。

10. 学力レベルで探す

学力不振や未学習など、学業面で不安がある場合は、個別指導や基礎学習に力を入れいている学校が最適です。

中学校はもとより、小学校までさかのぼった基礎から学べる学校もあり、生徒一人ひとりの理解度に合わせた授業が受けられます。

学び直しの指導形態には、個別指導や少人数制指導に加え、習熟度別クラスや科目別クラスなどがあり、先生と相談しながらコースを選ぶことも可能です。

以前の復習をするだけではなく、「何回教えれば理解できるか」といった理解度を追求したり、吸収できる速度や理解力の深さを配慮した学校で、高校卒業を目指します。

専門的な指導を受け続けることで、これまで持てなかった学習意欲の増加や自信回復へとつながるでしょう。

通信制高校について詳しく知りたい方は是非 「通信制高校ってなんだろう?簡単にわかりやすく10のポイント」を参考にしてみてください!

通信制高校を選ぶ5つの基準とは?

通信制高校を選ぶ5つの基準とは?

たくさんある選択肢の中から、自分に合った通信制高校を探す方法をご紹介しました。

ここからはさらに取捨選択して、自分にベストな学校を選ぶ必要があります。

通信制高校を選ぶ際には、以下の5つのポイントを確認してみましょう。

  • 1. 学費
  • 2. 広域か狭域か
  • 3. 通いやすさ
  • 4. サポート校
  • 5. 目的にマッチしているか

では、それぞれの項目について詳しく解説していきます。

学費

学費を考える上で決めておくべきことは、「公立にするか私立にするか」です。

公立と私立の通信制高校では、学費が大きく異なります。

以下の表は、公立と私立の学費平均をまとめたものです。

(※金額は当社で調べた目安になり、学校やコース、都道府県によって異なります)
必要な費用 公立 私立
入学金 500円 1~5万円
授業料 1~3万円程度(年間) 20万円~(年間)
※1単位300円~1,000円 ※1単位6,000円~
授業料以外の費用 1.5万円程度(年間) ネットコース3万円〜(年間)
登校コース10万円〜(年間)
合計 2~6万円程度 24万円~

ご覧の通り、公立と私立では「年間20万円以上」も学費に差が生じることがわかります。

設備や教員数、サポートの充実度によって授業料は変わりますので、学費を無理なく支払いながらも目的が達成できる学校を選ぶようにしましょう。

通信制高校の学費について詳しく知りたい方は是非 「通信制高校の費用はいくら?無償化や支援金を徹底解説」を参考にしてみてください!

広域か狭域か

通信制高校にも、小学校や中学校のような「学区」が存在します。

公立通信制高校は地方公共団体の住民を対象としているため、学区が制限されていることがほとんどです。(近年は学区制を廃止している都道府県が増えつつあります)

しかし公立は都道府県内に1〜3校ほどしかないため、選択肢が少ないというデメリットがあります。

一方で、私立には全国から生徒を募集する「広域」の通信制高校と、限られたエリアのみの「狭域」の通信制高校があります。

広域の場合でもスクーリングは必須になるため、全国に学習センターやキャンパスを設けていることも多いです。

また年に1回の集中スクーリングを、本校で行なっているケースもあります。

狭域の通信制高校は、本校がある都道府県の周辺地域からの入学を受け入れていたり、関東エリアや関西エリアなど広い範囲で入学できる学校もあります。

自分が住んでいるエリアによっては入学できない学校もあるので、希望する学校がどのタイプかを調べておくことが重要です。

通いやすさ

スクーリング回数や立地、またレポートの提出方法なども、学校を選ぶときの大切なポイントになります。

働きながら高校に通う場合は、スクーリング回数が少ないことはもちろん、レポートの提出方法が簡単であることも重要です。

中には毎週レポートを郵送しないといけない学校もあり、提出期限を守れない人もめずらしくありません。

今はオンライン上でレポート提出ができる学校も増えていますので、インターネット環境が整っている学校を選びましょう。

また仕事で外出が多い人は、タブレットやスマートフォンで勉強できる学校がおすすめです。

サポート校

通信制高校をサポートする存在として、「サポート校」という教育機関があります。

サポート校と通信制高校に同時入学することで、さまざまな支援を受けながら高卒の資格を取得できます。

言うなれば「学習塾」や「予備校」のような存在で、サポート校だけでは高卒の資格は得られません。

つまり、サポート校と通信制高校の二重で授業料がかかることになりますが、それでも多くの生徒がサポート校を利用しているのが実態です。

通信制高校は自宅学習がベースになっているため、学習意欲がなければ続けられず、また分からない問題があってもすぐに解決できないというデメリットがあります。

そのデメリットを解消できるサポート校は、学習面だけでなく、心のメンタルケアにも対応してくれるのが強みです。

目的にマッチしているか

「通信制高校で何をやりたいか」を基準に、学校を選択するのもいいでしょう。

ただ高卒の資格を取得したいだけなら、公立の通信制高校でも問題ありません。

しかし、「就職するために資格が欲しい」「行きたい大学がある」「ファッションに興味がある」など、自分の目的に合った学校を選ぶこともできます。

とくに私立の通信制高校はさまざまなコースを設けているので、自分の希望にマッチする分野が必ず見つかるでしょう。

まずは「高校を卒業すること」を最大の目的にして、あなたの夢や目標が実現できる学校をピックアップしてみてください。

行きたい通信制高校が決まったらやるべき4つのこと

行きたい通信制高校が決まったらやるべき4つのこと

行きたい通信制高校を見つけたら、以下の手順で入学の準備を進めましょう。

  • 資料を取り寄せる
  • インターネットで情報を収集する
  • オープンキャンパスに参加する
  • 願書を提出する

1. 資料を取り寄せる

まずは各学校のホームページにアクセスして、資料を取り寄せるところからスタートです。

行きたい学校が決まっておらず、これから検討したいという方は、「一括資料請求サイト」からまとめて資料を集めることもできます。

2. インターネットで情報を収集する

学校のリアルな情報を集めたい場合は、実際に学校に通っている、もしくは卒業した先輩の口コミなどが参考になります。

今は色んなサイトから口コミや評判がチェックできますので、その情報を参考にしてみるのもいいでしょう。

ただし匿名での口コミは用心して、最終的には自分の目で確かめて決定することが大切です。

3. オープンキャンパスに参加する

学校の雰囲気や校風を肌で感じるには、オープンキャンパスなどに参加するのが一番です。

各学校では説明会や相談会などに加え、校内見学や体験入学が催されていますので、積極的に参加してみましょう。

「不登校で参加できない」という場合は、先生に相談してみることをお勧めします。

通信制高校にはさまざまな事情を抱えた生徒がたくさん通っていますので、個人面談や自宅訪問などの対応をしてくれる学校も多いですよ。

4. 願書を提出する

受験する学校を絞ったら、出願の届けを出しましょう。

通信制高校では、割とギリギリまで願書を受け付けていますので、「どうせ間に合わないから・・・」と簡単に諦めないようにしてください。

通信制高校選びの基準を抑えて慎重に選ぼう!

通信制高校選びの基準を抑えて慎重に選ぼう!

通信制高校は全国にたくさんあり、とくに私立は特徴や校風がさまざまです。

自分に合った学校を見つけるには、豊富な選択肢から目的に合った学校を探すことが大切になります。

「自宅から近いから」「学費が安いから」という理由で簡単に決めてしまうと、のちのち後悔する事になりかねません。

通信制高校のメリット、デメリットについて詳しく知りたい方は是非 「通信制高校に進学するメリット・デメリット!全日制・定時制の違いや覚えておきたい基本情報」を参考にしてみてください!

資料請求やインターネットでの情報収集、さらにオープンキャンパスや説明会に積極的に参加して、たくさんの情報から総合的に判断しましょう。

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