通信制高校で看護師になる方法を解説!中卒でも看護師になれる! 更新時間 2023.08.06
患者さんに寄り添い精神的・身体的にケアしていく看護師のお仕事って素敵ですよね。
体調不良やケガで通院したときなど皆さんも看護師に携わる機会があり、私生活でも身近に感じる職業の一つです。
しかし、看護師は専門的な知識や技術を使う仕事内容であることから、実際に看護師になることはハードルが高いと感じていませんか?
この記事では「中卒だけど看護師になりたい!」「看護師になるためにはどのような方法があるの?」という方に向けて、通信制高校で看護師になるまでの道のりについて紹介していきます。
看護師の仕事とは?
まずは看護師の仕事内容について確認していきましょう。
通院理由によって看護師が対応する内容は変わりますが、実際に私たちが患者として病院に行ったとき看護師は注射や点滴、体調チェックなどしてくれますよね。
看護師の仕事として、よくイメージされるのは入院患者の世話がありますが、他にも事務作業やカンファレンスをおこなっています。
具体的にはどのような仕事をしているのでしょうか。
診療の補助
診療の補助は医師からあった指示のもと行う医療行為で、患者さんの体調確認や身体的なケアを行います。
具体的には血圧や体温の測定、注射や点滴です。
実際に注射は風邪をひいたときや予防接種に行ったときなど、多くの方が経験したことがあるのではないでしょうか。
患者さんの看護
患者さんの看護は食事・排せつ・入浴の介助、精神的なケアなどが主な業務です。
事故などで体が不自由な患者さんの生活をサポートしたり、病気や入院生活で不安になっている患者さんの相談に乗ったりなど、患者さんの入院生活全般を支援します。
看護師を目指す方は過去に看護師からサポートを受けた経験がきっかけとなり、志望している方が多くいます。
看護師として働く側も患者さんに接することが仕事のやりがいと感じている看護師も多いです。
事務作業
事務作業は、主にカルテの記入やカンファレンスがあります。
カルテの記入は患者さんに症状や治療した内容を記録するものです。
対応した患者さんの数だけカルテがありますので、大変な業務です。
カンファレンスは患者さんの治療内容の確認や入院計画などの情報共有を行う作業で、患者さんそれぞれの医療方針を決めるうえで大切な作業になります。
看護師と准看護師の違い
これまで看護師について紹介してきましたが、ひとくちに看護師といっても実は「看護師(正看護師)」と「准看護師」の2つの役職があります。
主な違いは看護師しての必要な資格です。
看護師は国家資格、准看護師は都道府県の知事が認定する免許です。
もちろん資格によって試験も異なりますし、できる仕事の範囲も違います。
看護師は自らの判断で仕事が行えるのですが准看護師は医師や看護師から指示を受けて、はじめて仕事が行えます。
看護師は准看護師に比べより専門的な知識を持っていることを認められているため、任せられる範囲も増え責任も大きく年収も高いのが特徴です。
どちらの役職を目指すかによって適切な進学方法も変わるため、看護師を目指す方は事前に確認しましょう。
看護師になる方法4選
看護師は准看護師の先にある資格になりますので、ここからは看護師になるための方法を紹介していきます。
実際に中卒から看護師になるためにはどのような方法があるのでしょうか?
大きく分けて4つの方法がありますので、一つずつ確認していきましょう。
准看護師を経て看護師になる
准看護師養成所に2年通学すると准看護師免許の受験資格がもらえ、試験に合格すると准看護師になれます。
准看護師から看護師になるには、准看護師として実務経験を3年以上おこなった上で看護専門学校(全日制)に2年通い、やっと看護師の国家資格を受験できるようになります。
この方法では中卒から医療系の学校にすぐに進学できるといったメリットがあるのですが、看護師になれるまで最短でも7年掛かってしまうといったデメリットがあるので注意してください。
また、定時制の看護専門学校に通う場合は通学期間が3年間必要になりますので、注意しましょう。
看護高等学校へ通学
看護高等学校とは、看護学科がある高等学校のことです。
看護学校は一般的な高等学校と異なり、5年制で卒業時に看護師試験の合格を目指すものです。
5年間という長い期間を1つの学校に通うといった特徴があるのですが、万が一、途中で退学すると最終学歴は中卒になります。
途中で他の学校や大学に転入することは、授業カリキュラムの都合上とても大変ですので看護高等学校へ進学する際は、しっかりと情報を確認しましょう。
また、看護高等学校の数は全国的にも少なくエリアごとにも偏りがありますので、検討される前にお住いの地区の学校数についても確認してみてください。
高卒認定試験に合格して看護系の大学などへ進学する
高卒認定試験とは正式名称「高等学校卒業程度認定試験」といい、高校卒業程度の学力があることを保証するテストです。
あくまでテストなので高卒資格は取得できないのですが、合格すると大学や専門学校に進学することができます。
しかし、試験の全科目を合格しなくてはいけないなど難易度が高いにも関わらず、高卒資格が取得できないところが難点です。
進学コースや看護科のある通信制高校に入学する
中卒から看護師を目指す方に一番おすすめの方法は、通信制学校を経て大学や専門学校に進学する方法です。
通信制の高校は全日制の高校と同様に高卒資格を取得することができますので、途中で就きたい仕事が変わっても融通が利きやすいメリットがあります。
また、自宅学習がメインになりますので毎日通学しなくても卒業できる点が最大の魅力です。
「もう学校に通いたくない!」など学校に通うことが負担に感じている方には特におすすめです。
通信制高校については、次の記事で詳しく説明していきますので確認していきましょう。
中卒でも看護師を目指せる通信制高校とは?
通信制高校とは、通信による教育を行うための学校です。
そのため、登校回数など全日制と異なる点がありますので紹介していきます。
通信制高校の特徴
通信制高校の最大の特徴は、登校頻度です。
全日制の高校は学校へ通学するのが必須に対し、通信制高校は通学が必須ではないことが多いです。
通信高校では週に何回ほど通学するか選択できる場合や年に数回の行事のときのみ通学するなど、学校によって大きく変わります。
授業についてはスクーリングといって登校日に学校で授業を受けるもの、自分でレポートを提出するもの、テストを受けるものと大きく分けると3種類の授業形態があります。
それぞれの授業で出された課題をクリアして単位を取得する流れです。
自分にあったペースでカリキュラムを組むことができるため、人によって在籍期間は異なりますが、最低でも3年の在籍期間が必要です。
経済的な都合でアルバイトをしながらの通学もできるので、無理のない通学方法が選択できるというメリットもあります。
卒業するまでに必要な要件
自分にあったペースで自由にカリキュラムを組み無理なく通学できる通信制高校ですが、では実際にどのような要件を満たすと卒業できるのでしょうか。
一緒に確認していきましょう。
卒業要件は基本的に次の5つです。
- 在籍年数が3年以上
- 必修科目を全て履修している
- 合計取得単位数が74単位以上
- 特別の必要時間数を満たしている
- 在籍期間の学費を全て納入している
項目が多く大変そうに見えますが実際に通学してみると、そんなにハードルが高くないので安心してください。
もっと詳しく知りたいという方は、こちらの通信制高校を卒業する為に必要なことを徹底解説!の記事もチェックしてください!
豊富な専門コース
通信制高校の中には専門コースを設置している学校があります。
専門コースのジャンルは声優や芸能など表現型のコースからプログラミングやPCスキルなどIT系のコースまでと多種多様のコースがあります。
早い段階から専門的に学習したいという意欲から専門コースのある通信制高校に通う学生も少なくあません。
実際に専門コースに進学する生徒の特徴として才能を競う世界で活躍することをめざしている方が多いです。
看護コース
看護コースがある通信制高校では、看護・医療機関と連携していることも多く、高校卒業の資格を取得しながら進学に備えて学習できることが最大のメリットです。
スケジュール例として昼に看護・医療系の予備校で受験勉強をして夜はインターネットで通信制高校の学習と、無理なく両立することが可能です。
他にも通信制高校で1・2年生のうちに必要な単位を履修して、3年生は大学受験の勉強に費やす方もいます。
自由にカリキュラムを組めるということは、自分のペースを自分で管理することが大変な面もありますが、自分の時間を最大限に活かすチャンスでもあります。
通信制高校から看護師を目指す方へ
通信制高校から看護師になる方法について4つの方法を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
それぞれにメリット・デメリットがあり看護師になるために必要な年数も違います。
看護師になる方法を検討するときは、自分にあった方法を選択することが大切ですので慎重に検討しましょう。
この記事を拝見して通信制高校に興味を持たれた方は、無料で資料請求できますので、ぜひ資料請求をして通信制高校を比較してみましょう!
また、通信制高校のメリット・デメリットについては通信制高校のメリット・デメリットを完全解説!の記事もチェックしてください。
皆様の進学が上手くいくことを心より願っています。
この記事をご一読いただきありがとうございます!