掲載依頼・お問い合わせ/リンク集          

[PR]

検察と警察ってどっちが偉いの?仕事の違いや対立する理由

更新日:2024-02-22

検察と警察ってどっちが偉いの?仕事の違いや対立する理由

2018年4月に名探偵コナン「ゼロの執行人」が公開されてから、検察と警察の違いや力関係に興味を持つ方が増えています。

また検察は一般の方に馴染みが薄い職業でしたが、最近は学生の方から興味を抱かれることも多くなってきました。

そこでこの記事では、検察と警察の仕事内容の違いやどちらが偉いといった力関係はあるのか対立する際の理由などを解説していきます。

職業として興味がない方でも、ドラマなどをより楽しむ予備知識になりますので是非最後までご覧ください。


司法試験予備試験合格におすすめの通信講座

検察官の役職と仕事内容

 

検察と警察について解説する前に、まずは検察の仕事・役職について解説していきます。

検察官は主に検事総長・次長検事・検事長・検事・副検事の5つの役職に分けられ、役職ごとに仕事内容も違います。

どの役職であってもその人の判断1つで他人の人生を変えてしまう責任重大な職業であるため、冷静な判断力と物事を客観視できる力が求められています。

検事総長とは?

検事総長は検察官の中で最高位の役職であり、最高検察庁に勤務しています。

全ての検察庁・検察官をまとめ指揮する権限を持っており、最高裁判所で行われる重大な刑事事件などに対応します。

次長検事とは?

次長検事最高検察庁に務めており、主な仕事内容は検事総長の補佐となっています。

また検事総長が何らかの理由で不在の場合、代理として検事総長の権限を扱うことが許可されています。

検事長とは?

検事長高等検察庁に務めており、家庭裁判所や地方裁判所から控訴された刑事事件が扱われる高等裁判所に対応しています。

そして管轄区域の地方検察庁・区検察庁の職員を指揮する権限を持っています。

また、ここまでにご紹介した検事総長・次長検事・検事長は天皇の認証が必要になる重要な役職となっています。

検事とは?

検察官の中で、皆さんがイメージしている仕事をこなしているのがこの検事という役職です。

検事は最高検察庁・高等検察庁・地方検察庁の全てに配属されています。

主な仕事内容は以下の4つに分けられます。

  • 検察官が認知した事件に関して捜査を行い、起訴をするかどうかを決定する。
  • 裁判に立ち会い、被告人が犯罪を行ったことを証明する。
  • 判決確定後、執行機関に対して指揮をとる。
  • 法令に定められた事務作業を行う。

つまり、警察官から送られた事件や直接告発のあった事件に関して捜査を行い、起訴をするのであれば裁判における事件の証明、そして裁判の事後処理まで行うことになります。

副検事とは?

副検事区検察庁に務めている検事で、簡易裁判所などで行われる程度の軽い刑事事件を担当しています。

具体的な仕事内容は検事と同じ内容です。

検事の1日の例

以下に検事が過ごす1日の例をご紹介します。

時間 仕事内容
~08:30 出勤・準備
10:00 取り調べ開始
12:00 昼休憩
13:00 調査書作成
15:00 別の事件の取り調べ開始
17:00 調査書・起訴状作成などの書類業務
~20:00 翌日の準備・退勤

検事の1日の通常業務は、主に取り調べと調査書などの書類作成業務で構成されているようです。

これに加えて裁判やその手続き、自身での捜査まで仕事に含まれるため非常に多忙な日々を送っています

検事のなり方

検事になるには予備試験・司法試験に合格し、1年間の司法修習を受けた後、修了試験に合格する必要があります。

難関国家試験の1つとして挙げられるほど難しく独学での合格は不可能に近いので、アガルートなどの予備校や通信講座に通って合格を目指す方がほとんどのようです。

充実した学習カリキュラム
司法試験合格を目指すならアガルート!

検察と警察の役割の違いとは?

 

検察官の仕事内容を知って頂いた所で、次は警察官との役割の違いについて解説していきます。

どちらも犯罪に対応する職業ですが、その内容は大きく違ってきます。

警察が被疑者を逮捕し検察が裁判へ導く

犯罪が発生した場合、基本的にまず警察官が捜査を行い証言や証拠を集め被疑者を逮捕します。

その後取り調べを行い、48時間以内に検察官に引き渡します。

検察官はそこからもう1度捜査と取り調べを行い、警察の捜査結果が妥当かどうかを判断し起訴/不起訴を決定します。

そこで検察が捜査不十分であると判断した場合、警察へ再捜査を依頼したり警察を指揮して自ら詳細な捜査を行うこともできます。

つまり検察官は警察官の調べた結果を元に事件を捜査することになります。

例外的に、検察官が自ら事件発生現場の捜査から立ち会うこともありますが、それは政治絡みの事件や企業犯罪といった知能犯罪事件が多く、ほとんど行われることはありません。

検察官と警察官では取り調べでも役割が違う

事件が発生した際、検察官・警察官の両方で取り調べが行われますがここにも違いがあります。

警察官は逮捕した被疑者から事実を引き出し、自分たちの捜査の裏付けをすることが基本的な目的となります。

この時、逮捕後48時間以内に検察に送致しなければならないという法が定められているため、証拠に沿った大まかな筋の確認が行われます。

それに対し検察官は「起訴をするかどうか」という観点から取り調べを行います。

そのため、全く同じ質問をしたとしてもその意味は大きく異なってくることになります。

また検察の取り調べ時間は24時間と決められており、時間が足りない場合には最大で10日間の延長が認められています。

つまり、検察では調べる必要があるならとことん調べ、そうでない場合は早めに起訴/不起訴の判断をするという特徴があるのです。

検察と警察はどっちが偉い?

 

ここまで紹介した仕事内容やドラマなどを見て「検察の方が警察より偉いのではないか」という考えを持つ方も多いでしょう。

ここからは検察と警察はどちらが偉いのか、そもそも優劣はあるのかなどを解説していきます。

基本的にどちらが偉いということはない

検察官と警察官は仕事の内容に違いはありますが、基本的にどちらが偉いということはありません

しかし権限的な話になると、検察官は被疑者を逮捕・起訴し裁判まで行うことができますが、警察は被疑者の逮捕までしか行えません。

そして、正当な理由が無い限り警察官は検察官の指示に従わなければならないという刑事訴訟法の記載もあります。

これらの理由から「検察の方が偉い」という意見もあるようです。

しかし、検察が捜査の権利を持っているとはいえ警察ほどの捜査能力・人数があるわけではありません。

そのため、検察の仕事は警察の緻密な捜査によって支えられていることになります。

このようなことを踏まえると、前述したように「検察・警察のどちらかが偉い」ということはないのです。

学歴的に検察が偉いという人もいる

検察は司法試験に合格しない限りなることができない司法三者の1つですが、警察は行政機関の1つでありなろうと思えば誰でもなれます。

こういった学歴的な理由から、検察の方が警察より偉いという考えの方もいるようです。

しかし警察の中には東京大学出身の方もいらっしゃいますし、一概に検察は学歴が高く警察は学歴が低いとは言えません

また偉いかどうかは学歴のみで決まることでもないため、これに関してもどちらが偉いとは言い切れないでしょう。

検察と警察に優劣はない

検察官と警察官に優劣があるかという疑問については「ない」と断言することができます

これは警察官には被疑者を特定する能力が、検察官には証拠や証言から事実確認を行い法にのっとって被疑者を裁く能力が求められており、そもそも必要な能力が違うからです。

検察官にも捜査能力が必要な場合がありますが、基本的には警察が捜査を行い検察はその捜査の確認のために捜査をするため、やはり別物であると言えます。

検察と警察どちらの職業に就くか迷っている方は、どちらの仕事内容が自分の正義を遂行できそうかということを考えて選ぶことをお勧めします。

検察と警察の関係性とは?対立関係になる?

 

検察と警察の関係性は基本的に協力関係にあるはずですが、「実は対立しているのではないか」という疑問がよく見られます。

そこでここからは、検察と警察の対立関係について解説していきます。

検察と警察は対立することもある

結論から述べると、検察と警察が対立していることはよくあります

これは犯罪の捜査に関する権限を検察・警察という2つの組織に与えたことがそもそもの原因となっています。

しかしこの対立関係が不正行為などへの牽制となっているため、必要な関係性とも言えます。

どんなことで対立しているの?

検察官と警察官の対立で真っ先に挙げられるのは、検察官の不当な捜査指揮に対して警察が反発する事例です。

元々刑事訴訟法には「警察官はすべての捜査に関し検事の指揮を受けるようにする」という法が定められていました。

これにより、検事が不正行為を行ったり政治や大企業が絡む社会的に大きな事件が起こった際に、この法を利用して検察が警察から指揮権を奪ってしまう、つまり手柄を横取りしてしまうということが起こっていました。

2つの組織に犯罪捜査の権限を与えたとは言え、検察の方が警察より大きな権限を持っているためこういった問題が起きてしまっているようです。

刑事訴訟法の改定により少しだけ対立は減少している

こういった対立を受けて現在では刑事訴訟法が少し改定され1次捜査(警察が検察に被疑者を送致する前での捜査)においては警察が終結権までを持つようになりました

しかし依然として重犯罪・政治/経済関係といった大事件・警察公務員が起こした犯罪に関してはこの改定から除外されているため、改定が足りないという声も上がっています。

それでも一般的な事件に関して検察と警察が対立する機会は少なくなっていきそうですね。

検察と警察どっちが偉い?まとめ

今回この記事では検察官の役職仕事内容検察と警察の役割の違い、そして関係性どちらが偉いのかについて解説してきました。

検察官の役職は主に5つに分けられ、仕事内容は警察の捜査を受けての事件捜査起訴/不起訴の決定裁判における事件の証明判決後の事務作業などがあります。

事件が発生した際、警察は証言や証拠を集め被疑者を逮捕し、取り調べを行い48時間以内に検察官に引き渡します。

一方検察は警察の捜査が妥当かどうかを確認するための捜査を行い起訴/不起訴の判断を行います。

これらを踏まえると、捜査終了後に起訴/不起訴を決定裁判を最後まで行うという点が検察と警察の役割の違いと言えるでしょう。

そして検察・警察のどちらが偉いのかということに関しては権限的に検察が大きく警察を指揮する立場にあり、また司法三者と行政機関という立場の違いはありますが上下関係は決してありません

最後に、検察と警察が対立する際は検察が警察を指揮できることが問題にるなる合が多いですが、法も少しずつ改定され両者間の摩擦は段々と減少しているようです。

キャリアアップにおすすめサービス

今なら完全無料!年収UPのチャンス!

おすすめ記事