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社労士の試験時間の配分の決め方は?時間不足にならないためのコツも解説

更新日:2024-12-10

社労士の試験時間の配分の決め方は?時間不足にならないためのコツも解説

社労士試験は丸1日かけて行われますが、試験が終わってから「時間が足りなかった」という受験生が多いです。

そのため、全ての問題に取り組み着実に得点を伸ばすためにも事前に時間配分を決めておくことは重要です。

また社労士試験は夏場に行われるため、試験日当日の過ごし方にも注意を払う必要があります。

こちらの記事では、社労士試験の試験時間の配分を決める方法本番で時間不足に陥らないための対策などを紹介していきます。

社労士試験の合格を目指している方に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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社労士試験の時間配分決定は超重要

社労士試験に臨む際には、試験時間の配分をある程度決めておきましょう

社労士試験の試験時間は長いものの、問題数が多く1つ1つの問題のレベルが高いため漫然と問題に取り組んでいると「時間が足りない!」という事態に陥りかねません。

全ての問題に目を通すためには試験時間の配分を決めておく必要がありますし、解答後に見直す時間を確保するためにも事前に時間配分を決めておくことは重要事項と言えます。

事前に試験時間の配分を決めておくことで、試験中であっても「問題を解くペースが速いか・遅いか」「見直せる時間は十分にあるか」を冷静に判断できるようになります。

また時間配分を決めておくことで冷静にタイムマネジメントができるようになるため、焦って問題を解いてケアレスミスを誘発するリスクを軽減するメリットも期待できるでしょう。

社労士の試験時間・問題数を確認

時間配分を決めるためにも、まずは社労士の試験時間と問題数を確認していきましょう。

社労士の試験時間は長く体力を消耗するため、事前にタイムマネジメントすることが大切です。

選択式問題の試験時間・問題数

社労士試験の選択式は午前中に行われ、試験時間帯は10:30~11:50の80分間です。

また、問題数と配点は下記の通りです。

  • 労働基準法、労働安全衛生法:1問(5点)
  • 労働者災害補償保険法:1問(5点)
  • 雇用保険法:1問(5点)
  • 労務管理その他の労働に関する一般常識:1問(5点)
  • 社会保険に関する一般常識:1問(5点)
  • 健康保険法 :1問(5点)
  • 厚生年金保険法:1問(5点)
  • 国民年金法:1問(5点)
  • 合計:8問(40点)

見直し時間を10分として考える場合、1問あたり8分程度で解く必要がありますね。

選択式試験は1問につき穴埋めが5カ所あるため、実質的に全部で40問です。

そのため、1カ所あたり1分~1分半程度で解けるように演習をこなして準備しておきましょう。

択一式問題の試験時間・問題数

択一式試験は午後に行われ、試験時間帯は13:20~16:50の210分間です。

問題数と配点は下記の通りです。

  • 労働基準法:7問(7点)
  • 労働安全衛生法:3問(3点)
  • 労働者災害補償保険法:7問(7点)
  • 雇用保険法:7問(7点)
  • 労働保険の保険料の徴収等に関する法律:6問(6点)
  • 労務管理その他の労働に関する一般常識:5問(5点)
  • 社会保険に関する一般常識:5問(5点)
  • 健康保険法:10問(10点)
  • 厚生年金保険法:10問(10点)
  • 国民年金法: 10問(10点)
  • 合計:70問(70点)

210分間で70問を解くため、1問あたりに使える時間は3分です。

しかし見直し時間(20~30分程度)を確保することを考えると、1問あたり2分半程度のペースで解けるように仕上げておきたいところです。

ただし試験本番で問題を解く度に時計をチェックするわけにはいきません。

日頃の問題演習や模試を通じて、「1問あたりどれくらいの時間を使えるか」を体感的に覚えておくと良いでしょう。

社労士の試験時間の配分の決め方

それでは次に、具体的にどのように社労士の試験時間の配分を決めれば良いのか、おすすめの方法をご紹介します。

先ほどご紹介した1問あたりの時間はあくまで単純計算です。

自身の得意な科目や苦手な科目それぞれに対してさらに時間配分を行い、自分にとって適切な配分を見極めましょう。

下記の2つの方法に大別されるため、自身にとってよりベターな方法を選ぶと良いでしょう。

各科目を万遍なく配分する

シンプルな方法ですが、「各科目に万遍なく時間を配分する」とタイムマネジメントがしやすいです。

各科目に割く時間を均等化するため、「労働基準法・労働安全衛生法は〇時〇分まで」といったように科目ごとに区切ることで全ての問題に目を通すことができます。

全ての問題に目を通せるため、「時間が足りなくて後半部分の問題を解けなかった」という事態に陥ることはありません。

各科目で得意・苦手のブレが小さく、全ての科目をバランスよく勉強できている人におすすめできる時間配分の決定方法です。

苦手科目に多く時間を配分する

一方苦手科目がある方の場合は、苦手科目に多く時間を配分するのがおすすめです。

じっくり問題に取り組めるという気持ちの余裕があることで、苦手科目でも正解できる可能性が高まります。

また社労士試験では科目ごとの「足切り制度」があるため、足切りに引っかからないようにするためにも苦手科目に多くの時間を配分する方法は効果的です。

さらに、実際の問題演習に取り組む中で「何分あれば十分か」を分析すると最適な時間配分が決められるでしょう。

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社労士の試験問題を早く解くための勉強法

続いて、社労士の試験問題を早く解くための勉強法を紹介していきます。

日頃から実践をイメージしたトレーニングを積むことで、本番でも冷静に問題に対応できる応用力を培うことができます。

とにかく過去問を解く

過去問は本番レベルの問題を集中的に取り組める優良な学習ツールであるため、とにかく過去問を解くことがは効果的です。

社労士試験の問題は過去問の焼き直しが多いという特徴があるため、過去問を多く解いておくと試験本番でも「この問題見たことある」と気付きを得ることができます。

多くの過去問演習をこなすことで選択肢の正誤を素早く判断できるようになるでしょう。

さらに、同じ問題集を何周もこなすことで「問題文の論点」「結論」を暗記できます。

「問題文の論点」「結論」を暗記できれば、難しい問題でも素早くかつ正確に正解できるようになり得点が伸びやすくなります。

過去5年分を3周を目安にして、多くの過去問に取り組むことで「時短スキル」を習得できるでしょう。

模試を複数回受ける

多くの予備校では社労士試験の模試を開催しているため、模試を複数回受けると良いでしょう。

模試は本試験と全く同じタイムスケジュールで行われるため、想定している時間配分を本番と同じ雰囲気の中で試すことができる絶好の機会です。

もし前もって決めた時間配分で試験に取り組みうまく解けなかったとしても、模試であれば本番までに微調整する余裕があります。

何度も模試を受けることで自分にとって最適な時間配分が見つかるため、日程が合えば3回程度受験してみることをおすすめします。

社労士本試験で時間不足にならないための方法

最後に、社労士本試験で時間不足にならないための方法を解説します。

試験本番は緊張しているため、本来の力が発揮できない可能性が大いにあります。

冷静さを失ってパニックを起こさないためにも、下記で解説する方法を参考にしてみてください。

捨て問題は切り捨てる

社労士試験では毎年数問「異様に難易度が高い問題」「過去問でも見たことが無い問題」が出てきます。

問題文を読んで「いくら時間をかけて考えても解けない」と判断したら、捨て問題と認定して構いません

適当な番号にマークして、その後は捨て問題について一切考えないことが大切です。

捨て問題は解くための知識が無い以上「考えても正解することは非常に難しい」ため、時間を割くのはもったいないです。

他の問題を解くことに注力し、限られた時間を有効活用すると良いでしょう。

自信のある問題は見直さない

「絶対的な自信がある!」という問題に関しては、見直さなくても大丈夫です。

マークミスの有無などケアレスミスだけ気を付ければ、見直す時間を他の問題に充てた方が得点アップが期待できます。

ただし社労士の本試験では、「多分この選択肢で正解だと思うけどちょっと自信が無い」という問題が多く出てきます。

判断に迷う問題でもじっくりと考える時間を割けば正解できる可能性は高くなるため、正解できる自信がある問題に関しては自信を持って見直しを省略し、自信のない問題は正解できるように見直す時間を設けると良いでしょう。

即断できない問題は後回しにする

即断できず判断に迷う選択肢や問題に関しては、「△」印を付けるなどして後回しにすると良いでしょう。

社労士試験問題は1つ1つの選択肢が非常に難しいため、正誤を即断できないものが多いです。

解けそうで解けない問題があるとモヤモヤして気になってしまう感情は理解できますが、1つの問題に時間をかけすぎてその後の貴重な解答時間を失ってしまうのは大きな問題です。

前述したように社労士試験には足切り制度があるため、それに引っかからないためにも解けそうな問題を少しでも多く得点することが重要になります。

「ちょっと考えれば解ける問題」に時間を割き、1つの問題にこだわりすぎないよう気を付けてみてください。

昼休みは糖分を補給する

社労士試験は丸1日かけて行われるため、昼休みには糖分を補給するのがおすすめです。

糖分(ブドウ糖)を摂取することで脳の働きは活性化するため、午後の長丁場の試験に備えることができます。

例えばラムネ菓子は素早くブドウ糖が吸収されるため、非常におすすめです。

また午後の3時を過ぎると身体的にも精神的にも疲れが出てきます。

集中力を維持して本来のパフォーマンスを発揮するためにも、昼休みの過ごし方を意識してみてください。

温度差にも注意

社労士試験は8月の暑い時期に行われるため、外気と試験会場の温度差にも注意を払う必要があります

会場によっては「空調が効きすぎて寒い」ということもあるため、空調が苦手な方は試験会場の環境にも注意を払いましょう。

寒い中では問題を解くことに集中できず、本来のパフォーマンスが発揮できない恐れがあります。

上着を1枚持っていく・ひざ掛けを持っていくなどして、自分がベストな状態で試験に臨めるように工夫することも大切です。

見直し時間も考慮する

問題を解いた後に問題を見直す時間やマークミスが無いかチェックする時間は必ず確保しましょう。

解いた後に問題を見直すことで、「この問題、間違えてた!」と気付いて失点を防げるケースは多いです。

特に「本当は理解できているのに間違えてしまう」失点は非常にもったいないため、必ず見直す時間も考慮した上で問題に取り組みましょう。

繰り返しになりますが社労士試験は足切り制度もあり1点の重要性が高いため、分かる問題は確実に正解する意識を持つことが重要です。

社労士の試験時間の配分まとめ

この記事では、社労士試験の時間配分の決め方やおすすめの勉強法などを解説してきました。

社労士試験は長丁場で一見すると十分な試験時間があるように思われますが、実際に解いてみると「時間が足りない!」という状況になってしまうことは多いです。

解ききれなかった問題があり不完全燃焼のまま不合格になってしまうのはもったいないため、得点を伸ばすためにも時間配分を決めておくことは大切です。

また試験本番は緊張してしまうのが当たり前のため、出来るだけ冷静に問題に向き合うためにもこちらの記事で紹介した勉強法や当日の過ごし方などを参考にしてみてください。