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予備試験の法律実務基礎科目はどう対策する?勉強法や基本書・過去問の活用法

更新日:2024-06-03

予備試験の法律実務基礎科目はどう対策する?勉強法や基本書・過去問の活用法

合格率が極めて低い「司法試験予備試験」は広範な法律的知識・法解釈・法律的素養が試される試験であり、とても難易度の高い試験です。

今回は、司法試験予備試験の論文式・口述式両方の方式で出題される「実務法律基礎科目」についてご紹介します。

論文式・口述式どちらでも出題される科目であること、また配点が高いことなどから司法試験予備試験合格には実務法律基礎科目の攻略が欠かせません。

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本記事ではそんな実務法律基礎科目がどんな科目なのか、またその対策について紹介しますので参考にして頂ければ嬉しいです。


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法律実務基礎科目とは

法律実務基礎科目はその特性上、実体法と訴訟法の中間のような科目に位置付けられています。

実体法は権利義務の発生や変更・消滅の要件の法律関係について規律する方のことを指し、民法や刑法がその例です。

一方訴訟法は手続法とも言われ、訴訟を規律するための法規の総称であり民事訴訟法・刑事訴訟法など訴訟の種類に応じて区別されています。

これらのことを鑑みると、「法律実務基礎科目」は基礎となる法律で学んだ事をきちんと覚えているか、具体的事件を前提とした訴訟等においてどのように使いこなすかを試している科目であり、基礎と応用のハイブリット型科目であると言えます。

そのためただの暗記では太刀打ちできず法律の基礎理解とその応用が重要になる試験科目であり、問題の内容はもちろんその対策も難しいと言えるでしょう。

しかし、考えようによっては「法律実務基礎科目をマスターできればそれに付随した実体法・訴訟法の理解も深まる」と解釈することも出来ます!

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予備試験の論文式試験の科目・出題内容

司法試験予備試験の論文式で出題される科目の「法律実務基礎」の科目は民事実務・刑事実務の2つに大別され、配点は1科目50点の合計100点満点の科目となっています。

ちなみに論文式試験の出題科目の内訳は以下の通りです。

  • 憲法
  • 行政法
  • 民法
  • 商法
  • 民事訴訟法
  • 刑法
  • 刑事訴訟法
  • 法律実務基礎科目(民法)
  • 法律実務基礎科目(刑法)
  • 一般教養科目

上記の法律基礎科目及び一般教養科目はそれぞれ50点満点となっています。

「法律実務基礎科目」は論文式試験の3割強の得点を占め、論文式試験の中で最も高い配点科目と言えます。

また法律実務基礎科目は民事実務基礎であれば民法・商法・民事訴訟法等から、刑事実務基礎であれば刑法・刑事訴訟法からの出題となっています。

そのため出題範囲は広範であり、闇雲に暗記することは非効率的です。

加えて問題内容もあくまで法曹としての「実務」を考慮していますので、学んだ知識を現場でどのように活かし、応用していくかという能力が試されます。

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民事実務の出題内容

例年の司法試験予備試験論文式試験問題及びその出題趣旨・司法試験予備試験の口述式試験問題等をふまえると、民事実務基礎の出題範囲は大まかに下記のとおりです。

  • 要件事実
  • 事実認定
  • 法曹倫理

刑事実務の出題内容

刑事実務基礎では下記のような内容がよく出題されます。

  • 刑事手続き
  • 事実認定
  • 法曹倫理

民事実務基礎・刑事実務基礎いずれも法曹として実際の現場・実務を通してどのようなことをしていくのかが問われる試験です。

そのため、実体法の理解も重要ですが手続き法にさらなる重点が置かれています。

法律実務基礎科目の論文対策

上述したような問題が出題される法律実務基礎科目(民事・刑事)ですが、出題される問題としては実際に弁護士・刑事・判事となった時の仕事上の手続き・流れ等が主として挙げられます。

以下で民事実務基礎・刑事実務基礎それぞれの対策について解説します。

民事実務基礎の対策

民事実務基礎の対策として押さえておきたいポイントは、要件事実・事実認定・法曹倫理の3分野です。

要件事実

要件事実分野では請求の趣旨・請求を理由づける事実(請求原因事実)・抗弁・再抗弁の意義を押さえた上で、具体的に使いこなすことが求められます。

実体法上の要件を押さえ、要件事実として主張する事実はどのようなものになるのか、またそのような結論になるのはどうしてなのかを理由付きで問うことがこの分野の特徴です。

そのため、暗記しているだけでなく、なぜそのような要件事実となっているのかを深く理解する必要があります。

勉強の方法・対策としては、実体法上の要件をおさえた上で、主張立証責任の所在や推定規定により請求原因事実をはじめとした主張すべき事実がどうなるのかの理由を理解する必要があります。

また上述したように請求の趣旨・請求原因事実・抗弁・再抗弁の意義を正確に押さえておくことも大切なポイントです。

事実認定

二段の推定は司法試験予備試験だけでなく司法試験でも出題されたことがあり、司法修習でも事実認定分野でも絶対に押さえておくべきものとされています。

そのため今後も二段の推定はコンスタントに出題される可能性が十分にあります。

また実際に事実認定させる問題では「事実を大切にしそれに説得的な評価を与えることで自分の採りたい結論を論じる」という法曹に必要な素質を測るという側面もあるため、司法試験予備試験・司法試験を通して重要な科目の1つです。

そのため前述した二段の推定と同様、頻出問題の1つと言えます。

事実認定をさせる問題では、司法試験の過去問を解くことで事実の引用・適示・評価を充実させるよう意識して学習することで十分ですが、二段の推定については一段目と二段目の推定を覆す具体例を覚えておく事が重要です。

法曹倫理

法曹倫理は「弁護士倫理上問題があるか」というものでオーソドックスな出題方法です。

そのため、弁護士法や職務基本規定の重要な条文についての趣旨・要件・典型的な事例を確認しておくことで対策としては十分であると考えられます。

刑事実務基礎の対策

刑事実務基礎の対策のポイントは刑事手続き・事実認定・法曹倫理です。

法曹倫理は民事実務基礎でも出題される問題ですが、刑事実務基礎の法曹倫理は刑事事件における紛争解決の際に関わる検察官・裁判官・弁護士の職務に関することが出題されます。

また人間の紛争解決にあたって、身近な法曹である弁護士の職務に関することを出題する民事実務基礎の法曹倫理とは内容が若干異なります。

刑事手続き

司法試験予備試験の刑事手続きについては、基礎的な知識が問われることが特徴です。

しかし過去の問題に目を通すと出題範囲が極めて広範であるため、刑事手続き全体の学習を避けて通ることはできないと言えます。

そのため、具体的な勉強方法としては法科大学院で共通に目標とすべき法律知識を示した文部科学省補助事業報告「法科大学院コア・カリキュラム」を参考にする事が効率的な学習・対策の1つであると考えられます。

刑事手続については以下について言及されています。

  • 捜査手続き
  • 起訴前弁護
  • 被疑者の身柄拘束手続き
  • 公訴提起・追行及び審判対象を巡る問題
  • 公判前整理手続き
  • 公判審理及び証拠・証拠調べ手続き

刑事手続の流れの中で弁護士・裁判官がどのように活動するのかを整理し理解する事が重要です。

事実認定

司法試験予備試験で問われる刑事事実認定は、証拠から事実を認定することはほぼ求められず長文の問題文中から重要な間接事実を拾い出すことが求められます。

刑事事件認定の能力に関しては刑法・刑事訴訟法の判例を勉強する事で対策する事ができます。

しかし、ただ判例を読むだけではなく判例がどのような事情を重視してその結論を出したのかという点に着目しながら読むことが必要です。

法曹倫理

法曹倫理の対策としては民事実務と同様な対策で十分だと考えられますが、刑事弁護倫理については共犯者関係にある複数の被告人の同時弁護と利益相反、また裁判官倫理は裁判官の独立と公平性などの原則に関する行為規範の基礎的素養が重要です。

そのため弁護士法の検討や職務規定の規律を覚えることが対策として必要になると考えられます。

口述式の法律実務基礎の対策方法

口述試験は法的な推論・分析及び構成に基づいて弁論する能力を有するかどうかを問う試験です。

対策の方法として有効なのは、実際に司法試験予備試験に合格している人の体験談や試験の再現ドキュメントなどを読み、具体的なやりとりを知っておくことです。

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法律実務基礎対策の参考書・過去問集の選び方

法律実務基礎対策のテキストや問題集を選ぶ際には以下5点がポイントになります。

  • 平易な文章で書かれているか
  • 情報が網羅されているか(最新版であるか)
  • 合格者によって書かれたものか
  • 予備校で作成されているものか
  • 口述試験対策のための再現ドキュメントが記載されているか

法律の勉強をしているということもあり、テキストの中にはそもそも文章が固く読みにくいものも存在します。

勉強の理解にも繋がる話ではありますが、文章が分かりにくければそれだけ理解するスピードも落ちてしまうため、なるべく平易な文章で構成されているものを選ぶようにしましょう。

また、年を追うごとに情報は新しくなり試験問題の傾向も変動することがあるため、情報が網羅されている「最新の」テキスト・問題集を選定するようにしましょう。

最後に、毎年試験問題の傾向を研究して対策も徹底していることから、予備校で作成されたものかというところも大きなポイントです。

さらに、合格者が出ている予備校であれば合格者の体験談等の情報も豊富に載っている場合が多く、効率的な学習の一助やモチベーションアップにつながると思います。

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過去問の活用法

問題集については上記の基準で選ぶ他、過去問を購入することも司法試験予備試験の合格には重要です。

過去問に着手すれば、実際に出題された問題を解く事で試験が重視している内容について把握することができますし、客観的に自己評価をすることもできるでしょう。

特に勉強序盤では、試験問題と解答を見ながら解説を理解することが定石です。

分からない問題をダラダラと解いていても時間を無駄にしてしまいますので、解説(解答)を自分の言葉で説明できるレベルまで落とし込み、過去問を周回する事が重要です。

上述した「刑事実務基礎」でも触れた内容ですが、過去問を解くこと判や例を読み理解することで対策できる内容もあるため是非参考にしてみてください!

予備試験の法律実務基礎科目はロールプレイが大切

今回は、司法試験予備試験での法律実務基礎科目の対策やテキスト・過去問の活用方法についてご紹介しました。

法律実務基礎は法曹としての実務能力を測る試験であり、試験内容も現場を踏まえた問題が出題されます。

そのため試験勉強の時点から法曹としての立場を意識し、自分の解答を根拠づけるための勉強を心がける必要があります。

また扱うテキストや問題集についても「平易な文章で書かれたものか」「最新の情報が網羅されているか」等のポイントについて留意し選定しましょう。

そして、司法試験予備試験は過去問の学習が非常に役に立つ試験でもあることから、学習の中盤から終期にかけては問題の解説を理解できるレベルにするために周回することが重要です。

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