商業経済検定は幅広い年齢層の男女が目指せる、学生主体の資格です。
商業経済検定資格取得者は他にも商業検定と呼ばれております。
商業経済検定の資格は「民間資格」です。
資格広場は、商業経済検定になるには?商業経済検定なるためには?商業経済検定になりたいを応援しております。
商業経済検定に必要な知識・受験資格
受験に制限はなく、誰でも受けられます。しかし、商業高校の在校生や卒業生が学校で学んだ内容についてどのくらい理解できているか、を判定することが主な目的ですから、商業高校の授業内容程度の知識は必要です。商業系の大学に比べたら専門的内容ではないですが、一般的な範囲の知識しか持ってない人は、もう一歩踏み込んだ経済・商業の内容を学ぶ必要があるでしょう。
商業経済検定の資格は「公益財団法人 全国商業高等学校協会」が運営管理を行っております。
公益財団法人 全国商業高等学校協会とは:
公益財団法人全国商業高等学校協会は、商業経済検定を行っている団体です。昭和31年に財団法人として設立され、平成23年に公益財団法人へ移行しました。商業経済検定だけでなく、簿記実務検定や情報処理検定など、複数の検定を行っています。
商業経済検定の仕事内容
商業経済検定とは、商業や経済に関してどのくらいの知識があるのかを認定する資格です。全国商業高等学校協会は、商業教育の振興と普及によって、優秀な人材を育成し、日本全体の商業の発展を目的としています。主催団体の性質上、主な受験者は商業高校の在校生や卒業生です。商業経済検定は、日本商工会議所主催の販売士検定と連係しています。商業経済検定で「ビジネス基礎」と「マーケティング」に合格している場合は、販売士3級検定試験で「マーケティング」の科目が免除されます。それに加え、「経済活動と法」「ビジネス経済A」「ビジネス経済B」のうち、いずれか1科目も合格している場合は、販売士3級検定試験で「販売・経営管理」の科目も免除されます。
商業経済検定資格の勉強法
商業高校の生徒にとっては、授業で教えてもらえる内容なので、過去問を練習しておく程度で、特別な勉強がなくも大丈夫でしょう。それ以外の場合は、専門用語・その意味・どんな時に使われるか、この点をいくつ覚えているかにかかってきます。試験は、過去に出題されたものと似た問題が多く出題されます。過去問を何度も解いていると、よく出る単語も自ずとわかってくるでしょう。記憶力に自信がない場合は、そうして覚える用語を選出するといいでしょう。
商業経済検定の試験料・試験内容・難易度・合格発表について
商業経済検定の資格試験料
何科目受けてもいいですが、1科目受ける毎に、1,300円かかります。
商業経済検定試験・検定の年間試験回数
試験は年に1回で、2月の第1日曜日に、全国で一斉に行われます。
商業経済検定試験科目等の内容
「マーケティング」「経済活動と法」「ビジネス経済A」「ビジネス経済B」この4科目のうち、1科目取得で2級合格、2科目取得で1級合格になります。3級は「ビジネス基礎」の1科目のみです。「マーケティング」は、市場調査や商品計画、販売促進など、顧客が満足する商品やサービスを提供することに関した内容です。「経済活動と法」は、取引や労働関係の法など、経済活動や日常生活で必要とされる法律について出題されます。「ビジネス経済A」は、価格の決定方法やGDPなど、経済理論の基礎的知識や概念について問われます。「ビジネス経済B」は、経済の国際化やベンチャー企業の地域振興などに関連した内容です。「ビジネス基礎」はその名の通り、経済や流通の基礎に関する問題です。
商業経済検定資格の難易度
主な対象が高校生であること、受験内容を選択できるので得意科目だけの受験も可能であること、合格率の高さを考えると、難易度は低いです。商業高校出身でない人には難しく感じるかもしれませんが、専門用語を理解してしまえば合格しやすくなるでしょう。
商業経済検定資格の合格率
平成25年度の各科目の合格率は以下になります。「ビジネス基礎」70.1%、「商品と流通」51.8%、「マーケティング」35.7%、「経済活動と法」40.0%、「国際ビジネス」23.4%です。(平成27年度より「商品と流通」「国際ビジネス」がなくなり、「ビジネス経済A」「ビジネス経済B」に変更されました。)年度によって、合格率は5~10%上下しますが、商業経済検定全体の平均合格率は、だいたい50%を超える程度です。
商業経済検定試験の合格発表
合格発表は、試験後1ヶ月以内に行われます。詳しい日程は、試験当日に発表されます。
商業経済検定資格取得後の就職先・年収・報酬相場
商業経済検定所持者の職業例
経理、販売員
商業経済検定に向いている人
この検定は全国商業高等学校協会が、商業教育の振興・商業高校の生徒の奨励を想定した検定ですから、一番向いているのは商業高校の生徒です。試験で重要なのは、専門用語をいくつ理解しているかですから、記憶力が良い人のほうが有利でしょう。また、試験の内容である商業・経済は、経理で働く人だけでなく、これから就職する全ての人に向いていると言えるでしょう。
商業経済検定と同じ分野の他の資格
国税専門官、税理士、簿記検定、簿記能力検定、BATIC(国際会計検定)、販売士
商業経済検定の年収・給料相場
商業経済検定は、残念ながら、給料に直接繋がらない資格です。知名度が低いこと、合格率が高いことから、就職でもアピールできない資格です。一般的な経理で考えた場合、商業経済検定1級があったとしても、年収は平均的な300万円程度でしょう。
商業経済検定の現状
商業高校出身の生徒を対象とした試験ですから、就職よりも、大学の商学部や経済学部への推薦入試に活用されています。しかし、この試験の内容は、どの職種であれ業務を進める上で考え方の基本となるので、社会人にも役立つことは間違いないです。
商業経済検定の将来性
商業経済検定だけでは将来性はありませんが、簿記の資格も取得すれば、経理職への就職・転職に有利になります。また、連携している販売士の資格も取得すれば、小売店の販売員や売り場責任者など、仕事の幅も広がります。
商業経済検定の独立について
商業経済検定だけでは独立はできません。しかし、市場調査や販売計画・商法・経済の国際化など、独立するのに必要な知識・資格を得るのに基盤となる内容です。
商業経済検定資格を所有している主な著名人
香西かおり