食生活への関心が高まっている近年ですが、食に関する資格も様々なものがあります。
その中でも、人気の資格が食育実践プランナーです。
この記事では、独学で食育実践プランナーを目指す方へ、食育実践プランナーとはどのような資格なのかを分かりやすく説明します。
また、試験方法や、試験の難易度、合格率などもご紹介します。
食育に関する資格のおすすめ3選
食育実践プランナーとは?
食に関する資格には様々なものがありますが、食育実践プランナーとは具体的にどのような資格なのでしょう?
食育実践プランナーがどのような資格なのか、他の資格とどう違うのかをご説明いたします。
食育実践プランナーってどんな資格?
食育実践プランナーは一般社団法人日本味育協会認定の資格です。
その内容は、食育に関する知識と調理の実践力、指導力を証明するというものです。
資格取得のために、
・野菜、魚、肉の旬素材、食材の選び方
・配膳のマナー
以上のような、食育に関する知識を学びます。
食育実践プランナーは、「健全な食生活を送れる人間を育てること」という食育の理念を備えているため、子どものために毎日の食事を考えるお母さんやお父さんから特に人気のある資格と言えるでしょう。
また、この資格があれば、自分の家庭ではもちろん、親子対象の食育教室や講演会などの地域活動でも活躍が期待できるかもしれませんね。
他の資格との違いは?
食に関する資格には様々なものがありますが、食育実践プランナーの他の資格との違いをご説明します。
例えば、分野の近い資格で、「食生活アドバイザー」という資格がありますが、こちらは食品の衛生管理や流通の仕組みなどの知識が必要なので、主に企業での活躍を目指す方に向いています。
対して、食育実践プランナーは、主に家庭での食事作りなどの実践に重点が置かれた資格となるようです。
年代別の食、メニュー作りや食材の目利き方法など、食に関する知識だけでなく、子どもに教える正しい食べ方やマナーなど、教育的な側面での実践力も求められるのも特徴です。
食育実践プランナーの試験を受けるには?
専門学校に通ったりする時間がないから、独学で勉強したい…という方も多いと思います。
こちらでは食育実践プランナーの資格を取得するまでの方法をご紹介します。
また、試験の難易度や合格率に関してもこちらでご説明します。
通信講座で勉強・受験ができる
食育実践プランナーの資格を取るための勉強は、通信講座で受けることができます。
わざわざ料理教室に通ったり、専門学校に入学する必要はないので、時間の無い方でも安心ですね。
ちなみに、食育実践プランナーの通信講座を実施しているのは、現在はユーキャンだけのようですが、本屋に参考書などはあるようです。
また、通信講座を修了すると、資格取得のための試験も在宅で受けることができます。
独学だけでは試験を受けられない
現在、食育実践プランナーは、独学で勉強しても資格を取ることはできないようです。
市販の教本や、インターネットで勉強したり、友達から教材を借りて試験だけ受けるということはできません。
試験を受け、資格を取得するには、ユーキャンの通信講座を受講、修了する必要があります。
ただ勉強だけをするだけなら、独学も可能ですが、正式な肩書として資格が欲しい人はユーキャンの食育実践プランナー講座を受講するしかないようです。
試験の難易度、合格率は?
食育実践プランナーの試験の合格基準は、全問題の70%以上です。
試験は在宅で受けられる上、マークシート形式ですので、難易度はEasyと言えるでしょう。
また、合格率に関して詳しいデータは公開されておりませんが、受講期間中は何度でも試験にチャレンジすることが可能です(試験日も自分で決められます)。
間違えたところを復習し、再試験に臨めますので、合格率は非常に高いと思われます。
食育実践プランナーが役立つ場面は?
最後に、食育実践プランナーの資格が、実際に役立つ場面をご紹介します。
食育実践プランナーの資格を取りたい!と思っている方はぜひ参考にしてみてください。
家庭での献立を考えるのに大活躍!
家庭で毎日の献立を考えるの非常に大変ですが、食育実践プランナーの資格を勉強すれば毎日の料理に役立ちます。
家族の好みや、栄養バランス、旬の食材を使った料理……そういったことを考えながら毎日料理を用意するのは一筋縄ではいきません。
それにせっかく作った料理は、「おいしい」と言ってもらいたいですよね。
食育実践プランナーの資格は、食育に関する勉強はもちろん、「おいしい!」をキーワードに学習していくので、おいしい料理を作る腕前も上がるはずです。
また、旬の食材の知識、食材への目利きの知識は、普段の買い物を何倍も楽しくしてくれるはずですし、料理のレパートリーも増えます。
正しい食べ方やマナーなどを伝える力が身に付く!
食育実践プランナーでは、食に関する教育も重点的に勉強できます。
なので、正しい食べ方やマナーなどを子どもに教えることができます。
大人になればなるほど、食べ方の美しさ、マナーといったものは気になりますよね。
小さいころから、そういった食育を受けていれば、子どもにとっても将来の役に立つことでしょう。
食に関する職業でも役に立つ!
食育実践プランナーは、主に家庭での食事作りなどの実践に重点が置かれた資格だと上述しましたが、食に関する職業でも十分役立ちます。
例えば、飲食店でのメニュー作成で知識を発揮できますし、市場への食材の買い出しでも目利きの力は大いに役立ちます。
それ以外にも、保育士、学校教師、介護福祉士のように、副次的に食事に関わる仕事はたくさんあります。
そのような職業でも、食育実践プランナーの資格を勉強していれば、より良い現場環境にすることができると言えるでしょう。
より専門的な講義を受けられる
食育実践プランナーの資格を取得し、より専門的な勉強をしたいという方向けの講義も存在しています。
食育実践プランナーの資格を認定している一般社団法人日本味育協会では、「マスターコース」と「プロフェッショナルコース」という講義を用意しています。
こちらは、通信講座ではなく、実際に現場で授業を受ける形になります。(場所は築地)
食育実践プランナーの資格を持っている人は、マスターコースの受講料が安くなるというメリットがあるので、さらなるレベルアップを目指すこともできますね。
食育実践プランナーの試験を受けるには?まとめ
食育実践プランナーの資格を取得するには、まずユーキャンの食育実践プランナー講座を受講・修了し、試験を受ける必要があります。
なので、独学で勉強しても、試験を受けることはできないので注意してください。
合格率や、難易度に関しては、決して難しいものではないので、意欲をもって勉強すれば資格取得は誰でも可能性があります。
少子高齢化社会の日本では、今後、食育の知識を発揮できる場面はどんどん増えていきます。
家族のために食事を作る人にも、仕事で食に関わる人にも、食育実践プランナーの資格は大いに役立つことでしょう。