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数検2級に合格するにはどんな勉強が必要?出題範囲や学習時間も紹介

更新日:2022-12-20

数検2級に合格するにはどんな勉強が必要?出題範囲や学習時間も紹介

数検2級に合格したい方へ。数検の勉強方法、出題範囲、学習に必要な時間についてまとめています。数学の知識は実生活にも役立つものが多いことから、数検が注目されるようになりました。
今回は「高校2年生程度の数学知識が必要」と言われている、数検2級に特に注目したいと思います。

ここでは、数検2級の合格を目指す方に必要な情報を紹介しています。
数検2級に合格するための、正しい勉強方法と出題範囲、数検2級の実際の試験内容や試験時間についての必要な情報を掲載しています。

数検は民間資格とはいえ、どんな仕事に就いても数学の知識は必要になりますし、一定の級に合格した場合に単位認定する学校もありますので、合格するメリットは十分あると言えます。
数検2級合格を目指す皆様を、応援します!
それでは早速見ていきましょう。

数検2級の難易度や合格率

数検1

数検は学生だけでなく社会人からも注目されている資格ですが、どのくらいの難しさなのか気になりますね。
さっそくご説明します。

数検2級の難易度

数検2級の難易度は高校2年生程度とされており、数学Ⅱと数学Bの正しい知識が求められる試験です。
微分積分や対数、ベクトルも出題される点が数検2級のポイントであり「難しい」と言われる理由の一つです。

数検2級の合格率

日本数学検定協会が公表したデータによれば、中学3年生レベルの3級の合格率は66.1%であるのに対して、数検2級の合格率は30.8%と一気に合格率が低くなっています。
この数字からもわかるように、数検2級は決してやさしい試験ではないので、合格するためにはそれなりの対策が必要と言えるでしょう。
「高校2年生程度」といっても、文系の高校を卒業している人にとっては特に難しく感じるかもしれません。

数検2級合格のメリット

それでも、数検2級に合格するメリットも多く、どんなメリットがあるのか少しだけ紹介させてください。
まず数検2級に合格した場合、大学や専門学校の中には単位認定をするところがあります。
また以前は大検と呼ばれていた、高等学校卒業程度認定試験を受ける場合にも有利になります。
数検2級に合格していることにより、必須科目の数学が免除されるからです。「高等学校卒業程度認定試験を受験したい」と考えている人にとっては、この点は見逃せないでしょう。

さらに公務員の試験でも数学の問題が出題されますので、その練習として受験する人もいます。
もちろん公務員だけではなく、一般企業の入社試験でも数学の問題が出題されることがありますのでその場合にも数検で身に着けた力を発揮できるでしょう。

数検2級の合格は不可能ではない

出題範囲を把握したうえで正しい勉強方法で学習するなら、合格が可能な試験です。
やさしい試験ではありませんが、合格することによって手にするメリットも多いので「自分には難しすぎる」と思わずに挑戦してみてはいかがでしょうか?

次の項目では、数検2級の出題範囲をさらに詳しく紹介します。
もちろん数検の試験時間もお伝えしますので、ぜひ参考になさってください。

数検2級の受験料や出題範囲、試験時間

数検2級の受験料は6,000円(税込)であり、原則として誰でも受験することができる検定試験です。
学生の方にとってこの金額はそれなりに大きいかもしれませんが、英検2級の受験料が9,700円(税込)ということを考えると、数検のほうが少しお財布にやさしいと言えそうです。

数学Ⅰ・数学Aから出題されるもの

出題範囲は、数学Ⅰ・数学Aから出題されるものが、試験問題のうち50%を占めています。
「式と証明」「分数式」「高次方程式」「いろいろな関数」「点と直線」「円の方程式」「軌跡と領域」「微分係数と導関数」「不定積分と定積分」「ベクトル」「複素数」「方程式の解」「確率分布と統計的な推測」「コンピュータ(数値計算)」からの出題となります。

  • ①複雑なグラフの表現ができる
  • ②情報の特徴を掴みグループ分けや基準を作ることができる
  • ③身の回りの事象を数学的に表現できる

といったことが求められます。

数学Ⅱ・数学Bから出題されるもの

残りの50%のうち40%が、数学Ⅱ・数学Bからの出題です。
「式と集合」「数と式」「二次関数・グラフ」「二次不等式」「三角比」「データの分析」「場合の数」「確率」「整数の性質」「n進法」「図形の性質」「等差
数列」「等比数列」「コンピュータ(流れ図・近似値)」「統計処理の基礎」「解散グラフ」「数学の歴史的観点」からの出題となります。

  • ①グラフや図形の表現ができる
  • ②情報の選別や整理ができる
  • ③身の回りの事象を数学的に説明できる

事がねらいです。
この他に「数検特有問題」があり、残りの10%はそこから出題されます。

試験時間と出題傾向

計算技能検定と呼ばれている一次試験が60分、数理技能検定と呼ばれている二次試験が90分です。
一次試験は15問出題され、二次試験は7題出題される問題から5題を選択する方式です。

数検2級対策の勉強法とは

数検2

ここまで読んで「思ったより難しそうだ」と思う方、どうかここであきらめないでください。
これからおすすめの勉強方法をお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

計算と公式が合格の鍵

高校2年生までの範囲とはいえ、学校を卒業してから時間がたっていれば「忘れてしまった」というものも多いはずです。
数検2級の一次試験は計算力が試されますので、計算に自信がないのであればくりかえし計算問題を解くことが欠かせません。
合格者の体験談では、多くの問題に触れるよりも同じ問題を何回も解くことが勧められており、基礎的な公式を覚えて使えるようにすることがねらいです。

高校生向けの学習方法

現在高校2年生、3年生という方であれば、ちょうど習った部分が数検2級の出題範囲のわけですから、教科書と学校で配布されている問題集を中心に徹底的に問題を解いていきましょう。
教科書の巻末問題を何回も繰り返し解いていくなら、着実に自分の力になるはずです。

社会人向けの学習方法

社会人が数検2級に合格したい場合には、まず数学Ⅱと数学Bの教科書を入手することをおすすめしますが、ここで気をつけたいことがあります。
学校を卒業して時間がたっている場合には、因数分解や二次関数など数学ⅠAで習ったものもわからない、というケースも珍しくありません。

そのような時にいきなり数学Ⅱと数学Bの勉強をすると、かえって逆効果になってしまいます。
数学Ⅱと数学Bの前に学んでいた、数学Ⅰと数学A をもう一度復習してから数学Ⅱと数学Bの勉強にとりかかるようにしましょう。
二次試験は選択問題であるものの、第6問と第7問は必須問題とされておりどちらかというとサービス問題ですので、必ず正答できるようにしましょう。

気をつけたい最近の傾向

さらに気をつけたい点として数検2級の試験では、ここ数年の試験では確率の応用問題が高い確率で出題されます。
sin.cos.tanから数式や三角形の形状を求めたり、証明する問題積分によるグラフの面積を求める問題、極値を求める問題の対策はしっかりとしておくことをおすすめします。
多くの資格試験では「過去問を解いてみよう」というアドバイスが多く見られますが、数検の場合には、過去問集は高くつく上に問題数も多くありません。
e-LARNINGポータルサイト.comでは、3,300円(税込)で半年間数学検定の過去問題が解き放題の上、動画での数学教師の解説も見ることができるので、こちらを利用すると良いでしょう。

数検2級に合格するための勉強法まとめ

数検2級がどんな試験か、そして合格するためにはどんな勉強が必要か、知っていただけたと思います。
最後に一日も早い合格のため、忘れないでほしいことをお伝えします。

教科書と基本を忘れずに

数検2級に合格するためには、高校2年生レベルの計算力と応用力が求められますが、決して合格が不可能な試験ではありません。
特別な勉強を行うのではなく、教科書に出てくる基本的な公式を理解して使いこなせるようにすることが、合格の近道と言えるでしょう。
教科書に出てくる計算問題を繰り返し解いて正解できるようにしておくことと、応用問題が出題された場合でも、どの公式を当てはめるか正しく理解しておくなら怖がることはありません。

復習は遠回りではない

万が一数学!や数学Aの高校一年生で勉強したことがわからなくなってしまった時には、数学Ⅰや数学Aの内容をもう一度復習してください。
一見遠回りに思えるかもしれませんが、数学は基礎の積み重ねが大切ですので決して遠回りではありません。
みなさまの一日も早い数検2級合格を、心よりお祈りしています。