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保育士は人間関係に悩みやすい?疲れる原因やストレス発散法をご紹介!

更新日:2023-01-23

保育士は人間関係に悩みやすい?疲れる原因やストレス発散法をご紹介!

仕事をしていると、職場の人間関係が悪化したり業務が忙しくてストレスが溜まったりと悩みは尽きることがありません。

当然保育士の仕事でも人間関係の悩みはあります

どんなに好きな気持ちで始めた仕事であっても、人間関係で悩むとストレスが溜まってしまい仕事がつらくなって支障を来たしてしまうかもしれません。それだけは避けたいですよね。

今回は保育士を目指している方人間関係に悩んでいる現・保育士の方へ向けて、保育士が悩みを抱えやすい人間関係や疲れる原因、ストレス発散方法などを解説していきます。

「保育士になりたいけど、人間関係が複雑そうで心配…」という方もぜひ参考にしてください。

保育士の多くは人間関係の悩みが原因で離職する

頭を抱える女性

どんな職種でも人間関係の悩みは尽きないものですが、保育士は特にその傾向が強いようです。

平成30年度東京都保育士実態調査結果(報告書)によると、離職した保育士が辞めた原因として「人間関係」を最も多く挙げています。

参考:東京都福祉保健局 平成30年度東京都保育士実態調査結果(報告書)

以前から問題視されている給料の安さに対して仕事量が見合っていないことを理由に挙げている方もいますが、全体で見ても職場の人間関係で悩んでいる保育士が圧倒的に多いことがわかります。

人間関係で悩むと「自分だけ悩んでいるのではないか」と不安になってしまうかもしれませんが、現在保育士として勤務している方も人間関係で悩んでいることが多く、決して珍しい問題ではありません一人で抱え込まないようにしましょう。

保育士が悩みを抱えやすい人間関係とは

女性_保育士

保育士は子どもと向き合う仕事ですが、園長や保育園の経営者をはじめ、上司や同僚、そして保護者と様々な立場の人と関わっていく仕事でもあります。

そのため沢山の人と関わり関係が複雑になるため、職場での人間関係のトラブルや悩み事を抱える保育士も少なくありません。

例えどんなに仕事がつらくても良好な人間関係を築けていれば、それだけで働くモチベーションの低下は防げるでしょう。

ここでは、保育士が悩む人間関係について大きく4つに分けてご紹介します。

保育士が悩む人間関係

  1. 上司・先輩との人間関係
  2. 後輩・パートスタッフとの人間関係
  3. 園長や保育園の経営者との人間関係
  4. 保育園児の保護者との人間関係

①上司・先輩との人間関係

保育士は圧倒的に女性が多い職場であり、先輩・後輩の上下関係がとてもしっかりしています。

園児の世話や行事の準備などで業務に追われることも多く、そのストレスから後輩への指示や指導が厳しくなったり感情の起伏が激しくなってキツく当たられたりすることもあります。

「先に業務が終わっても先輩が帰るまでは待つ」など、何かと先輩を立てないと機嫌を損ねられてしまう可能性もあるため、そういった暗黙のルールを守らないと後々注意されることがあるかもしれません。

同じ職場に互いに切磋琢磨できるような同僚がいれば励まし合って悩みを聞いてもらうこともできるかもしれませんが、そういった同僚がいない場合は上司や先輩の顔色を伺いながら仕事をすることに疲れてしまうでしょう。

②後輩・パートスタッフとの人間関係

上司や先輩との人間関係に悩んでいる保育士が多いですが、後輩や非常勤のパートスタッフと上手く意思の疎通ができずに悩んでしまう保育士もいます。

先輩として後輩にアドバイスや指示をすることは大切な業務ですが、ソリが合わずに素直に聞き入れてもらえないということもあります。

また、勤務体系が異なるゆえに非常勤の職員と上手く接することができず、お互いが引かずに意見が衝突してしまう場合もあるかもしれません。

どれだけ注意をしても聞いてもらえないと疲れてしまい、仕事をする上で先輩としての自信を失くしてしまうこともストレスを感じる要因の1つです。

③園長や保育園の経営者との人間関係

保育園にはそれぞれの経営方針やルールがあり、それらを決めているのは園長や保育園の経営者です。

福利厚生や経営方針の一部であれば保育士として働く前から確認することも可能でしょうが、人間関係と同じように実際に働いてみないと分からない点も多くあります。

現場で働いている保育士とはまた違った視点で保育園を支えているということもあり、現場の声が上手く届かないことや自分の意思と経営方針が合わないこともあるかもしれません。

職場のトップである園長や保育園の経営者に直接意見を述べることはなかなか難しく、悩んでいることを相談できずに辞めたいと思ってしまう方もいるかもしれません。

④保育園児の保護者との人間関係

保育士が築く人間関係の中には同じ職場の人だけではなく、園児の保護者も含まれます。

先輩や同僚は同じ場所で働いているためコミュニケーションを取る機会が多いかもしれませんが、保護者の場合はそういった機会が送迎時ぐらいに限られてしまい誤解を与えてしまう恐れもあります。

実際に保護者と関係が上手く築けずに悩んでいる保育士は多く存在します。

特に担任が変わった直後だと、保護者が前の担任と深く信頼関係を築いていることが逆にネックになり、最初のうちは新しい担任に心を開いてくれないかもしれません。

お互いに関係がギクシャクしてしまい、園児や保育に関する悩みを相談できないどころか保護者から意見を貰う機会も減ってしまうでしょう。

コミュニケーション不足が原因で連携が上手く取れず、保育園でのトラブルに繋がってしまう可能性もあります。

それ以外にも、園への厄介な意見や要望が多い、俗に「モンスターペアレント」と呼ばれる保護者への対応に悩み、仕事がつらくなってしまう保育士もいます。

保育士としてより良い人間関係を築いていく方法

保育士_ガッツポーズ

人間関係が上手くいかないと一人で抱え込んでしまうかもしれませんが、誰とも向き合わずに悩みを解決することは難しいでしょう。

女性の多い職場ゆえに感情的に物事を捉えてしまうことも多く、時には激しく先輩や同僚と衝突してしまうかもしれません。

しかし、子どもたちは大人が思っている以上に大人のことをよく見ています。

保育士同士で仲が悪いと、子どもたちは雰囲気からすぐに察してしまい「○○先生と◇◇先生は仲が良くないよ」と保護者に伝えてしまう可能性もあります。

職場で人間関係に悩んだ場合はなるべく早めに解決するように心がけましょう。

以下では、保育士として良好な人間関係を築く方法を4つに分けて解説していきます。

保育士として良好な人間関係を築く方法

  1. 積極的にコミュニケーションを取る
  2. 笑顔を絶やさない
  3. 悪口に加担しない・無視する
  4. 上司に相談する

①積極的にコミュニケーションを取る

保育士は決して一人でできる仕事ではありません。自分が担任している子どもだけでなく他のクラスの子どもにも目を向ける必要があるため、同僚とのコミュニケーションは欠かせないでしょう。

上手く連携が取れていないと保育園の運営や子どもにも影響を与えてしまうため、積極的に会話する機会を増やしていきましょう。

相手が上司や先輩であれば場合によってヒアリングなどの時間を設ける必要があるかもしれませんが、園内ですれ違うときや利用した部屋の片付けをしているときなどの「すきま時間」を見つけて話しかけるようにするのがポイントです。

仕事に関わることだけでなく雑談も交えて話していくと、次第に些細な悩みも打ち明けやすくなるかもしれません。

相談する場合は一方的に相手からアドバイスをもらうのではなく、どうしたら悩みを解決できるのか一緒に考えていくことも重要です。

仮に悩みが園全体に関わることであれば、解決策を見出して共有することでトラブル回避にも繋がるでしょう。

保育園の仕事はチームプレイです。職員間で情報を伝え合い、職場環境を改善していくことで良い人間関係を築くことができるでしょう。

②笑顔を絶やさない

職場でのいざこざを抱えて不安な気持ちを表情に出してしまうと、子どもたちにすぐ伝わってしまいます。

落ち込んだときに暗い表情をしていると、暗い気持ちをずっと引きずってしまい、同僚は悩みを聞いてくれるどころかあえて距離を取ろうとしてくるかもしれません。

笑顔を絶やさず明るい表情でいると、自然に周りの雰囲気も和やかになり打ち解けやすい雰囲気が生まれます。

人間関係で悩んでいるときでも、勤務中はなるべく笑顔を心がけるようにしましょう。

③悪口に加担しない・無視する

職員の中には他人の悪口を言ったり噂を吹聴したりするのが好きな人もいるかもしれませんが、そういった悪口に加担することはおすすめしません。

例え自分の人間関係で悩んでいる相手が悪口を言われていたとしても、それに加担して気が晴れるのは一時的なものでしかありません。

加勢することで更に人間関係が悪化してしまい深刻なトラブルを招く原因にもなるため、もし他人の悪口を言っている同僚を見かけても無視するようにしましょう。

④上司に相談する

同僚や保護者との人間関係に悩んで解決法が上手く見出せない場合は、主任などの上の立場の人に相談してみるようにしましょう。

上司は職場の人間関係を自分よりも把握しているため、経験を元にアドバイスをしてくれたり一緒に解決法を考えてくれたりするかもしれません。

また、保護者とトラブルになった際は間に入って双方の意見を聞くなどして助けてくれることもあります。

しかし、上司がその悩みのタネである場合には園長や経営者に直談判するのも一つの方法です。

保育士におすすめの上手なストレス発散法

開放的な女性

多忙な保育士の業務の中、人間関係にも気を遣うことでストレスを感じてしまうかもしれません。

ストレスが溜まってしまうと仕事へのモチベーションも下がり、仕事自体がつらくなってしまう場合もあります。

ここからは保育士におすすめのストレス発散方法を3つご紹介します。

保育士におすすめのストレス発散方法

  1. 園児と接する時間を増やす
  2. 保育士と関係ない趣味に没頭する
  3. 保育士以外の人間関係を作る

①園児と接する時間を増やす

保育士としての仕事が日々忙しくなるうちに、保育士という仕事の本来の楽しさを忘れてしまうかもしれません。

疲れたときは子どもと接する時間を増やしてみましょう。きっと保育士を目指すようになったキッカケ保育士をしていて嬉しかったことを思い出すはずです。

子どもたちの無邪気な笑顔を見れば、もしつらいことがあったとしても「また明日も頑張ろう」と思えるのではないでしょうか。

ストレスが溜まったときはぜひ子どもの笑顔を見てパワーを貰いましょう。

②保育士と関係ない趣味に没頭する

保育士は子どもたちと向き合う仕事であり、常に一定の緊張感を持ちながら仕事をしています。

仕事中は子どものことや行事の準備、上司や先輩からの指導や指示、保護者とのやり取りで頭をフルに活用していることでしょう。

休日は自分の好きなことをしてリラックスするのが大切ですが、折り紙やピアノなど保育士としての業務に関わりがあるようなことを趣味にしてしまうと、仕事のことを思い出して脳がなかなか休まらないかもしれません。

もちろんそういった趣味でリラックスできる方もいるかもしれませんが、できれば旅行や登山、スポーツ観戦などの仕事に関係のない個人的な趣味を持ったほうが疲れをしっかり取ってリフレッシュできるでしょう。

③保育士以外の人間関係を作る

職場の人間関係は大切ですが、プライベートでも関わるような義務はありません。

むしろ普段は狭いコミュニティの中で仕事をしている分、別の場所で人間関係を作った方が休日に仕事のことを考えずに済むでしょう。

保育士以外の人間関係を持つことで視野が広くなり、悩んでいた気持ちも楽になるかもしれません。

前述したような仕事に関わらない趣味を持つことで、そこで共通の仲間を作るのがおすすめです。

どうしても人間関係の悩みが解消しないなら転園・転職しよう

転職

ここまで良い人間関係を築くための工夫やストレス発散方法をご紹介してきました。

しかし、どんな策を講じてみても上手くいかないことがあるかもしれません。

相手も一人の人間なので、コミュニケーションを取る機会を増やして話し合う時間を設けたとしても、どうしても考え方が合わずすれ違ってしまう可能性もあるでしょう。

また、悩みのタネが園長や保育園の経営者にある場合は、いくら改善を求めたとしても考え方や経営方針が変わらない可能性もあります。特に家族経営の場合は、最初は意見を聞き入れてくれたとしても家族からの助言や利益を優先してしまうかもしれません。

どうしても人間関係の悩みを解決できない場合は、転園や転職することを視野に入れてみましょう。

保育士は残業が多い仕事で休みを犠牲にすることもあり、そういった環境で人間関係が悪化して鬱になってしまう方も少なくありません。

大切にしていた園児や仲の良かった保護者のことを考えると胸が痛むかもしれませんが、つらい環境を変えずにズルズルと続けているとそのうち限界に達して心を病んでしまっては元も子もありません。

自分の心身の健康を保ち保育士という仕事を続けるためにも、無理だと思ったら抱え込まずに思い切って現状から飛び出し、環境を変えてみましょう。

保育士は人間関係に悩みやすい?|まとめ

職場での人間関係に悩んでいる保育士は多く、決して一人で不安になり抱えこむような問題ではありません。

上司や先輩、後輩や保護者など築いていく人間関係は異なりますが、良好な関係を築くためにどんな相手でも常に笑顔を絶やさず積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。

また、園児と接する時間を増やしたり仕事に関係のない趣味を持つなどして、ストレスを溜めないよう定期的に発散させることも大切です。

それでも人間関係の悩みが改善されない場合は、転園や転職などの行動に思い切って踏み出しましょう。