公認会計士は上場企業などに義務付けられる監査(決算書・財務諸表のチェック・報告など)を行う仕事です。
公認会計士になるには合格率10%程度の公認会計士試験合格する必要があり、難易度はかなり高いとされています。
独学で公認会計士を目指す人もいるでしょうが、通信講座や予備校を利用する人がほとんどです。
そこで今回は公認会計士を目指す人におすすめの通信講座や選び方などについてご紹介します。
これから公認会計士を目指す人や通信講座選びに迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
公認会計士の通信講座のおすすめランキング
ここでは、おすすめの公認会計士の通信講座についてご紹介します。
講座名 | 料金 |
CPA会計学院・1年スタンダードコース | 税込660,000円~ |
クレアール・2年スタンダード合格コース | 税込540,000円 |
LEC東京リーガルマインド・短答合格コース+論文合格コース |
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TAC・2年L本科生 | Web:税込770,000円 |
資格の大原・1.5年オータム初学者合格コース | Web:税込770,000円 DVD:税込860,000円 |
資格試験のFIN・総合入門コース | 税込272,000円 |
ICOライセンススクール |
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アガルート | 税込660,000円~ ※CPA会計学院と提携 |
CPA会計学院
参照:CPA会計学院
価格 |
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サポート内容 |
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合格率・合格実績・受賞歴など | 令和5年公認会計士試験では、786名の合格者を輩出 同試験の全体合格者1,544名の50.9%(2人に1人) |
奨学生制度 | CPA奨学金制度 |
教育訓練給付金 | なし |
CPAの公認会計士通信講座は一発合格を目指している人におすすめの通信講座です。
豊富な合格実績
CPA会計学院は、令和5年の公認会計士試験で786名の合格者を輩出し、全体の合格者数の50.9%を占めました。
ほかの通信講座では合格実績や合格率を公表していないことから、合格者数を具体的に公表していることから信頼できると判断できます。
合格者数が増えてきている傾向から、今後もますます増えていくと思われます。
奨学生制度
CPA会計学院には公認会計士講座の受講生を対象に、無利子貸与型の奨学金制度があります。
以下の条件に充てはまった際、適用されます。
- 18歳以上の方
- 学費の支払いが困難と判断された方
- 公認会計士試験を受験する方
なお応募の際は、書類と課題の提出が必要となるので気になる方は問い合わせてみるといいでしょう。
サポート体制の充実
CPA会計学院には以下のサポートがあり、日々の学習も安心して取り組めます。
- 常駐講師/合格者チューターに直接質問が可能
- zoom・バーチャル校による学習フォロー
- 電話での質問対応
- メールでの質問対応
通信講座でありながら質問しやすい環境というのは非常にうれしポイントです。
また、通信生も通学生と変わらないマンツーマンサポートや学習プランの作成をしてもらえれば、長期間にわたる受験勉強もモチベーションが下がらずに継続できるでしょう。
CPA会計学院の評判は?公認会計士合格のための特徴と料金まとめ
クレアール
参照:クレアール
価格 |
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サポート内容 |
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合格率・合格実績・受賞歴など | 非公開 |
奨学生制度 | インターネット特待生試験(初学者対象・上級者対象) |
教育訓練給付金 | 公認会計士 上級クラス7月生通信講座 |
資格合格クレアールは「非常識合格法」と呼ばれるキャッチコピーが特徴の、短期合格を目指す人におすすめの通信講座です。
1日に確保できる学習時間によってひとりひとりの学習方法やコースを提案してくれます。
テキストが薄く効率的に学べる
クレアールは、合格に必要な学習範囲に絞った「非常識合格法」を提供しています。
テキストは非常に薄く、「重要度」と「難易度」が記載されており、優先順位をつけて効率的に学習できます。
またクレアールは通信専門の予備校であり、Web通信が標準の学習スタイルです。
PCやスマートフォンがあれば、いつでもどこでも動画を視聴して学習できます。
音声学習にも対応しており、通勤時間や外出先で繰り返し聴くことができます。
動画も音声も再生速度の調整が可能なため、勉強時間を大幅に短縮できます。
さらに映像通信と同じ講義を収録したDVDをオプションで購入できます。
クレアールは効率的で柔軟な学習方法から自分に合った方法を選べます。
担任制を採用
クレアールでは担任制度を採用しており、ひとりひとりの受講生に合わせてアドバイスをおこなってくれます。
回数無制限・予約不要で質問できるので、はじめて公認会計士を目指す人にもおすすめです。
またクレアール公認会計士講座に在籍している講師はほかの通信講座と比べても多く、実務家や大学教授などで構成されています。
受験指導の専任講師体制は珍しいので、「担任がコロコロ変わるのが嫌」といった方にとっても安心できるでしょう。
奨学生制度
クレアールでは、初学者向けと上級者向けのインターネット特待生試験があります。
初学者向けのインターネット特待生試験に合格すると、公認会計士初学者対象講座が最大35%OFFで受講できます。
上級者向けのインターネット特待生試験に合格すると、対象コースが最大70%OFFで受講できます。
受験料は無料で試験内容は作文試験です。
合格しても受講が強制されるわけではないので、安心して受験できます。
受講料が比較的安い
クレアールの公認会計士講座は、大手予備校に比べて非常に費用が安めです。
大手予備校の受講料が70万~80万円かかるのに対し、クレアールは50万円を切るものが多いです。
公認会計士試験に合格さえすれば、大した金額差ではありませんが、少しでも費用を抑えたい人にはおすすめです。
LEC東京リーガルマインド
価格 |
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サポート内容 |
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合格率・合格実績・受賞歴など | 非公開 |
奨学生制度 | 特別奨学生試験 |
教育訓練給付金 | なし |
LECの公認会計士通信講座は低価格が特徴の、コストパフォーマンスのいいものを探している方におすすめの通信講座です。
さまざまな割引制度が提供されており、退職者・離職者応援割引や再受講割引といったほかにはないものもありさらにお得になります。
実際の本試験のポイントを的中させた答練・模試
TAC
参照:資格の学校TAC
価格 |
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サポート内容 |
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合格率・合格実績・受賞歴など |
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奨学生制度 | 奨学生選抜試験 |
教育訓練給付金 | なし |
TACは最大手資格予備校のひとつとして、あらゆるノウハウや合格実績、厚いサポートが魅力の通信講座です。
受講料はやや高めですが、講義や教材の質、サポートが充実していると評判です。
合格に近づく教材・カリキュラム
TACの公認会計士講座では、合格者講師による試験傾向の分析を基に、一括合格を目指す学習戦略が提供されます。
公認会計士試験は学習範囲が広いため、TACでは科目ごとに最適な学習開始時期を設定し、効率的に学習を進められるのが特徴です。
TACの教材は試験の出題傾向や試験委員の専門分野を徹底分析し、オリジナルの教材を配布しています。
テキストや問題集は各論点の重要度や関連条文が明記されており、使いやすさにもこだわっており、受講生の満足度は89.2%と高く評価されています。
また、教材はスマートフォンやタブレットでも閲覧可能であり、通学や通勤時間、外出先でも学習を継続しやすいのもポイント。
公式サイトでサンプルテキストを確認できるため、興味のある方はぜひチェックしてみるといいでしょう。
受講相談制度で安心
TACでは、学習に関する不安や疑問に対応するための受講相談制度が用意されています。
おもにTAC校舎やメール、電話での相談が可能であり、通信講座に関する相談も受け付けています。
受講相談では学習ペースや必要な勉強時間、適切な受講コースの選択、受講メディアの選定、フォロー体制、割引制度など、受講前に気になることは何でも丁寧に対応してくれます。
また、通学生でも通信生でも、TACの校舎の自習室を利用することができ、自宅では集中できない方も自習室に行くことで効果的に勉強を進められます。
さらに通信生も教室クラスの講義や答練に参加することができます。
他の受講生と一緒に学習することで刺激を受け、モチベーションを維持しながら学習の継続ができるでしょう。
奨学生制度
TACでは、学習経験者向けの奨学生選抜試験があり、試験の成績順位に応じて最大80%割引で受講することができます。
試験科目は以下の通りです。
短答式:財務会計論(10問)、管理会計論、監査論、企業法(各5問) 論文式:財務会計論 計算、管理会計論
なお試験成績の上位200名までが割引の対象となります。
したがって「なかなか独学では公認会計士試験に合格しない」など行き詰っている方は、ぜひ奨学生選抜試験に挑戦してみることをおすすめします。
資格の大原
参照:資格の大原
価格 |
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サポート内容 |
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合格率・合格実績・受賞歴など | 334人(2022年の合格者) |
奨学生制度 | 選抜特待生試験 |
教育訓練給付金 | なし |
大原学園グループは、資格の大原(社会人講座)・資格の大原(集中資格取得コース)・大原簿記学校(専門学校)にわかれています。
社会人コースは通学・通信スタイル、集中資格取得コースは通学スタイル、専門学校は4年制・2年制から選べる通学スタイルとなっています。
初学者でも学びやすい講義映像
資格の大原では、合格に必要な学習量や開始時期を考慮したカリキュラムが提供されており、初学者でも無理のない学習ができます。
毎年改訂されるテキストは最新の試験傾向に合わせた演習ができるようになっており、受講生の合格に向けたサポートが充実していることがわかります。
映像授業は、教室で行われる講義をそのまま撮影したものではなく、映像授業用に収録されています。
講義映像は約10分にまとめられており、ちょっとしたスキマ時間にも効率的に学習が進められると評判です。
さらに、スマートフォンやタブレットで閲覧できるデジタル教材もあるので、外出先でも学習を継続することができます。
常勤講師による手厚いサポート
資格の大原では、講師が常勤体制で採用されており、2022年度には全国で120名の講師が在籍しています。
常勤講師率は92%であり、通信講座でも担任制による手厚いサポートが受けられます。
学習中に生じる疑問や問題に対して、電話(フリーダイヤル)、ZOOM、メール、または来校して直接講師に質問することができます。
さらに、短答直対答練や全国統一公開試験の個人別成績表がWebで提供されるため、自分の弱点を確認し、学習計画を具体的に立てることができます。
講師は定期的に目標に向けた進捗状況をチェックし、一発合格達成に向けてサポートします。
ほかにも、教室聴講制度や自習室の開放など、多くのサポートが用意されており、受講生にとって安心できる環境が整っているのも魅力です。
資格試験のFIN
参照:資格試験のFIN
価格 |
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サポート内容 |
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合格率・合格実績・受賞歴など | 非公開 |
奨学生制度 | なし |
教育訓練給付金 | なし |
FINは公認会計士などの会計系専門の資格を取ることのできる通信講座です。
知名度こそ低いものの、確かな実績と業界屈指の受講料の安屋が魅力となっています。
テキスト1冊で完結
FINの教材は、TACなどの元大手予備校講師が監修し、他の予備校の教材を研究した上で作成されています。
教材はフルカラーで機能的に色分けされており、初学者でもわかりやすい内容になっています。
1冊のテキストには講義中に扱う過去問や会計基準、条文・施行令などが記載されており、必要な情報が網羅されています。
動画講義はMicroSDカードで提供され、タブレットに挿入すれば、通勤・通学時間にも学習ができ、ネット環境がなくても視聴できるため、通信料を気にする必要もありません。
さらに、スマホ用の過去問集も用意されており、スキマ時間に効率的に学習できるよう工夫されています。
FINのテキストや問題集は公式サイトから確認できるので、興味のある方はぜひチェックしてみるといいでしょう。
24時間いつでも質問できる環境
FINでは24時間いつでも質問ができ、質問には24時間以内にメールで回答が提帰ってくるのでスムーズに問題解決ができます。
ほかにも机に座らなくても学習できるように、財務諸表論の穴埋め問題などがメールで配信されます。
スマホ用過去問集と併せて、スキマ時間に学習ができるでしょう。
さらに、論文式答練の採点・添削サービスも提供されており、添削により理解が深まり、答案作成能力が向上します。
低価格の受講料
FINの最大の特徴はほかの通信講座のような割引やキャンぺーなどはないものの、もともとの受講料が圧倒的に安いといった魅力があります。
たとえばTACや大原などの大手予備校の講座価格が70万円を超える中、FINは272,000円という破格の価格で講座を提供しています。
また短答式試験の講座だけを受講する場合でも172,000円で受講ができるので、安い通信講座で学びたい人におすすめです。
ICOライセンススクール
参照:ICOライセンススクール
価格 |
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サポート内容 |
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合格率・合格実績・受賞歴など | 非公開 |
奨学生制度 | なし |
教育訓練給付金 | なし |
ICOライセンススクールは、元大手有名専門学校で講師を務めていた井ノ川講師が開校した会計専門の個別指導塾です。
短期合格を目指したカリキュラム
ICOライセンススクールでは、試験合格だけでなく、「夢実現後の充実した人生」のために学習することを重視しています。
短期合格にこだわり、「試験範囲の論点を100%理解するのをやめる」、「原則と例外をはっきり分けて理解する」、「アウトプット練習からインプットを固めていく」、「常に、本試験問題を意識して勉強する」などをカリキュラムや教材、講義の展開の軸としています。
個別面談では、受講前に不安点や疑問点などをヒヤリングし、ヒアリングした内容を基に学習方針を提案してもらえるので安心。
受講が決まれば、個別カリキュラムを作成して学習を開始します。
個別カリキュラムに応じてDVDまたは音声ダウンロード講義を視聴して学習できるので、場所を選ばずに自分のペースで学習できます。
回数無制限の個別コンサルティング
ICOライセンススクールでは、受験生一人ひとりの能力や学習環境、性格や経歴を加味し、校長先生自らが個別指導を行います。
勉強方法から年間・月間・一日のスケジュール管理まで幅広くアドバイスを受けることができ、コンサルティングの回数は無制限となっています。
最短合格を実現するために必要な勉強方法やスケジュールの立て方をサポートしてもらえるので、はじめて公認会計士試験を目指す人でも安心。
また、対面でのコンサルティングが難しい場合や時間が取れない社会人のために、本人向けのコンサルティングDVDを郵送したり、電話で相談に乗ったりするなど、サポートが手厚いのも魅力です。
アガルート
参照:アガルートアカデミー
価格 |
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サポート内容 |
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合格率・合格実績・受賞歴など | 非公開 |
割引制度 | アガルート出身者は定価より10%OFF |
アガルートの公認会計士講座は、2019年9月にCPA会計学院と業務提携したことにより、実質CPA会計学院の公認会計士講座を受講することになるのが特徴です。
アガルートの講座を受講して司法試験に合格し、公認会計士試験の合格を目指している方は定価の10%OFFの割引価格で受講できルメリットがあります。
ただしアガルートアカデミーは20講座以上の講座で全額返金制度がありますが、アガルートアカデミーの公認会計士講座は全額返金の対象外となり、合格特典の「全額返金」も「お祝い金」も両方対象外なので注意が必要です。
公認会計士の通信講座・予備校を選ぶ際のポイント
公認会計士の通信講座・予備校はたくさんあり、「どこがいいの?」と迷われる方も多いはずです。
ここでは、公認会計士の通信講座・予備校を選ぶ際のポイントについてご紹介します。
受講料
公認会計士の通信講座・予備校は基本的に高いので、費用で比較検討するのが大事です。
ちなみに公認会計士の通信講座・予備校の受講料はコースやカリキュラムによっても異なりますが、60万円程度です。
今回ご紹介した通信講座だとFINが20万円台からと安く、高いのはTACで80万円となっています。
しかし価格の安さだけで比較すると欲しいサポートが受けられない可能性もあるので注意が必要です。
教材の内容
公認会計士試験の難易度の高さから、教材の質が合格に直結するといっても過言ではありません。
公認会計士試験に合格した実績のある講師が教材を作成している講座は特に信頼できます。
なかでもとくに教材の質が高い講座として、資格の大原・TAC・CPA会計学院が挙げられます。
上記の予備校は教材のクオリティが高いことから高い合格実績を持っているので信頼度も高いことが分かります。
サポートの充実度
公認会計士試験の合格には長期間の継続的な勉強が必要であり、モチベーション維持は必要不可欠です。
学習効率を高めるためにも、質問や疑問を気軽に解決できる講師のサポートがある通信講座がおすすめです。
ほとんどの通信講座では、電話、eメール、LINE、直接面談、ZOOMなど、学校ごとに独自の質問形式を用意していたり、24時間体制で質問を受け付けています。
なかでもLECは講師にメールやLINE、電話で質問できるサポート体制が整っています。
分からない部分をすぐに解決することができれば、理解を深められるので自分のペースで進められるものを選ぶといいでしょう。
合格実績
公認会計士の通信講座を選ぶ際に重要なのは、合格実績(合格率)です。
合格率が高いとされる講座を選ぶことで、合格へのノウハウや学習スケジュールを網羅している可能性が高いです。
しかし合格実績や合格率については合格者数の集計方法にも注意が必要です。
合格率が高いとしても、対象となる受講生数が少なければ信頼性に欠けます。
そのため、できるだけ多くの受講生の中での合格実績を確認することが重要です。
とくに今回ご紹介した通信講座の中では、CPA会計学院・資格の大原・TACが合格実績を公表しており、公認会計士試験の合格者数の大半を占めていることがわかります。
予備校としての信頼度
公認会計士試験は非常に難関であり、講座を提供している会社(予備校)の信頼性も重要な要素です。
特に、「会社の設立からどれくらい経っているのか?」、「公認会計士講座を提供している歴史は長いか?」「合格実績や費用などを公開しているか」という点に注目してみるといいでしょう。
信頼性の面だと、資格の大原、TAC、CPA会計学院の講座がおすすめです。
大原グループは1957年に創立され、TACは1980年に公認会計士講座を開講し、長い歴史を持っています。
CPA会計学院は2001年に設立されましたが、その後の合格実績が高いことで知られています。
長い歴史と多くの合格実績を持つ通信講座は、受験生にとって信頼できるポイントと言えるでしょう。
公認会計士の通信講座・予備校を項目ごとに比較
ここでは、公認会計士の通信講座・予備校を項目ごとに比較していきます。
受講料
もっともスタンダードなコースを受講料ごとに通信講座・予備校を比較すると以下の通りになります。
資格試験のFIN・総合入門コース | 税込272,000円 |
LEC・短答合格コース+論文合格コース | 税込546,000円 |
クレアール・2年スタンダード合格コース | 程度540,000円 |
CPA会計学院・2年スタンダードコース | 税込750,000円 |
資格の大原・1.5年オータム初学者合格コース | 税込770,000円 |
TAC・2年L本科生 | 税込790,000円 |
上記の表からも分かるように、もっとも安い通信講座は資格試験のFINです。
FINは先にも述べたように費用が安いだけではなく、教材・講師の質が高いことでも評判です。
またLECの講座は、短答式・論文式が別々のコースに分かれており、初期費用が安く済むメリットがあります。
CPA会計学院・大原・TACは平均よりも受講料が高いものの、サポート面が手厚いといった利点があるのでバランスを見て選ぶことが大事です。
さらにキャンペーンやクーポン期間中に申し込めば費用を抑えられるでしょう。
キャンペーン・クーポン
現在、実施しているキャンペーンで比較すると以下の通りとなります。
資格試験のFIN | - |
LEC | 早いとお得な早期申込2万円割引 ※2024年4月30日まで |
クレアール | 公的機関従事者応援キャンペーン30%以上OFF ※2024年4月30日まで |
CPA会計学院 | - |
資格の大原 | 春の早期申込キャンペーン20,000円OFF ※2026年合格目標2年初学者合格コース対象 ※2024ね5月31日まで |
TAC | 今だけお得!春割キャンペーン第2弾受講料最大20,000円割引 ※2024年5月31日まで |
上記のように、通信講座ごとに定期的・不定期的にキャンペーンやクーポンを配布しています。
したがって気になる通信講座やコースがあれば、キャンペーン期間中に申し込むことで安く費用を抑えられます。
サポート内容
通信講座ではすぐに質問や相談できるサポート体制を十十の得ているところがほとんどです。
サポート体制の内容で比較すると以下の通りとなります。
資格試験のFIN | - |
LEC | ネット方チューターに直接質問可能 |
クレアール | 担任制・万全の質問体制(回数無制限/予約不要) |
CPA会計学院 | 開校時間ならいつでも質問・相談対応可能 |
資格の大原 | 担任制 |
TAC | 公認会計士試験の合格者講師による直接アドバイス |
ICOライセンススクール | 週1回の個別指導 |
中でも特にサポート体制に力を入れているのはクレアール・大原です。
いずれも担任制を採用しており、ひとりひとりに合わせて質問や学習の進捗管理まで一貫してサポートしてくれるのが特徴です。
公認会計士試験は長期にわたる学習が必要となることから、モチベーション維持や日々の学習をチェックしてもらえる環境があると安心できるでしょう。
しかしサポート体制が充実しているところは受講料が高くなる傾向にあるので、優先順位やバランスを見ることが大切です。
合格実績
通信講座・予備校を選ぶ際に合格実績を気にする方は多いでしょう。
合格実績を非公開にしているところもありますが、現時点では以下の通りとなります。
資格試験のFIN | 非公開 |
LEC | 非公開 |
クレアール | 非公開 |
CPA会計学院 |
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資格の大原 | 2022年度の合格者数:334名 |
TAC |
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ICOライセンススクール | 非公開 |
特にCPA会計学院の近年の合格者数が最も多く、合格実績のみで高い通信講座で学びたい方はCPA会計学院がおすすめです。
合格実績が豊富だと、合格へのコツやノウハウ、学習の進め方などを把握している可能性が高く、より効率的に学習を進められる可能性が高いです。
しかし合格実績を算出するのは難しく、非公開にしているからと言って信頼できないわけではありません。
費用やカリキュラムが自分に合っているかなど、総合的に見て判断するようにしてみてください。
初学者へのおすすめ度
通信講座には初学者向けのコースが用意されており、特定のコースが必ずあっているとは限りません。
しかし公認会計士の試験勉強初心者にとっておすすめの講座のひとつとして、大原の通信講座の「1.5年スプリング初学者合格コース」が挙げられます。
理由としては2022年の大原からの合格者334名のうち、ほぼ半数の183名が初学者コースの受講生であり、初学者でも合格する可能性が高いからです。
ここまで初学者が合格する割合が高いということは、ノウハウを活かしたカリキュラムが充実していると考えられます。
また、初学者の高い合格率を支えるもう一つの要素として、担任システムの存在も欠かせません。
大原の通信講座では、受講生一人ひとりに大原の常勤講師が担任として付き、学習をあらゆる面からサポートしてくれます。
模試教材のサンプルなどを閲覧できるのであれば、チェックしておくのがいいでしょう。
公認会計士の通信講座を受講する際の注意点
いくらサポート体制が充実していて、教材も口コミもいい通信講座だからと言ってただ単に受講するだけでは意味がありません。
ここでは、公認会計士の通信講座を受講する際に注意すべき点についてご紹介します。
カリキュラム通りに進める
公認会計士試験の学習範囲は非常に広く、勉強の遅れを取り戻すことはかなり難しいです。
したがって基本的には学習カリキュラム通りに進めるようにしましょう。
カリキュラムに従って勉強時間を最優先で確保し、カレンダーなどで勉強する内容を管理していく努力が必要です。
また、予備校によっては学習ツールで進捗管理ができる場合もあるため、自宅での学習に自信がない方はツールを積極的に利用したり講師に相談するのがおすすめです。
わからないところを放置しない
CPAによると、通信講座で合格した方は積極的に質問・相談をしている傾向にあるといわれています。
学習中にわからないことを放置しておくと挫折の原因となるため、積極的に質問制度を利用することがおすすめです。
通信講座の方は講師やチューターと直接かかわる機会が少ないため、質問・相談のハードルが高くなりがち。
メールは質問から回答までにタイムラグが生じますが、質問手段の中では最もハードルが低いため、最初のステップとしてメールでの質問を試みるとよいでしょう。
メールから電話、最終的にはオンラインや対面での相談に慣れていくのが望ましいです。
通信講座や予備校によって質問スタイルは異なるため、申し込む前にどのような手段で質問できるのかを確認しておくと安心です。
ときには気分転換をする
公認会計士試験の勉強は長期にわたることから、ときには気分転換するのも大切です。
「たまには友人と遊びや食事に行ってみる」「映画やテレビを見る」「勉強前に運動をしてみる」などがおすすめです。
息抜きをすることで普段の勉強への集中もしやすくなりますので、定期的にリフレッシュするのがいいでしょう。
ただし、遊びすぎて支障をきたすとよくないので、学習する習慣はつけておくように注意が必要です。
公認会計士の通信講座の費用を抑えるコツ
公認会計士の通信講座はコースにもよりますが50~60万円程度と、決して安くはありません。
ここでは、公認会計士の通信講座の費用を抑えるコツについてご紹介します。
少しでも安く受講したい方は参考にしてみてください。
キャンペーン期間中に申し込む
公認会計士の通信講座の費用を抑える方法としてまず、キャンペーン期間中に申し込むというものが挙げられます。
各通信講座では期間限定でキャンペーンやクーポンを実施しているところがほとんどで、〇万円割引などお得になります。
先ほど紹介したように、2024年4月現在ではLEC・TAC・クレアール・資格の大原が現在キャンペーンをおこなっています。
キャンペーンには期限があるのでこまめにチェックしておくことをおすすめします。
教育訓練給付金制度を利用する
社会人で教育訓練給付金制度の給付対象者の方は、教育訓練給付金を受け取ることで負担が軽くなります。
上記の制度は対象講座の入学金や受講料の20%(最大10万円)がハローワークから支給されるものです。
制度を利用するためには以下のような一定の要件を満たす必要がありますが、社会人の方はこの制度を活用することで負担を軽減できます。
- 厚生労働大臣が指定した教育訓練の受講を開始した日において、雇用保険の一般被保険者である方のうち、支給要件期間が3年以上ある方
- 受講開始日において一般被保険者でない方のうち、一般被保険者資格を喪失した日(離職日の翌日)以降、受講開始日までが1年(適用対象期間の延長が行われた場合には最大4年)以内であり、かつ支給要件期間が3年以上ある方
参照:厚生労働省
今回ご紹介した通信講座の中で、クレアールのみ教育訓練給付金の対象講座があります。
気になる方はクレアールの条件をチェックしてみて下さい。
奨学生制度を使う
各通信講座・予備校の中には、選抜試験の成績優秀者を対象に割引価格で受講できるところや無利子貸与型の奨学金制度が設けられているところもあります。
現在のところ、以下の通信講座・予備校で奨学生制度が導入されているので、チェックしておくといいでしょう。
クレアール | インターネット特待生試験 |
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CPA会計学院 | CPA奨学金制度 | 無利子貸与型の奨学金制度 |
LEC東京リーガルマインド | 特別奨学生試験 | 対象講座が最大80%割引 |
TAC | 奨学生選抜試験 | 学習経験者向け:最大80%割引 |
資格の大原 | 選抜特待生試験 | 学習経験者向け:最大50%割引 |
おもに学習経験者向けの選抜試験によって判断されるものが多いので、「独学だとなかなか受からなかった」といった人は狙い目です。
またCPAは独自の無利子型の奨学金制度を提供しており、以下の条件に当てはまりかつ書類・課題の提出をすれば認められます。
- 18歳以上の方
- 学費の支払いが困難と判断された方
- 公認会計士試験を受験する方
公認会計士試験の合格率・難易度
公認会計士になるには、短答式試験・論文式試験で構成される公認会計士試験を突破しなければいけません。
ここでは、公認会計士試験の概要についてご紹介します。
す。
短答式試験 | 論文式試験 | |
試験日 | 12月上旬の日曜日、5月下旬の日曜日 | 8月下旬の3日間 |
試験申し込み期間 | 8月下旬~9月上旬、2月上旬~2月中旬 | 別途申込不要 |
合格ライン | 総得点の70%を基準として、公認会計士・監査審査会が相当と認めた得点比率で判定 | 52%の得点比率を基準として、公認会計士・監査審査会が相当と認めた得点比率で判定 |
試験内容 | 財務会計論(簿記・財務諸表論)、管理会計論、監査論、企業法 | 必須科目/会計学(財務会計論・管理会計論)、監査論、企業法、租税法 選択科目/経営学、経済学、民法、統計学から1科目選択 |
試験形態 | マークシート方式による択一式試験 | 筆記式試験 |
参考:金融庁
公認会計士試験の短答式試験には受験資格がなく、学歴や年齢を問わずだれでも受験できますが、論文式試験は短答式試験に合格した人しか受験できません。
また試験科目のうち、1科目でも40%未満を取ってしまうと不合格となるため注意が必要です。
公認会計士試験は金融庁が管轄しているため、詳しい試験内容や試験日程については毎年金融庁のホームページで確認するようにしましょう。
合格率は例年10%前後
公認会計士試験の合格率は10%前後だといわれています。
ちなみに短答式試験のみだと15%~20%、論文式試験は35%~40%程度とされています。
公認会計士試験の難易度は司法試験や弁理士などと肩を並べるほど、全体的な資格の中では非常に高めです。
難易度が高い理由としては合格率の低さなどもありますが、公認会計士試験の場合は試験範囲の広さが挙げられます。
公認会計士合格に必要な学習時間の目安は経験にもよりますが、2,500~5,000時間程度です。
学習期間としては1,5年~2年程度を目安として受験する人が多く、一発合格はかなり難しいでしょう。
公認会計士試験合格を目指すのであれば、長期的なスケジュール管理とモチベーション維持が必要となります。
自分にあった公認会計士の通信講座を見つけよう!
今回は公認会計士を目指す人におすすめの通信講座や選び方などについてご紹介してきました。
公認会計士になるには合格率10%程度の公認会計士試験に合格しなければならず、通信講座を利用するのが一般的です。
なぜなら、通信講座では公認会計士試験合格者からの講義や相談が出来たり、より効率的な学習方法について知れるからです。
公認会計士に対応した通信講座はたくさんあり、それぞれ費用やサポート内容、教材の質、合格実績などが異なります。
安いからと言って安易に申し込んでしまうと、「自分に合ってなかった」と後悔してしまうケースもあるので要注意。
公式サイトでは教材のサンプルや無料講義などを受講できるのものもあるため事前に確認しておくことをおすすめします。
今回の記事を参考に自分に合った公認会計士の通信講座を見つけてみてくださいね。