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バス運転手は仕事がきつい?勤務時間の割に年収が低いって本当?

更新日:2021-04-24

バス運転手は仕事がきつい?勤務時間の割に年収が低いって本当?

毎日何本ものバスが街中を走行していますね。

今回はバス運転手の仕事に関して勤務時間や労働はきついのか?という疑問や給与やバス運転手の業種などをまとめました。

バス運転手は責任感があり、誇りを持ってお仕事をされている方が多く、日々我々を目的地に安全に送り届けてくれます。

そんなバス運転手の日々の仕事についてご覧ください。

バス運転手の仕事について

バス運転手

バス運転手には様々な業務内容があります。

それによって労働環境が大きく変化し、一日でこなす業務も大きく変わってきます。

バス運転手の業務内容について見ていきましょう。

路線バスの運転手

バス運転手の基本的な仕事は決められた目的地に乗客を運ぶという仕事ですね。

路線バスは毎日決められた時間に目的地へと停車し乗客を運ぶ仕事です。

住宅街や主要道を主に走行するため、地域によっては区間も短い場所もあり、朝の道路の混雑時でもスムーズに安全運転で時間通りにバス停に停車しなければなりません。

観光バス・貸切バスの運転手

貸切バスはツアーや修学旅行などに利用され、スケジュール通りに運行するバスです。

バスガイドや添乗員が同乗し、乗客の雰囲気を壊さないよう接客サービスを行わなければなりません。

貸切バスの運転では地方の主要道・高速道路など、普段あまり走行しないような道路も走行する為、常に渋滞情報などの道路状況を確認し、それに応じて走行ルートを変更しなければなりません。

高速バスの運転手

高速バスは時間通りに乗客を県外の遠方へ運ぶ仕事です。

高速バスの仕事は主に繁華街・高速道路を走行する事が多く、混雑時にもスムーズな運転技術が必要となります。

そして長時間走行の為、サービスエリアでの休憩を行い、もし遅延が生じている場合は休憩時間で調整します。

また深夜に走行する高速バスではバス運転手1人に対して400km以上・9時間以上の運転は禁止されているため、2人以上のバス運転手が乗務していなければなりません。

バス運転手以外の業務

バス運転手の仕事は運転だけではなく、その他のバスに関する事、乗客に関する業務があります。

この業務はバス会社によってそれぞれの担当が居るか居ないかで大きな違いがあります。

  • バスの掃除・洗車
  • 運行前のエンジンやタイヤの空気圧などの車両点検
  • 車内での忘れ物や異常が無いかの確認
  • 運行後の車両点検
  • 乗客への対応
  • 運行記録の印刷・提出

バス運転手の年収や休日は?

年収

給与も休日もバス運転手の種類によって様々で、年収に関しては多いと感じる方も少ないと感じる方もいるようです。

会社によっても給与の差は大きく、結果的に個々で給料が違うので感想が変わってくるとは思いますが、バス運転手の平均的な給料・年収をそれぞれ見ていきましょう。

バスの運転手のそれぞれの給料・年収

(厚生労働省調査賃金構造基本統計調査)

バス運転手の全国の平均的な年収は440万円です。

平均給料は26万円~35万円

平均年収推移は370万円~560万円となっています。

勤務形態や所属会社の違いで年収差が結構大きくなっていますね。

路線バス運転手の平均年収

平均年収:440万円~

路線バスの運転手の給与は自治体か民間企業かで大きく変わってきます。

路線バスの運転手の平均年収は統計によると502万円です。

それに対して横浜市交通局のバス運転手の年収は平均782万円となっており、民間よりも公営のバス会社の年収のほうが高い傾向にあります。

観光バスの運転手の平均年収

平均年収:440万円

業界大手の会社に10年勤務している場合の平均年収が約440万円となっています。

観光バスはバス会社によって雇用形態も正社員と契約社員があり、契約社員は歩合制の会社も数多くあるので、バス運転手の中で最も給料の差が大きくなっています。

高速バスの運転手の平均年収

平均年収:430万円~

高速バスは長時間の運転をするので勤務時間が長く、定められた時間・距離を越えると運転手が交代になります。

給与に関しては高速バスの運転手はやはり拘束時間の面で非常に体力面できつい労働な為に、なり手があまりいないようです。

バス運転手の賞与の目安

バス運転手の賞与の目安は、一体いくらぐらいなのでしょう?

バス運転手は年間に3回の支給がある会社もあります。

バス運転手の賞与の目安は以下のようになっており、世代別で賞与に変化がある事がわかりますね。

  • バス運転手の賞与の目安
  • 20代:約29万円
  • 30代:約54万円
  • 40代:約72万円
  • 50代:約79万円

そして体調管理ができている運転手であれば再雇用のシステムもあるので、ベテランとして実績があれば賞与の増額も期待できます。

バス運転手で年収1000万円は可能?

ベテランのバス運転手には1,000万円の年収の方もいますが、過去20年以上の勤務で一切事故や欠勤がなく、運行遅延などのトラブルが無い優良のベテランドライバーがほとんどになります。

しかし、バス運転手の仕事は労働環境がきついというような理由で離職者も多いため、現在のバス運転手の平均的な年齢は30歳前後となっているので、比較的に年収1,000万円は多くはありません。

バス運転手の休日は?

バス運転手の休日は一体どういう形態で休日を取得しているのでしょうか?

路線バスの運転手の休日は正社員が週休二日制で募集している事が多いようです。

しかし運行は毎日行われているので、年次有給休暇・長期休暇・慶弔・結婚などの休暇は取得可能なのですが、長期間の連休を取得するのは難しいとされています。

国土交通省の調査によりますと、有給休暇の取得日数は約13日となっています。

休憩時間について

バス運転手にはお昼休憩とされるものがなく、例えば路線バスの運転手であれば、朝の勤務を終えたら一度退勤し、夕方に再び出勤するという中休システムになっています。

休憩時間が長いのは個人により感想は違いますが、勤務時間が長い仕事なので日中に自由時間を挟むというのは、良い点なのではないでしょうか?

バス運転手の仕事のメリット・デメリット

仕事

バスの運転手の仕事は非常に会社によって待遇面や労働力も変わってきますが、他の業種と比べ勤務時間が長いために「勤務時間も長く休みも不規則できつい」という印象を持たれる方も多いです。

ではメリットとは一体どういったものがあるのか?

バス運転手の仕事のメリット・デメリットをまとめました。

バス運転手のメリット

バス運転手のメリットは以下になります。

  • 学歴を問わず、平均より少し高めの給与が貰える
  • 長期的な勤務が見込める
  • 運転免許取得費用を出してくれる場合がある
  • 再就職がしやすい
  • バス運転手は人手不足な傾向にあるため募集が多く見られる
  • 慣れてしまえば仕事の流れは安定的である
  • やりがいがある

バス運転手のメリットは人材不足の為に勤務会社を選べるという所と、仕事の始めやすさにありますね。

バス運転手のデメリット

バス運転手のデメリットは以下になります。

  • 勤務時間が長いのに賃金が発生するのは乗務時間のみ
  • 体力面できつい
  • 労働内容に給料が見合わない
  • 遅延が発生すれば休憩時間が削られてしまう
  • 1日16時間の拘束が法律で認められている
  • 最大13連勤までの労働が法律で認められている
  • 上記2点の理由で法律ギリギリの労働を強いられる事があり、月の休みは4日程度しかない場合がある
  • 沢山の人の命を預かっているにも関わらず、思うように休憩できず疲労感が取れない
  • 急な休みが取れない

バス運転手のデメリットはやはり体力面と勤務時間の長さという点が大きいですね。

バス運転手の仕事はきついのか?

きつい

バス運転手の業務に関して「勤務時間が長い」「休みが少ない」「給与が見合わない」という意見が非常に多く、バス運転手はきついという印象があります。

ではバス運転手がきついと言われる部分を掘り下げてみましょう。

バス運転手の仕事の大変な所:勤務時間

バス運転手は人手不足の為に、労働者の勤務時間が長時間勤務の傾向にあります。

それによる対策も会社による所が多く、法律ではバス運転手の1日の勤務時間は16時間までで、連続勤務日数は13日までと定められています。

会社によってはギリギリの勤務形態と取っている会社もあるようですので、やはりバス運転手の仕事の一番大切な所は「安全運転を心がける」なので、就職前に勤務形態をきちんとチェックしておく必要があります。

バス運転手の仕事の大変な所:抱えるトラブル

バス運転手は毎日乗客を乗せていれば必ず乗客トラブルが発生します。

乗客の体調不良の為の対応・それによる遅延など、アナウンスも丁寧に心がける必要があります。

長時間の労働で疲労感があっても接客精神を怠る訳にはいかないのです。

もし仮に万全な対応が出来ない場合でも容赦なく乗客からのクレームを受けてしまいますので、常日頃接客精神を意識しなければなりません。

バス運転手の仕事の大変な所:責任感

バス運転手は日々たくさんの乗客の命を預かっている責任がありますね?

その責任は非常に重く、安全運転を心がけなければならないのに、労働環境のあまり良くない会社では体力との両立も難しく、そういった理由で退職者も多いのです。

体力面を抜きにすればバス運転手は意外とホワイト

実はバス運転手の仕事はきついと言われていますが、意外にホワイトだとも言われているんです!

バス運転手の人材不足は深刻ではありますが、常にバス運転手の募集は行っていて、国土交通省も人材確保・人材育成の為の活動を行っています。

では、きついと言われるバス運転手に反してホワイトと呼ばれるのはどういった所にあるのか見ていきましょう。

バス事故報道の過去

労働環境の悪さが引き起こしたバス事故の報道により労働環境を改善する動きが見えてきました。

この相次ぐ事故報道により、バス会社は会社のイメージ低下を恐れ神経質になっているので、運転手をしっかり休憩させるなどの改善策を取っているようです。

多くの会社が労務管理を徹底し、休日出勤やサービス残業が発生しないホワイトな職業と言われており、待遇面は悪くないのです。

バス運転手は人間関係のストレスが少ない

また、近年問題となっている会社での上司や人間関係のストレスもバス運転手は基本一人での勤務で一日を過ごす為、体力面で気にならない人にはストレスの少ない職場だと感じている方も多いようです。

勤務時間や休日についてはやはり所属する会社・職種によってギリギリの長時間労働となる場合もあり、会社の福利厚生や勤務時間をきちんと確認して自分に合った会社選びをする事が大切です。

以上の事から、自信の体調管理や自分に合った労働環境であれば、社会的に見たら業界の勤続年数が長い傾向にあります。

バス運転手の仕事は勤務時間が長い?きついのに年収が低い?まとめ

バス運転手の仕事内容・形態についてご紹介しました。

バスの運転手といっても職種も違い、会社による待遇面の違いなど様々なものがありましたね。

結論として「きついのか?」と聞かれれば体力面では会社によってきついとも言えますが、自分に合った環境を選ぶ事で快適な労働環境も実現できるのだという事が分かりました。

また、国土交通省のアンケートでバス運転手が仕事を続ける理由として60%以上の運転手が「お客様からの感謝の声」を挙げていました。

やはり大変な業務や責任感と引き換えに、利用者からの感謝も多く、頑張った分の成果に繋がるのは非常にやりがいを感じるのではないでしょうか?

将来的には多くの人材が望めれば、更に労働環境は改善され、利用者も更に快適に利用できるようになる事を願いましょう。