みなさん、こんにちは。今回は「電車運転士になるには」をテーマに記事を書きたいと思います。多くの人がほぼ毎日乗るであろう電車…。そんな多くの人の役に立つ仕事である電車運転士に興味を持っている人も多いかと思います。どうすればなれるのか、専門学校、仕事内容、年収などについてまとめます。
電車運転士ってどんなお仕事?
電車運転士は名前の通り、乗客や貨物などを目的地まで運ぶ「電車」を運転する事がお仕事です。ここまではご存知の方も多いと思うのですが、具体的にどのように運転しているのか気になりますよね。運転する時に求められる事は「安全性」「正確性」「柔軟性」などなどたくさんあり、仕事は職人技です。
運転のお仕事で非常に重要な事とは?
電車運転士は電車を運転する事で乗客や貨物を運びます。この時に非常に重要になってくるのが「安全性」と「正確性」です。
安全第一であるのは当然の事、ダイヤ通りに、停車位置通りに運転する事が求められます。
特に朝のラッシュ時は秒単位でダイヤが組まれていたり、路線によっては電車の待ち合わせがあったりします。その時に運転ミスがあると、大幅にダイヤが乱れ、多くの人に迷惑をかけることになります。
朝のラッシュ時を想像してみてください。電車が遅延していると色々大変ではありませんか?これをできるだけ最小限に抑えることが求められます。もちろん安全第一です。
職人技?!の運転技術
安全性と正確性だけが求められるのではなく、快適な運転も重要です。
いくらダイヤ通りであっても急ブレーキ、急発進は乗客にとって心地よいものではありません。立っている乗客も多いので、揺れの少ない運行を心がける必要があります。
また、同じ路線でも電車の種類は複数ある事が多いです。同じ型の車両であっても微妙にブレーキの利きが違ったり、乗客数や天候などによりモーターやブレーキの作動状況も変わるため、違いを頭に入れて柔軟な対応をする必要があります。
その仕事はまさに職人技です!
電車運転士になるはどんな学校へ行けばいい?
そんな職人技を仕事にする電車運転士になるにはどんな専門学校へ行けば良いのでしょうか?専門学校で学んでから目指すのであれば観光系の学校へ通うのが一般的です。しかし、これら専門学校に通っていなくても、入社してから適性があると判断されれば、国土交通省が指定する養成所へ通う事ができ電車運転士になれます。
入社後に専門学校へ?
電車運転士になるためにはまず鉄道会社に就職する必要があります。
入社してからはまず、車掌や駅員を経験します。その後、電車運転士として適性があると判断されると、国土交通省が指定する、電車運転士になるための専門学校「動力車操縦者養成所」に入所して学科講習と技能講習を受けます。
そして、約8~9ヵ月の長期訓練を終えると、国土交通省が実施する「動力車操縦者試験」を受験し、見事合格すると電車運転士になることができます。
入社した後に会社が専門学校に通わせてくれるという事ですね!これは嬉しい!
専門学校に通うならどんな分野が良い?
電車運転士になるには10ヶ月弱の長い訓練を受ける必要があるため、現行では高校卒業者か専門学校卒業者が多く、大学卒業者は少ないです。
専門学校から電車運転士を目指す場合には、観光系の専門学校に通うのが良いでしょう。また、鉄道サービスなどの学科がある学校は、電車運転士や車掌、駅員などの育成に注力しています。
電車運転士になるにはどんな勉強方法をすればいい?
ではどんな勉強をすれば良いのでしょうか?電車運転士は多くの人の命を預かっていると言っても過言ではないため、しっかりとした試験があります。科目は4科目で試験自体も12種類あります。
具体的にどんな試験なの?
電車運転士になるには、「動力車操縦者運転免許」を取得する必要があり、この免許取得のために試験を受けなければなりません。
この試験は動力車の種類で分類されており、全部で12種類あります。
試験は上記の動力車操縦者養成所や地方運輸局でも行われます。
試験科目は身体検査、適性検査、筆記試験、実技試験の4科目ですので、これらの勉強が必要です。
電車運転士の就職先・雇用形態・勤務時間・年収
次は電車運転士の就職先、年収などについてまとめます。就職先は鉄道会社なので身近ですね。
また、サービス業なので休みが取りづらいかも?と思う方もいらっしゃると思いますが、休暇はちゃんと取れるようです。
どんな企業に就職すればいい?雇用形態・勤務時間は?
電車運転士になるにはまず、鉄道会社に就職しなければなりません。具体的にはJR、東急電鉄、東京メトロ、阪急電鉄などです。
基本的に正社員としての雇用形態になります。採用職種は各企業によって異なりますが、電車運転士としての職種はなく、駅係員や車掌を経験してからのキャリアが一般的です。
勤務時間はその日に運転するダイヤによって異なるため毎日同じではないようです。始発や終電を運転する時は泊まりになる事もありますし、サービス業のため土日祝日や、お盆なども仕事があります。
しかし、別日に2、3日連続の休暇も取れるようです。
気になる年収は?
平成28年賃金構造基本統計調査によると、従業員数10人以上の企業の平均年収は約727万円です。
1000人以上の企業だと少し上がって約755万円です。
どちらも同じくらいなので、企業規模によって年収が大きく変わる事はなさそうですね。
電車運転士のやりがいや苦労は?
電車運転士のやりがいや苦労は何なのでしょうか?鉄道会社の社員紹介ページからの抜粋した生の声をまとめました!
2000人の当たり前を支える縁の下の力持ち?
乗客にとって当たり前となっている「何事もなく電車が走行している事」は電車運転士など鉄道に関わる全ての人が何事もないように点検、運転しているからです。
このような乗客の当たり前を支える縁の下の力持ちとして、多くの人の役に立っている事は運転士の誇りでもあるようです。東横線のラッシュ時は2000人くらい乗車しているようです。
責任感の大きな仕事
電車運転士は多くの人の役に立つというやりがいを感じられる反面、それだけ責任も生じるお仕事です。そのため、常に安全を意識し、種類のあるブレーキやモーターの操縦を覚える事は苦労の1つと言えるでしょう。
また電車運転士は狭き門であるため、試験に合格するまでも苦労が多いかもしれません。
この記事の参考サイト
東急電鉄
スタディサプリ
JR東日本
東京メトロ
阪急電鉄
平成若者仕事図鑑
平成28年賃金構造基本統計調査
電車運転士になるにはまとめ
いかがでしたか?電車運転士の仕事内容・なるための専門学校の情報や年収など参考になったでしょうか?人々の当たり前を支える仕事、かっこいいですね。電車運転士を目指そうと考えている方、少し興味のある方々の参考になったら嬉しいです。お読みいただきありがとうございました!