転職を考える人の中には経理職を目指す方も少なくありません。
しかし経理職の転職は経験者もしくは資格保持者が有利になる傾向がああり、狭き門だといわれています。
そこで今回は経理職への転職におすすめの転職サイト・転職エージェント、経理職への転職のコツなどについてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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経理職におすすめの転職サイト・転職エージェント18選
ここでは、経理職におすすめの転職サイト・転職エージェントについてそれぞれの特徴についてご紹介します。
経理転職.com
参照:経理転職.com
求人数 | 約4,000件 |
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対応地域 | 全国 |
経理転職.comは35年以上の転職支援実績をもつJACリクルートメントが運営している、経理と財務に特化した転職エージェントです。
グローバル企業からベンチャー企業まで、ミドルマネジメントクラスや業界スペシャリストポジションを中心に、シニア、エグゼクティブクラスまで幅広い求人を掲載しているのが特徴です。
転職を急ぐ人には適していますが、じっくり転職を考える人もコンサルタントとのキャリア相談だけでも利用できるのでおすすめ。
約4,000件の経理職求人があり、コンサルタントによる求人紹介で検索時間が短縮され、より効率的な転職活動ができると期待できます。
また公式サイトには、転職時の不安解消のためのQ&A形式の転職ノウハウが掲載されているので、経理職への転職に自信がない方でも安心です。
しかし一方で経理転職.comは経験者向けの求人が多く、未経験から経理職にチャレンジしようとしている人にはやや不向きであると思われます。
ハイスタ会計士
参照:ハイスタ
求人数 | 非公開 |
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対応地域 | 全国 |
ハイスタ会計士は、公認会計士や税理士など、士業を専門とした転職エージェントです。
基本的には公認会計士向けの転職サービスを中心に取り扱っていますが、企業での経理財務や経営企画、CFO候補求人も扱っており、会計士資格を持った方だけでなく、経理財務のエキスパート人材の転職支援も行っています。
また元々は弁護士の集客支援や人材採用を専門に行っていた経歴を持ち、士業専門の知見を活かした業務への理解があるのも魅力。
細かいヒアリングを通じてキャリアの方向性や仕事に求めるものなどを把握し、他エージェントでは得られない情報を知れたりもします。
さらにハイスタ会計士では面接対策にも力を入れており、ひとりひとりの強みを引き出すサポートをおこなうことで内定率アップを実現できます。
経理経験や財務経験が3年以上あり、キャリアアップを目指す方には特におすすめの転職エージェントといえるでしょう。
MS‐JAPAN
参照:MS-Japan
求人数 | 約3,000件 |
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対応地域 | 全国 |
MS-JAPANは、経理や管理部門、税理士などの士業に特化した転職エージェントであり、30年の実績と転職決定率ナンバーワンなど確かなを誇っています。
公開求人は1,800件以上で、非公開求人が全体の90%を占めているのが特徴です。
また担当エージェントは経理に詳しく、会社の内情や市場情報などについても教えてくれるので、職場環境や募集背景などについても知れます。
MS-JAPANはおもに東京や大阪のオフィス、またはWebや電話での相談会を実施し、キャリアカウンセリングや職務経歴書の作成相談会など、気軽に相談できる環境もあります。
経験者なら選択肢も広がりますし、なかにはほぼ未経験からの経理職転職事例もあるため、はじめて経理職への転職を目指す人にもおすすめのエージェントといえます。
経理エージェント
求人数 | 約2,000件 |
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対応地域 | 全国(首都圏が強い) |
参照:経理エージェント
経理エージェントは経理経験者向けの求人を専門とする転職エージェントです。
担当するエージェントの全員が10年以上の経理職専門の転職サポート経験を持ち、ひとりひとりの希望に合った求人を提案してくれあす。
また経理経験で絞り込め、とくに経験3年以上の求人が最も多い傾向にあり、反対に未経験者向けの求人は少ないため注意が必要です。
なかには転職事例には上場企業への転職や年収アップの成功例もあります。
公開求人案件は少ないものの非公開案件が9割を占め、優良求人に出会える可能性が高いです。
公式サイトには転職成功例が掲載されており、エージェントの対応も評価されています。
「経理職として年収アップ・キャリアアップしたい」「経理の知識を持ったエージェントにアドバイスしてもらいたい」方にはおすすめです。
REXアドバイザーズ
参照:レックスアドバイザーズ
求人数 | 約4,000件 |
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対応地域 | 全国 |
REXアドバイザーズは、会計業界で豊富な実績を持ち、転職サポートの充実や高い転職成功率で評価されている、公認会計士・税理士・経理・財務の専門の転職エージェントです。
主に30~50代の経験豊富な方の紹介を得意としていますが、20代の有資格者も多く利用しています。
有資格者であれば、マネージャー・幹部候補クラスのサポート設けられます。
とくにREXアドバイザーズは担当アドバイザーの質が高いといった評価が多く、ライフスタイルと両立できるようにしたいなど希望条件がある程度固まっている人でも安心して相談できます。
ほかにも求人紹介やキャリアカウンセリングは無料で提供されるため、情報収集のみでもおすすめです。
経理転職ナビ
求人数 | 約3,400件 |
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対応地域 | 全国 |
参照:経理転職ナビ
経理転職ナビは、株式会社ワークポートが運営する経理・財務に特化した転職エージェントです。
経理・財務職に関する専門知識を持った担当者から専門性の高いアドバイスを受けることができるほか、非公開求人の中からマッチした求人を紹介してもらえます。
経理転職ナビでは非公開求人が全体の70~90%を占めており、無料転職サービスを利用することで魅力的な求人と出会う可能性が広がります。
また求人検索では希望職種だけでなく、企業規模や株式公開などのこだわり条件に絞った検索ができます。
とくに会社の規模にこだわりたい人や、出来るだけ大企業で働きたいと考えている経理職にもおすすめできる転職エージェントです。
BEET‐AGENT
求人数 | 約4,000件 |
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対応地域 | 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪 |
参照:BEET-AGENT
BEET AGENTは、管理部門・バックオフィスに特化した転職エージェントで、経理・人事・総務・経営企画・法務などの求人を紹介しています。
業界に深く精通したアドバイザーが在籍し、経理職の求人数は約4,000件で、非公開求人も多数取り扱っています。
人気の求人や有名企業の求人は非公開で紹介されることが多いため、会員登録をすることで選択肢を広げられるでしょう。
求職者と求人側を一人のエージェントが担当する両手型を採用しており、転職時に業務内容への理解や仕事の実態を細かく把握しているため、ミスマッチのない転職が期待できます。
しかし実務経験1年以上ないと利用できないので注意が必要です。
またBEET AGENTの求人にはリモートやフレックス求人も豊富に取り扱っているので、転職を機にワークライフバランスを両立させたいと考える方にもおすすめです。
ただし一方で対象エリアが限られていることから、対象地域以外の地方の人にはおすすめできません。
もし地方で経理職への転職を考えているのであれば、全国に対応した大手の転職サイト・エージェントを利用するようにしましょう。
Hupro
求人数 | 約2,700件 |
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対応地域 | 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、京都、兵庫、福岡 |
参照:ヒュープロ
ヒュープロは、士業・管理部門に特化した転職エージェントで、税理士・公認会計士・経理・財務の転職支援を得意としています。
公開求人数が特に多く、士業系事務所やIPO準備中企業の有資格者求人なども取り扱っています。
さまざまな求人特集や業界未経験者歓迎の求人もあり、これから経理職に挑戦したい人にもおすすめです。
応募書類の添削や面接対策も受けられ、転職活動に不慣れな人でも安心です。実際に利用者の95%が満足しています。
公式サイトでは、転職に役立つコラムも掲載されており、働き方に迷っている人に役立つ情報が提供されています。
またヒュープロは最速で転職を実現することを目指し、独自のIT技術を活用して効率的に処理を進めています。
なかにはでんわそうだんから8日で内定を獲得したといった方もいるので、早期内定を目指す方にも最適です。
ジャスネットキャリア
求人数 | 約2,000件 |
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対応地域 | 全国 |
参照:ジャスネットキャリア
ジャスネットキャリアは、経理や会計の分野に特化した、1996年に創業された歴史あるエージェントです。
外資系企業や上場企業など多くの求人案件を保有しており、求人の詳細情報をチェックできる特徴があります。
「専門性が高いと思う転職エージェント」「サポート力が高いと思う転職エージェント」「真っ先に登録したいと思う転職サイト」の3部門においてナンバーワンを獲得した確かな実績があります。
求人ページには、転職成功者や上司へのインタビューが掲載されているので、「現場で働く経理の声」として情報が公開されています。
転職成功者のリアルな声を通じて、転職後の業務や評価されるポイントについて詳細に知れます。
また、働く環境や福利厚生の条件を絞った検索が可能であり、自身の希望に合った条件の求人を見つけやすくなっています。
さらに、雇用形態別の転職ノウハウが公式サイトに掲載されており、正社員だけではなくパート・アルバイトとして働く場合の転職手順が明確に示されています。
面接対策や職務経歴書の作成支援などもおこなっているので、登録しておいて損はないでしょう。
SYNCA
参照:SYNCA(シンカ)
求人数 | 約300件 |
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対応地域 | 全国 |
SYNCA(シンカ)は管理部門の求人を専門に扱う転職サイトです。
おもにベンチャー企業やスタートップ企業の求人が豊富なので、目指している方にはおすすめです。
幅広い企業からの求人を掲載しており、求人への応募と企業からのスカウトの2つの方法でマッチングができるのが特徴。
会員登録すると企業から直接スカウトを受けることができ、興味があれば承諾し、興味がなければ見送ることができます。
もしマッチングした場合、企業の採用担当者と面談や面接ができ、転職活動を自分のペースで進められます。
また、そのまま求人への応募もでき、職務経歴書が閲覧されることでよりマッチ度の高い求人のスカウトが来ます。
各求人票には「応募する」のほかに「話を聞きたい」ボタンがあり、選考に進む前に企業の担当者から詳しい説明を聞くことが出来ます。
しかしSYNCA(シンカ)は大手企業や地方求人が少ないので、該当しない方は全国の求人数が多い大手の転職サイトやハイキャリア向けの転職サイトを利用するのがおすすめです。
コトラ
参照: コトラ
求人数 | 約1,000件 |
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対応地域 | 全国 |
コトラは金融・IT・コンサル・製造業・経営層向けのハイクラス転職に特化した転職エージェントです。
日経グループの「日経ヒューマンリソースエージェントアワード」で5年連続でMVPなどを受賞しており信頼性が高いことがわかります。
求人数も比較的多く、年収800万以上の求人もあるため、年収アップを目指す方におすすめです。
各求人ページには、ポジションに合った「おすすめ年齢」が掲載されており、事前に企業からのニーズや募集背景がわかるのも魅力。
ほかにも面接対策としてよく聞かれる質問と回答のポイントをまとめた資料がダウンロードでき、選考の前に対策をすることで、通過率を高められます。
また、社員へのインタビューが行われる求人もあり、職場の雰囲気を把握するのに役立ちます。
ただし、ハイクラス専門のため、経歴によっては紹介できる求人がないケースや地方での転職には向かないおそれもあります。
未経験可の求人も少ないため、求人を広く探したい場合は「ビズリーチ」「リクルートエージェント」といった他の求人数の多い転職エージェントを併用すると良いでしょう。
リクルートエージェント
求人数 | 約5,500件 |
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対応地域 | 全国 |
参照:リクルートエージェント
リクルートエージェントは、リクルートグループの一員として、約40万件もの総求人数を誇ります。この多くの求人数は、リクルートグループならではの強力な企業パイプと、2万8000社以上の取引実績に裏付けられています。
大手から中小企業まで幅広い企業との取引があり、経理職を含む様々な職種の求人が揃っているのが特徴です。
経理職のみで絞っても、圧倒的な求人数を取り扱っているのでとりあえず登録しておいて損はないでしょう。
サポートも充実しており、書類の書き方から面接指導までキャリアアドバイザーがサポートしています。
また、定期的な面接力向上セミナーも開催されており、初めての転職でも安心して進められます。
さらに、入社日の調整や年収交渉、退社手続きなど、転職に関するあらゆる面でキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。
キャリア相談ではキャリアの棚卸を行ってくれるので、それを志望動機や自己PRにそのまま活かすこともできるのでぜひチェックしてみてください。
マイナビエージェント
参照:マイナビエージェント
求人数 | 約1,500件 |
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対応地域 | 全国 |
マイナビエージェントは経理特化ではありませんが、幅広い業界や職種を扱う総合型の転職エージェントです。
特に20代や30代を中心とした若手からの支持が高く、2023年のオリコン顧客満足度調査でも転職エージェントとして満足度総合No.1の評価を受けています。
マイナビが運営するため、新卒の就職支援で国内最大級の実績があります。
特に履歴書や職務経歴書の添削や模擬面接など、転職活動に必要な準備をしっかりサポートしてくれるので、初めて転職する方やなかなか選考突破できない方にもおすすめです。。
マイナビエージェントは若年層向けの転職支援に特化しており、初めての転職活動でもキャリアアドバイザーが手厚くフォローしてくれます。
経理職未経験でも挑戦できる案件の掲載もたくさんあるので、チェックしておくといいでしょう。
ビズリーチ
参照:ビズリーチ
求人数 | 非公開 |
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対応地域 | 全国 |
ビズリーチは、経理専門ではないが、国内最大級のハイクラス転職サイトであり、経理(財務会計)のハイクラス求人も充実しています。
おもに優良企業や一流のヘッドハンターからのスカウトが特徴であり、役職・ポジション・待遇など、ハイクラスの求人を中心に取り扱っているのが特徴です。
登録後は、企業やヘッドハンターと直接コンタクトが取れるため、転職活動を効率的かつ主体的に進めることができます。
スカウトを受けたい人や自分の市場価値を知りたい人にとってもおすすめであり、スカウトへの返信を通じて転職活動を始める手軽さがある。
ビズリーチは特に、30代がメインターゲットであり、20代後半から30代後半の年齢層が対象とされています。
しかし一方で、20代や新卒、20代前半の利用は難しいとされる。
経歴や市場価値を確かめたい人にとってビズリーチはおすすめだといえます。
JACリクルートメント
参照: JAC Recruitment
求人数 | 非公開 |
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対応地域 | 全国 |
JACリクルートメントは外資系企業に特化した転職エージェントであり、ハイキャリア層向けの転職を考える方におすすめです。
基本的に全職種対応していますが、管理部門やバックオフィスへの転職実績が豊富です。
30代以上の経理経験者で、外資系企業への転職や大企業を目指す人であれば有効だと考えられます。
一般的に外資系企業では日本と海外の会計基準の違いがあり、即戦力としての採用が前提となります。
しかし、JACリクルートメントでは将来的なキャリア目標を考慮し、外資系企業での経理を目指す人に適したサポートをしてくれるので安心です。
JACリクルートメントは求人の質を重視する人や大企業・外資系企業出身者、またコンサルタントからの丁寧なサポートを希望する人に向いています。
type転職エージェント
参照:type
求人数 | 約30件 |
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対応地域 | 全国 |
type転職エージェントは、株式会社キャリアデザインセンターが運営する転職エージェントです。
主にIT・Web系の求人を中心に取り扱っていますが、経理求人もラインナップに含まれています。
求人のハードルは比較的低く、日商簿記3級や社会人経験2年以上といった比較的易しい条件での求人もあるといわれています。
またtypeでは女性向けの求人が多く、優しい雰囲気の会社や充実した福利厚生を提供する企業を紹介されたといった口コミも多数寄せられています。
ほかにも、20代での初めての転職や女性、離職中の方向けに、毎週無料でさまざまな転職相談会やセミナーが開催されており、専任のキャリアアドバイザーによる個別相談もできます。
キャリアアドバイザーの質も高いので、はじめて転職する方やワークライフバランスを重視したいと考える女性の方におすすめです。
doda
参照:doda
求人数 | 約13,000件 |
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対応地域 | 全国 |
dodaは圧倒的な求人数を誇り、経理・財務分野だけで10,000件以上の求人を保有していますので、自分の条件にマッチする求人に出会う確率が高いといえるでしょう。
大手企業から中小企業まで幅広い企業の求人があり、年代を問わず利用できるうえ、IターンやUターンなど地方での転職を考えている方にもおすすめです。
また転職支援サポートも充実しており、キャリアアドバイザーに相談することで、内部事情や会社の雰囲気を把握し、入社後のミスマッチリスクを減らせるメリットがあります。
さらに、書類添削や面接対策などのサポートも受けられ、効率的な選考を進めることができます。
ほかにも、「doda年収査定」や「自己発掘診断」「レジュメビルダー」といった独自のツールも充実しており、転職を支援するための手段が豊富です。
「はじめての転職で何から始めたらいいかわからない」「第三者にチェックしてもらいたい」「キャリア転職を目指している」といった方はぜひチェックしてみてください。
パソナキャリア
参照:パソナキャリア
求人数 | 約3,000件 |
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対応地域 | 全国 |
パソナキャリアは、パソナグループが運営する20代から30代をターゲットにした転職エージェントです。
強力なマッチング力により、オリコン顧客満足度調査で4年連続第1位を獲得していた確かな実績があります。
求人の職種・業種は幅広く、高年収帯の求人も多数あるため、年収アップやキャリアアップを目指す方にもおすすめ。
都心部だけでなく地方での転職もサポートしているので、地方での転職を考えている方でも安心して利用できます。
カウンセリングを通じて求職者のニーズを把握し、企業との交渉を行うことで確かなマッチングを強みとしています。
またパソナキャリアでは人材派遣領域でつながりのある企業との非公開求人を多数取り扱っているといった強みもあります。
経理の求人数も3,000件ほどと比較的充実しており、非公開求人がメインとなっているので他社にはない求人がいつかる可能性も高いでしょう。
さらにパソナキャリアでは、定期的に経理を含む職種別のセミナーが開催され、転職アドバイスを受けられます。
経理職の転職サイトの選び方
経理職の求人を取り扱う転職サイトや転職エージェントはたくさんあります。
そこでここでは、経理職の転職サイトの選び方についてご紹介します。
経理職に精通しているか
経理職の転職サイトを選ぶ際は、経理職の分野に精通しているかどうかをチェックしておくようにしましょう。
なぜなら経理専門の転職エージェントでは、大手の転職エージェンでは取り扱っていない求人情報が掲載されている可能性が高いからです。
また経理の仕事は専門性が高いため、経理の転職事情や業務内容に精通しているアドバイザーを選ぶことが重要です。
経理に特化した求人情報やノウハウを持っているか、求職者のスキルや経験を適正に評価してくれるかをチェックしてみてください。
経理の転職市場に精通している専門エージェントであれば、自分に合った求人を紹介してくれる可能性が高く、求職者のモチベーションや志向性を把握し、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。
大手の転職エージェントも確かに手堅い選択肢ではありますが、経理に特化したエージェントを利用することで、より自身のニーズに合った求人を見つけることができるでしょう。
とくに経理職への転職の際に、「ワークライフバランスを重視したい」「女性比率が高い職場が良い」「年収アップを目指している」とった希望がある方こそ経理職の知識や実績豊富な転職サイトがおすすめです。
求人数
経理求人を探す際には、まず求人の数と質をチェックすることが重要です。
経理求人は比較的どこのサイトでも求人はありますが、自分のスキルやキャリアにマッチしたものは限られています。
とくに地方での転職を考えていたり希望がある方であれば、求人数の多さは選択肢を増やすことにもつながります。
求人数が多い転職サイトの特徴としては、大手の転職サイトか経理職に特化した転職サイトなどが挙げられます。
転職エージェントのサービスやネットワークを活用して、自分に適した求人を見つけることがポイントです。
また求人の数が多いエージェントを選ぶ方法もありますが、数だけでなく求人の質も重要。
求人の質を見極めるためには、給与や条件だけでなく業務内容やキャリアパスなども注意深くチェックしましょう。
自分の希望や目標に合った求人を見つけるためには、エージェントにしっかり希望を伝えたり、自分の中で優先順位を立てることが成功へのカギです。
キャリアアドバイザーとの相性
転職活動においてキャリアアドバイザーとの相性は非常に重要です。
キャリアアドバイザーは具体的な転職サポートを提供する担当者であり、その人との相性が良いかどうかは転職活動においても大きな影響を与えます。
たとえばコミュニケーションスタイルや相手との信頼関係が合わない場合、効果的なアドバイスが得られなかったり、思ったような求人を紹介されない可能性があります。
一方で、自分の希望や要望を正確に伝えられる相手であれば、自分に合った転職先を提案してもらうことができるでしょう。
もしキャリアアドバイザーとの相性があまり良くないと思ったら、担当者を変えてもらうか別の転職サイトの利用も検討してみてください。
サポート内容
転職エージェントに登録すると、無料でさまざまな転職サポートを受けることができます。
具体的にはキャリア相談や面接対策、履歴書の添削、給与交渉、求人紹介などが挙げられますが、転職サイトや転職エージェントによって受けられるサポート内容は異なります。
したがって、転職サイトを利用する際には事前にどんなサポートを受けられるのか、自分が希望するサポートが受けられるかをチェックしておきましょう。
特に転職経験が少ない場合は、エージェントの力を借りることでより良い条件で仕事に就ける可能性が高いのでおすすめ。
経理職に精通した転職サイトであれば、より経理職の業界にくわしいので的確なアドバイスや有益な情報を得られる可能性が高いです。
ただし、エージェントの質はばらつきがありますので要注意。
実際にエージェントを利用してみることが一番ですが、キャリアカウンセリングを受けてその時の感触をもとに判断するのもひとつです。
企業とのパイプ
経理のスキルや経験は企業や業界によって求められるレベルが異なるため、転職時には自分に合った企業を見つけることが難しいケースがあります。
転職エージェントを選ぶ際のポイントのひとつとして、経理を求める多くの企業とのパイプがあるかどうかをチェックするようにしましょう。
パイプの有無については、提携企業の多さや経理職への転職実績数、運営会社が大手であるかどうかなどが参考になります。
経理を求める企業とのパイプがあるエージェントは、人材ニーズや採用動向を詳細に把握している可能性が高く、求職者のスキルやキャリアプランに応じて最適な企業を紹介してくれるといったメリットがあります。
したがって経理の転職を考える際には、経理を求める企業とのパイプがしっかりと築かれている転職エージェントを選ぶようにするのがおすすめです。
経理職に強い転職サイトを利用するメリット6つ
経理に就職したい方は先にも述べたように、経理特化や経理に強い転職サイトの利用がおすすめです。
経理特有の悩みやにニーズに合った求人を紹介してもらえる可能性が高いからです。
ここでは、経理職の転職サイトを利用するメリットについてご紹介します。
非公開求人に応募できる
経理職の転職に強いサイトでは、大手の転職サイトでは出ることのない非公開案件と出会えルメリットがあります。
転職サイトには「ライバル企業に知られたくない求人」や「欠員による急募」などの背景から、一般では出回らない非公開求人を取り扱っていたりもします。
また非公開求人の中には条件が良い求人が多いといった特徴もあるといわれているので、ぜひ転職エージェントには登録しておくことをおすすめします。
逆に転職サイトだけに登録していると機会損失をする恐れがあります。
非公開求人の求人数が多いところほど、選択肢も増えるのでぜひチェックしてみてください。
キャリアについての相談ができる
経理職特化の転職エージェントは、求職者のキャリアプランに関する相談にも乗ってもらえるといったメリットがあります。
経理の市場動向や求人情報を踏まえて、適切なキャリアプランを提案してくれたり、キャリアカウンセリングを通じて求職者の強みや弱みを客観的に分析しスキルアップやキャリアチェンジの方法をアドバイスしてくれます。
経理職に特化した転職サイトには業界に精通したエージェントが在籍していることも多く、的確なアドバイスが期待できます。
とくに転職を検討しているものの「何から始めたらいいかわからない」と不安を感じる方や、経理職としてのキャリアの方向性に悩んでいる方こそ、経理職に詳しい転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職成功のコツやノウハウが分かる
とくに未経験から経理職に転職する際には、経理職に強い転職エージェントだと転職成功のコツやノウハウについて教えてもらえます。
転職サイトは、転職に適した時期や必要なスキルなど、貴重なアドバイスを提供してくれます。
経理職特化の転職エージェントでは、面接のポイントを教えたり、模擬面接を実施したりすることもあります。
また、企業側の求める人材像やよく聞かれる質問などを把握しているので、応募先に合わせたアドバイスも受けられます。
「経理職の転職のコツがわからない」「何度か応募しているがなかなか通らない」といった悩みがある方はぜひ利用してみてください。
企業とのやり取りを短縮できる
通常転職活動は履歴書や職務経歴書の作成、面接の日程調整、条件交渉など、多くの手間がかかります。
しかし、転職サイトに依頼すれば、プロのコンサルタントがこれらの作業をサポートしたり代行してくれるので、転職活動にかかる時間や労力を大幅に削減できるメリットがあります。
また経理職に詳しい転職エージェントは、求人の給与形態や年収相場などの知識を持っており、求人先の企業と年収交渉をしやすい立場にあります。
特に年収交渉など自分では伝えづらい要望も、経理職特化の転職エージェントがかわりにおこなってくれるので年収アップを目指す人でも安心です。
もし年収や希望条件などがあれば、早めに担当者に伝えることで、よりスムーズに転職活動ができるでしょう。
企業の情報について教えてくれる
転職を行う際、やはり年収の高さや福利厚生面も大事ですが、会社の雰囲気について知りたいといった方も多いでしょう。
しかし幅広い職種を取り扱う転職サイトの場合、なかなか内部の情報についてまでは把握していないケースがほとんどです。
経理職に特化した転職サイトであれば、実際の勤務環境や社風、チームメンバーの人柄、管理部門の評価体制など、求人票や企業ホームページでは得られない情報について知っていることが多いです。
業界に強い転職エージェントは企業の採用担当者と直接やり取りしていることから、現場の実際の情報を持っています。
入社後のミスマッチや離職を避けるためにも、企業の情報について知ることはかなり重要だといえます。
選考通過率が上がる
転職サイトは先にも述べたように求職者の経歴やスキルを最大限にアピールできるよう、履歴書や職務経歴書の添削といったサービスをおこなっています。
業界に精通したサイトは企業が求める人物像について把握しており、より的確なアドバイスを受けられるので、選考の通過率を高められます。
また模擬面接を実施しているところもあり、企業の求める人物像や質問内容に合わせて具体的な回答例やアドバイスをしてもらえます。
とくに「いつも書類選考で落ちてしまう」「面接の感触が良くない」と悩んでいる方こそ、業界に精通した転職サイトを使うことがおすすめです。
経理職の転職サイトを利用するデメリット
経理職の転職サイトを利用するメリットはたくさんありますが、一方でデメリットとなることもあります。
経理職の転職サイトを利用する場合、以下の点に気をつけるようにしましょう。
自分のペースで転職活動ができないケースがある
とくに転職エージェントだと複数の求職者と同時にやりとりしているため、自分のペースで転職活動ができないケースがあります。
たとえば、連絡を欲しい時間帯には連絡がなく、忙しくて対応が難しい時間帯に連絡がくるといったこともあるでしょう。
もし連絡がしつこいと感じるなら、都合の良い時間帯・電話して欲しくない時間帯を伝えるようにしましょう。
また反対に、すぐには転職したいと思っておらず、まずは求人情報などをじっくり検討してから応募するかを決めたいのに、担当者によっては早く決断を迫られることも。
いずれにしても自分のペースで転職活動を進めたいといった方は、その旨をエージェントに伝えるか、求人検索のみできる転職サイトを利用した方がいいでしょう。
希望と異なる求人をすすめられる可能性がある
エージェント型の転職サイトを使っていると、希望と異なる求人を勧められる場合があります。
なぜなら、エージェントは契約企業から成功報酬を受け取るというビジネスモデルで成り立っていることから、転職エージェントが自社の契約企業の求人を優先的に紹介する傾向があるからです。
また、エージェントと求職者の意思疎通がうまくいっていない場合、まったく的外れな求人を紹介されるケースも。
ゆずれない条件があるならしっかり伝えたり、合わない求人ばかりすすめられるようであればほかの担当者に変更してもらうのもひとつです。
転職を急かされることがある
転職サイトによっては、応募や内定承諾を急かされることもあります。
納得していないのに内定まで流されてしまうと、転職したあとで後悔しやすいので注意が必要です。
担当者が転職を急かす原因として考えられるのは、おもに紹介した企業が人気で採用枠が少ないから決めて欲し、もしくはエージェント側の都合などが挙げられます。
したがって、気になる場合はエージェントに理由を聞いてみると良いでしょう。
もし自分のペースで進めたいにも関わらず転職を急かしてくるなら、ときにははっきり断る勇気も必要です。
もしくは転職サイト自体がスピードを重視している可能性もあるため、サイトそのものを変える必要もあります。
経理職の転職を成功させるコツ6つ
経理職への転職におすすめの転職サイトについてご紹介してきましたが、転職サイトを使っただけでは転職は成功しません。
そこでここでは、経理職の転職を成功させるためのコツについていくつかご紹介します。
複数の転職サイトを利用する
転職サイトを利用する際は2、3社程度登録するようにしましょう。
なぜなら各転職サイトには得意分野や特徴があり、複数登録することでより多くの企業にアプローチできたり、好条件の求人が見つかりやすくなるからです。
とくにエージェントと求人検索型のサイトを併用することで、それぞれの良いところを享受できるのでおすすめです。
また、さまざまなキャリアアドバイザーと面談することで、自分の強みや弱点、能力、経験などを明確に把握することができるメリットがあります。
ほかにも、一部の転職エージェントが取り扱っている非公開求人もあるため、複数社を利用することで思わぬ好条件の求人に出会える可能性が高まります。
定期的に連絡を取り、積極的にアプローチすることで、キャリアアドバイザーに自身の転職活動への真剣さを伝え、優先的に案件を紹介してもらえるので自身で管理できる範囲で複数の転職サイトを利用するようにしてみてください。
経理・管理部門に特化したサイトを使う
転職サイトをいくつか登録する際には、経理・管理部門特化型のサイトの中から少なくとも1社は選ぶようにするといいでしょう。
たしかに全職種を取り扱う大手転職サイトは求人数が多いといった面がありますが、経理・管理部門特化型のサイトでは大手では知りえない情報や求人が見つかる可能性が高いです。
経理特化型のエージェントは幅広い業界や規模の企業と提携していたり、独自のパイプがあるので他では見つからない非公開求人も豊富。
また、経理特化型のエージェントは経理の専門知識や市場動向に精通していることから、より的確かつ実践的なアドバイスをしてもらえるメリットもあります。
実際、書類や面接などの通過率が高いといった口コミもあります。
担当者とこまめに連絡を取る
転職サイトを利用して転職活動を進める際、担当者とのこまめな連絡が成功への道です。
連絡する際には、転職活動の進捗や転職先に対する希望や不安などを率直に伝えましょう。
定期的に担当者と連絡をとることで、担当者は求職者の転職意欲を感じ取り、優良求人があれば優先してくれる場合があります。
もしスムーズな転職を考えているのなら、初回の面談の時点で「すぐに転職したい」という意思を明確に伝えるようにすることが大事。
「良い求人があればすぐにでも転職したい」という姿勢を示すことで、エージェントはより効果的に求人を探し始めるでしょう。
反対に「いつでもいい」といったあいまいな希望を伝えたり、なかなか返信しないといった状況が続くと担当者からの対応も後回しになるため注意が必要です。
経験の有無、希望条件について明確に伝える
とくにエージェントとの面談では、自分のキャリアや現在のスキルについて正直に伝えることが重要です。
よく優良求人を紹介してもらうために、持っていない資格や経験を行ってしまう人もいますが誇張や嘘はNGです。
なぜなら嘘が発覚するとエージェントからの信頼を失いますし、今後求人紹介を受けられなくなる可能性があるからです。
また仮に内定を得たとしても実際の仕事に対処できず、早期離職や入社後のミスマッチにもつながります。
正直に現状と希望を伝えることで、自分に合った求人や企業を紹介してもらえるでしょう。
自身のスキルや経験のほかにも、転職の理由や動機、希望する条件を明確に伝えることも大事です。
「なるべく残業が少ないところが良い」「年収アップを目指している」など、複数ある方は優先順位をつけるようにしてみてください。
積極的に情報収集をおこなう
経理の転職を成功させるためには、転職エージェントだけに頼るのではなく、自らも積極的に情報収集や行動を起こすことが何よりも大事です。
そもそもエージェントはサポーターであり、紹介された求人が必ずしも自分にとって最適とは限りません。
反対にエージェントにいわれるがまま応募して内定してしまうと、「実は自分の希望に合わない企業だった」「入社したら思ってたのと違った」といったケースもあります。
自らのキャリアや希望に合った求人を見つけるためにも、エージェントやサイト任せにするのではなく自分の意志をハッキリと伝えたり、実際に自分の目で確かめることが大事です。
たとえば、企業の口コミや評判をチェックしてみたり、他のサイトで見つけた求人もエージェントに提案してみるなど。
実際、転職を成功させた人のほとんどは主体的に行動している人が多いです。
スキル不足なら資格取得も検討する
とくに未経験から経理職への転職を考えており、スキルや経験が不足していると感じるのなら資格の取得を検討してみてください。
簿記などといった資格は経理の専門知識や実務能力を証明するものなので、実務経験がなくても転職市場でのアピールポイントになります。
また経理職の経験者であっても、資格を取得することによって、自分のスキルをアップデートにもつながります。
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経理職とは
経理は、おもに事業活動に伴うお金の流れを記録し、取引記録となる証憑書類の管理をおこなう仕事です。
また、事業活動から生じるお金に関する記録をまとめ、定期的に関係者に公開する決算業務も担当します。
資金調達の際に必要な資料を作成し、税務署の税務調査や納税手続きなどもおこなったりもします。
ほかにも社内では給与支払いや経費の精算、社外では請求書や伝票の発行・管理、物品やサービスの支払いなどもおこなうケースもあります。
適切な経理が機能することで、企業の現金や将来の入出金額を正確に把握し、経営に生かすことができます。
経理職の仕事は企業規模や業種によっても多少異なるため、転職の際は経理職の求人ページや転職エージェントを通じて業務内容を確認し、自身のスキルや経験に合った求人を選ぶことが大事です。
経理職の年収の相場
経理職の年収の相場はバラつきがあるものの、おおよそ350万~450万円程度だとされています。
なお月給だと22万~28万円程度で、そこに年2回のボーナスがそれぞれ40~50万円程度となるといわれています。
経理職もほかの職種同様、基本的に年齢が上がるほど年収も増えていく傾向にあります。
また企業規模の大きい企業の正社員ではより待遇のよい場合も多いですが、中小企業の場合や非正規雇用、地方の場合には上記よりも厳しい待遇になっている場合もあるようです。
したがって、経理職として年収アップを目指すのであればできるだけ大企業の方が福利厚生面も含めて安定しているといえるでしょう。
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経理職の将来性
経理はあらゆる業界で必要とされる職種であり、求人も比較的安定しているので基本的には将来性はあるといえるでしょう。
特に決算期や税務申告期には業務が増加し、経理求人も増える傾向があります。
ただし、経理の求人は欠員募集が中心であり、企業ごとに限られた募集枠があるため、募集がすぐに締め切られることもあるのでこまめにチェックしておくことが大事です。。
また経理の仕事は専門性が高く、即戦力として活躍できる経験者が求められます。
特に決算や税務業務だけでなく、予算管理や財務分析などの戦略的な業務にも携われる経験者が重宝されます。
さらに海外展開する企業では、国際会計基準や外国為替の知識を持つ経理担当者が必要とされます。
経理職は未経験でも採用される?
経理求人では一般的に、実務経験が3年以上や簿記2級以上の資格を求められるケースが多いです。
経理未経験からの転職は難しい側面がありますが、絶対に不可能というわけではありません。
未経験での転職成功事例もたくさんあります。
未経験者が採用されるためには、なるべく20代のうちなど若いうちにチャレンジすることが大事です。
なぜなら若い年齢の応募者はポテンシャルを期待されやすいからです。
したがってもし少しでも経理に興味がある方は早めに行動を起こすことをおすすめします。
また、経験が少ない場合は、業務が細分化されている企業を狙うのもひとつ。
細かい業務に特化した企業では、経験が少なくてもマッチする業務があれば採用される可能性があります。
ただし、大規模な企業の採用基準が高い傾向にあるため、資格取得や筆記試験対策などの準備を怠らないようにしましょう。
経理職の転職にベストなタイミングとは
経理の求人数は一般的に企業の決算や株主総会などのスケジュールが関係していることから、1月から2月にかけては経理の求人が増える傾向があります。
なぜなら、そもそも日本の企業の多くが3月決算を行うため、期末決算に合わせて採用の目処を立てたいと考えている企業が多いからです。
したがって、4月入社を想定して、繁忙期や税務申告などの業務を担う即戦力を求める企業が多くなります。
次に、6月から7月にかけても求人が増えます。
上記の時期は株主総会が終わり、一段落ついた企業が多く、優秀な人材を確保するために採用活動に注力する時期です。
また10月から11月も狙い目の時期にあたります。
1月入社に向けて転職活動をする人が増えるため、求人も比例して増加します。
おもに経験が浅い求職者やポテンシャル層に向けたものが多くなる傾向にあるため、未経験から経理職への転職を検討している人にとっては狙い目。
企業側にとっても入社後に繁忙期に即戦力として活躍できるよう、3月末~4月の繁忙期まで人材育成に時間をかけられるのでゆとりを持って求人を出します。
しかし上記以外のシーズン以外の求人が少ない時期にも急な欠員補充や増員等で募集が行われることもあります。
したがって、タイミングを見ながらも気になる求人情報はこまめにチェックすることをおすすめします。
転職エージェントへの登録や転職軸の整理、応募書類の準備などをすすめながら、気になる求人があれば見逃さないように応募できるようにしておくことが大事です。
応募しようか迷っているうちに、すぐに別の人の採用が決まってしまう可能性があるため、経理職への転職は積極性と行動力が求められます。
経理職の転職でチェックすべきポイント5つ
経理職はさまざまな企業にあり、「どの企業が良いの?」と悩む方もいるでしょう。
経理職の転職では以下のポイントをチェックしてみてください。
自身のスキルと合うか
転職活動の際には自分のスキルレベルにマッチした求人を選ぶことが大事です。
スキルに見合わない仕事を選んでしまうと、転職後のストレスや不満を招くだけでなく、キャリアの発展を阻まれてしまう可能性があります。
例えばある程度の経験やスキル、資格を持っているのであれば、高度な専門性を持つ経理者が単純な帳簿処理に従事する仕事がおすすめです。
逆に、経験が浅い経理担当者が高度な財務分析や予算管理を求められる環境に置かれた場合、業務に追いつけず自信をなくしてしまいます。
また自身のスキルと企業のニーズが一致していないことから、そもそも内定につながらないといったリスクもあります。
もし自身のスキルが分からないといた方はエージェントとキャリア相談をすることからはじめてみるといいでしょう。
ワークライフバランス
経理の職種は繁忙期や決算期には多くの残業が必要となるため、自身のライフスタイルに合った働き方ができるかどうかも重要な項目となります。
ワークライフバランスが両立できるかどうかを確認する方法として、求人情報や企業の公式ウェブサイトで残業時間や休日出勤の状況、有給休暇の取得率などのチェックが挙げられます。
また、面接時には直接担当者や現場の社員、もしくは転職エージェントに働き方や環境について質問するのもひとつ。
実際の働き方の風土や環境について聞くことで、本当に自分の理想とする働き方が実現できます。
使用している会計ソフト・会計基準
転職を考える際には、企業が使用している会計ソフトや会計基準について確認することも大切です。
会計ソフトは様々な種類がありそれぞれ操作方法や機能が異なるため、現職で使い慣れたものとは異なる可能性があります。
また、会計基準には国際会計基準(IFRS)や日本会計基準(J-GAAP)などがあり、適用されるルールや処理方法が異なります。
前もって転職エージェントや応募先の企業の担当者に聞いておくことで、入社後もスムーズに作業できますし、面接で自分のスキルや適性をアピールする際にも役立ると考えられます。
企業の規模
経理職への転職は企業の規模も見ておくといいでしょう。
とくに大企業か中小企業かどうかは重要であり、人によって適正も異なります。
たとえば大企業では経理部門の規模が大きく、専門性が高い仕事を任されることが多いですが、中小企業では経理部門の規模が小さく、幅広い業務を担当するケースがほとんどです。
また大企業では安定した給与や福利厚生、キャリアアップの機会があるものの、競争が激しくつねに高い結果が求められます。
反対に中小企業では柔軟な働き方や自己裁量で仕事を進めることができますが、給与や福利厚生面では大企業に劣ることがあるのでしっかり見極めるようにしましょう。
社風
転職後の満足度は、給与や待遇などの条件だけでなく、社風も大事なポイントになります。
例えば、経理が自社の業績や予算について積極的に発言できるかどうか、経理部長や上司とのコミュニケーションが円滑かどうかはなかなか募集要項だけでは把握しきれません。
業界に精通した転職エージェントであれば内情に詳しい担当者がいる可能性が高いですし、実際の選考の際に直接聞いてみるのもおすすめです。
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経理職の転職でアピールできるスキル・資格
経理職の転職の際、資格があればアピールできます。
そこでここでは、経理職の転職で有効とされる資格や必要になるスキルについていくつかご紹介します。
簿記、FASS検定
簿記は3級から1級まであり、1級は専門性を証明する客観的な資格としては最高峰なので選考の際でもアピールになります。
簿記をもっていれば書類通過率は格段にあがりますので、余裕があればチャレンジすることをおすすめします。
ほかにも経理の転職で評価されやすい資格としては、FASS検定が挙げられます。
FASS検定は、経済産業省の委託を受けた日本CFO協会が開発し、2005年度から実施している検定試験です。
日商簿記は帳簿会計に特化していますが、FASS検定では資産・決算・税務・資金の4分野から出題され、より実務に則した内容となっているのが大きな特徴となっています。
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マネジメント経験
とくに30代~40代以降での経理職への転職の場合、マネジメント経験の有無によってより高いポジションや待遇を狙えるかが変わってきます。
経理は営業などと異なりなかなか実績をアピールにしにくいですが、たとえば部下の業務を効率的に指導してチームワークを促進したプロジェクトの経験についてや、何十人単位の部下をまとめる役割があればアピールになります。
とくに転職を機に年収アップやキャリアアップを目指すのであれば、マネジメント経験があるかどうかで応募できる企業も違ってきます。
英語力
最近では経理の仕事でも、国際的な取引や会計基準の適用など、英語力が必要な場面が増えてきました。
英語力があれば、海外の顧客やパートナーと円滑にコミュニケーションができるだけでなく、外資益企業やグローバル企業、大企業でも重宝される人材として認められます。
転職で英語力をアピールするにはTOEICやTOEFLといった試験を受けるのもひとつですが、じっしの英語での業務経験や成果、英語での自己紹介や志望動機などがあるとよいでしょう。
経理職専門の転職サイトを利用して転職を成功させよう!
今回は経理職への転職におすすめの転職サイト・転職エージェント、経理職への転職のコツなどについてご紹介してきました。
経理職の求人を取り扱う転職サイト・転職エージェントはたくさんあり、それぞれ求人数やサポート内容、取り扱う企業の特徴などが異なります。
自分に合った企業を見つけるには、数社程度の転職サイトに登録しておくのが望ましいでしょう。
またいくつかのうち、経理職に特化した転職サイトとエージェント型の転職サイトに登録しておけば求人の幅が広がったり、より的確なアドバイスを受けられる可能性が高くなります。
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