裁判官になりたいと思ったきっかけ、あなたはどんな事があると思いますか?
家族が法曹に携わっている方や法律に興味があったから、高い身分の保証や収入から志望するという事もありそうですよね。
今回は司法試験合格を目指している法曹志望者と現裁判官、退官された裁判官から志望理由・志望動機、裁判官を目指したきっかけを調査してきました。
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裁判官を目指したきっかけ
普段目にする事のない裁判官は、小中学生を対象にした「なりたい職業ランキング」で目にすることも無く、裁判官を目指すきっかけになる事は一体何歳ごろから出てくるのかと思いませんか?
弁護士や検察官と違い、ドラマやゲームで描かれる事があまり無い裁判官を目指したきっかけをご紹介していきましょう。
家族・親戚からのすすめがきっかけ
家族や親戚に法曹を職としている方がいれば、子供のころから「あなたも法曹の道へ進みなさい」等と言われる事や自分から選択する方もいます。
身近な方の存在が、将来の道を指し示してくれていることがきっかけとなり、裁判官になりたいと強く思うのでしょう。
両親や親戚の姿を見たり、話を聴いている事でもきっかけになった方が多く、強い憧れと自身の適性を考えた上で裁判官を目指したようです。
- 「両親が法律関係の職に就いていて、法律が身近な存在だった。」
- 「親戚から勧められて漠然と考えているうちに、社会の役に立てる仕事をしたいと思った。」
- 「父が弁護士なのですが、同じ仕事は選択したくないのと、常に公平で中立な裁判官に憧れを持ったので。」
法律に興味を持ったことがきっかけ
小学校の授業の一環で裁判所を見学したり実際の裁判を傍聴した事やゲーム、テレビの事件をみたことや大学のサークルがきっかけとなり法律に興味を持った方もいます。
法律の事を知っていく上で法曹三者の存在を知り、裁判官を目指したということですね。
その他に悪徳商法が流行ったころに新聞でそれを知り、困っている人を助けた弁護士がいる事から法律家を目指すうちに裁判官を目指した現裁判官も居ます。
- 「小学生の時、裁判所見学に行き、その後ある事件での裁判官の話を聞いたことがきっかけになりました。」
- 「大学で法学部の友人と話しをしている時に法律の話になり、奥深さを感じたことから法律家を目指しました。」
- 「法律によって正義を実現していく事に希望を持った。それが人のためになればと思い裁判官を目指しています。」
その他のきっかけ
専門背のある仕事に就きたいと思った方や家族が法的トラブルに巻き込まれた時に助けられなかったことがきっかけになったという方もいます。
中学の公民の授業を受けた事、法学部に進んで法律を学ぶうちに資格を取得し最終判断を下す裁判官になりたいと思ったということなど、きっかけになる事は皆様々なようです。
- 「最初は弁護士志望だったのですが、司法修習を受けているうちに人間味や理屈を考える裁判官へと志望が変わりました。」
- 「女性の社会進出をもっと認めてもらいたいことや、関わった方全てに良い方向へ人生の舵を切ってもらえるような仕事に就きたいと思ったことがきっかけです。」
- 「理系にも文系にも苦手意識がありつつも人と関わることやもめ事を知識で解決する事の魅力を感じ法学部へ進み、司法修習の中で裁判官という仕事をきちんと知ったことがきっかけです。」
裁判官の志望理由
裁判官になりたいと思ったきっかけをご紹介しましたが、思っただけでは裁判官にはなれません。
きっかけを足掛かりにして、そこから確実に裁判官になるんだと決めた志望理由について、これからご紹介します。
公平中立な立場で事件を解決出来る
裁判官の魅力でもある、公平中立な立場で憲法と法律、自身の良心に沿って事件を解決する事を志望理由にされる方が一番多いです。
客観的に事件を判断しつつ、証拠や過去のデータと照らし合わせながら自身の良心に沿い、当事者の紛争を解決していくことが裁判官の仕事であり使命です。
1つの事件を様々な角度から見て、意見が偏らないようにしながら憲法や法律を解釈し、最終判断を下せる裁判官になる事を志望理由とする方もいます。
人間味溢れる裁判官になる
時に判決を言い渡した後に被告・被告人に話す「説諭」というもので、優しい言葉を掛けたり説教したりアドバイスをする事もあります。
きちんと更生して人生を歩んで行ってもらいたいという人間味のある裁判官になるというのが志望理由になるのです。
裁判の傍聴やインターネットの情報から様々な裁判官の法廷での発言を見る事が出来るようになったので、志望理由も色んなものが増えているようです。
その他の志望理由
将来的に人の役に立て、社会的にも広く活躍できる仕事として裁判官を選ぶ方、幼いころからの正義感の強さから法律を学ぶことで偏向や不満のない解決をする裁判官を志望する方もいます。
大学や司法修習の間に裁判官という仕事を目の当たりにし、身近に感じた事で考えが変わり、公平中立で最終判断を下す裁判官を目指したという志望理由も多々ありました。
軽い罪状から極刑まで、責任の重い判断をしなくてはいけない裁判官のやりがいが志望理由に表れていたのが感じられました。
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裁判官の志望動機
きっかけ、志望理由と続けて見ていただきました。裁判官は幼少期から目指す方が少なく、法律に興味を持つようになってから魅力を知る方が多いようです。
裁判官を目指している方や現役裁判官、退官済みの裁判官の志望動機には何があるのかも紹介しますので、裁判官になりたい方は参考にしてみてください。
双方からの主張を判断する役目が向いている
裁判は有罪無罪だけでなく、和解を勧める事もあります。その判断は当事者双方から詳細な言い分や意見を聴き、解決に導く裁判官しか出来ません。
裁判官同士でも1つの事件に対し立場に関係なく議論する事を重ねて判決に導いていきます。誰か一方の意見ばかりが通ってしまわないようにするのが裁判官の仕事です。
そういった双方の主張を判断する事に魅力を感じて志望動機になった方の意見をご紹介します。
- 「当事者の方々の意見・詳細を両方から聴き、お互いが納得する和解案を提案する事で、有罪無罪判決以外の手法で解決に至る仕事に魅力を感じたから。」
- 「学園祭で模擬裁判を経験した際、両者の意見を傾聴し、最終的な決断を下す裁判官という立場の重要性を感じ、自分の性格に合っていると感じた。」
- 「司法修習で裁判の実務修習の際に当事者の立場になり双方が納得する解決をする事が大切だと教えられ感銘を受けました。」
高い地位と収入
実際に志望動機に書く事は出来ませんが、やはり高い地位と高収入が志望動機になった方もいます。
民間の仕事で倒産や減給が多い事を思えば、確立された地位と法によって定められた給与を貰える裁判官という職への志望動機として納得できるのではないでしょうか。
表立って発言される事のない裁判官の志望動機をご紹介します。
- 「裁判官の収入を知って。司法試験を受けるつもりだったので裁判官を志望しました」
- 「国家公務員の中でも高い地位で、職を失うことも無いので。」
- 「民間の仕事に就いたものの、やはり裁判官という地位と収入に諦めがつかず、司法試験を目指しました」
その他の志望動機
裁判官を目指す志望動機の中には先輩から法曹の話を聞き興味を持ったからという方や法律自体が好きで、法律に関わる中でも最終判断をする裁判官に心惹かれたからという方もいます。
他には、司法試験や法科大学院の成績が自己採点でも高く、法曹三者の中でも一番難関である裁判官が自分にとっても適正な仕事だと思ったという強者な志望動機の方もいました。
その他の様々な志望動機をご紹介しましょう。
- 「裁判官は全国各地に転勤する制度があると知り、各地で司法によって紛争を解決出来る事に魅力を感じたから。」
- 「人と関わる時間が少なく、目標に向かってコツコツと努力する職業であることが自分の適性だと思い裁判官を目指した。」
- 「社会的弱者(女性や子どもを含む)の人権や未来に向け、少しでもより良い社会になるよう判例を残したいから。」
裁判官の志望理由や志望動機には何が?きっかけになった事を調査!まとめ
法曹三者の中でも明かされる事の少ない裁判官を目指したきっかけや志望理由・志望動機をご紹介しました。
法律を学び、司法修習の間に裁判官を目指す方が多いのは、あまり身近に感じる事が無いからなのかもしれません。
法律や法曹の世界に興味を持ち、裁判官という公平中立で責任の重い仕事に携わる事はとてもやりがいもあり、魅力にあふれた事でもあります。
少しでもこれから裁判官を目指すあなたの参考になれば幸いです。