掲載依頼・お問い合わせ/リンク集          

[PR]

【2024年最新】中小企業診断士の試験日程・会場・受験資格を解説

更新日:2024-06-12

【2024年最新】中小企業診断士の試験日程・会場・受験資格を解説

経営コンサルタントの資格として唯一国に認められている「中小企業診断士」は、全体として5%程度と合格率の低い国家資格です。

性別や年齢、学歴を問わず誰でも受験することが可能な中小企業診断士試験の内容は難易度が非常に高く、経営関連の知識全般を問うようなものとなっています。

中小企業診断士の就職先や転職先は?おすすめは企業?事務所?

中小企業診断士とは?

中小企業診断士とは、経営コンサルタント資格として唯一国に認められた国家資格の保有者を指します。

企業がより多くの利益を得るための合理的な経営方法等を企業へ提案するのが主な仕事であり、経営の豊富な知識だけでなく柔軟な思考力も必要となります。

業務内容

中小企業診断士の仕事は企業の成長戦略を設定したり、それを実行するためのアドバイスが主となります。

それ以外にも企業と行政や金融機関を結ぶ役目を果たしたり、豊富な経営の知識を生かして企業の成長以外の面でサポートする等その業務の内容は多岐にわたります。

中小企業診断士として活動するには

中小企業診断士として業務を行うには、中小企業診断士協会が開催する中小企業診断士試験を突破する必要があります。

中小企業診断士試験は一次試験と二次試験に分かれており、

・一次試験の合格後二次試験に進み15日以上の実務補習を修了する、あるいは診断実務業務に15日以上従事する。

・一次試験の合格後中小企業基盤整備機構、登録養成機関の実施する養成課程を修了する。

という流れを経て中小企業診断士として経済産業大臣登録を行うことができます。

中小企業診断士試験の合格を目指すなら

中小企業診断士試験について

ここでは、中小企業診断士試験の詳細についてご紹介します。

試験会場

中小企業診断士試験の一次試験は、札幌、仙台、東京、名古屋、金沢、大阪、広島、四国、福岡、那覇の10地区で開催されます。

二次試験は札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の7地区で開催となり、詳細な試験会場名等は試験開催日の一か月前までに公開となります。

受験資格

中小企業診断士試験一次試験において、年齢や性別、学歴などの制限はありません。

二次試験においては一次試験の通過者のみが受験することが可能であるため、こちらもまた年齢や学歴などの制限はないと言えます。

試験科目

1.経済学・経済政策

国民経済計算の基本的概念、主要経済指標の読み方、財政政策と金融政策、国際収支と為替相場、主要経済理論、市場メカニズム、市場と組織の経済学、消費者行動と需要曲線、企業行動と供給曲線、産業組織と競争促進、その他経済学・経済政策に関する事項

2.財務・会計

簿記の基礎、企業会計の基礎、原価計算、経営分析、利益と資金の管理、キャッシュフロー(CF)、資金調達と配当政策、投資決定、証券投資論、企業価値、デリバティブとリスク管理、その他財務・会計に関する事項

3.企業経営理論

・経営戦略論
経営計画と経営管理、企業戦略、成長戦略、経営資源戦略、競争戦略、技術経営(MOT)、国際経営(グローバル戦略)、企業の社会的責任(CSR)、その他経営戦略論に関する事項

・組織論
経営組織の形態と構造、経営組織の運営、人的資源管理、その他組織論に関する事項

・マーケティング論
マーケティングの基礎概念、マーケティング計画と市場調査、消費者行動、製品計画、製品開発、価格計画、流通チャネルと物流、プロモーション、応用マーケティング、その他マーケティング論に関する事項

4.運営管理(オペレーション・マネジメント)

・生産管理
生産管理論、生産のプラニング、生産のオペレーション、その他生産管理に関する事項

・店舗・販売管理
店舗・商業集積、商品仕入・販売(マーチャンダイジング)、商品補充・物流、流通情報システム、その他店舗・販売管理に関する事項

5.経営法務

事業開始、会社設立及び倒産等に関する知識、知的財産権に関する知識、取引関係に関する法務知識、企業活動に関する法律知識、資本市場へのアクセスと手続、その他経営法務に関する事項

6.経営情報システム

・情報通信技術に関する基礎的知識
情報処理の基礎技術、情報処理の形態と関連技術、データベースとファイル、通信ネットワーク、システム性能、その他情報通信技術に関する基礎的知識に関する事項

・経営情報管理
経営戦略と情報システム、情報システムの開発、情報システムの運用管理、情報システムの評価、外部情報システム資源の活用、情報システムと意思決定、その他経営情報管理に関する事項

7.中小企業経営・中小企業政策

中小企業経営、中小企業政策、その他中小企業経営・中小企業政策に関する事項

LECの中小企業診断士講座の評判・口コミは?費用や合格率・講師やテキストの評価を解説

2024年度最新の中小企業診断士試験の試験日程・時間割

中小企業診断士試験は1次試験と2次試験に分かれており、それぞれ日程が異なります。

ここでは、2024年度の中小企業診断士の試験日程についてご紹介します。

中小企業診断士試験1次試験の試験日程

中小企業診断士試験の一次試験では、おもに経営課題の発見と解決に向けて必要な専門知識が問われます。

ほかにも経営学だけではなく、経済や会計といった企業経営の関連知識についても問われます。

中小企業の経営において経済全体の動きを理解したり、組織に出入りするお金の流れを把握したりすることが非常に大切なため、それぞれが試験科目として設けられています。

合格発表については中小企業診断協会のビル(AM10:00~)、もしくはホームページから確認できます。

令和6年度(2024年度)中小企業診断士試験の1次試験の概要については以下のとおりです。

申込み期間 令和6年4月25日(木)~5月29日(水)
試験日 令和6年8月3日(土)・4日(日)
合格発表日時 令和6年9月3日(火)午前10時以降
試験形式 筆記試験(多肢選択式)
受験料 14,500円

参照:J-SMECA 中小企業診断協会

中小企業診断士試験1次試験の時間割・配点

中小企業診断士試験の一次試験は計7科目で構成され、受験者は2日間続けて受験します。

各科目の配点は以下の通り各100点で、7科目計700点満点です。

月日 試験時間 試験科目 配点
8月3日(土) 9:50 ~ 10:50(60分) A経済学・経済政策 100点
11:30 ~ 12:30(60分) B財務・会計 100点
13:30 ~ 15:00(90分) C企業経営理論 100点
15:40 ~ 17:10(90分) D運営管理 ( オペレーション・マネジメント ) 100点
8月4日(日) 9:50 ~ 10:50(60分) E経営法務 100点
11:30 ~ 12:30(60分) F経営情報システム 100点
13:30 ~ 15:00(90分) G中小企業経営・中小企業政策 100点

参照:J-SMECA 中小企業診断協会

中小企業診断士試験の一次試験には年齢や学歴、実務経験の制限がなく、受験料を支払えば誰でも受験できます。

一次試験は700点満点で、合格するには総得点が420点(60%)以上獲得する必要があります。

さらに、全科目で満点の40%以上、つまり各科目40点以上を得点することが合格基準とされています。

中小企業診断士試験2次試験の試験日程

二次試験(筆記試験)の試験日程は以下の通りとなります。

二次試験(筆記試験)では、一次試験で問われる経営に関する知識を実践の場で活用し、実際に経営課題を解決に向かわせるスキルがあるかどうかが問われます。

そのため、中小企業の経営状態を診断したり、助言をしたりする実務スキルが試験科目となっていることが特徴です。

合格発表については1次試験と同様、中小企業診断協会のビル(AM10:00~)、もしくはホームページから確認できます。

令和6年度(2024年度)中小企業診断士試験の2次試験の概要については以下のとおりです。

申込期間 令和6年8月23日(金)~9月17日(火)
筆記試験日 令和6年10月27日(日)
合格発表(筆記) 令和7年1月15日(水)
口述試験日 令和7年1月26日(日)
合格発表(口述) 令和7年2月5日 (水)

参照:J-SMECA 中小企業診断協会

中小企業診断士試験2次試験の時間割・配点

第2次試験の内容についてはまだ公表されておらず、中小企業診断協会のホームページでは令和6年8月23日(金)に掲載される予定であると記載されています。

中小企業診断士試験の2次試験を受験するには、一次試験に合格しなければいけません。

ほかにも2次試験の受験資格は、同年度の一次試験合格者、前年度の一次試験合格者、前年度の二次試験を受験しなかった全前年度の一次試験合格者、および平成12年度以前の一次試験合格者(一度のみ)に与えられます。

二次試験は、筆記試験と口述試験(面接)の2部構成となっているのが特徴です。

筆記試験では、総点数の60%以上と全科目で満点の40%以上の正答率、口述試験では中小企業の経営状態を診断し、助言をする能力が評価されます。

面接は例年一人当たり約10分間で行われ、筆記試験の事例を基に質問がなされます。

中小企業診断士試験の難易度や合格率・試験日・勉強方法・勉強時間まとめ

中小企業診断士試験の申込方法

ここでは、中小企業診断士試験の申込方法についてご紹介します。

中小企業診断士試験1次試験の申込方法

初めて試験を受ける場合は、まず試験案内と受験申込書を入手します。

書類は郵送で請求する方法と、直接窓口で受け取る方法があります。

郵送の場合は「中小企業診断士第1次試験案内請求」と明記し、返信用封筒を同封して請求します。

窓口では一般社団法人中小企業診断協会の受付時間内に受け取ることが可能です。

書類入手後は受験申込書に必要事項を記入し、受験料と共に郵便局またはゆうちょ銀行で提出します。

そこから、受験票と写真票が自宅に送られてくるので内容の確認と写真の貼付を行い、試験日にはこれらを持参してください。

中小企業診断士試験2次試験の申込方法

一次試験に合格すると合格証書と共に二次試験の試験案内・受験申込書が郵送されます。

受験申込書受け取ったら必要事項を記入し、受験料の払込手続きを行います。

受験料の支払いが完了すると、例年10月前半に受験票と写真票が送られてきます。

写真票に写真を貼り付けて、試験当日に持参すしますので、手続きを確実に行い、余裕をもって試験に備えましょう。

社労士と中小企業診断士のダブルライセンスのメリット!年収アップはできる?

中小企業診断士試験の難易度

中小企業診断協会のホームページでは、1次試験・2次試験の試験結果を以下の通りに公表しています。

年度 一次試験 二次試験(筆記試験) 二次試験(口述試験)
2023年度 29.6% 18.9% 99.9%
2022年度 28.9% 18.7% 99.6%
2021年度 36.4% 18.3% 99.7%
2020年度 42.5% 18.4% 99.9%
2019年度 30.2% 18.3% 99.7%
2018年度 23.5% 18.8% 99.9%

1次試験の合格率は年度によって変動するものの、例年おおよそ20〜40%程度で推移しており、試験の難易度は高いと言えます。

合格率が低い主な理由は7科目それぞれが専門性を要求されることと、単に総得点でのボーダーラインだけでなく、全科目にもボーダーラインが設定されているためだとされています。

とくに1次試験では、専門的な知識が求められ、それぞれの科目で一定レベルの知識を発揮する必要があります。

さらに、2次試験の筆記試験の合格率は更に低く、20%以下で推移しています。

2次試験では専門知識に加え、知識を実践的に応用する能力が問われるため、より実践的な課題に対する訓練が必要とされていることからさらに難易度が上がります。

しかし、二次試験の口述試験に関しては合格率が非常に高く、例年99%以上を記録しています。

合格率が高い理由としては、筆記試験を通過した受験者が「中小企業の診断及び助言に関する能力」を既に有していることを示しており、筆記試験を通過することが口述試験の能力を持っていることの証ともなっています。

つまり、二次試験の筆記試験をクリアすれば、ほぼ確実に口述試験も合格できると言えるでしょう。

中小企業診断士の職業選択・スキルアップ

中小企業診断士の資格保有者のほとんどは、企業に勤めています。経営コンサルタントとして社会的に価値ある人材であるために、昇進や給与の面で好待遇となる場合が多いです。

企業に勤める以外にも中小企業診断士としての知識を生かして独立開業という道もあります。この場合は中小企業診断士の資格以外にも税理士、公認会計士資格なども取得しておくとさらに活躍の場が広がります。

中小企業診断士試験対策には通信講座・スクールがおすすめ!

2024年度の最新の中小企業診断士試験情報と、中小企業診断士の職業選択やスキルアップを併せて紹介してきました。

中小企業診断士の資格は社会的意義の大きく、高い需要を持った資格です。

豊富な知識量が無くては合格することのできない資格試験を突破する為には、独学ではなく通信教育やスクールを利用して学習するのが一般的です。

自分に合った学習スタイルで万全の対策でもって試験に挑みましょう。

講座を無料で資料請求する

LECの中小企業診断士講座の評判・口コミは?費用や合格率・講師やテキストの評価を解説