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プログラマーとエンジニアの違いとは?仕事内容やスキルを比較

更新日:2022-08-31

プログラマーとエンジニアの違いとは?仕事内容やスキルを比較

「プログラマー」と「エンジニア」はどちらもPCを用いる職業ということもあり、IT業界以外の方からは同一視される傾向にあります。

そのため、プログラマーとエンジニアの違いについて明確に理解していない方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では「プログラマーとエンジニアの仕事内容やスキル、年収における違い」についてご紹介します。

また、それぞれの比較内容をお伝えした上で、どのような人にどちらの職業が向いているのかについても解説します。

どちらのキャリアを選ぶかでお悩みの方は、ぜひ最後までお読み下さい。

エンジニアとプログラマーは違う職業

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冒頭でもお伝えしたように、ITエンジニアに属している「エンジニア」と「プログラマー」は、似通った部分も多く混同されやすい職業です。

しかしながら実際は、プログラマーは「仕様書に基づき物事をプログラミングによって具現化させる職業」であるのに対して、エンジニアは「仕様書の作成等を通じてシステムの設計を行う職業」といったように、システム開発の担当工程において大きな違いがあります。

なお、本記事で解説するエンジニアは「システムエンジニア」のことを指しますので、他のITエンジニアと混同されないようにお気をつけ下さい。

これからプログラマーとエンジニアの違いについて、より詳細に理解していきましょう。

エンジニアとプログラマーの仕事内容を比較

P検

先ほど、エンジニアとプログラマーの違いについて簡単にお伝えした上で、こちらの項目では「エンジニアとプログラマーの仕事内容」についてご紹介します。

エンジニアとプログラマーの仕事内容について、PCを用いる仕事というように漠然としたイメージしかない方はしっかりと違いを理解しましょう。

エンジニアの仕事内容

エンジニアの仕事内容は、「ヒアリング・要件定義/仕様書作成・基本設計・詳細設計・テスト・保守運用」といった、システム開発における上流工程に当たります。

また、企業によってはプログラマーのメイン業務である「プログラミング」を兼任する場合もありますが、大半は工数の調整や機能設計書の作成などシステム開発に伴うプロジェクトの管理部分を担当します。

プログラマーの仕事内容

プログラマーの仕事内容は、「仕様書や設計書に基づきプログラミング言語を用いて機能の実装やテストを行う」といった、システム開発の下流工程に当たります。

また、機能開発のみを担当する「コーダー」や、テストのみを担当する「テスター」など、プログラマーの中でも担当工程によって細かく分けられている場合もあります。

それぞれの仕事内容の違いとは?

エンジニアとプログラマーの仕事内容において、「プロジェクト管理やシステムの設計を行うかどうか」という点で大きな違いがあります。

エンジニアに関しては下流工程から上流工程まで幅広く担当する場合もありますが、プログラマーは管理や設計といった上流工程に携わることはありません。

ゆえに、システムを構築することに興味がある方はプログラマー職で、設計に興味がある方はエンジニア職をお勧めします。

エンジニアとプログラマーに必要なスキルに違いはある?

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エンジニアとプログラマーは、仕事内容の違いから必要とされるスキルも異なる部分があります。

こちらの項目では「エンジニアとプログラマーに必要なスキルの違いと共通するスキル」についてご紹介します。

それぞれの職業で必要とされるスキルの違いについて、仕事内容の特徴を踏まえて具体的に解説していきますので、どちらを目指すべきかの指標にしてみてはいかがでしょうか。

共通する必須スキル

プログラマーもエンジニアもどちらもチームで開発を行うため、コミュニケーション能力が必要不可欠です。

特にエンジニアに関しては顧客と直接ヒアリングする機会も多いため、専門知識をどの立場の人でも理解できるように噛み砕いて説明できなければなりません。

また、プログラミングに関するスキルや知識に関しても、プログラマーとエンジニアに共通するスキルです。

プログラマーに関しては言うまでもありませんが、エンジニアにも要件定義や仕様書を作成する上でプログラミングに関する知識が求められます。

これから、それぞれの職業においてコミュニケーション能力とプログラミングスキルの他に、どのようなスキルが求められるのか具体的に見ていきましょう。

システムエンジニアが持っておくべきスキル

プロジェクトの管理や設計書の作成を担当する「システムエンジニア」には、以下のようなスキルが求められる傾向にあります。

  • ハードウェア/ソフトウェアの基礎知識
  • ネットワーク/データベース/セキュリティの基礎知識
  • 設計書作成スキル
  • ヒアリングスキル
  • プレゼンテーションスキル/提案力
  • マネジメント力

基礎知識に関しては、エンジニアの登竜門的試験と言える「基礎情報技術者試験」でも問われる内容となっているため、システムエンジニアに必要不可欠なスキルです。

また、システムエンジニアは技術職の中でも人と関わる業務も多く、ヒアリングスキルや提案力も鍛える必要があります。

プログラマーが持っておくべきスキル

プログラミングのスペシャリストである「プログラマー」には、以下のようなスキルが求められる傾向にあります。

  • 情報収集力
  • 論理的思考力
  • 数学的思考力
  • 基礎的な英語力
  • 向上心

プログラマーはプログラミングを効率的かつ正確に行う必要があるため、論理的思考力や数学的思考力が求められます。

以上の内容から、システムエンジニアにはIT技術全般の幅広い知識に加え対人スキルも必要とされる一方で、プログラマーにはプログラミング的思考能力が必要になると言えます。

どちらの職業を目指す場合にも、ご自身が足りないと感じるスキルがあれば早めに習得するようにしましょう。

エンジニアとプログラマー向いている人の違い

これまでにご紹介してきた仕事内容やスキルを踏まえて、こちらの項目では「エンジニアとプログラマーとでそれぞれ向いている人」についてご紹介します。

どちらの職業を目指す方が、ご自身の性格や好きなことを活かすことが出来るのかチェックしてみましょう。

システムエンジニアに向いている人

システムエンジニアは、他部署や顧客など人と接する機会が多いことや、プロジェクト全体の管理を担う職業です。

それらの特徴を踏まえて、システムエンジニアに向いている方として以下のような性質の人が挙げられます。

  • コミュニケーションを取ることが好きな人
  • 協調性が高い人
  • 臨機応変力が高い人
  • 責任感が強い人
  • 新しい知識を学ぶことが好きな人

システムエンジニアに必要とされるスキルから、対人スキルに自信がある方に向いている職業と言えます。

また、プロジェクトを完遂するための責任感やスケジュールやトラブルなど何事にも柔軟に対応出来る力がある方はシステムエンジニアを目指すと良いでしょう。

プログラマーに向いている人

プログラマーは、与えられた設計書や仕様書に基づき、正確さを求めつつ効率的にプログラミングを行う職業です。

その特徴を踏まえて、プログラマーに向いている方として以下のような性質の人が挙げられます。

  • モノづくりが好きな人
  • 几帳面な人
  • 学習意欲が高い人
  • 論理的に物事を考えられる人

プログラマーはアプリやゲームなど何かしらのサービスやモノを実現することを目的とするため、特にモノづくりが好きな人は適性があります。

以上の内容から、システムエンジニアは人と関わることが好きな人やマネージメントスキルが高い人向きの職業で、プログラマーには技術者としての性質が高い人に向いている職業といった違いがあると言えます。

両方とも理系職のイメージが強くありますが、IT業界未経験の方や文系の方でも向いている性質に当てはまる方は、目指してみると良いでしょう。

エンジニアとプログラマーどちらを目指すべき?

エンジニアとプログラマーは、どちらも手に職を付けることが出来る魅力的な職業のため、どちらに就職・転職すべきか迷っている方も多いでしょう。

こちらの項目では「エンジニアとプログラマーのどちらを目指すべきか」について以下の2つの視点からご紹介します。

  • 将来性
  • 年収

ITエンジニアとしてキャリアを築く上で、現実としっかり向き合ってみましょう。

将来性があるのはどっち?

ネット上では「エンジニア 将来性ない」や「プログラマー オワコン」といった将来性が無いような噂がありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

結論からお伝えすると、人を管理するといった高度なスキルを必要とするシステムエンジニアの方がプログラマーよりも将来性が期待できます。

理由の一つとして、プログラマーの方が将来性を左右する原因として考えられる「AI」や「ノーコードツール」に代替される可能性が高いことが挙げられます。

とは言え、今後も世界中でITは推進されていくので、最新技術に関係なくどちらの職業も先10年以上は安定した需要が見込まれます。

年収が高いのはシステムエンジニア

目指す魅力を比較するために、年収についてもチェックしてみましょう。

職業名 平均年収
システムエンジニア 498万円
プログラマー 418万円
ITエンジニア全体 497万円

参考:求人ボックス

上記の表より、ITエンジニア全体で見てもプログラマーの年収は低い傾向にあり、システムエンジニアの年収の方が高い傾向にあることが分かりました。

理由として、仕事内容の項目でも解説したようにプログラマーは一般的に年収が低くなる下流工程に携わる職業であるからと言えます。

従って、年収の面から目指す職業を決めるのであれば、システムエンジニアを視野に入れると良いでしょう。

プログラマーからエンジニアへのキャリアアップがおすすめ

プログラマーとエンジニアは業務内容が類似する部分もあることから、一般的にプログラマーのキャリアパスの候補としてエンジニアが選択肢にあります。

実際、システムエンジニアの求人には「開発経験5年以上」や「システム・アプリ開発経験あり」といった開発経験が求められるケースが大半です。

そのため、未経験から転職する方は特に、一度プログラマーとして開発経験を積み上げた後にシステムエンジニアへのキャリアアップをお勧めします。

プログラマーで培った開発経験やプログラミングスキルを活かすことで、システムエンジニアとして充実したキャリアを築きましょう。

エンジニアとプログラマーの違いを比較!まとめ

今回、エンジニアとプログラマーの違いについて、「仕事内容・必要なスキル・将来性」といった様々な視点から比較しました。

以下の表にて、それぞれの職業における違いを簡単にまとめました。

職業名 仕事内容 必要なスキル 向いている人
エンジニア 上流工程に当たる、要件定義や基本/詳細設計などを主に担当 IT全般の知識やマネジメント力 人と接することが好きな人
プログラマー 下流工程に当たる、システムの開発工程を担当 論理的思考や情報収集力 モノづくりが好きな人

上記を参考に、それぞれの違いをよく理解した上でご自身の進路を考えてみてください。