もしも自分の書いた文章が誰かを楽しませ、なおかつお金になるとしたらどんなに嬉しいことでしょう。
皆さんは”webライター”という職業をご存知でしょうか?「知ってはいるけど、どんな仕事内容なのか分からない!」「どれほどの収入になるのか見当もつかない!」「初心者はどうしたらいいの?」そんな様々な疑問について、わかりやすくご紹介いたします。
誰でもなれる!webライター
まず初めに”ライター”という職業をイメージした時、雑誌やパンフレットなどにたくさんの記事を書く人という印象が強いと思われます。
さらに、たくさんの知識を併せ持ち、何十枚も何百枚もひたすら原稿を書いている…若干、小説家に近いものを感じるかもしれません。
しかし、ライターとして書く文章の量は様々ですが、実際に「書くこと」が好きな人にとって、自分の執筆したものが世に出て収入にもつながるということはたいへん魅力的です。
最近では紙媒体だけではなく、インターネット上、いわゆる”webライター”として活躍している人がどんどん増えています。
一般企業に就職して社員として働くライターもいますが、Webライターは企業などに所属しなくても自由に仕事をすることができるのです。雑誌などでライターとして活躍した人が、独立してWebライターに転身したのでは?と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。Webライターは、どんな人でもなることができるのです。
では、実際に仕事内容や収入、必要な資格についても見ていきましょう。
Webライターは初心者でもなれるの?
どんな仕事でも初心者が存在します。もちろん、それはWebライターでもです。なので、右も左も分からない状況だからといって嘆かなくとも、これからいろいろと知っていけばよいのです。
初心者でも、大丈夫!
Webライターと名乗るには、自己申告すれば正直OKという部分があります。どこかの企業に就職し社員としてWebライターになることもひとつの手段ですが、本業を持ちながら副業として文章作成をする人もかなりの数で存在するのです。
もちろん最初から数多くの仕事に恵まれるというケースは、余程のことがない限りは難しいでしょう。初心者の場合は、クラウドソーシングと呼ばれる「不特定多数の人に業務を発注するサイト」などから自分ができそうな仕事をみつけ、少ない文字数からコツコツと経験を積み重ねていくと良いかと思われます。
Webライターの世界は、初心者だからという理由で馬鹿にされたりしない世界です。実力さえあれば、いずれかの文章作成の仕事にありつけるはずです。
その代わりに、Webライターと名乗る以上は仕事に責任を持って、初心者であっても真摯な姿勢で仕事に取り組んでください。
悪質なWebライター求人にはご用心
ですが、そんな皆さんの夢を食い物にする悪質な求人があることも知っておいた方がよいです。
悪質なサイトでは、在宅のWebライターを狙って「コピペするだけ簡単!」という謳い文句の求人もあります。初心者であれば「慣れるまでは簡単なものからはじめよう」と考えるかもしれませんが、ライターを名乗る以上、コピペは絶対にいけない行為です。「コピペするだけ」と言いながらも、コピペ用のツールやマニュアルを買わされたりすることもあります。
さらに、ライターとしての「登録料」や「有料の研修を受けてほしい」などと仕事をしたい側の人間にお金を支払わせようとする会社もあります。通常、大手の求人サイトでお金を取るようなところはまずないです。初期費用がかかると言われたら、間違いなく詐欺だと疑った方が良いでしょう。
Webライターのバイトとは?
Webライターという仕事は、バイトとしても存在します。本業で食べていくにはちょっと…と考えている人は、文字通り「バイト」としてWebライターの仕事を楽しむことも有りです。
実際にバイト求人のサイトを見てみても、「Webライターのバイト募集」というものは山ほど見かけます。Webライターはインターネットが繋がり、パソコンを広げて作業できる環境であればどこでもできるというメリットがあります。企業に出向いて作業をするか、在宅で勤務するのかなど、自分の働きやすい条件に合った求人内容に応募してみましょう。なかには社会保険や有給が使える会社もあるようです。
Webライターの収入とは?
実際にWebライターになれたとして、収入の面はとても気になる部分ですね。
収入に関しては、必ず「月に〇〇円稼げる」と断定することは難しいです。
生活の基盤が整っている社員や、毎日数時間にわたって働いて時給をもらっているアルバイトならある程度の決まった収入が貰えるでしょう。しかしフリーランスで活動していたり、納品した文章が却下されて収入につながらないケースも多々見受けられます。
Webライターの収入はどのように決まるの?
高収入を得ているWebライターになると、毎月数十万円を稼ぎ出すという羨ましい人もいます。ですが、そのような人はほんの一握りで、高収入のライターもしっかりと下積み時代はあるはずです。
また、クラウドソーシングの記事募集の仕事を見てみると、文字数で収入が決まる場合があります。「〇〇文字〇〇円」と表記されていますが、これが1文字1円以下であることもザラです。あまりお金の面だけを注目していると、信じられないような収入の安さに愕然とすることもあるでしょう。ですが、初心者でも書きやすい文章作成の仕事は単価も安いことが多いです。はじめは「ステップアップのため」と思い、たくさんの記事を作成してスキルを身につけましょう。
Webライターに必要な資格とは?
現在、多くの仕事で”資格を持っているかどうか”が重要視される傾向があります。求人にも「〇〇の資格を持っている人優遇」などと記載されていることが多いです。
それゆえに「Webライターとして初心者だから、何か資格を取った方がいいのかな?」と考えてしまいますが、厳密にいうと必要な資格などは必要ないのがライターです。
資格がなくてもなれる職業ですが、次のような検定試験を受けることができます。
Webライティング能力検定
一般社団法人日本WEBライティング協会が主催する「Webライティング能力検定」というものがあります。
これは分かりやすく、効果的なWebライティングに必要な技術を持っているかを問う試験です。これに合格できれば、就職や転職が有利になるでしょう。
受験項目は「国語」「ウェブライティング」「コピーライティング、メールライティング」「SEO」「論理・法律、炎上対策」「Webライティングに関するミニ論文(200~300文字)」の6科目で、得た点数に応じて点数の高い順に1~3級が認定されます。
合格の目安は、1級は高度なライティングができるレベル、2級は一般的な仕事を行う際に十分なレベル、3級は一般的な仕事を行う上で必要最低限のレベルを満たしていることが条件です。
WEBライティング技能検定
一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会が発行する民間資格の試験制度が、「WEBライティング技能検定」です。
これはWeb上で、月に1回試験が行われるライティングの試験です。試験は選択式と記述式の問題から構成されていて、記述式の問題ではトピックが与えられ、200~400文字程度のライティングを4本行います。合格すればライティングスキルを証明することができるうえ、試験準備をする過程でライティングスキルを高められるため、自分のスキルに自信をもつことができるようになります。合格ラインは非公開となっていますが、第1回の本試験(2015年10月)から第18回本試験(2017年3月)までの合格率の平均は54.4%となっています。
他にもWebデザイナーやディレクター、プロデューサーにおける重要な知識があるかを調べる試験や、Webライターとしても重要度の高い著作権に関する試験など様々なものがあります。Webライターとして、自分のスキルに活かせる資格を探しましょう。必ず、得た資格はあなたを強くする武器となるはずです。
参考サイト:INTERNET ACADEMY
Webライターについてのまとめ
初心者でもプロでも、書くことが好きならWebライターとして活動することができるということをご紹介させていただきました。
収入は決して思い通りにはならないかもしれませんが、自分の得意な分野を活かして得たお金はとてもかけがえのないものです。とくに必要な資格がなくても仕事が成り立つことも、大きな魅力のひとつですね。
皆さんが心を込めた書いた記事のひとつが、誰かにとって人生のキーワードとなることも大いにあり得ます。
Webライターとして十分に経験を積んだ人であっても注意が必要ですが、初心者の方はたくさんの求人を見比べ、吟味することが必要です。
初心者でも自分の力を信じ、好きなことを仕事にする喜びを味わってください。