株式会社キーエンスは、大阪に本社を構える計測機器や自動制御のセンサー機器・光学顕微鏡などの開発、販売を行っている企業です。
自社で商品開発を行い中間業者を挟まないため、売上に対しての利益率が50%以上とかなり高く日本企業ではトップクラスの高水準となっています。
今回は、そんな高年収企業「株式会社キーエンス」の平均年収・給与体系から、賞与の情報・福利厚生・採用情報などを詳しく解説していきます。
株式会社キーエンスの平均年収
株式会社キーエンス有価証券報告書によると、2020年の平均年収は1,839万円となっています。
令和元年に国税庁が出した「民間給与実態統計調査結果」の日本の平均年収436万円と比べ、4倍以上の平均年収ということになります。
また、2019年の平均年収はなんと2,110万円でした。
2020年はコロナの影響で業績が好調ではなかったとされておりり、従業員の年収にそのまま影響が出ていることから株式会社キーエンスは業績連動型と見て取れます。
しかしキーエンスの2020年の年収は有名企業で第5位に入り、大手のソニーや三菱商事よりも高い年収をキープしています。
| 決済期 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2018年 | 2,088.5万円 | 35.9歳 |
| 2019年 | 2,110.7万円 | 35.8歳 |
| 2020年 | 1,839.2万円 | 35.6歳 |
出典：Resaco
平均年齢は35.6歳と、高年収の大手企業の平均年齢よりも若年層が多いことが分かります。
株式会社キーエンスの給与体系
株式会社キーエンスの給与体系は月給+諸手当+ボーナスからなっていますが、ボーナスが年に4回(3月・6月・9月・12月)あり業績の賞与として営業利益の10%が従業員に還元される点が、企業全体の年収が高い理由の一つです。
入社後3年間は成績に関わらず昇給しますが、4年目以降は実力主義となり自分が発揮した成績がしっかり反映される仕組みとなっているため、従業員のモチベーションアップにも繋がると言えます。
株式会社キーエンスは21時半以降の残業や仕事を持ち帰り家で作業を行うことは禁止されているため、時間内で自身の成果を上げ成績を残していくことが重要視されます。
休日出勤や接待もほぼないためオンオフの切り替えが出来るポジティブポイントもありますが、短時間で成績を出すという高いスキルを身に着けなければならず、従業員に求められるハードルは高くなっています。
年代別平均年収
株式会社キーエンスの年代別の年収中央値がこちらです。
| 年代 | 年収中央値 |
|---|---|
| 20代 | 1,026万円 |
| 30代 | 1,439万円 |
| 40代 | 1,824.2万円 |
| 50代 | 2,107.8万円 |
出典：Resaco
20代ですでに年収1,000万円を超え、働き盛りの30代では1,400万円、40代で2,000万円を稼ぐ従業員も少なくありません。
50代では平均で2,100万円を超えるかなりの高収入で、生涯賃金は7億円を超えると言われています。
職種別平均年収
株式会社キーエンスの職種ごとの平均年収はこちらです。
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| 営業 | 1,195万円 |
| 企画・事務・管理 | 1,113万円 |
| マーケティング | 1,100万円 |
| 電気・電子・機械系エンジニア | 1,081万円 |
| 医学・化学・素材・食品系専門職 | 1,530万円 |
出典：すべらない転職
株式会社キーエンスは職種による年収の差はほとんどなく、1番高い年収の職種は専門職で1,530万円、低い年収でも1,000万円を超えています。
職種に関わらず仕事への能力と効率化が求められ、どの職種もレベルの高い環境で仕事が行われてるからこその高年収と言えます。
賞与についての情報
先にもご紹介しましたが、株式会社キーエンスの賞与は年4回(3月・6月・9月・12月)あり、ボーナスの出る一般企業よりも2倍の回数賞与が与えられます。
平均賞与額は約280万円とされていて、日本の平均賞与額80万円の3.5倍の金額です。
賞与額は役職によって変わってくるため、課長クラス以上に昇格するとボーナスだけで年間1,000万円以上の賞与があります。
株式会社キーエンスは業績連動型なため、企業の利益を従業員にきちんと還元するところが業務を遂行する上でのモチベーションに繋がり、さらに高年収の仕組みとなっています。
株式会社キーエンスの福利厚生
株式会社キーエンスの福利厚生は必要最低限しかない・可もなく不可もなくといった口コミが多く、高い評価はあまり見られませんでした。
住宅補助は東京や大阪にしか支給されず家賃相場を埋めるだけという意見や、退職金がほぼ出ないと言った福利厚生の手当の薄さを訴える声も多く見られます。
しかし休日休暇をしっかり取れるところや、財形貯蓄制度・確定拠出型年金制度では高評価を得ています。
嬉しいリフレッシュ手当
株式会社キーエンスで高評価を受けている「リフレッシュ手当」とは、GW休暇の前に従業員に10万円が支給される制度のことです。
まだボーナスが出ない新卒のために作られた制度ですが、従業員全員に支給される仕組みから休暇に使う費用にあてることができ、さらに家族を持つ従業員にはプラスαが付くため満足度の高い手当となっています。
株式会社キーエンスの採用情報について
株式会社キーエンスの採用情報はこちらです。
| 勤務時間 | 標準労働時間帯 8：30～17：15 |
|---|---|
| 休日休暇 | （2020年度）年間休日128日、GW・夏季・冬季 各7～9連休 週休2日制 (土・日 ※年2回出勤土曜有)、祝日、有給・慶弔・特別休暇 |
| 賞与 | 年4回（3月・6月・9月・12月） |
| 諸手当 | 時間外、地域住宅補助、通勤 ほか |
初任給について
株式会社キーエンスの初任給は以下の通りです。(2020年4月実績)
| 最終学歴 | 初任給 |
|---|---|
| 修士了 | 月給24万0,000円 |
| 学部卒 | 月給月給22万0,000円 |
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査結果（初任給）」が出している日本国内の平均初任給より約1万円高くなっています。
株式会社キーエンスは採用に関して人物評価を徹底しているため、面接では論理的思考能力やコミュニケーション能力がかなり重視されます。
株式会社キーエンスの平均年収まとめ
- 株式会社キーエンスの平均年収は1,839万円
- ボーナスが年に4回、一般企業の3.5倍の支給額
- 高年収ならではの高度な職務遂行能力が求められる
株式会社キーエンスは開発から販売までを全て自社で行っているため利益率が高いため、従業員の平均年収は1,839万円もの高年収となっています。
従業員の平均年齢も30代と若年層が多く活躍していることが分かりますが、高年収ならではの激務から離職率の高さもうかがえます。
しかし、業績連動型で企業の業績が上がればそのまま従業員に報酬として還元されるため、自身の努力や成果が給与や賞与にそのまま反映されるというところは、従業員のモチベーションアップのポイントとなっています。
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