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【2025年】国家公務員になるには?総合職・一般職の試験情報について紹介

更新日:2025-01-10

【2025年】国家公務員になるには?総合職・一般職の試験情報について紹介

国家公務員になるには原則、国家公務員採用試験に合格し、採用予定機関で官庁訪問を行うことで内定獲得となります。

ただし国家公務員には総合職か一般職かによって試験内容は異なります。

また官庁訪問と採用面接は、試験や年度によって実施方法や開始時期も違ってくるので毎年確認しなければいけません。

そこで今回は国家公務員になる流れについてご紹介します。

これから国家公務員を目指す方はぜひ参考にしてみてください。

国家公務員と地方公務員の違いとは?どっちがいい?年収・試験難易度・仕事内容の違いをわかりやすく解説 

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国家公務員になるには

それでは国家公務員になるには、どういった条件や試験があるのでしょうか。

総合職と一般職で必要な条件、試験内容をご紹介します。

また、試験に合格しただけでは国家公務員にはなれません。合格した人は次に官庁訪問をし、自分の行きたい場所を検討していきます。

受験条件

それではここで、2024年度の受験条件をまとめます。

・国家公務員 総合職(旧:第一種)

1 1994(平成6年)年4月2日〜2003(平成15)年4月1日生まれの者

2 2003(平成15)年4月2日以降生まれの者で次に掲げるもの

(1) 大学(短期大学を除く。以下同じ。)を卒業した者及び2025(令和7)年3月までに大学を卒業する見込みの者

(2) 人事院が1に掲げる者と同等の資格があると認める者

出典:人事院 国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)受験案内

つまり、30歳までの人で大学院を卒業している人、またそれに相当する人が対象と言う事です。

・国家公務員 一般職(旧:第二種)

1 1994(平成6年)4月2日~2003(平成15)年4月1日生まれの者

2 2003(平成15)年4月2日以降生まれの者で次に掲げるもの

(1) 大学を卒業した者及び2021(令和3)年3月までに大学を卒業する見込みの者

並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者

(2) 短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び2025(令和7)年3月までに短期大学又は高等専門学校を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者

出典:人事院 国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)受験案内

つまり22歳から30歳までの人と、翌年3月に大学や専門学校を卒業する予定の人たちが対象です。

国家公務員試験に合格する

国家公務員になるにはまず最難関ともいわれる国家公務員試験に合格してもらわなければなりません。

ここでは各受験区分で出題される試験内容をご紹介します。

総合職試験(院卒者試験)法務区分以外

専門試験(多肢選択式) 専門試験(記述式)
人間科学 行政 工学 物理・数理科学・
化学 地球科学・生物・ 農業科学・薬学
森林・水産 自然環境 農業農村工学
人間科学 行政 工学・物理・数理科学
化学・地球科学 生物 農業科学・薬学・
水産 森林・自然環境 農業農村工学

総合職試験(院卒者試験)法務区分

専門試験(多肢選択式)
教養

総合職試験(大卒程度試験)教養区分以外

専門試験(多肢選択式) 専門試験(記述式)
法律 人間科学 政治・経済 国際
数理科学・物理・工学 地球科学
薬学 農業科学・化学・生物・
水産 農業農村工学 森林・自然環境
政治・国際 法律 経済 人間科学 工学 数理科学・
物理・地球科学 化学・生物・薬学 農業科学・
水産 農業農村工学 森林・自然環境

総合職試験(大卒程度試験)教養区分

総合論文試験 企画提案試験

合格したら官庁訪問

「国家公務員採用試験に合格する」即ちに「国家公務員になった」という訳ではありません。

試験に合格すると候補者名簿というものに登録してもらえます。

大卒、院卒生向けの総合職試験、一般職試験に合格した際の名簿登録機関は3年間です。

その名簿の中から各府省庁が採用活動を行うのですが、基本的には面接で人柄重視の採用となります。

そのため官庁訪問をして自分を売り込んでおくことが合格へと繋がりやすくなります。

国家公務員一般職試験(旧II種・III種)の難易度は高い?他資格とのランキング比較や合格率・偏差値・勉強時間の目安について解説

学歴別!国家公務員になるには

国家公務員になるには、学歴によっても試験区分などが異なります。

そこでここでは、学歴別に国家公務員を目指す方法についてご紹介します。

大卒の場合

国家公務員になるためには、大卒程度の試験に合格する必要があります。

国家公務員には、国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験(大卒程度)、および各種専門職試験が含まれます。

専門職試験には、皇宮護衛官採用試験、外務省専門職採用試験、国税専門官採用試験などがあります。

試験は各公庁で行われ、一部の試験は高卒程度のものもありますが、年齢制限によって受験できない場合もあるため、大卒程度の試験に合格することが重要です。

大学4回生の4月から6月に1次試験が行われるのが一般的であり、試験対策の期間を逆算してスケジュール管理を行うようにしましょう。

さらに1か月から2か月程度で2次試験が行われます。

ただし、試験日程は試験区分や年によって異なる場合があるため、人事院のホームページで毎年確認するようにしましょう。

高卒の場合

国家公務員一般職試験は大卒程度と高卒程度の区分があり、受験資格は年齢によって異なります。

高卒の場合は、「高卒程度」の試験を受験することになります。

専門職試験も同様に、高卒程度の試験が数多く開催されています。

代表的なものには「刑務官採用試験」「税務職員採用試験」「気象大学校学生採用試験」などが挙げられます。

受験のタイミングは、高校3年生の9月で、10月上旬に1次試験の合格発表があり、10月中旬に2次試験が開催されます。

ただし、1次試験の日程は変更になる可能性もあるため、事前に確認することが重要です。

社会人の場合

社会人から国家公務員になるには、「社会人経験枠」の区分で以下の公務員試験に合格しなければいけません。

  • 国家公務員経験者採用試験
  • 一般職社会人試験(係長級)
  • 各種専門試験(法務教官A/B(社会人)など)

通常、1次試験は例年9月下旬から10月上旬に行われ、その後10月下旬に1次試験の合格発表が行われます。

さらに、11月上旬に2次試験が行われます。

ただし、試験日程は変動する可能性があるため、事前に確認することが重要です。

また、社会人であっても大卒程度の受験資格に該当していれば、以下の試験を受験することもできます。

  • 国家公務員総合職試験
  • 国家公務員一般職試験(大卒程度)
  • 各種専門職試験

上記の試験を受験することで社会人からでも国家公務員に転身することができます。

国家公務員合格者の出身大学

人事院が発表する2024年度春・秋に行われた総合職試験の合格者における出身大学は以下の通りとなります。

大学名 合計 2024年度(春) 2024年度(秋)
東京大学 345 189 156
京都大学 179 120 59
早稲田大学 119 72 47
東北大学 90 73 17
慶應義塾大学 88 51 37
立命館大学 86 84 2
大阪大学 72 58 14
北海道大学 70 58 12
千葉大学 68 63 5
中央大学 62 50 12
広島大学 58 55 3

参照:人事院

上記のように国家公務員の総合職は国公立や難関私立出身者が多い傾向にあります。

大学名で判断されることはないものの、合格者はかなりレベルが高いことがわかります。

また、国家公務員総合職試験の場合、試験区分が「政治・国際」「法律」「経済」「人間科学」とあるため、法学や政治学、経済学を学べる大学・学部に進学して公務員を目指す方もいます。

もし国家公務員の総合職を目指すのであれば、大学選びも重要なポイントとなるでしょう。

国家公務員試験合格には1,500時間の学習時間が必要

国家公務員になるには国家総合職試験や官庁訪問をクリアしなければいけません。

春の試験に向けて準備を進める場合、合格に必要な学習時間は一般的に約1,500時間とされています。

1,500時間を1年間で学習する場合、週に28時間、1日あたり4時間の勉強が求められます。

またもし2年間をかけるのであれば、週14時間の学習が必要だといわれています。

たとえば平日は隙間時間を利用して1.5時間勉強し、土日のいずれかに4時間を確保し、もう1日は予備日として設けるというのが現実的なスケジュールでしょう。

もし新卒で入庁を目指す場合、大学2年生の春から2年間をかけて計画的に学習を進めるのが最も効果的です。

国家公務員を目指す際の注意点

ここでは、国家公務員を目指す際の注意点についてご紹介します。

公務員試験には年齢制限がある

国家公務員試験は全ての区分に年齢制限があります。

大卒程度の試験では多くが30歳までの受験資格とされています。

経験者採用試験でも40歳未満を対象とする試験があり、年齢制限は緩やかではないため、受験資格について理解する必要があります。

採用面接が行われるケースがある

国家公務員の採用試験では、最終合格が採用とは限りません。

総合職試験や一般職試験では、採用試験とは別に官庁訪問で内定を得る必要があります。

専門職試験でも公務員試験以外に採用面接が行われることが多く、最終合格しても内定が出ない場合もあるため注意が必要です。

したがって、官庁訪問の面接対策が非常に重要となっています。

併願するのがおすすめ

公務員試験において重要なポイントのひとつは併願を行うことです。

公務員試験は試験範囲が共通している場合が多いため、併願は保険や予行練習として有効です。

大卒程度の場合だと、国家公務員総合職、国家公務員一般職、地方上級、東京特別区、国家公務員専門職などが主な併願先となります。

興味があるかどうかに関わらず、併願することで後々の選択肢が広がるメリットもあるのでぜひ検討してみてください。

国家公務員とは

国家公務員とは、長い間国家一種、二種に分かれていました。

2012年からは、呼び名が変わり一種は総合職へ、二種は一般職と呼ばれるようになりました。

国家公務員の仕事とは、国家機関である国会や、裁判所、1府11省2庁地元などに配属され、人々の生活を豊かにし、世の中の課題を解決していくこと、暮らしやすいを作っていくことが求められています。

ここでは、総合職、一般職の違いを説明していきます。

国家公務員 総合職(旧:第一種)

国家総合職は各省庁が担当する業務分野に基づいて海外の類似制度と比較しながら、日本の現状に適した政策を策定する職種です。

ほかにも法律の条文の素案を作成することも国家総合職職員の重要な役割であり、高度な文章作成能力が求められます。

さらに、子育て支援に関しては文部科学省や厚生労働省など、他の省庁との調整が必要な業務も多く、他機関との連携や調整能力も高いレベルが求められます。

国家総合職の職員は中央省庁で政策の企画・立案を行うため、主な勤務地は東京ですが、地方の実情を把握するために出先機関や自治体に出向くことや、海外に派遣されることも頻繁にあります。

参考:令和2年4月1日における国家公務員採用総合職試験(院卒者試験)の区分試験別・府省等別採用状況

国家公務員 一般職(旧:第二種)

国家一般職は、政策の実施やそのフォローアップに関する業務を担当する職員として定義されており、おもに国家公務員として政策の運用、実行、及び企画立案を支援する役割を果たします。

採用先は中央省庁や地方機関など多岐にわたり、希望する省庁に応じた異なる専門知識や適切な事務処理能力が求められます。

採用区分は、行政系と専門的な技術系に分かれており、行政系は採用人数が多く、全国9地域で試験が行われ、各地域または本府省での採用が行われます。

国家一般職は官庁によって異なりますが、中央省庁での勤務の場合だと東京での勤務が一般的です。

参考:2019年度における国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)(行政)採用候補者名簿からの採用状況(平成31年4月1日現在)

国家公務員の年収

公務員の平均年収は、国家公務員が661万円、地方公務員が655万円となっています。

これを基に月給を算出すると、国家公務員の平均月給は約41万円と推定され、民間企業の平均月給の約1.5倍に相当し、民間企業の中では非常に高い水準の給与であると言えます。

さらに、国家公務員は各種手当が充実しており、扶養手当、地域手当、通勤手当、特殊勤務手当、管理職手当、時間外手当などが基本給に加算されます。

国家公務員の中でも最高位に位置する事務次官や官僚(事務職)の場合、年収はさらに大幅に増加します。

人事院が発表した令和6年度の国家公務員モデル給与例によれば、事務次官の月給は141万円に達するというデータもあります。

国家公務員のキャリア

昇進の速度は官庁によって若干の違いがあるものの、一般職に比べて総合職の方が圧倒的に早い傾向があります。

最初は係員からスタートする点は共通していますが、係長への昇進は総合職は4~5年目からできますが、一般職では7~8年目が必要だといわれています。

また、課長補佐への昇進には総合職で7~9年、一般職では17~20年程度の時間がかかります。

国家公務員においては本省課長級以上を幹部と呼びますが、一般職で幹部に昇進することは稀です。

一方、総合職では17~20年目以降に課長級以上に昇進することが可能であり、その後も能力に応じて昇進のチャンスが大きく広がります。

事務次官を含む幹部職員の大半は総合職から選ばれるため、将来的なキャリアアップを目指す方には総合職を推奨いたします。

 

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国家公務員試験の難易度

2023年度の国家公務員試験の合格率を表にまとめました。

受験者数 合格者数 最終合格率
総合職 院卒 1129 667 59%
総合職 大卒 10205 1360 13.3%
総合職(教養)大卒 2531 423 16.7%
一般職 大卒 18946 8269 43.6%
合計 32811 10719

 

参考:人事院国家公務員試験採用情報NAVI:試験情報

国家公務員を目指すにはちょっと独学だけではかなりハードルが高そうですよね。

やはり資格の専門学校や通信講座で効率的に学習することは国家公務員になる近道になるでしょう。

特に通信講座では、学校に通う時間を省き一人一人の空いた時間を有効活用していけるのでおすすめです。

【2024年】国家公務員資格ってなに?総合職・一般職の試験情報

いかがでしたでしょうか。

国家公務員の試験は実は複数あって、試験に寄っては合格率も高いことが分かりました。(だからといって決して簡単とは言いませんが。)

しかし、やはり最難関と言われるだけあって大卒相当向けの総合職の合格率は約5%と、非常に難しいことが分かりました。

もし、国家試験に本気で挑もうと思った方は是非国家公務員向け専門学校を探してみて下さいね。

また、試験に合格したら、官庁訪問で自分を売り込みにいくことも必要な様です。