通信制高校どんなとこ?授業を体験 更新時間 2023.07.05
「通信制高校の授業ってどんな感じ?」
「通信制高校ってどんな生徒が通っているの?」
近年、通信制高校の需要が高まっており、「全日制高校へ進学するのが当たり前」という認識が変化しつつあります。
しかし周りに通信制高校に通う生徒がいなかったり情報が少なかったりして、通信制高校がイメージできない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、通信制高校の仕組みや授業の様子、全日制高校との違いについて詳しく解説します。
通信制高校の様子を知ることで、自分に向いているかをしっかり判断できるようになるでしょう。
通信制高校の学習スタイルは大きく3タイプ
全日制高校は基本的に、平日は毎日登校するものです。
しかし通信制高校には色んな学び方があって、自分で自由に選択できるようになっています。
週1~5日登校する通学コース
通信制高校にはさまざまな通学コースが設定されており、全日制高校のように週5日通学するコースや、週3日だけ通学するコースなどもあります。
月・水・木曜が登校日と決められている学校もあれば、自分で時間割を決めて好きなタイミングで登校できるなど多種多様です。
「不登校になったけど心機一転して友だちを作りたい」と思っている人は、通学コースがある学校を選びましょう。
登校頻度は学校・コースによってさまざまなので、興味のある学校にどんな通学コースが用意されているかチェックしてみてください。
月数回だけ登校する在宅コース
通信制高校の登校頻度は月に数回が主流です。
とくに公立の通信制高校では月2回ほど、土曜や日曜に登校するスケジュールが組まれています。
「通信制高校って登校しないといけないの?」と疑問に思った方もいるかもしれませんね。
実は法律によって、レポートを添削して指導する回数と登校(面接指導)する回数が決められていて、卒業のための必須条件になっています。
在宅コースは自宅学習がメインなので、外交的なタイプじゃないと引きこもりがちになりがち。
月数回であっても登校日に外出することで、気分をリフレッシュできるでしょう。
また勉強でわからないことも、先生に質問して解決できるいい機会です。
年数回で卒業できるWEBコース
WEBコースは、できるだけ登校したくない人や仕事などで忙しい人のためのコースです。
必要最低限のスクーリングで、高校卒業の資格が得られます。
WEBコースでは、本校での合宿スクーリングや集中スクーリングを採用しているケースが多いです。
8月や12月の大型連休を利用して行う集中スクーリング、泊まりがけで行う合宿スクーリングがあります。
通信制高校のメリット、デメリットについて詳しく知りたい方は是非 「通信制高校に通う5つのメリットデメリット!対策も合わせてご紹介!」を参考にしてみてください!
通信制高校の授業はオンラインとスクーリング
通信制高校の授業は、先生との対面によるスクーリングか、動画授業を視聴するオンライン授業が採用されています。
では、詳しい授業の様子について解説していきましょう。
オンライン授業や映像授業
近年増えているのが、オンラインを活用した映像授業や、リアルタイムで視聴できるライブ配信授業です。
オンラインやアプリを活用した授業のメリットは、時間や場所を問わず学習でき、何度も視聴して理解を深められることでしょう。
また対面だと難しい人気講師の授業を受けられるのも、オンライン授業の魅力です。
近年では、バーチャル環境で授業を行う学校も登場しました。
アバターを作成して授業に参加したり、先生や生徒と交流したりする「メタバース校」や「サイバー学習国」などです。
外出がむずかしい方でもオンラインで人と繋がれる、新しい学習スタイルが続々と誕生しています。
通学スクーリング
スクーリングは通信制高校で使用される言葉で、学校に登校することをいいます。
スクーリングの頻度は学校やコースによって異なりますが、単位を取得するための必須条件です。
登校したら先生からレポートの添削指導を受けたり、自宅学習でわからなかったことを質問できたりします。
自宅学習だとモチベーションが保てない方は、スクーリング回数が多い学校を選ぶと卒業しやすいでしょう。
通信制高校の授業ってどんな感じ?
通信制高校の授業は、全日制高校のような一斉授業とは違います。
ここでは、通信制高校のクラス制や学び方にフォーカスして解説していきます。
少人数やマンツーマン指導
通信制高校の多くが、少人数制や完全マンツーマン指導を取り入れています。
少人数制や個別のメリットは、先生の目が行き届くことと、一人当たりに割ける指導時間が長いことです。
黒板を使って授業を進める全日制と違い、通信制高校は各自がレポートをこなしながら授業を進めます。
分からないところは都度質問して、個別に教えてもらうといった感じです。
学校によって4〜5人で行うこともあれば、1クラス10名ほどで行うこともあります。
学力レベルに合わせたクラス編成
通信制高校には、生徒の学力レベルに合わせてクラスを分けている学校もあります。
クラス編成のメリットは、授業についていけなくなる心配がないことと、クラスメイトと友だちになりやすいことです。
先生たちは不登校生徒への対応経験が豊富なので、入学してすぐクラスに馴染めるようサポートしてくれます。
職業体験などの課外授業が盛ん
職業体験は、将来の夢を模索することや、社会に馴染めることを目的として実施しています。
体験先はさまざまで、次のような職場が用意されています。
課外活動に力を入れている学校も多く、卒業後の進路を見据えたサポートも期待できます。
通信制高校と全日制高校の違いを知っておこう
通信制高校を検討している方は、全日制との違いを理解しておく必要があります。
通信制高校と全日制高校の違いは、おもに次の5つです。
ひとつずつ詳しく解説していきます。
登校回数は自分で自由に選べる
通信制高校にはそれぞれ強みがあり、多彩なコースが用意されているのが特徴です。
「週1日コース」や「週4日コース」など登校回数も自由で、オンラインや対面など学び方も自由に選べます。
全日制のように毎日登校する必要がないので、通学が苦痛になることも少ないでしょう。
授業開始は9時半~10時が多い
通信制高校の朝はゆったりとスタートします。
基本的に9時半〜10時に始業する学校が多く、通勤ラッシュの時間帯を避けて登校できます。
朝起きられない起立性調節障がいや、全日制高校に通う同級生に会いたくない人も安心して通えるスケジュールです。
学校によっては午後から授業が始まることもありますが、いずれにしても午前や午後の半日のみの時間割が多く採用されています。
学校イベントや修学旅行は参加自由
単位修得に必要ないイベントへの参加は、基本的に自由です。
修学旅行や遠足などの参加も、学校に強制されません。
学校のイベントが苦手な方にとって、自分の意思で参加を決められるのはメリットでしょう。
一方で、通信制高校で友だちを作りたい方にとっては、イベントや修学旅行があるのは魅力的ですね。
生徒の自主性を重視するのも、全日制高校との違いといえるでしょう。
授業がない日も登校OKな学校もある
通信制高校には、生徒の自習室を完備している学校もあります。
「自宅では勉強に集中できない」「分からないことをその場で質問したい」という場合、自由に登校できる通信制高校はとても便利です。
志望校に合わせて選択科目を選べる
通信制高校の中は、年度の初めに先生と話し合いながら、選択科目を決める学校もあります。
その際に、大学受験を見据えて選択科目を選べるのが、全日制高校との大きな違いです。
近年は大学受験に力を入れている学校も多く、塾の人気講師を招いた特別授業も開催されています。
以前の通信制高校では、高卒の資格取得が目的とされていましたが、今は大学進学を考える生徒も増えました。
東京大学や京都大学のような有名国立大学、早稲田や慶應義塾大学のような難関私立大学への進学も夢ではありません。
通信制高校って誰でも入学できる?
通信制高校の仕組みやスクーリング、授業の様子について紹介しました。
全日制高校に入るためには、受験をするのが一般的ですよね。
ここでは、「通信制高校にも入試があるのか?」「学力不足で不合格になることがあるのか?」といった疑問に応えていきます。
中学を卒業していれば誰でも入学可能
通信制高校の入試においては、中学を卒業している方、卒業見込みの方であれば誰でも受験することが可能です。
合格率も高く、よほどの理由がないと不合格になることはありません。
「勉強が苦手」「不登校で出席日数が少ない」「小学校の学習にも自信がない」という方でも、学力を重視しない通信制高校なら安心してチャレンジできるでしょう。
ただし近年は通信制高校が増えつつあり、一定以上の学力を求められる進学校も増えているようです。
受験に学力テストがない学校も多い
全日制高校の入試といえば、学力試験でレベルを判断しふるいにかけるのが一般的です。
一方、通信制高校では、作文や面接、書類審査のみで校風に合っている生徒かを判断します。
面接や作文では、「将来の目標や夢はあるか」「入学したらどのような生活を送りたいか」というようなことを聞かれます。
また「中退しないか」を重視する学校は多いため、高校を卒業する意思があることを強くアピールするといいでしょう。
通信制高校の面接は多様で、親子で面接を受けたり、オンライン面接を実施したりする学校も増えています。
同じ学校でも選択コースによって学費が大きく異なる
全日制高校の場合、基本的に生徒全員が同じ学費を支払います。
部活などで部費や遠征費がかかることもありますが、授業料は一律です。
一方、通信制高校の場合、同じ学校でもコースや選択科目によって授業料が大きく異なります。
ここでは具体例として、ID学園高等学校の学費を参考にして比較しましょう。
コース | 3年間の学費合計(入学検定料・入学金含む) |
---|---|
通信型オンライン学習コース | 719,600円 |
通学型 週1日コース | 1,158,000円 |
通学型 週3日コース | 1,838,400円 |
通学型 総合進学コース(週5日) | 2,670,000円 |
在宅コースよりも通学コースの学費が高く、登校日数が増えるにしたがって学費も高くなっています。
同じ学校でも200万円近く差額が生じるのは、通信制高校の特徴の1つです。
そのため学費重視で学校を選ぶ際には、コースごとの学費やオプションにかかる費用をしっかりチェックする必要があります。
学校によって学習スタイルや特色が大きく異なるので、「学び続けられるか」「目的に合った学校か」を見極めることが重要です。
通信制高校への進学を検討している方は、資料請求をして体験入学に参加してみましょう。
やはり「百聞は一見にしかず」で、ネットで情報収集するだけでは自分に合っているかは分かりません。
体験入学に参加すれば、先生や校風、どんな生徒がいるかを入学前に把握できます。
充実した高校生活を送るためにも、気になるすべての学校の資料をチェックして、学校に足を運んでみましょう。
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学校によって学習スタイルや特色が大きく異なるので、「学び続けられるか」「目的に合った学校か」を見極めることが重要です。
通信制高校への進学を検討している方は、資料請求をして体験入学に参加してみましょう。
やはり「百聞は一見にしかず」で、ネットで情報収集するだけでは自分に合っているかは分かりません。
体験入学に参加すれば、先生や校風、どんな生徒がいるかを入学前に把握できます。
充実した高校生活を送るためにも、気になるすべての学校の資料をチェックして、学校に足を運んでみましょう。
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