不登校から大学進学するには?不登校でも大学へ行く方法を徹底解説! 更新時間 2023.08.13
「不登校で高校へ行けていない」
「でも大学には進学したい」
という悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
事情があって、高校へいけない方もいますよね。
しかし、高校を卒業しなければ大学へは進学できません。
大学に進学することは多くのメリットがあります。
この記事では、不登校の方が大学へ進学するための条件と方法について解説します。
大学受験には高校の卒業資格が必要
大学を受験するには、「高校の卒業資格」が必要です。
高校へ通学して、卒業することで、「高卒の卒業資格」を得られます。
しかし事情があって、高校に通えていない人もいるでしょう。
不登校の方でも、定時制や通信制の高校へ再入学して卒業すれば、卒業資格は得られます。
大学を受験できる他の方法に、「高卒認定を取得すること」があります。
高卒認定試験は「高校卒業の者と同等の学力があると認められる試験」のこと。
試験に合格することで大学を受験できます。
以上のいずれかの方法で、大学を受験するための資格を満たしましょう。
不登校から大学へ進学する方法
「大学を受験するために必要な条件は分かったけど、どうすればいいの?」
そんな方のために具体的な方法を紹介します。
不登校から大学へ進学する方法がいくつかあります。
- 通信制高校へ編入・転入する
- 定時制高校へ編入・転入する
- 全日制高校へ転入・編入する
- 高卒認定を取得する
- 今通っている高校を卒業する
上記の5つの方法について、詳細を説明していきます。
方法①.通信制高校へ編入・転入する
1つ目の方法は、通信制高校へ編入・転入することです。
通信制高校とは、通信教育で学ぶことができる高校のこと。
科目の単位を取得することで卒業できるのが特徴です。
高校から課題が出されるので、その課題を提出することで単位を取れます。
もう一つの特徴は登校日数が少ないこと。
「今、不登校で学校にあまり通学したくない」
という方には通信制高校が向いているでしょう。
通信制高校であれば、登校頻度が「2週間に1回」のところから「年に5回」だけの高校もあります。
体調不良になることが多い人も、出席日数を気にすることなく、入学できるのでおすすめです。
通信制高校に進学すれば、学年制もないため自分のペースで卒業できますよ。
方法②.定時制高校へ編入・転入する
2つ目の方法は定時制高校へ編入・転入することです。
定時制高校へ進学して、卒業すれば高校の卒業資格を得られます。
定時制高校は全日制高校と同じように登校し、4年間で卒業できる高校です。
一日あたりの授業時間が4時間ほどで短いのが特徴。
通う時間帯は3部あり、朝・昼・夜の時間帯でそれぞれあります。
夕方や昼に学校へ通いたいという方は、定時制高校が良いでしょう。
全日制高校より定時制高校の方が、プライベートを考慮した学生生活を実現できますよ。
方法③.他の全日制高校へ編入・転入する
3つ目の方法は他の全日制高校へ編入・転入することです。
いじめなどが原因で、不登校になっている場合は高校を変えましょう。
高校を転校する場合は、単位を引き継げるので、「1年生から授業を受け直す」必要がありません。
不登校でまだ退学していない場合は「転入」できます。
「通っている高校を退学して、別の高校に再入学」する場合は「編入」となります。
転入と違い、学校に在籍しない期間が出るので、退学後は早めに編入すると良いでしょう。
方法④.高卒認定を取得する
4つ目の方法は高卒認定を取得することです。
高校へ進学したくないが、大学へは進学したい方は高卒認定試験を受けましょう。
高卒認定試験を受けて合格すれば、高校を卒業しなくても大学を受験する条件を満たせます。
ただし、注意すべきは学歴です。
高校を卒業してはいないので、大学へ進学しなければ最終学歴は中卒となります。
大学を卒業すれば高校を卒業していない場合でも、最終学歴は「大卒(大学卒業)」になります。
高卒認定試験は「高校を卒業していない人が受ける試験」です。
大学入試に比べれば難易度は低いので、しっかり対策すれば合格できるでしょう。
方法⑤.不登校を克服し、在学中の高校を卒業する
5つ目の方法は不登校を克服し、在学中の高校へ登校することです。
在学中の高校に登校し卒業すれば、大学へ進学できるでしょう。
「登校できるなら、苦労しないよ」と考えている方もいますよね。
高校へ行きたくても、事情があっていけない方もいるでしょう。
在学中の高校への通学が難しければ、別の高校へ再入学するかフリースクールを利用しましょう。
フリースクールとは、不登校の生徒を受け入れる施設のことです。
フリースクールと連携することで、在籍中の高校を卒業することができます。
「今通っている高校を卒業したい」
という方は、フリースクールを利用して卒業することも検討してみましょう。
不登校の実態については、 将来のことで悩んでいる人必見!統計から見る不登校の実態と解決方法を徹底解説!を参考にしてください!
通信生高校に入学する8つの手順
通信制高校は、入学試験を受けて合格することで入学できます。
入学時期は、4月と10月の2つの時期があります。
10月入学もできるので、新年度を待たずに入学することも可能。
入学試験では主に、「面接」と「作文」・「書類審査」が行われます。
通信制高校によっても試験内容は異なるので、希望校が決まったら調べてみましょう。
入学するための具体的なステップは以下の通りです。
①通信制高校の資料を請求する
②資料の中にある願書に必要事項を記入する
③在籍していた高校から「在籍証明書」「成績・単位習得証明書」をもらう
④銀行で受験料を振り込む
⑤必要書類を通信制高校へ提出する。(郵送)
⑥試験を受ける(書類審査・面接・作文)
⑦高校から合格をもらう
⑧入学手続きをする
「通信制高校へ進学しようかな?どうしようかな?」
と興味が湧いた方は、ひとまず資料請求してみると良いでしょう。
このサイト(ウェルカム通信制高校ナビ)で、資料請求が無料で行えます。
「ウェルカム通信制高校ナビ」は資料請求ができるだけでなく、各通信制高校の情報がまとめられています。
自分の都道府県から通える高校も調べられるので、ぜひ利用してみてください。
不登校の人が通信制高校へ行くとどうなるの?進学するメリット・デメリットをご紹介を参考にしてください!
大学受験のためにすべき勉強法
「大学進学したいけど、独学で勉強するだけでは不安」
「高校は卒業できても、大学に合格できるか不安」
上記の方のために、不登校の人におすすめの勉強方法を解説します。
- 塾に通う
- 家庭教師を雇う
- サポート校に進学する
以上の方法について、これから詳しくご紹介いたします。
自分に合った方法を見つけて、大学進学を目指しましょう。
大学に進学することは、自分の将来の就職先の選択肢が増えます。
「大学進学なんて、自分には無理」
と諦めないでくださいね。
方法①.塾に通う
1つ目の方法は塾に通うことです。
独学で勉強することのデメリットは「相談相手がいない」ことですよね。
相談相手がいなければ、教科書で分からないことがあっても、周りに聞くことができません。
勉強計画についての相談もできず、不安と一人で戦いながら勉強することになります。
相談相手もいない状態で、勉強するのは不安ですよね。
塾に行けば分からない点は質問できます。
授業カリキュラムもあるので、計画で悩むこともありません。
塾に通えば、「家での勉強では集中できない方」でも集中して取り組めますよ。
不登校の人の中には、「あまり外に出たくない」という人もいますよね。
上記の方は、オンライン授業を実施している塾へ通いましょう。
近頃は、コロナの影響もあってオンラインで授業を行う塾も増えています。
方法②.家庭教師を雇う
2つ目の方法は家庭教師を雇うことです。
家庭教師を雇うことで、自宅で勉強できます。
家庭教師であれば、1対1で勉強を教えてもらえるので、不明点を解消できるでしょう。
分からない点は都度確認できるので、常に理解している状態で勉強ができますよ。
家庭教師は「家から出たくない」人におすすめです。
外出せずに、自宅で勉強することができます。
家庭教師が近くにいるので、モチベーションの維持ができ、大学受験まで勉強を続けやすいでしょう。
自分一人で勉強すると、集中力を保てないという方におすすめです。
方法③.サポート校に進学する
3つ目の方法はサポート校に進学することです。
サポート校とは、不登校や引きこもりの方を対象とした塾のようなもので、学習を支援してくれる施設のこと。
通信制高校と連携しているので、受験対策になるだけでなく、高校の卒業対策にもつながります。
通信制高校に通う方は、検討してみましょう。
「一人でなんて勉強できない」という方は、利用してみましょう。
不登校でも、努力すれば勉強についていける
「不登校になっても、大学の勉強についていけるのかな?」
上記のような不安を抱えている方もいるのではないでしょうか?
現在高校へ通えていない状態で、大学進学することは不安ですよね。
結論を言うと、不登校の方でも勉強する意思があればついていけます。
勉強についていけるか不安な方は「推薦入試」や「AO方式」での入学は避けましょう。
「一般入試」や「センター利用方式」で合格した学生は、学内での学力が高い傾向にあります。
「授業内容が難しくてついていけない」といった事態にもなりません。
また「テストで合格点に達した」と評価できるので、入学する資格が十分にあると考えられます。
理系学部へ進学する場合は、勉強についていくのは難しいので基礎学力が必要です。
ある程度の学力が必要なため、一般入試での入学方法をおすすめします。
文系の学部は理系の学部と違い、比較的授業についていきやすいでしょう。
大学へ進学した方が良い理由
大学へ進学した方がいいとされる理由は、沢山あります。
しかし理由を知らないまま、「なんとなく進学した方が良さそう」という理由だけで大学へ進むと後悔してしまうかもしれません。
このトピックでは、大学へ進学した方が良いとされる理由を解説していきます。
明確な目的を持って大学へ進学することができるように、理由をしっかりと確認しましょう!
将来の可能性が広がるから
進学した方が良い理由は、将来の可能性が広がるからです。
大学へ進学したら、専門的な知識が身につくので、就職先の選択肢が増えます。
最終学歴が高卒の場合は、やりたい仕事であっても就職できない職種もあります。
大学へ行っていないだけで、やりたい仕事ができないのは悲しいですよね。
大学へ行くと交友関係が広がるから
大学へ行くと人脈が増えて交友関係が広くなります。
大学時代に築いた友人は、同じ学問を学んでいることもあり、卒業後の進路も似た分野であることが多いです。
同じような環境で過ごすことが多いため、相談もしやすいです。
卒業後も定期的に付き合いがあるので、とても大切な存在になるでしょう。
社会人になってからは、親しい友人を作る機会が少なくなります。
機会が少ない理由は、年齢の近い人と触れ合う機会が減るからです。
大学に進学することは、就職の面や交友関係の面でもとても良い面があります。
不登校からでも大学進学はできる
今回は、不登校から大学へ進学するための条件と方法について紹介しました。
この記事のまとめが以下になります。
- 大学へ進学するには、「高校卒業資格」か「高卒認定試験の取得」が必要
- 通信制高校や定時制高校への進学がおすすめ
- しっかり勉強する必要がある
- 大学に進学すれば、将来の選択肢が増える
不登校からでも、大学へ進学する方法はいくつもあります。
大学進学に向けて、行動しましょう。