不登校でも高校受験を成功させたい!受験に必要なものや高校の種類について徹底解説! 更新時間 2023.05.02
皆さんは不登校についてどのようなイメージを持っているでしょうか?
現在、学生の中には様々なことが原因で、不登校になってしまっている学生は少なくありません。
しかし、将来のために「不登校だけど高校だけは卒業しておきたい」「子どもに高校は卒業させたい」と考えている学生や保護者の方も多いはず…
そんな人に向けて、今回は高校受験で必要なものと不登校でも入学のチャンスが十分にある高校の種類について解説します!
高校受験で必要とされるもの3つ
高校受験に必要になるものを皆さんご存知ですか?
不登校になってしまうと受験について何かと不安になってしまいますよね。
高校に進学するには、まずは受験に必要なものを知らなければいけません。
ここからは高校受験に必要なものについて、紹介していきます。
【高校受験で必要なもの①】内申点
内申点とは、都道府県によっては記載範囲が異なりますが、中学校で学習する国語や数学など計9教科の成績を5段階評価で表したものや授業態度などが記載されたものです。
中学校の先生が作成していることがほとんどで、「内申書」や「調査書」と呼ばれることもあります。
もちろん試験方式にもよりますが、高校受験では内申点が大きく影響するケースが一般的です。
そのため、高校受験に合格するためには、内申点が重要とされています。
ちなみに、公立高校入試では学力以外は面接で確認する方針のため、部活動や生徒会活動などの活動はほとんど影響がありません。
しかし、部活動や生徒会活動などの記録は点数化され、試験の合否の一部として考慮している高校も中にはあるのが現状です。
【高校受験で必要なもの②】欠席日数
欠席日数はその名の通り中学時代の欠席した日数のことで、高校受験では○○日以上の欠席日数があれば、審議の対象になる可能性もあります。
東京都のとある学校を例に挙げると、欠席日数が10日以上で審議の対象にする高校などがあるため、中学時代の欠席日数が多い方は、欠席日数が合否に関係しない高校を選択し受験することがオススメです。
【高校受験で必要なもの③】入試結果
入試結果は、受験の際の試験結果で、公立高校の場合は同じ都道府県内であれば、基本的に同じ問題が出題されます。
また、学校によって、通常の試験問題に加えて裁量問題が出題される学校も少なくありません。
私立高校では独自の問題が高校ごとに作られたものが多く、勉強が苦手な方は、入学試験が「面接試験」や「筆記試験」のみの学校や、苦手科目が試験の内容に含まれていない学校を選ぶことをおすすめします。
入学要件が比較的易しい高校の種類3選
内申点や欠席日数、入試結果と高校受験に必要な要件は様々ですが、要件を満たしていなくても入学がしやすい高校の種類があります。
どんな高校が入学しやすいのか、またどんな特徴があるのかを紹介していくのでチェックしてみて下さい!
①私立の全日制高校
私立高校は入学に関して、公立高校と異なる基準を設けていることが一般的です。
特徴など詳しく解説していくので確認していきましょう。
私立の全日制高校の特徴
私立高校は学校法人など民間が主体となって学校教育を行っており、一般的な授業時間は朝から夕方の時間帯です。
私立高校の良い点は
- 髪色や服装など校風が自由
- 施設や設備が充実している
- イベント事が充実している
などがあります。
また、独自の授業方式をしているところが多い点も魅力的です。
私立の全日制高校の入試で必要なもの
一般入試では入試試験の結果が求められ、内申点は参考程度に見られるものの、あまり影響がありません。
一方、推薦入試では、内申点と面接にて合否が決まる学校が多い傾向があります。
私立の全日制高校の費用
私立高校の学費は学校や都道府県にもよりますが、公立高校に比べると国からの補助金が少なく、どうしても高額になってしまうケースが多いです。
東京都の高校を例にすると授業料の平均が約40~50万円となっており、それ以外にも初年度納付金が約90万円かかり、施設設備費を徴収している学校も多くあります。
高額な学費を支払えない場合は、公立高校に通うことも選択肢に置く必要がありますが、家族の世帯年収によって、国からの補助金により高額な費用を抑えることも可能です。
私立高校へ進学したいが高額な費用がネックで難しい場合は、家族の世帯年収によって、高額な費用を大幅に抑えることができるので、高校探しの際は一度確認してみましょう。
②定時制高校
基本的に定時制高校という選択肢を選ぶ人は少ないですが、実は定時制の高校に進学するメリットはたくさんあります。
ここから、定時制高校の特徴を解説していくので、きちんと確認しましょう!
定時制高校の特徴
定時制高校は全体の9割が公立高校となっており、私立高校の定時制高校は全国的に数が少ないです。
授業時間は17~21時の4時間の間に授業を行う学校がほとんどで「夜間部」や「夜学部」とよばれることもあります。
学校にもよりますが、3年で卒業できるところもあれば卒業に4年かかる学校をあるので、学校選びの際には確認を忘れないようにしてください。
多くは中学時代に不登校などが原因で進学された方や授業がない日中に働いている、または働きたい方が通っています。
定時制高校の入試で必要なもの
定時制高校の入試で必要なものは、学校によって様々です。
学力試験のみを行う学校や面接試験のみ行う学校、またはどちらの試験も行う学校があります。
また、受験者の年齢によっては学力試験を行わない学校も存在します。
定時制高校の費用
公立高校の定時制の場合は1年で約3万円、3年制の学校の場合約9万円、4年制の学校の場合約12万円になります。
ちなみに私立高校の定時制の費用は、公立高校の定時制に比べ約4~15倍の差があるといわれており、お金に余裕がない場合、私立高校の定時制高校を選択肢に入れることは避けた方が良さそうです。
③通信制高校
通信制高校への進学は、どのような人にもオススメできる選択肢です。
通信制高校の中には、年間数日だけ登校することで、高校卒業の資格を取得することができる学校もあります。
ここから通信制高校の特徴について詳しく解説していくので、確認していきましょう。
通信制高校の特徴
通信制高校は基本的にオンライン授業や郵送やメールでのレポート提出で単位を取得する高校ですが、学校に登校しなくても良いというわけではありません。
多くの学校は週に何日かは学校に登校しますが、他の学校と比較して登校日数が少ない所が、通信制高校の特徴です。
通信制高校で学校に通うことをスクーリングといい、スクーリングの頻度・種類は
- 週に1回登校
- 年に1回合宿に参加
など学校によって異なります。
授業については前述の通りオンラインにて授業を受けスクーリングの日にテストを行います。
通っている生徒は
- 働きながら高校卒業資格を目指したい学生
- 不登校・病気などの理由であまり登校できない学生
- ほかの興味があることに時間を使いたい学生
など多くの学生が通信制高校を選んでいます。
また、通信制高校は全日制・定時制に比べ学科の数が豊富なのも強みの一つで、ダンスやペットのトリミング、さらにはスポーツ学科など将来の目標が定まっている方にはピッタリだといえるでしょう。
通信制高校について詳しく知りたい人は「通信制高校とは?」で細かく解説をしているのでチェックしてみてください!
通信制高校の入試で必要なもの
定時制高校と同じく学校にもよりますが、学力試験のみを行う学校や面接試験のみ行う学校、またはどちらの試験も行う学校があります。
中には、作文試験を行う学校もありますので、検討している方は、進学したいと考えている学校へ直接問い合わせをしてみてください。
通信制高校の費用
通信制高校の場合も私立公立によってかかる費用が異なります。
東京都の学校を例にすると、公立高校であれば入学金が500円、授業料が年間約1~3万円、教科書代などを含めると年間約4~6万円かかります。
私立高校であれば入学金が約2~5万円、授業料が年間約18万円以上、教科書代などを含めると年間約25万円かかります。
このように公立高校と私立高校では4~6倍の差があります。
通信制高校の学費については「通信制高校の学費をわかりやすく解説」という記事も参考にしてみましょう!
不登校になった主な原因4選
皆さんは多くの学生が、なぜ不登校になってしまうのか原因がわかりますか?
不登校になってしまうのは必ずといっていいほど原因があります。
ここからは不登校になってしまう主な原因を解説していくので、不登校の対策を考える際に参考にしてみて下さい!
【不登校になった原因①】朝起きられない
不登校になってしまう原因としてよく挙げられるのが「朝起きられない」こと。
これにはいくつか理由があり、よくあるパターンだと、まず夜中にスマホでSNSや動画視聴、ゲームに夢中になっている、また、考え事が、不安や悩みがあり夜眠れないなどが考えられます。
朝が起きられないことが理由で不登校になっている場合は、定時制高校という選択肢を選んでみてはいかがでしょうか
定時制高校の場合、授業時間が17~21時の4時間で授業を行っている学校が多いため、朝が苦手で起きられない方でも安心して登校することができます
ただ、将来の事を考えると高校在学中からでも朝起きる練習をしておいた方がいいかもしれません。
【不登校になった原因②】いじめなどが原因で人間関係に不安を抱えている
いじめなどが原因で人間関係に不安を抱えている方には通信制高校をおすすめいたします。
全日制・定時制高校は平日に週に5日通う必要がありますが、通信制高校の場合、登校する頻度が少なく、登校する頻度も自分で決めることができるため、人間関係に不安を抱えている人にもオススメです。
ただ人付き合いなどの人間関係は社会に出てから必要となってきますので、通信制高校のサポートを受けながら社会に出る準備をしてみてもいいでしょう。
【不登校になった原因③】学費が支払えない
家庭の事情から、学費を払うことが厳しくなり、そのまま不登校になってしまう生徒も少なくありません。
学費のことが原因で、不登校になってしまったという人は、働きながら勉強ができる学校を選んでみてはいかがでしょうか?
通信制高校の場合、週に登校する日数を自身で決められるため仕事と学業の両立が可能です。
ただ、私立高校を選択してしまうと学費が公立高校の4倍以上の費用が掛かってしまうので、学費をとにかく抑えたいと考えている人は、公立高校の定時制・通信制高校を選択されることをオススメします。
【不登校になった原因④】勉強が苦手
勉強についていけないことが原因で不登校になってしまう生徒も一定数います。
高校になると、中学校よりも自分で勉強していく力が求められるため「気づいたら全く分からなくなっていた」というケースも少なくありません。
この場合は自分の学習ペースに合わせてサポートをしてくれる、通信制高校がオススメです。
私立の通信制高校の多くは、生徒一人ひとりに合わせた学習カリキュラムを用意しているため、自分のペースで高校卒業を目指すことができます。
また、私立の通信制高校は他の学校よりもサポートが充実しているため、自分で学習ペースを保てるか不安という生徒も安心です。
不登校の子どもにどう接していいのかわからないという保護者の方は、「いじめで不登校になった子どもに親はどうするべき?今すぐ取るべき解決策を紹介」という記事もチェックしてください。
中学時代に不登校でも大学進学・就職はできる!
中学時代に不登校でも自身にあった高校選びをきちんと行い、高校で勉強を重ねていけば大学進学・就職も問題ありません。
しかし将来、社会で活躍していくためには、不登校の原因となっている原因の克服を少しずつ行っていく必要があります。
高校受験やその先の大学進学・就職を目標としている方々は、今回の記事を参考にぜひ自信の将来を考えてみてはいかがでしょうか?