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理学療法士の平均的な給料は?国家試験の合格率についてもご紹介

更新日:2019-05-31

理学療法士の平均的な給料は?国家試験の合格率についてもご紹介

皆さんは理学療法士という職業を知っていますか。

福祉業において非常に重要な役割を担っている理学療法士は、高齢化が進む日本社会においてこれからますます活躍が期待される職業です。

そこで、理学療法士の平均的な給料や年収事情、国家試験の合格率について詳しく紹介します。

今まさに理学療法士になるための勉強をしている方や興味のある方は必見です。

理学療法士とは?

理学療法士

PTとも呼ばれる理学療法士とは、主に病気や加齢、ケガによって身体が不自由になったり一人では日常生活が送ることが難しい方に対して、医師の指導のもとリハビリを行い身体機能の回復をサポートする職業です。

理学療法士は病院や福祉施設、リハビリ施設などに勤務し運動療法や物理療法など専門のスキルと知識を活かして働きます。

理学療法士の主な仕事内容

理学療法士の主な仕事内容は、患者の身体機能を改善するためのリハビリとなります。

特に高齢者は加齢とともに足腰の力が弱まり、痛みを伴ったり歩く・立つ・座るといった基本動作にも支障がでてきます。

各患者によって症状は異なるため、身体の構造や細かな症状についてしっかり熟知した上で最適なリハビリプランを作成していきます。

その際に医師や作業療法士などの専門家と連携して業務を行うこともあるため、理学療法士にはコミュニケーション能力も求められます。

実際にリハビリプランが出来たらその計画を元に運動療法や物理療法を用いて患者の身体機能の改善に努めて行きます。

理学療法士の気になる給料事情は?

将来理学療法士を目指しているは給料事情について気になりますよね。

一般的に福祉やリハビリ系の職種は業務内容に見合った給料を得ることが難しいと言われていますが、理学療法士の場合はどうなのでしょうか。

それでは理学療法士の気になる給料や平均年収について一緒に見ていきましょう。

安定している?理学療法士の平均的な給料

理学療法士の給料事情ですが、初任給の平均としては20〜25万円前後となっており、年収にしておよそ300〜500万円前後となっております。

理学療法士の収入は職場によって大きく異なる場合があり、大学病院などで正社員として働く場合にはこれ以上の収入が見込めますが、福祉施設やリハビリ施設で働く場合はこの金額よりも低水準になることがあります。

実際のところ、理学療法士の給料の面に関して待遇が良いとは言い難く収入もそれほど安定していないのが実情となっています。

というのも、理学療法士として働いている方の大半は正規社員ではなくパートやアルバイトなどの非正規社員で給料は時給換算となり福利厚生と言った待遇もそれほど充実していない場合があります。

また、正社員であったとしても他の業種に比べて昇給の振り幅が小さいことから、理学療法士として十分な給料を得ることができるのは大学病院など大きな医療機関で働く一部の者に限られます。

独立すれば収入アップしやすい

もちろん理学療法士として独立すればそれなりの収入を見込むことも可能です。

また、理学療法士の他に作業療法士や福祉関連資格を取得することによって業務の幅が広がり、それによって収入もアップします。

しかし独立する際に注意すべきことがあります。

理学療法士としてリハビリ業務を行うためには「医師の指導のもと行う」という規則が定められているため、理学療法士には実質的に開業するための権利がありません。

そのため、開業する際にはリハビリなどの医療目的ではなく、健康・スポーツ・美容といった分野で開業する必要があります。

理学療法士になるには?

理学療法士

仕事内容や給料事情について理解できたところで、理学療法士になるための具体的な方法について見ていきましょう。

試験の合格率や対策についても詳しく紹介します。

理学療法士になるには国家試験に合格する必要がある

理学療法士になるには、国家試験に合格する必要があります。

しかし、まず国家試験の受験資格を得るために理学療法士の養成課程のある大学、短大、専門学校で3年以上知識をスキルを身に着け、卒業しなければなりません。

理学療法士になるための方法としてはこのルートのみとなっており、国家試験以前にまず理学療法に関する専門的な知識を身に着け養成課程を修了するのは非常に長く険しい道程となっています。

国家試験の概要や合格率

理学療法士の国家試験は毎年一度だけ実施され、筆記試験と口述及び実技試験で構成されており、試験は2日間の日程になっています。

筆記試験と口述試験及び実技試験は解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要及び理学療法の8科目から出題されます。

合格率は平成29年度の試験で80.4%という数値が出ているため難易度の低い試験のように思われがちですが、受験生は皆理学療法士の養成課程修了者であることから決して易しい内容の試験ではありません。

また、近年では受験者数や理学療法士の数も増えてきていることから、以前よりも試験の難易度が上がりつつあると言われています。

国家試験に臨むための対策

理学療法士の国家試験に臨むに至って、通信講座や資格学校等を利用して特別な対策をする必要はありません。

というのも、理学療法の養成学校には実際の国家試験を想定した対策講義が設置されていることがほとんどで、必要な知識やスキルは学校で全て学ぶことができます。

しかし試験では理学療法に関する幅広い分野において、基礎的な知識から実践的な知識まで相当量の知識が必要となるため自主学習をしながらしっかりと国家試験対策をする必要があるのです。

理学療法士の給料は?まとめ

今回は理学療法士の給料事情や国家試験の概要について詳しく紹介しました。

理学療法士は勤務先によって貰える給料額が大きく異なり、大きな大学病院などで正社員として勤める場合には安定した収入が見込めます。

一方で非正規社員として福祉施設やリハビリ施設として働く場合には決して満足できる収入を得ることは難しいのが実情となっています。

とは言っても理学療法士は高齢化が進む現代社会においてこれからますます需要が増え、活躍が注目されている職業であるため、実際に理学療法士を目指している方は今回紹介した内容をぜひ参考にしてください。