行政書士になるには行政書士試験を受験しなければなりません。
行政書士試験の合格率はおおよそ10%程度といわれており、国家試験の中でも難しいとされています。
行政書士試験をパスするには独学の人もいますが、スクールに通うのが一般的です。
資格の大原は学校法人大原学園が運営する資格学校で、全国各地に校舎があります。
簿記・税理士など会計系の資格や公務員試験を中心に、行政書士・宅建士など法律系資格も幅広く展開しています。
そこで今回は、そんな資格の大原行政書士講座の特徴やカリキュラムの詳細をはじめ、評判や口コミなどをご紹介します!
これから行政書士試験の勉強を始めようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
資格の大原で
行政書士を目指す
資格の大原の行政書士講座のコース詳細と料金
引用:資格の大原公式サイト
資格の大原の行政書士講座は通学・通信どちらの講座もあるため、本業があってなかなか勉強時間が取ることが難しい社会人や学生の方でも受講しやすいです。
ここからは、資格の大原行政書士講座の各コースの詳細や料金について見てきましょう。
受験対策行政書士入門合格コース
このコースは法律を初めて学習する初学者向けのコースで、重要科目である憲法・民法・行政法の全体像をつかむことができる「入門講義」があるのが特徴です。
基本的な法律用語や法律特有の考え方を学ぶ入門講義と試験範囲を基礎から徹底して学ぶ基本講義を中心に、問題演習・模試・記述式対策など直前対策演習も様々用意されています。
そのため、基礎から合格までに必要な知識を全て学習することが出来ます。
講座内容 | 入門講義(3回) 基礎講義(54回) 中間模擬試験(1回) 択一式演習(6回) 全国統一公開模擬試験Ⅰ・Ⅱ(2回) 記述式演習(4回) 試験委員対策(2回) |
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講座料金 | 教室通学:208,000円 映像通学:208,000円 Web通信:193,000円 DVD通信:213,000円 |
受験対策行政書士合格コース
こちらのコースは、初学者の方や学習経験があり基礎から学習したい方にオススメです。
基礎からしっかりと学習し記述対策や模擬試験など直前対策演習の充実度も高く、合格に必要な教材やカリキュラムがすべて揃ったスタンダードなコースとなっています。
上記の入門合格コースから入門講義を抜いたものになっているため、その分料金が安くなっています。
講座内容 | 基礎講義(54回) 中間模擬試験(1回) 択一式演習(6回) 全国統一公開模擬試験Ⅰ・Ⅱ(2回) 記述式演習(4回) 試験委員対策(2回) |
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講座料金 | 教室通学:203,000円 映像通学:203,000円 Web通信:188,000円 DVD通信:208,000円 |
受験対策行政書士経験者演習合格コース
このコースは学習経験者向けのコースです。
30時間で全科目のインプット講義が完結されている「行政書士30」という講義でインプット時間を短時間に抑え、問題演習に力を入れることで知識の定着と応用力UPを図ることができます。
充実の問題演習と+αの知識で確実な合格を目指すコースとなっています。
またこのコースはWeb通信講座のみとなっています。
講座内容 | 行政書士30 基礎演習(22回) 応用演習(10回) Webテスト(6回) 中間模擬試験(1回) 全国統一公開模擬試験Ⅰ・Ⅱ(2回) 記述式演習(4回) 試験委員対策(2回) |
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講座料金 | Web通信:160,000円 |
受験対策行政書士速修合格コース
こちらは、短期合格を希望し学習時間が取れる方を対象にした短期間で合格を目指すコースです。
前述してきたコースよりも受講期間は短いですが、インプットの講義は行政書士合格コースと共通の講義となっており基礎知識の習得は十分できます。
ただし、問題演習の時間が少なくなっています。
初学者・学習経験者、・独学者の方で、短期学習でもしっかりと講義を聴きたい方にオススメのコースです。
講座内容 | 入門講義(54回) 全国統一公開模擬試験Ⅰ・Ⅱ(2回) 記述式演習(4回) 試験委員対策(2回) |
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講座料金 | 教室通学:183,000円 映像通学:183,000円 Web通信:168,000円 DVD通信:188,000円 |
資格の大原の行政書士講座の特徴は?
引用:資格の大原公式サイト
資格の大原は通学講座に教室通学・映像通学、通信講座にWeb通信・DVD通信と多彩な学習スタイルが⽤意されています。
各々自身の学習スタイルに合わせて講座を選択することができるのは資格の大原の特徴の1つです。
ここでは、そのような資格の大原の特徴についてご紹介します。
わかりやすさに定評のある講師陣とオリジナルテキスト
大原では受講生を全面的にバックアップするために多くの講師が在籍していて、1人ひとりにあったきめ細かい指導を行うことができます。
講義は受講生から評判が高く、大原の行政書士講座を受講した87.9%が「わかりやすい」「満足している」と答えています。
また、使用するテキストは合格に必要な知識が凝縮され最新の情報に対応した資格の大原オリジナルのテキストです。
近年の本試験は暗記だけは解けず理解力や思考力を必要とする問題が増えてきています。
そのため大原のオリジナルテキストは、重要ポイントと共に趣旨・理由・具体例なども紹介し理解力や現場思考力を向上させることができる内容になっています。
スマホアプリでの学習
資格の大原ではスマホやタブレットで講義動画を見ることができたり、スマホアプリで問題演習をすることができます。
また講義動画は「合格Webアプリ」でダウンロードすればいつでもどこでも見ることができ、欠席フォローや復習に活用できます。
この機能はWeb通信講座やWebフォローなどの動画視聴が可能なコースが対象で、ダウンロードした講義は2週間視聴可能です。
さらに「トレーニング問題集」というスマホ専用アプリも販売されています。
トレーニング問題集は一問一答で学習でき、好きな時に好きな場所で勉強することが可能です。
問題数は3,000問と十分な演習量と言えます。
ただし資格の大原の行政書士講座の教材としてスマホアプリがついているわけではなく、別途購入する必要があるためその点には注意が必要です。
大手予備校ならではの手厚いサポート体制
資格の大原では、サポート体制が充実しています。
通学講座で講師に直接質問ができるのはもちろん、通信講座でもメールにより質問できるようになっています。
また通信講座の受講生であっても全国各地にある資格の大原の校舎の自習室が利用できるため、学習に専念できる環境で自習することも可能です。
その他、Webでいつでも講義を再受講できたり急な用事などで欠席したときは欠席フォロー制度や振替制度で講義を受けることができます。
受講生へのサポートがここまで充実しているのは大原の大きな特徴でしょう。
資格の大原行政書士講座の良い口コミ・評判
引用:資格の大原公式サイト
ここでは、資格の大原行政書士講座の良い口コミや評判を見ていきます。
実際に講座を受講した方のリアルな意見をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
持田先生の授業、凄いわかりやすかったです。なかなか勉強時間の確保が難しく、すべての講義を聞く事は困難だったのが悔やまれます。全て聞きたかったです。
【大原の魅力】
トレーニング問題集に尽きるでしょう。私の知識の土台を作ってくれました。あれがなければ、合格はあり得ませんでした。【行政書士30の魅力】
合格に必要な知識をコンパクトにまとめてくれていて、直前期の総確認や、私のような机に向える時間が少なく、細切れの時間を利用するしかない人には最適です。
https://twitter.com/hi_ro_p_pe/status/1259790650951610370
https://twitter.com/NsQzxUy76yMphWo/status/1432339000228921351
このように、持田祐次先生の講義がわかりやすいという口コミがみられます。
持田先生は長年大原の行政書士講座に携わってきた経験から行政書士試験合格に必要な重点箇所に絞った講義をしてくださるため、受講生たちからの評判が高くなっています。
持田先生の講義を受講したくて資格の大原を選ぶ方もいるようです。
また過去の20年分の試験傾向をベースにしたトレーニング問題集は問題演習が豊富なため評価が高いです。
行政書士30に関しても、必要な知識が凝縮されているため学習経験者や学習時間がとれない方からよかったとの口コミがあります。
トレーニングアプリは隙間時間を活用して学習することができるのがメリットのようです。
資格の大原行政書士講座の悪い口コミ・評判
続いて資格の大原行政書士講座の悪い口コミや評判を見ていきます。
良い口コミ・評判と同様に実際に講座を受講した方のリアルな意見ですので、こちらも参考にしてみてください。
大原の行政書士講座で、先生が「問題集が分厚い」という話をしていて、「自分はメリメリっと破いて使う」と言っていたのが衝撃的だった。でも、合理的ではある。軽くなるし、スキマ時間に活用できそうだし。管理が大変そうだから躊躇うけど…。
— 牙鼓尺 (@hinzoh) May 31, 2018
大原の行政書士講座
債券・相続全く付いていえねぇー
わからなくても今は、食い付いて頑張るしかない。
付いて行けない所は、Web講義で補完しないと。
— ⌘kohsho.k⌘ (@teihencraneman) May 20, 2021
https://twitter.com/taro_respect21/status/1496112084920434689
資格の大原行政書士講座は、受講期間が長いこともあり料金が高めです。
またテキストの情報量が多いのは魅力ですが、分厚いつくりになっているため持ち歩きには不向きでしょう。
そしてテキストは講義内容とリンクして作られているため、テキストだけを読んでも理解が難しいかもしれません。
さらに講義が難しいとの口コミもあります。
講座内容が難しくて理解が追いつかない方は、Web講義で再度講義を振り返る必要がありそうですね。
資格の大原の行政書士講座の合格率
資格の大原の行政書士講座は合格率の公表をしていません。
しかし合格者数については2012年~2021年の合格実績累計1,289名とホームページに掲載されています。
多くの合格者を輩出していることから資格の大原の行政書士講座を受講しての合格は十分可能と考えられますが、合格者数は近年停滞傾向にあります。
資格の大原の行政書士講座のメリット
資格の大原の行政書士講座を利用するメリットには以下のものが挙げられます。
テキストで本試験をしっかりカバーできる
大原のテキストは、試験傾向を徹底的に分析し頻出分野を網羅し、毎年改訂されているため安心して学習が進められます。
ポイントが分かりやすく記載され、理解力や現場思考力の向上にも役立つでしょう。
また、テキストに連動した問題集も豊富に用意されており、合格に必要な問題が十分に掲載されています。
本試験での難しい問題にもしっかり対策したい方には資格の大原はおすすめです。
効率よく合格を目指せる
大原の指導は効率的な学習を重視し、最短ルートでの合格を目指すために設計されています。
暗記に頼らず理解力を重視したカリキュラムで学習が進められ、さまざまなニーズに合わせた学習スタイルに対応しています。
また教室での講義や自習室での学習など、自分のペースで取り組める環境が整えられているのもうれしいポイントです。
全国に校舎を持つ大原ならではなので、積極的に利用することをおすすめします。
講師の質が高い
大原の行政書士講座は受講生の満足度が87.9%と高く、講師のわかりやすい講義が評判です。
初めて学習する方も迷うことなく進められるよう、学習方法やノウハウもわかりやすく指導されているので安心して学習をすすめられるでしょう。
資格の大原の行政書士講座のデメリット
資格の大原の行政書士講座を利用するデメリットには以下のものが挙げられます。
講座費用がやや高め
大原の行政書士合格コースは、他の通信講座に比べて高額な料金設定となっています。
しかしその分、質の高い講座内容と手厚いサポートが提供されているため、妥当な金額だとも言えます。
特に、短期間で合格を目指す方や法律の知識がある方向けには、行政書士30合格コースがあり、費用はより手頃な価格設定となっているので安く抑えたい人にはおすすめです。
特典や保証制度が少ない
通信講座では、合格特典や万が一の場合の保証制度がないことがあります。
そのため、合格特典をモチベーションに頑張る方や安心して学習したい方は、他の講座も検討してみるといいでしょう。
たとえば「アガルート」「フォーサイト」といった講座では、全額返金制度やお祝い金などの保証制度や特典が用意されている場合もあります。
費用やサポート制度を比較検討してみてください。
資格の大原の行政書士講座の学習方法
引用:資格の大原公式サイト
資格の大原行政書士講座は、正答率100%を目指すのではなく合格するために必要な知識を確実に定着させることに重きを置いた講座内容という特徴があります。
では具体的にどのようなカリキュラムになっているのでしょうか。
スタンダードな行政書士合格コースを例に解説していきます。
基礎力養成期のインプットの基礎講義
まずは、資格の大原のオリジナルテキストを用いて行政書士試験合格に必要な知識をすべて習得していきます。
各科目の講義日程・講義順番などを踏まえ最適なスケジュールで構成されているため、効率的に学習することができます。
インプットの基礎講義は「丁寧でわかりやすい」がコンセプトとなっており、講義回数は54回・約134時間とたっぷり設けてあります。
また初学者の方でもわかりやすいように用語説明・具体例・趣旨・理由を交えながら講義をしてくれます。
基礎力養成期のアウトプット演習
資格の大原では上記の基礎講義と並行してアウトプット演習を行います。
理解度の確認として毎回の基本講義ごとに前回の「復習テスト」を実施しています。
そして理解度のチェックとして科目ごとに「定例試験」を実施し実力をつけていきます。
このように繰り返しアウトプットを行うことで、講義内容を記憶に粘らせて残すことができます。
また資格の大原では過去の20年分の試験傾向をベースにした豊富な問題演習・記述式対策・テキスト教材や講義と完全連動している問題集などアウトプット教材が充実しています。
直前期対策
直前対策期には豊富な演習講座・模試によって合格に必要な得点力を身に付けていきます。
- 「中間模擬試験(1回)」本試験と同形式の頻出論点
- 「択一式演習(6回)」法令科目の5肢択一式の問題演習及び解説講義
- 「全国統一公開模擬試験(2回)」全科目の総復習終了後に行う本試験にリンクさせた模擬試験
- 「記述式演習(4回)」本番と同形式の記述問題演習
- 「試験委員会対策(2回)」最新の試験委員対策・時事対策
上記のように様々な本試験形式の演習を行うことで、本番のシミュレーション・最終チェックをすることが出来ます。
採点・成績表で弱点把握
定例試験・中間模擬試験・全国統一公開模擬試験では、講師が採点を行い成績表の作成をしてくれます。
成績表をつけることで、実力の確認だけでなく弱点の把握や苦手分野を知ることが可能です。
自身の実力を知ることで今後の学習方針に役立つだけでなく弱点の補強や苦手分野の克服にも役立つため、着実に実力をつけていくことができます。
また受講生1人ひとりを客観的に分析してくれるため、疑問点や不安な点を解消することができます。
資格の大原行政書士講座に向いている人と向いていない人
引用:資格の大原公式サイト
最後にこれまで述べてきた内容を踏まえ、資格の大原行政書士講座に向いている人・向いていない人についてそれぞれ解説します。
自分に合った講座を見つけるための材料にしてみてください。
向いている人
資格の大原行政書士講座に向いている人は以下のような方々です。
- 手厚いサポートが欲しい人
- スマホでも学習したい人
- 高い料金を払ってでも丁寧な講義を受けたい人
資格の大原の受講生へのサポート体制は他の資格学校と比較しても手厚く評判が高く、サポートを重視したい方にオススメです。
また受講生に寄り添うベテラン講師が多数在籍しており、特に持田先生の講義の分かりやすさは受講生からの評価が高いです。
多少のお金はかかっても丁寧でわかりやすい講義を受けたい方に向いているでしょう。
合格Webアプリやトレーニングアプリはいつでもどこでも学習ができるため、スキマ時間での学習や時間を問わず学習したい方はもちろん、繰り返し復習がしたい方にもおススメです。
向いていない人
一方資格の大原行政書士講座に向いていない方々を下記にまとめました。
- 費用を抑えたい人
- 合格率重視の人
- まとまった学習時間が取れない人
資格の大原の行政書士講座はしっかりとした学習サポートが組まれており、真面目に勉強する人に向いている講座です。
受講期間も長く料金は高めなため、費用を抑えたい方、また合格率が停滞傾向にあるため、合格率重視の方には不向きでしょう。
短期合格を目指すコースもありますが、あくまで資格の大原の魅力は丁寧な講義です。
まとまった学習時間が取れず講義を受けることが難しい方には向いていないでしょう。
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資格の大原行政書士評判や特徴まとめ
この記事では、資格の大原行政書士講座の特徴・評判・講座の詳細・料金についてご紹介してきました。
資格の大原行政書士講座は初学者はもちろん学習経験者の方などその対象は幅広く、誰もが合格までたどり着けるようなカリキュラムが組まれています。
受講スタイルも、通学講座の他DVDやWebでの通信講座もあり各々に合わせた受講スタイルを選ぶことができます。
価格面においては決して安いと言える料金ではありませんが、割引制度を行っているため気になった方はホームページをチェックしてみてください。